6060さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.1

社会的権力構造を背景に持つ
あらゆる暴力は醜悪で奇怪。
沈黙する被害者の心を切り刻む。
作品の緊迫感はそこから来てる。

恋のいばら(2023年製作の映画)

3.7

鮮やかに反転する関係性、
主役二人の刹那の息遣い。
城定監督作品の中でも
スタイリッシュでキュート。

終末の探偵(2022年製作の映画)

3.7

偶然見れた舞台挨拶で
有起哉さん自身言ってたが、
令和のズルくて格好いい
探偵キャラの輪郭がクッキリ。

非常宣言(2020年製作の映画)

4.1

些細な辻褄やお涙パートの
甘さには引っかかるが、
重層構造のエンタメ貫徹姿勢
全く怯まず、近年ず抜けた出来。

チーム・ジンバブエのソムリエたち(2021年製作の映画)

3.8

努力と研鑽に裏打ちされ、
生来のポジティブさが
過酷な人生を切り拓く。
胸の奥に火が灯る思い。

かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.8

かつて辛い経験に否応無く
傷ついた多くの者同士、
いつかきっと助け合える。
強いメッセージが響く。

の方へ、流れる(2021年製作の映画)

3.5

作品が求める演技と
唐田エリカの空気感が
微妙に食い違ってる。
それも少し魅力かも。

フラッグ・デイ 父を想う日(2021年製作の映画)

3.7

主人公の甘き追憶の中の
とことん愚かな父親は、
印象的に描かれるが、
彼女の人生は消化不良。

そばかす(2022年製作の映画)

4.0

多様性って大仰にせずに、
多くの小さな正しい事や
沢山の大切な事を拾い集めて
たどり着くラストが嬉しい。

トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.5

破天荒な時代に陽気で退廃的な
人生を謳歌する印象深い人物像。
ジンジャークッキーと
駆け抜けた一幕の夢。

ジャパニーズ スタイル Japanese Style(2020年製作の映画)

3.9

主役二人の牽引力で幕を開け、
日本スタイルの歯痒さから、
カウントダウンに至り
疾走する爽快さに転じる旨さ。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.1

アンディとレッドの距離感に、
不屈の自由への逆転劇に、
胸の奥底からジンワリと
暖かくなる確かに名作。

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.9

陰鬱な時代背景に、
ポーを配した筋立てと、
ベイルの重厚さが活きた
正統派本格ミステリの俊作。

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.2

前半のPOVはいらんし、
タイムリープ展開も面倒。
頑張ったけど本田望結は素人。 
恒松祐里は無駄遣い。

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

過酷で凄惨な境遇の中ですら
灯る希望と生き続ける尊さ。
二宮の中に配役としての人生を
生きる覚悟を見た気がする。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

岸井ゆきのを観に行ったのに、
ケイコという実在の女性の
闘いと苛立ちと喜びに、
いつか寄り添っている驚き。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

現実化する罪悪感に材をとり、
触れられたくない感情に
無理に爪をたて引き裂く、
A24暗黒作品群のひとつ。

ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実(2018年製作の映画)

3.6

愛する人達との別離を胸に、
ジョンが、栄光への道を、
そして自らに死を招く道を、
選び取った運命の時代。

はだかのゆめ(2022年製作の映画)

3.7

静かに死と向き合う人、
戸惑いそれを見守る人。
諦念や怒りではなく、
生きる定めへの寛容として。

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.6

前半ギクシャクして
行きつ戻りつする感情が、
後半一気に多幸感に転ずる
城定さんでは珍しい展開。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

井上雅彦の映像化への覚悟が
痛いほど伝わってくる。
アニメに、また新たな地平を
切り拓く凄い完成度。

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.8

前半の脚本の緩さを
中盤以降の怒涛の展開が
全部まとめて巻き返す。
韓国らしい明快さ。

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.7

陰鬱な中世ものながら、
A24にしては王道。
ラストに至る流れは
想定内だけど納得する。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

ナイルの凡庸さに比べ、
ブラナーと共演陣の力が拮抗し、
トリッキーなミステリーが
重厚な人間ドラマとなった。

宮松と山下(2022年製作の映画)

3.8

記憶の空白を越えて
自らに向き合った瞬間、
惑いを一人受け止める男。
香川君やっぱいい役者だな。

母性(2022年製作の映画)

3.7

母娘にあるべき和解は無く、 
湊かなえの心理描写の
怖さだけが際立つ。
高畑淳子さん定番の怪演。

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

3.5

街並みの模型にカメラワーク
爆破シーンに怪獣の造形。
いかにも尽くしで吃驚。
庵野さんの原点らしい出来。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

カイア役の明晰な演技と、
湿地の自然と流麗なスケッチ。
共同体の差別意識を背景に、
物語が深い印象を刻む。

ある男(2022年製作の映画)

3.7

窪田の背負っていたものが
明らかとなるに従い、
妻夫木の日常が歪んで行く。
納得し辛いバランス感。

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.9

グロテスクな怪物を演じる
ファインズとアーニャの
全編を通しての緊迫感に
物語の異様さを忘れかける。

キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

3.8

放射能に取り憑かれ、
自我と愛に生きながら、
人類への功罪を受け止める
パイク渾身の演技に感銘。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

光るイマジネーションと
頭抜けた作画の煌めきに、
展開の破綻や稚拙さはあるが
作品の構想が追いついた。

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

3.8

食と暮らし食と生きる。
自然を馳走とし、
寂しさを受け容れる。
良き人生かな。

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

ワカンダクロニクル第二章。
マーベルなのに人種の壁を
相対化しようとする意志は
貴重だが次の展開が難しい。

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.7

市原隼人の変貌は、
役柄との出会いが
役者をバケさせる好例。

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

これぞ王道マ・ドンソク。
純粋にストレートな痛快さで
渾身の肉弾戦に目が覚める。