6060さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ロストケア(2023年製作の映画)

4.1

斯波の正義に向き合う
長澤まさみの深い変化。
社会の虚ろに材を取りながら
心情に寄り添い心打たれる。

湯道(2023年製作の映画)

3.8

多彩な出演者がみんな
意味のある役を貰い、
期待に応える優しい芝居で、
暖かな映画にまとめてる。

The Son/息子(2022年製作の映画)

3.8

結局自分では無い存在を
尊重し理解する事の困難は
親子であるが故に深刻となる。
ジャックマンの苦悩が深い。

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.6

原作なのか脚本なのか、
世界観と異能の緩い設定が
奮闘する主役二人を弾けさせない。
異世界もの、あるあるだけど。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

ユダヤである不運と
母親への愛憎を浄化させる
ためのプライベートフィルム。
最後のくだりのキレ味は流石。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

裏切りと哀しみの戦士という
初期石森モチーフが色濃く、
「シン」は記憶の再構築の意味
だったんだなと改めて思う。

コンペティション(2021年製作の映画)

3.7

皮肉の効いた後半に比べて、
ただ雑然とした前半が長くて、
この3人をもってしても
エンタメとして成立してない。

Winny(2023年製作の映画)

3.7

社会規範の根幹をネットが
揺さぶってるという問題意識に
立つでも無く、府警の思惑を
告発する訳でもない生煮え感。

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.8

社会制度の狭間に堕ちて
追い詰められて行く怖さ。
全てを失う予感に満ちた
ブルーバイユーが哀しい。

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.7

湯浅監督の原点にして、
ルーやタイムマシンへの橋渡し。
森見原作からの大飛躍は
怪しげな夢を見ているよう。

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.7

シャンクス・ルフィの姿勢と
首尾一貫した哲学に支えられ、
仮想現実に導かれた理想世界に
意味深くNOを突き付ける。

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.0

美しく抒情的な前半と
社会に翻弄される後半を通して
オリヴィアの心からの笑顔と
作品が持つ光に魅了される。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

驚くほど純粋で、眩しく
煌めいていた3年の月日が
卒業の刹那に凝縮されて、
監督と俳優達の想いが届く。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

圧巻ピアノソロと炸裂するテナー。
3人のポジティブさが、あらゆる
ジャンルを超えて突き刺さる。
邦画にこの作品が誕生した幸運。

対峙(2021年製作の映画)

4.2

この類の事件が家族に刻む
衝撃、憤怒、悔恨、そして救済。
濃密だが明瞭な演技と演出の力で
映像故に実現した強い問題提起。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

後半のアクションシーンと
映像美には圧倒されたけど、
異世界である意味は薄い。
異質な生態系には思えない。

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.3

人物も筋書きも薄っぺら。
俳優陣の熱演が響かないのは、
池井戸群像劇を換骨奪胎した
プロデュースと脚本の責任。

別れる決心(2022年製作の映画)

3.9

歪な愛の迷路を彷徨う
主役二人の演技に魅せられ、
ラスト、愛による最終支配を
手にするヒロインに感嘆する。

#マンホール(2023年製作の映画)

3.7

孤軍奮闘の中島君も、
流石の女優陣も、
凝った筋立ても好みだけど、
背景がどおにも薄っぺら。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.8

大活躍の子役が
自分で見れない映画ってと
思うけど、シンプルに面白い。
結構、お腹いっぱい。

エゴイスト(2023年製作の映画)

4.2

聴こえ続ける喪失の予感の中、
渾身の愛を注ぐ浩輔亮平。
純粋でエゴイスティックな愛を
全力で演じきる凄さが際立つ。

バビロン(2021年製作の映画)

3.8

悦楽と退廃と残酷な長き夢。
マーゴットは期待通りで
ブラピも渋くていい味だけど、
こぢんまり見えるのは何故。

仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

3.7

闇に潜み明滅する光に紛れ
善悪を超越する豊川悦司に、
凛として対峙する天海祐希が
時代劇らしい艶と存在感。

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

4.0

裕福で充実した人生に
穏やかに訣別する父親と
それを許容する社会。
オゾン監督の軽妙な切れ味。

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

3.6

いずれにせよ待たせ過ぎ。
6分の色々ちょっと残念と
4分の放映への期待が同居。
第10話の大画面化は圧巻。

とべない風船(2022年製作の映画)

3.7

刻まれた追憶と後悔と
埋めきれない喪失の物語。
最後少し急ぎ過ぎたが、
黄と青の対比が余韻を残す。

シラノ(2021年製作の映画)

3.8

書き文字の美しさが際立ち、
愛の運命の非情さを彩る。
ディンクレイジの人間味と
魅力がすべての作品。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.9

つまらない理不尽な諍いが
いつか後戻り出来なくなる。
本土の内線の二重写のように
犠牲に犠牲が積み上がる。

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.7

人格変貌を回収しきれない
木村信長より複雑な心を
堅実に演じた綾瀬濃姫が軸。
それより宮沢光秀に新味。

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

4.1

戸惑い、反発し、諦め、
想い合う2人の感情が眩しい。
悩み揺さぶられ、決断する
チャン・ツィフォンが光る。

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.9

少年の旅立ちに設定を借りた
多くのフィルム作家達への
哀切なオマージュ。
主人公がひたすら愛らしい。

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

3.9

溢れる才能で栄光を掴み、
自ら破滅の海に身を投げた。
稀代の歌姫の喜びに満ちた
圧巻の歌唱がただ哀しい。

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

邦題も副題も外してるし、
前半の軽快さが、途中から
鈍重な筋立でもたつくけど、
パクソダムの魅力が引っ張る。

ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.7

やたら寄り道、小ネタ多くて
途中少しあきかけるけど、
ゲイ達者3人と松原智恵子さんが
最後に上手く締めた。

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.8

参加者全員が責任を問われ、
罪を背負うべきという点で、
「ヒトラーのための」は不要。
優生思想はホラーそのもの。

そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.6

僕らの世代にとって、
大沢誉志幸の歌そのもので、
永遠に理解を超える存在を
体現するあっちゃんの映画。