Yukenzさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.7

頭脳のみならず格闘にも人並外れた能力を持つホームズの設定が、かつて幼少期に見たアニメ「名探偵ホームズ」のイメージと大分違っていて意外だった。ワトソンは中年の太っちょおじさんかと思っていたが、ジュード・>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.7

死を目前にすると確かに生き方が変わるのだろう。大病をして生還した人から「人生観が変わった」という話も聞く。

本作の第5章の最後、リチャードのスピーチの一節が心に刺さったので書き留めておきたい。

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ファーザー・フィギュア(2017年製作の映画)

3.5

日曜日の夜は頭空っぽにして見られる軽めな作品がいいなぁと思い本作を選択。

オーウェン・ウィルソンとエド・ヘルムズの似てない二人が双子役で、死んだと聞かされていた父親が実は生きていると知り彼に会いに行
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

大人は勿論、子供が見ても心に残るような絶妙なストーリーだった。

色んな見方が出来るのがこの作品の特徴だろうか。第二次世界大戦でのナチスの暴挙を知っている大人にとっては改めてその記憶を呼び起こされるけ
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.9

アンディ・マクダウェルが超絶チャーミング!

filmarksユーザーのコメントからタイムループの王道として本作を挙げていたので以前から見たいと思っていたがようやく鑑賞。

目を覚ますと毎回同じ状況が
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.7

実話をベースにした作品だったとは!

出自やカルチャーが違っても、家族の理解などのハンデがあっても、相手の個を知り好きになってしまったら乗り越えられないことはないと主演のクメイルが身をもって示しており
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とうもろこしの島(2014年製作の映画)

3.8

台詞がほとんどない分、登場人物の表情や仕草に集中できる。台詞がなくても話が分かるような設定なのはよい。

自然と共に生きる姿に何とも癒される。作業に疲れたら中洲に寝そべり空を眺める。先祖から受け継いだ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.8

見ている時よりも見終えた後にじっくりと染み入ってくるタイプの映画だった。

作品自体は生活のワンシーンを繋いだ内容で、全体的にもの静かで特に盛り上がりがある訳でももないのだが、鑑賞後に振り返ってみると
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.6

一人っ子政策を余儀なくされた未来を舞台に七つ子が生まれたいう設定の発想が面白い。

7人の異なるタイプの女性を1人で演じ分けるのは大変だったろう。

それにしてもルールを破って負ってしまった木曜日の負
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みかんの丘(2013年製作の映画)

3.8

人類同士の殺し合いが何と無意味で不条理であるかを考えさせられる。

敵対する2人の負傷兵がイヴォに介抱されるが、一緒に食事をとり会話する間に徐々に双方が人として接するようになり、やがてお互いを認め合う
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ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)

3.8

邦題からして余り魅力的ではなかったので敬遠していたけど、マラプラの視聴期間が間もなく終わるのとキャストが豪華でfilmarksの評点も悪くないので見てみることに。

そしたらとても面白いじゃないですか
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

危なっかしくて見ていられない、どうも親目線になってしまって楽しむ感じにはなれなかった…

13歳は少年から大人の仲間入りしたくなる年頃だろうけど、後先考えてないから一歩間違えたらあっという間に変な道に
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.4

よくこれを映画にして世に出したなぁと。発想が奇抜過ぎて私の理解の遥か斜め上を超えていった。そしてカンヌでパルムドームですか…カンヌってかなり先進的なんだなぁ。

日本でも評価高いみたいだけど、カップル
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.7

移民国家アメリカ。
まだまだ貧富の差があるし、ラティーノの仕事は家政婦とか給仕人とかの偏見も残っているのが実態だと思う。

映画の中のラテン系の人たちが困った時に、立ち上がれと音頭を取ると皆一斉に情熱
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早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

3.7

過酷な環境にいながら3姉妹が壊れずに明るくやり過ごしていることに感心しながらも、自分達では如何ともし難い事が不憫に思えてならなかった。

特に長女のアグネスが学業もスポーツも両立していたのは、幼い妹た
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.7

ウィリアムズ姉妹にこんな背景があったとは全く知らなかった。

当時伊達公子の前に大きな壁として立ちはだかり、幾度となく歯軋りさせられた思いもあり一種の敵対心があったが、本作を見てすっかり心持ちが変わっ
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欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.8

不死身の3兄弟!禁酒法時代のアメリカで密造酒で財を成そうと奮闘するが、そこはやはり犯罪行為なので全て問題なしとはいかない。

トム•ハーディがとにかく渋い。悪態なんだけど心根は優しく情に熱い。でも女性
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

北アイルランドのややこしい情勢を9歳の少年の視点から純朴に捉え、紛争の無意味さや家族の絆や愛を訴えかける。

政情や生活に不安があると、自己や自己が属する集団の権利を守る為にその正当性や既得権を主張し
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

信頼できないアメリカ大統領政権をはじめ、あやふやな現代社会を皮肉った作品ということでいいのだろうか。

人類の重大な危機に瀕してもなお機能しない政権の体たらく振り、どんなことも大衆に迎合してお気楽でポ
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ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

3.6

プロレス好きにとってはとっつきやすい作品だったが、実話に基づいていることにちょっと衝撃。
プロレスを家族経営するって…子供たちも普通に試合こなしてるし。

フローレンス・ピューの身体能力の高さには素直
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

3.7

前篇と合わせて5時間以上の超大作だけど、見終えた時に未消化感が残ってしまったのは残念。

ストーリーの中心だったボクシングシーンは文句ないほど真に迫っていたし、新次・建二それぞれにしか理解できない人と
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.6

喧嘩が強いだけではボクサーとして決してチャンピオンにはなれない。
欲望を我慢してストイックに生きるのは肉体的にも精神的にもかなりシンドイと思うが、相手への憎しみが最も強い人がチャンピオンになれるとの信
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.7

第94回アカデミー賞で各賞の受賞作を見ようと思い、未見の本作を選択。
正直見終えた時は何だか???な状態。
ネットで考察を読んでハタと膝を打ち納得したが、これはキリスト教や聖書に明るい人でないとタイト
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

思いもよらない展開に裏切られた(いい意味で)。誰が犯人なのか想像させながら話が進むが、まさかそう来るとは思わなかった。

カラクリを知ってから2回目を見ると伏線がよく分かりまた面白い。
良いよ、これは
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

深見とタケシの師弟愛にホロっとさせられる。
憎まれ口を叩くのもお互いを認め合っているから。
深見の芸に対する頑固な拘りに昭和気質の男気を感じるし、相手に笑われるのではなく、相手を笑わせるのが芸人である
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.8

丸腰で無抵抗な市民を警察が銃で撃つというショッキングな事件…

命を絶たれた黒人青年がどんな人物だったのか、どのような状況で命が奪われたのかを世に訴える。

銃社会の恐ろしさというそもそもの側面はある
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.6

シリーズ化され第1作で感じたほどの衝撃はもう期待できないか。
ジョン・ウィックだって傷つくし不死身じゃないことを示しながらも、やっぱり生き延びる展開はすっかりお約束なので、余りハラハラはしない。
ガン
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.7

およそ2年ぶりに再鑑賞
相変わらずのガンフーはキレキレでさすがだが、前回見た時には余り気に留めていなかったのか、本作の構成やストーリーが意外に良かったのでスコアアップ。

冒頭は前作の余韻を味わえるサ
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EXIT(2019年製作の映画)

3.6

突飛な設定でストーリーもかなりスカスカなのだが、スピード感で一気に楽しく見られた。

就職浪人中でイケてない男でも、恋はしたいし、過去に想いを寄せた女性に会いたいとは思うだろう。そんな緩い前振りから、
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透明人間(2019年製作の映画)

3.5

姿が見えない者に襲われる恐怖…

プレデターのような屈強な男が立ち向かうSFアクションならまだいいが、本作のように抵抗できない立場に置かれているホラー調はやはりちと苦手かもしれない。
特に前半部分は心
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ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

3.7

10代特有の甘酸っぱさが心に沁みる作品だった。

 自分も当時は若さが当たり前で何気なく過ごしていたが、今振り返るとうまくいかないことがあっても前途洋々だった日々がとても眩しく蘇る。高校時代に交換留学
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.5

ティモシー・シャラメの端正な顔立ちと長身痩躯なフォルムから発せられる神秘的なオーラや物静かでミステリアスな演技に惹かれる人は多いだろう。

本作でもそんな魅力が随所に感じられた。
役柄としてはちょっと
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

前日に見たパキスタン映画「娘よ」の繋がりで本作も見てみたくなったもの。

このタイトルから作品内容は予想出来ないし、このタイトルから「これ見てみよう」と思う人は稀有だと思う。ホント勿体ない、なんとかな
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娘よ(2014年製作の映画)

3.5

人は誰でも生まれた時代と地域によって行動規範が決定付けられている。
外部とのコミニュケーションが閉ざされていれば、幼少期からの教えや体験が全てであってそれが外の世界から見れば理不尽で禁止されているもの
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フラッシュダンス(1983年製作の映画)

4.0

夢を成し遂げようとピッツバーグで奮闘する若者たちの姿を、小気味良い音楽に乗せて描く。特に主演のアレックスを演じるジェニファー・ビールスの笑顔とダンスに魅入られっ放しだった。

自分に自信を持てずに夢を
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クイーンズ・オブ・フィールド(2019年製作の映画)

3.4

日曜日の夜、ほろ酔いで見るのにちょうどよかった。

サッカーがすっかり街に馴染み生活の一部となって皆で盛り上がれるのがとてもいい。男が試合に出られないなら女がやる!とばかりに団結して…と思ったら変化を
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