こうみ大夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

こうみ大夫

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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

1.0

やっぱ自分はCGが苦手なんだと思う。見世物市になってる映画は何ともうーんという感じだ。今ってこういう感じなのかね。ロードオブザリングやハリーポッターの頃の重厚感どこいったんだよとおじさんのように思いつ>>続きを読む

マイ・ガール(1991年製作の映画)

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現実を知り、自分がいつ死ぬかも分からない存在だと知る。それで行動を起こすも、やはり世の中は無情なのだ。女の子らしいワンピースを着て、女の子らしい友達と自転車を走らせる。私たちの人生はそんな妥協とも言え>>続きを読む

ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

5.0

やっぱ日本映画をぶち壊せんのは山戸結希しかいねぇ!
感情の二郎系ラーメン全マシマシ。
映画観る奴らに正面から衝突事故起こしてくるまさに自爆テロリスト。
そんなに全シーンフルスイングで来んの?という驚き
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

3.5

無骨だよなぁ。多くを語りすぎなくて語り足りてないだろ笑
不思議と最後のルーニーマーラで泣けるのは真っ直ぐさの勝利。誰かが誰かを想う、それは本当は分かりにくくて、些細で、でも凄く大切な、そんなものなんだ
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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芸術に少しでも関わる者であればいずれ訪れる、殺しとは死を扱うとは芸術と言って良いのかのいう大いなる問い。書き手が好んで死を描くのは人間の潜在的な殺人への欲求なのか。しかしどこかこのサイコキラーの言って>>続きを読む

ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.7

俺は認めるよ、この映画の才能を。きっと北野武だって園子温だって、最初は批判まみれだったんだなって肌で感じられる作品。てかたけしの影響ってやはり強い。この圧倒的虚無の時代感、テーマ性、ふざけ方、日本を代>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

ホラーだよ。
でもまぁこんだけ好きなんだから好きになってと言うの献身でもなんでもなくエゴですからね。
みんなそれなりに優しくて、それなりにクズで、それなりに気持ち悪い。あぁ人間観てるなぁという感覚でし
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青の帰り道(2018年製作の映画)

4.2

いやぁ泣いたなぁ。悔しいけども。
話とか盛々だし普通に考えておかしいだろ、自主の脚本かよ、となるんだけど、エモーションが撮れてる。藤井道人はエモーションが撮れてるんだよ。クリストファーノーランのダンケ
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.2

タクシードライバーとの類似点。既にレビューで囁かれていることではあったが思っていたよりタクシードライバーだった。
共通するのは救済というテーマだ。救済する側の牧師でさて、心の救済を求めている。神が不在
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バイス(2018年製作の映画)

4.7

ウルフ・オブ・ウォールストリートなみの語る語る映画。最初は糞かよ!と笑っていた編集も段々虜に。革命だよこれは。
家族を守る美談で途中のエンディングは泣きながら笑いそうになった。人を何人殺そうが戦争を間
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トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

3.8

極端なタイプの韓国映画。感情の抑揚が凄い。ミンスの映画だったのだなぁと後半分かってくる感じ、見事だった。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.7

ギャツビーのようでもあり、きみの鳥はうたえるのようでもあり、ハッピーアワーのようでもあり、三度目の殺人のようでもあり、キムギドクのようでもあり。村上春樹の原作の面白さでもあるだろうが、まだまだ韓国映画>>続きを読む

麻薬王(2017年製作の映画)

3.5

作品としてはウルフ・オブ・ウォールストリート劣化版のようだが、ソン・ガンホを楽しむには充分。相変わらず顔でも存在でも芝居を魅せれる素晴らしい役者。黙る顔、そこに台詞は無いのにカメラは追わざるを得ない。>>続きを読む

ひかりの歌(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

短歌をベースに2年間かけ、低予算でつくる。素晴らしい発想。その製作スタイルにまず感服する。
考えさせる隙間の作り方、そして情けないけど嫌いになれない人間たち(特に男性!)の描き方の上手さ。こんなに日常
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

エマストーンという役者に圧倒された。攻めてる。攻めめくってる。およそ日本で皇室の、レズビアンの、皇居でファック連呼の映画なんて撮れない。男女の差別史はある時代でもうすでに逆転が起こっていたのではという>>続きを読む

Beyond the Waves(2018年製作の映画)

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ドキュメンタリーの対象になり得る山本太郎という人物の魅力。茶番ですよ。でもそれを演じるのが僕の役目。ある意味役者の延長上であるという発見と、不器用ながらももがく姿が新鮮。

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.7

アメリカ映画ならではの痛快な分かりやすさ。打ち勝つ感が強い。
恋に落ちる顔の上手なエマストーン。

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

4.0

最高に好きなルックだったし、趣里が本当に凄くて振れ幅の大きさに驚かされた作品だったけど、引っかかりは幾つか残る映画だった。最後の終わらせ方とか、仲里依紗の存在の意味とか、実は撮影と趣里のパワーをはぎと>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

今までA24の映画はハマらないものばかりだったけどこれは一番好きだった。タイトルは二重の意味をはらんでいて、一人のゴーストのストーリーでもあり、私たちが“何気なく”残していつの間にか消えていく形骸化さ>>続きを読む

21世紀の女の子(2018年製作の映画)

4.0

山戸結希はずば抜けていたが、伊藤沙莉の出てたやつも良かった。若干テーマかぶりがちなのは女の子あるあるなんでしょうか。

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

たしかに凄いけど、映画でなくQueenが凄いということだろう。最後のシーンで、あぁこうやって肩くんでWe are the champion歌ってたなぁ、と。Queenの曲って自分の思い出とリンクしてる>>続きを読む

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.3

素材は良いのが揃ってるが映画として料理するのが難しいんだろうな、と感じた。椎名のような人にしか作れないあの空間。囚われている何かに理想を見出しているのだなと感じた。過去の青春、都会、何者か、夢…。でも>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.8

クソくだらない話だが、脚本演出が良いんだと思う。最後に愛は勝つ的な話だった。ジュリアロバーツの顔で秒ごとに変化する芝居は見事だった。

マザー!(2017年製作の映画)

4.0

視界の狭さ。カインとアベルを弔うことで堕落する人類。神と人との関係を人と人との関係で描く力量に天晴れ。何故神はそこまでして赦す必要があるのかという大きな問いが残される。神の子の肉を頂く聖餐というのは実>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.7

映画演出とは私たちが普段見えているようで見えていないプレゼンス(物理的であったり感情的であったりという存在)を“見える”ということでなく表現することだ。この映画はそういったものが多重に出てくる。佐知子>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.5

非論理の圧倒。一つ一つの展開が、愛に纏わりつく何かを脱ぎ捨てていくようで、素晴らしかった。どこかギリシア神話のような、そんな古典的な雰囲気すら感じる。所々笑いを誘うのは意外だけれど、終始人間の怖さとい>>続きを読む

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.0

久々に再鑑賞。
この馬鹿みたいな非合理主義を今の子供たちは笑って観れるのだろうか。すぐ逃げる、合理的であること、無茶はしないを美徳に固く誓う今の世代にはこんな昭和バカ発想が受け付けられるんだろうか。お
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さくらになる(2017年製作の映画)

4.4

回想力の高さ。あの回想における「大丈夫」は何よりも狂ってる「大丈夫」なんだけど、何よりも暖かい「大丈夫」なんだなぁ。ひょろ木一本にあれだけの意味を込められるとは。
そしてラスト、特に素晴らしいのが二人
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きっと ここが帰る場所(2011年製作の映画)

3.5

ロードムービーは苦手だなぁと思いつつ…ショーン・ペンは良かった。なんか映画館で観たい作品だった気がする。

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.5

ダーレン・アロノフスキーの巧さにやられる。ビジュアルランゲージの天才かこいつは。惜しむべきは合成の使い方。前半までがそう意味で隙が無い。レフンがこの話をネオン・デーモンとしてリミックスしたようにさえ思>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

4.4

ちゃんと今のスタイリッシュさにアップデートされてて、こういうところは本当ハリウッドお見事。無視されるからみんな女が良い、これパワーワード過ぎる笑
音楽も良いのですが、やっぱり存在感を圧倒してたのはリア
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.0

設定は良いのにストーリーの粗さで作りこめてない感じ。ディーキンスタングステンライティング全開でした。室内のライティングでやはり今並ぶものがいない撮監ですね。あれだよね、時間が握手するとピコピコするのっ>>続きを読む