映画狂人さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

荒野の千鳥足(1971年製作の映画)

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長らく失われたと思われていたフィルムが再発見され製作から40年以上の時を経て2014年に日本初上陸を果たした幻の作品であり、監督のコッチェフにとっては『ランボー』と並ぶ代表作。
自棄っぱち教師が倫理も
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若葉のころ(2015年製作の映画)

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30年前の母と現在の娘の二世代に渡る初恋を同時進行で見せるため切り替わる度に没入感が遮られるのは頂けないが、『小さな恋のメロディ』でもお馴染みのビージーズの同名曲をモチーフにしたストーリーは二度と戻れ>>続きを読む

高校教師(1993年製作の映画)

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女子高生と高校教師の禁断の愛を描き社会現象にまでなった同名ドラマの映画版、とは言え「繭」というヒロインの名前が共通するだけで完全に独立した作品なので未見でも問題なし。
ドラマ版の大ファンなので真田広之
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ゆれもせで(2011年製作の映画)

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東日本大震災や放射能云々をモチーフにしてはいるが変にふざけた方向に持っていく必然性を感じない、監督は短編『呪ってあげるにゃよ』でもそうだったがどうも笑いのベクトルがズレている。
脚本を担当したのは短編
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怪獣の日(2014年製作の映画)

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PFFアワード入選作品、『シン・ゴジラ』の2年前にほぼ同じ事を短編でやっている。
それもそのはず中川氏はUSJの『ゴジラ対エヴァンゲリオン』を監督しており、更に『シン・ゴジラ』では監督助手として製作に
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正しいバスの見分けかた(2015年製作の映画)

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中条あやみ、岡山天音、萩原みのり、葉山奨之
主役級の若手俳優総出演による1ページにも満たない青春の一コマ。
『セトウツミ』みたいな高校生の緩い日常と取るに足らない無意味な会話がオフビートな笑いを生み、
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多日想果(2019年製作の映画)

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異国の地で出会った美女との淡い恋を描くショートドラマ。
好きな人との連絡手段がスマホやSNSじゃなく手紙というのが、何処か懐かしさを感じさせる台湾のイメージとマッチしている。
映画を観て留学を決意した
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人魚伝説(1984年製作の映画)

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伝説のカルト映画の看板に偽りなし。
『太陽を盗んだ男』の監督である長谷川和彦が代表を務めた映画製作会社ディレクターズ・カンパニーの長編第一弾、夫を殺された海女さんが銛を手に権力に立ち向かっていく壮絶な
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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5時間超えの超長尺が話題になった『ハッピーアワー』や3時間の新作『ドライブ・マイ・カー』が各方面で絶賛の嵐を呼んでいる濱口竜介監督による商業映画デビュー作。
主演二人が本作での共演を切っ掛けに実生活で
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記憶の夜(2017年製作の映画)

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Netflixオリジナル映画は微妙なものが多いのでさほど期待せずに観たらこれがまさかの大当たり、次々起こる事件の謎やどんでん返しの連続に加えて終盤怒涛の伏線回収が気持ち良い。
ネタバレになるので余り言
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

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「酔えば酔うほど強くなる」

ジャッキー・チェンがアジアのスーパースターとしての地位を確立した記念碑的作品。
ジャッキー映画は幼少期に父と一緒によく観ていてTVの吹き替え版も頻繁に放送されていたので
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八月の物語(2006年製作の映画)

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5ヶ国語を操る逆輸入俳優ディーン・フジオカの映画デビュー作、女子高生の一夏の甘酸っぱい恋模様を描いた月並な青春映画。
『恋する惑星』のフォロワーなのか約1時間の中篇で歌唱込みの音楽が延々と流れているの
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宵闇せまれば(1969年製作の映画)

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アパートの一室を舞台にガス室ゲームに興じる四人の大学生というシチュエーションが抜群に面白い、脚本を担当したのが公私共に親交のあった大島渚という事で『日本春歌考』と共通する思想体系を感じさせる。
密閉さ
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薄れゆく記憶のなかで(1992年製作の映画)

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時の流れと共に薄れゆく記憶のなかで過度に美化された初恋の美しさと青春の蹉跌、もう二度と戻れない淡い青春の日々を追体験出来る焦れったい初恋物語。
昼下がりの教室で揺らめくカーテン、自転車の二人乗り、花火
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川越街道(2016年製作の映画)

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ENBUゼミナール・シネマプロジェクト第6弾作品(第7弾は大ヒットした『カメラを止めるな!』)として製作された低予算・無名俳優による自主制作映画。
ひきこもり歴10年の中年男が池袋を目指して川越街道を
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ロストシーバーズ(2019年製作の映画)

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監督は「南瓜とマヨネーズ」等で知られる実力派。
撮影現場で紛失したトランシーバーから話が展開していくんだけども、映画映えするロケーションを舞台に役者の演技力を最大限活かすアイテムの転がし方が絶妙。
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