ラッセル・クロウが良い味。
この種の信仰の無い者には、
超能力大戦、敗色濃厚で、
Wライダーキック炸裂としか。
透ける格差への不満、
戯画化される欲望の構図。
社会風刺に納得性が乏しく
ホラーとしても未成立。
それは監督には生活で会話で
日常そのものなんだろうけど、
本筋以外で少々お腹一杯。
後編は少し整理を期待します。
コメディもシリアスも
洗練には遥かに遠いが、
差別をエンタメに昇華して、
RRRの原型となった。
突然の喪失と欠落に、
嵐のような後悔を抱えて
静かに過ぎるレオの日々。
透明で凄い芝居だった。
岡田君の京都弁はさておき
翻案で意外性は味わえないが
清原伽耶の優しい演技が
男女交替を成功させてる。
設定と展開は予想範囲だけど、
際どい肉弾アクションの連続で
全編余さずトムの見所満載。
後編でそれが本気出すのを期待。
新鮮に絡むセリフと音楽。
ゆるり解ける物語の謎。
ラストの懐かしのオザケンまで
物語に身を委ねられる。
過去作に比べ未完成ながら、
この世界が別の世界に接続し
時を超えて因果が帰り着き、
再びジブリを好きになれそう。
主役級二人がホン監督映画で
一緒に芝居してるだけで
成り立つ劇空間を期待したが。
観る側が肉付け過ぎかも。
日本の原風景を舞台に、
聖と俗、生と死が行き交い、
陰影に富む早池峰山の稜線と
毅然とした山田杏奈が美しい。
後日譚Xと連作と考えると
ミア•ゴスの歪んだ世界観は
孤独への恐怖が基底とわかる。
豚が夢に出てきそう。
架空の街で架空の住民達が
色々あるけど生きてるって、
好きな設定なんだけど、
もっと振り切っても良かった。
生きる事に絶望する視線と、
わずかな希望に再生する
ライズボロー渾身の芝居を、
暖かな結末が受け止める。
お馴染みの強引で過剰な活劇は
最初が飛ばし過ぎで中弛みする。
でも、これでシリーズ幕引きなら
彼が残るラストも観てみたかった。
エピソードを整理して、
前後編まとめても良かった。
永山絢斗がどうであれ、
場地圭介として記憶に残る。
リスンと歌うビヨンセ、
ラストステージのエフィ、
圧巻の歌唱が、自己主張で
面倒な中盤を押し切る。
監督の意志、大谷と朗希の熱さ、
ダルの献身、吉田の同点弾、
村上の復活、何より野球の楽しさ。
記録に過ぎないが全てが真実。
一気に引き込む力があり、
最後まで虚実取り混ぜて、
逆転が続く構成は流石。
細かい説明不足が残念。
男性性と権力を背景とした
忖度、抑圧、同調、服従。
静かな行間に滲む怒りが
しっかり伝わってくる。
ショートループという奇想を
見事に活かした脚本と、
小気味良い演出と主役の演技。
世界線がズレるってのが味。
少し上滑りな主役二人が、
その瞬発力で、時折グッと
物語を引き寄せ揺さぶる。
白丸先輩が良い味。
フラッシュにスポットを当て、
面倒な構造を上手く整理し、
てんこ盛りのネタも楽しめた。
中でもキートンの渋さが秀逸。
過酷な過去のベルファストで
対立の傷跡を抱える子供達。
日々の徹底した対話が
次の世代に灯す希望が見える。
カードゲームの淡白さと、
目覚めかけた優しさを
報復で清算する後半を貫く
オスカーの際立つダンディズム。
キャラ深掘りの前半3作、
枠を踏み越えた後半3作。
硬軟軽重ばらついたが、
BISHの熱量は伝わる。
着想は今後の可能性充分。
相変わらずの乱雑な筋立てと
役者の単調な芝居は残念。
集客ありきのキャスティング。
世界の多層化で正義が混乱し
対立に至る流れが未消化。
明滅する作画の表現に感嘆。
何処へ辿り着くのかには期待。
才能ひとつで認められ、
周りは結局いい人ばかり。
甘い設定には色々あるけど、
最後は予想以上に攫われる。
超能力バトルものに衣替え。
三部作への伏線として、
本当に必要かと訝しいけど、
とにかく期待して待ちます。
二人の波打つ心の動きに
優しく丁寧に庇うように
寄り添う作り手の目線が、
物語のあやうさを和らげる。
余程脚本が優れてないと
AIの自我覚醒と叛乱ホラーは
恐怖と不気味さに欠けるだけに
チープになるという典型。
ハマり役の高橋一生をしても
話の重層構造が消化しきれず。
空気感とアプローチは
乱歩の系譜に連なる奇譚。
筒井真理子という器に
抑圧された鬼が潜み、
時を得て溢れ出る凄さ。
その存在感に圧倒される。
会話劇が鮮明に映し出す
男性の原罪と女性の覚醒。
その一人一人の決断に
静かな感動が胸に迫る。
瑞々しく深い愛情。
生きたい所で生きろ、
なりたいものになれ。
喪失の想いが哀しい。