Yukenzさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

恋妻家宮本(2017年製作の映画)

3.7

50歳にして子供が予想よりも早く巣立ち夫婦2人きりになった宮本家。かすがいだった息子が家から居なくなり、第3の人生をどう生きるか?人生100年時代に於いては大変重要なテーマだ。我が家では…まだ考えたく>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

4.0

久しぶりにガイ・リッチー作品を見たが、期待通り楽しませてもらった。
癖の強いキャラ設定を豪華キャスト陣がしっかり演じているし、テンポも小気味よくて最初から最後まで全くダレることがなかった。こういうの好
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ハンズ・オブ・ストーン(2016年製作の映画)

3.5

ボクシング映画ではあるが、実話に基づいた内容で主人公のロベルト・デュランの伝記的作品。なので過度なドラマ性はないのだが、エドガー・ラミレスを通じてパナマの伝説的チャンピオンの人物像が垣間見れた。

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コンプリシティ/優しい共犯(2018年製作の映画)

3.7

人の運命なんて生まれた時代と場所でかなり左右されてしまうものなんだろう。個人がどんなに頑張ってもどうにもならないことが確かにある。

本作の主人公チェン・リャンは中国の地方に生まれ、貧しい環境から抜け
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.6

ペドロ・アルモドパル監督の作品は初見。エンタメ要素はなくなかなかシリアスかつ難解で、見終えた後にネットの考察を読んでこれが彼の自伝的作品だと知った。なるほど、そういう性質の映画なのね。彼の他の作品を色>>続きを読む

あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

3.5

ファンタジー作品とは知りつつも、ちょいと強引な展開にやや引いてしまったかな。
期待した分、あまりハマらず残念。
「バタフライ・エフェクト」を見た衝撃には及ばない。

0.5ミリ(2014年製作の映画)

3.8

安藤サクラの魅力が炸裂!押しかけヘルパーという着想が面白い。こんな生き方もあるんだなと思わず膝を叩く思い。

後で調べたらこの作品には彼女の親族が多数参画していることを知ってびっくり。才能は連鎖する!
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.7

作品のレビューから覚悟して見るタイプの作品だとは思っていたけど、人間本来の残虐性や暴力の圧倒的な優位性が露骨なまでに強調され描かれる。エグいよ、見ていて辛いよ…

年の頃10歳位だろうか、台詞が極端に
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.6

純朴で心優しいけど、まだ何者でもない15歳の少年チャーリー。
唯一の家族である父親が急逝し天涯孤独に追いやられるが、いかんせん世間を知らないが故に直感のまま行き当たりばったりの行動を取ってしまう。
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.6

巨大企業の権力を握った一部の人間による人としてあるまじき行為。

セクハラ受けた女性が企業のトップを告発するのはとても勇気がいるだろうし、更には勝算を見出す知力や行動力、様々なヤジや批判にも怯まず立ち
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ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)

3.8

心が繋がっているってすごく幸せなこと。
何年経っても想いが褪せないなんて素敵じゃないか。
そばにいても心ここに在らずでは愛は深まらないわね。

アマンダ・セイフライドがめちゃくちゃチャーミング!
クレ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

この母親の異常な程の子への溺愛ぶりは、何だか逃れられない過去の闇を背負った者の贖罪のようでもある。

そして信じて疑わなかった事が脆くも崩れ去り、新たに生まれた幾つもの闇が更に母親を苦しめる。
知的障
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.9

チョルス役のチョン・ウソンが武骨ながらも奥に秘めた男の優しさがちゃんと伝わりカッコよすぎ。

スジン役のソン・イェジンは見た目も可愛らしいが、所作がまたチャーミングで男心をくすぐる。守ってあげたいけど
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.7

なんといっても本作の醍醐味は主演の蒼井優と阿部サダヲの演技でしょう。終始圧倒されっ放し。

松坂桃李はスーパー戦隊のアクションヒーロー出身というのを忘れてしまう暗躍ぶり。

竹野内豊に真剣にお願いされ
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.7

タイトルの通り実話に基づく作品。大泉洋が主人公の鹿野靖明氏を演じるが、これがハマりまくり。わがまま放題なのに何故か憎めず、逆に元気をもらっていると感じさせるのは彼の魅力であり、流石としか言いようがない>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.9

MCUシリーズ29作目でソーシリーズとしては4作目。タイカ・ワイティティ監督とはいえ、ちょいとフザケすぎていない??

いつものようにクリスチャン・ベイルの入り込んだ演技は感服ものだが(冒頭、クリスチ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.7

場面設定のアイディアとプロットが秀逸。電話の音声から現場の状況を視聴者に想像させる手法が面白い。

主観や思い込みで事実は歪められ真実が伝わらないという典型的なパターン。

加えて、保身のための偽りは
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.7

3連休のまったりモードには気楽に見られるこんなコミカルアクションもよい。

原作の漫画は未読(基本的に漫画を読む習慣がないので)だが、岡田准一演じる「ファブル」なるアサシンとしての仕事振りと、摩訶不思
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イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.0

社会のストレスフルなしがらみから解放されて、大自然の中で静かにひっそりと生きていきたいという思いは多くの人が抱いていると思う。でも大自然の中で生き抜いていく知識や術を身につけるのは至難で、現代社会の中>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

ヴェノムはすっかり人間と仲良くなり、作品全体がコメディ調になってしまった。個人的にはもっとダークトーンでシリアスな作風を期待していたのでやや肩透かしを食った印象。トム・ハーディにはゴリゴリのイカつい漢>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.7

一度見ただけではなかなか解釈が難しい。何だかなぁと思いつつ鑑賞後にネットでいくつか考察を読んだが、どれが正解なのかは見た人の感性次第ということか。

村上春樹の原作は未読だが、本作は短編を基に大胆にア
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.5

オリジナル版は仕事帰りに会社の同期とレイトショーで見に行き、映像の美しさと3Dの迫力とに圧倒され、見終えた後には2人で「凄かったなぁ」を連呼しジェームズ•キャメロンを絶賛していたことを思い出す。

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いくつになってもやりたい男と女 たそがれ(2007年製作の映画)

3.5

Gyao!の表示タイトルは「いつまでたっても男と女」。(Gyao!ではたまに作品のタイトル名がオリジナルと違っているのは何故??)
作品紹介を読んでちょっと興味が湧き、64分とコンパクトにまとまってい
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オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

3.5

以前何かのDVDで本作の予告動画を見て興味を持ったのを覚えている。当時自宅近くのレンタルショップで取り扱いがなくそのままになっていたが、アマプラで無料配信されている事に気づきようやく鑑賞した。

主役
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.9

MCUシリーズ28作目。マルチバースの概念がすっかり定着してきており、今後のMCUシリーズの更なる広がりと繋がりを予感させる。

初見時にワンダの立ち位置がよく理解できず、もしかしてこれって「ワンダヴ
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歓びのトスカーナ(2016年製作の映画)

3.4

前知識なく作品のジャケ写から、トスカーナの美しい自然の中で育まれる友情物かと思いきや、想像していた内容と全く違った。

メインキャストの二人と一緒にいたら結構疲れそう…個性的なのはいいけど、振り切れ過
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.8

MCUシリーズの27作目。
親愛なる隣人「スパイダーマン」はMCUシリーズになって単純に楽しめるエンターテイメント作品の代表という印象だったが、本作ではエンタメ要素をしっかり押さえながらも、後半は意外
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.8

少し遠ざかっていたMCUの26作目。
目からレーザービームを出して空を飛ぶなんて「ザ・ボーイズ」のホームランダー?
超高速移動のマッカリはAトレイン? 連想して笑ってしまった。ヒーローのイメージは似た
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(2022年製作の映画)

3.8

オンライン試写会にて。
冒頭、25歳の女性さわ子から見た「おじさん」の切り口や発言にいきなりドキリとさせられる(汗);

本作はロマンポルノのジャンルらしく、確かにそういったシーンはあるものの、現代を
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

filmarksの試写会にて。
設定が複雑で序盤から早口による説明が長々とあるし、登場人物が多いしでなかなか理解が追いつかなかった…

とはいえ、キャストは魅力的な役者陣が固めていて、派手なアクション
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.7

強烈なインパクトであり、問題提起を含む内容だった。色んな意味で因果応報な結末。


男が女性を蔑めるのは簡単だとの考えは確かに男性一般にあるかもしれない。特にお酒の入った場面ではより当てはまるかも。
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.3

かなり前に一度見た記憶があるが、断片的にしか思い出せず再見。

タイプは違えど依存症に陥った兄妹の苦悩を見せつけられ、なかなかに難解であり、共感もし難い内容だった。
色使いや画角が独特だった印象。
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.7

ベタなストーリー展開ながら、キャスト陣の演技力もあり楽しめた。

宮﨑あおいの雰囲気がとても良いね。濱田岳はやっぱり名役だと思う。奥田瑛二の不器用ながら内に秘めた優しさが昭和感ですな。原田美枝子演じる
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前科者(2022年製作の映画)

3.7

大人を頼らざるを得ないか弱き子どもたちを守ることが出来ず、逆に苦痛を与える大人たちの身勝手な態度や行動がどれほど彼らの精神衛生に悪影響を及ぼし、そしてその後の人生に作用すものかと思うと、胸が詰まる。>>続きを読む

ブロンド・ライフ(2002年製作の映画)

3.7

短時間でサクッと見られたし、若き日のアンジェリーナ・ジョリーのはつらつとした健康美を見られたし、見た後にほんのりと温かい気分になれたしで満足できた。
明日への活力になったかな。

難しく考えずに見よう
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靴ひも(2018年製作の映画)

3.6

ガディの優しさがじんわりと伝わる。
誰かのサポートが必要な事は理解しているけど、自分を卑下するわけではない。自分を受け入れつつ、それでも主張すべきところは頑なに主張する姿には共鳴。

疎遠だった父子が
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