こうみ大夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

こうみ大夫

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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

外さない映画だなぁ。ちゃんと作れる地肩に感動。良い緊張の前日って寝れないし、行くと本気でやってる奴は必ず現場にいる。完璧な何かってあるんだと信じて仕事している。当たり前のようなことだけど、凄く共感する>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

最後の無理矢理感はあるのかもしれない。しかしiPhoneによって私たちは限りないリアリティへとようやくあそこで戻される。
些細なしくじりだったのだろう。モーテルという場に集い、また離れていく人々は様々
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キングダム(2019年製作の映画)

4.4

グレートなルック。期待できる。髙嶋政宏には黒澤を感じる。佐藤信介、お前しか居ない。ハリウッド超えてやれ。本当に素晴らしいのはサントラ。

新聞記者(2019年製作の映画)

3.5

なぜ官僚が死ななければならなかったのか。地続きな問題として今更。
全てにおいて中途半端な作品だと思ったけど、これからの日本映画がこれをスタンダード基準にしてもらいたいくらいの作品でもある。

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.8

ヤバい、この監督上手すぎるわ。
圧倒的に“世界"だった。そしてこれが世界だとすると、世界はヤクザすぎる。ライオン、ニワトリというメタファーのはまり方も上手すぎる。
この短時間で描かれるそれぞれの思惑、
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初恋(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ザッツ三池崇史。
脚本、キャスティング、とても良し。
狛江のユニディ登場で涙は出るよね。
これだけ“やくざ”を格好よく撮れる監督もそういないし、もうそんなの古いよと言われながらも三池崇史は撮り続けるん
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.0

都合が良すぎだよね。本当はもっと悪いところとか、もっとこう人間味が…まぁ浅すぎるのよ、ストーリーが。昨今流行りのミュージカル映画って展開を早めるから苦手だな、観る側をアホだと思ってやがる。

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

ポランスキーも姿を現せないこの御時世にハーヴェイ・ワインスタインの遺作を見よう。良く出来てるわ。しかしこの映画のギャラがジェンダー団体の寄付に向かう未来を誰が予想した。事実は奇なりだが映画は素晴らしい>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

とてもとても異常に見えるけど、つい何百年前までは平気で行われていたような人類の先祖の延長線上。どうりで要所要所にキリスト教を感じさせるモチーフや台詞も登場する。
ラストシーンに痺れた。主人公が過去の苦
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

圧倒されたよ池袋シネマサンシャイン、デカすぎるよ。話は大したことないのにスケールはやたらとデカい、まさにレヴェナント系映画だった。ディーキンスのどうしても広角使いたくない熱意は伝わってきたよ。でもこう>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.2

ピーナッツバターファルコンとチャンイーモウの至福のときを思い出しながら。障害をテーマにしながら、絶対に道徳の教科書向きではない映画シリーズ、ついに日本でも誕生という感じ。海外の二つが非常に北野映画だっ>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

4.0

ここ最近の邦画にしては面白かった気が…。凄く韓国ノワール意識してるのが良い。音楽も好きだった。やっぱグロい物はグロく見せていかないとね!急に感情が吐露する感じとか、無理矢理なんだけどこういう芝居が日本>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

男の子が大人になるエッセンスが詰まりすぎた映画。ドイツ零年を思い出しつつ、どうしてこうもB級になったというくらいコメディに振ったドイツ戦時映画だった。急にリアリティへ戻してくるし、何とも不思議な魅力の>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

田舎で育ち都会へ出るという通過儀礼、全ては分からないけどもあぁ大きくなったんだなという感動がある。それにしてもレディーバードは勝手すぎないかwww
前の友達の弁当をサラッと捨てて名前も知らない奴の話に
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ニコラス・ウィンディング・レフンが刃物の名手であるなら、ポン・ジュノは火の名手だ。今回はどこで火が飛び出るかと期待して観ていたが、なんと火を捨て、水と刃物で攻めてきた。レフン的と言えばレフン的だ。もし>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.8

きっと是枝裕和が描き切れない何かをケン・ローチは特別なショットも無しに、淡々と見せつけてくる。ケン・ローチ作品はリアリティの繰り返しだ。イギリスのある家族の日々のダイアリー、それは間違いのないこの世の>>続きを読む

プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.7

蓋を開けると蛇が、ってわりと怖い。田舎の警官は基本無能で応援を呼ばない。信心深いふりをして、いざとなると犯罪に手を染める。同じ穴のむじなという言葉が似合う。

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

4.0

マイケルベイの描く革命。10年後に見たら鳥肌立ちそうなくらい暴力で正義を貫く。暴力主義だよ、この世は。仲間は救っても他人は平気で殺す。

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

泣けた。絶対にまだ好きじゃんっていう演出が随所に見事。最後のとか、素晴らしい。愛があれば乗り越えられる、だけじゃないことをとてもリアルに説明してくる。こういうあり方になることは仕方が無いのかも知れない>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.0

最初の妻の、クラブで手を握るところがとても良かった。男はああいう女を大切に出来ない。マクドナルドはファミリー。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.3

深作とゴッドファーザーへのリスペクト。
スコセッシの宗教色。
失敗する男は何よりも格好いい。
親しい仲でも裏切る、とは。

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.0

とんだ美化した不倫野郎どもの話だな!まぁ糞みたいに見える不倫も当人同士にはこんくらいキラキラしてんだろう!
撮影は文句なしの素晴らしさ。福山の使い方もあながち間違ってなかったかと。なんかけど、持って行
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

脚本がお洒落。クリスマスってやっぱ家族で集まって祝うもんすよね。

町田くんの世界(2019年製作の映画)

4.5

桐島よりこっちの方が全然面白い。石井裕也はエンターテイメントの天才だな。日本版フォレスト・ガンプ、という感じ。

金の亡者たち(2018年製作の映画)

3.0

失速感。ウルフ・オブ・ウォールストリートになれない映画。

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

終わった瞬間、劇場を出るとそこは新しく東宝が作りやがった日比谷の絢爛なビルだった。日々映画業界は奴隷のような扱いを受けつつもクオリティだけはプライドを持とうと闘うプロたちに支えられてる。情けなくて飛び>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.5

ラーメン大盛り食ってから見たけど腹減ったよね、カロリー消費が激しい。
池松壮亮はスクリーンに何か映せる役者になったんだなぁと血まみれの顔を見ながらしみじみと感じた。蒼井優の演技アプローチも斬新すぎて、
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.3

いやーもう北朝鮮のミサイルとか板門店での軍事行動とか、純粋な気持ちでニュース聞けん。凄すぎる。てか日本も関わってるでしょ絶対。
政治的な暴露を超えて、人間ドラマにしてしまうのは流石韓国映画。いや、見事
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羊の木(2018年製作の映画)

2.5

凡作。撮影が芦澤さんというだけで、これ程までに黒沢清になるとは、流石。