ZUSHIOさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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アクアマン(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

すごいCGだし、豪華キャストだし、ジェイソン・モモアの肉体美は素晴らしいんだけど...何かドラえもんの大長編映画(ドラえもんが悪い訳じゃないけど)を観た後のような感じで、悪い意味で全て予想を裏切らない>>続きを読む

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.4

X-MENシリーズ・ウルヴァリン、デップー含め12作品気がついたら全部観てました。が、パラレルワールドが基本のアメコミに整合性とか求めちゃいけないんでしょうが、他作品との関係性とかはもう分かりません(>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

4.3

中2病の女子カップルほど恐ろしい存在が世の中にあるだろうか。
悪徳性を強調される映画ではあるが、もちろん程度に差こそあれ、ここで描かれるのは少女の思春期の普遍性を描いているように思える。

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.2

山崎貴監督の作品は、商業主義的であるゆえに観客におもねるような直接的な心情描写が好きではなかったが、この『アルキメデスの大戦』ではそういう表現がないわけではないが、それが気にならないほど、脚本の構造や>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.8

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と構造が良く似ていると比較対照されてていた通り、70年代文化やエクスプロイテーション映画へのリスペクトとオマージュが素晴らしく、そしてグロテスクもありな>>続きを読む

LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

4.1

評判は低いけど、意外と面白かった。
脳は10%しか使われていない→100%使ったら神になる という中2病願望の見事な映像化で、これはこれで好き。
『AKIRA』と『攻殻機動隊』と『2001年宇宙の旅』
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

5.0

最高の映画。
村上春樹の小説の良さ(解釈を読者に委ねてくれるところ)と映像的美しさが絶妙にマッチして、素晴らしかった。
特に、非現実的な世界の果てのようなジョンスの実家の風景が美しかった。北朝鮮のプロ
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学校(1993年製作の映画)

3.8

柴又の寅さん記念館と山田洋次記念館に行って観たくなったので27年ぶりに鑑賞。
こりゃやはり、田中邦衛の映画ですね。そして、冨田勲の音楽が涙腺を決壊させる良い映画だった。

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

奇妙だが不思議に心に残る映画。
勝手な解釈をすると、主人公のハンクは漂流したのではなく、そもそも横恋慕した彼女の家の裏の海岸で自殺を試みようとした後、全てが幻想または幻想と現実の混濁状態だったものと思
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.7

『タクシー運転手 約束は海を越えて』と併せて全斗煥軍事独裁政権に対する民衆の善意ある怒りの蜂起を題材にした素晴らしい映画だった。
やはり、韓国は民衆が血を流して勝ち取った民主主義であるが、漫然と戦後民
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

3.4

ベルリンの壁が出来る前の比較的緩やかな時代の東ドイツが舞台で興味深かった。
テオの父親の背景にある物語とそれを表情で表現していてすごくよかった。
エリックは意外な結末に向かってしまい気の毒だった。
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.8

『パラサイト 半地下の家族』以来、ポン・ジュノ監督に魅了されっぱなしだが、この作品は凄かった。
『殺人の追憶』も凄まじかったが共通しているテーマは「他者の圧倒的な底知れなさ」であると思う。
それでも、
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.6

ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ主演の『パラサイト 半地下の家族』が素晴らしかったので、同コンビの作品を遡って鑑賞。
音楽が北野映画の久石譲っぽいなと思ったら、日本人の岩代太郎さんだった。
『パラサイト
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犯罪都市(2017年製作の映画)

4.5

マ・ドンソク兄貴、かっこよすぎです。
マーベルヒーローへのキャスティングが確定してますが、もう既に地で超越してます。
日本にはこういう俳優不在ですね。
ジャッキー・チェンかシュワルツェネッガー以来の愛
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.6

前作よりは、やや冗長に感じたが後半にかけて、一気に伏線を回収しながら纏めていくのは、流石だった。
先日、『パラサイト 半地下の家族』を観たばかりだったので、さりげないところに、韓国社会の生きづらさも反
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.2

すみっこたちやひよこが象徴しているものを真剣に考えると、生まれもった孤独の厳しさと、「すみっこ」に居る日の当たらない者同士でも支えあって、健気に生きていくのだ、という重たいテーマも持っているように思う>>続きを読む

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.0

香川照之と藤原竜也のオーバーリアクション二大巨頭のぶつかり合いを存分に楽しめる娯楽作。
借金するのと保証人になるのは怖い❗

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

丘の上、半地下、地下という、高さがそのまま社会階層になっているなど、セットの構造自体が、象徴的で黒澤明の『天国と地獄』を思い出させた。
前半までのコメディが、後半のある場面から一気に別ジャンルへと変わ
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キングダム(2019年製作の映画)

4.5

近年の邦画の中では、世界のどこに出しても恥ずかしくないレベルの歴史スペクタクル傑作映画だった。
漫画原作同様、敢えて歴史考証的ではなくファンタジー的に振り切ったのは大正解(そもそも紀元前の中国人が日本
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機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.3

富野ガンダムの中でも、意図的に戦争の悲惨さ不条理さを表現していて、良かった。ザコながら「バグ」が、コロニーの民衆を直接虐殺していくシーンは、トラウマ的表現として秀逸。

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

先日観た『グリーン・ブック』とはまた異なるが、アメリカの人種問題について深く考えさせられる作品だった。
この作品に描かれる白人は、ブラック・スプロイテーション映画(黒人主人公が活躍する大衆映画)の文法
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

5.0

EP8では、少しガッカリしたものの(中継ぎ作では仕方がないが)見事にJJの手腕で素晴らしい結末に纏めて貰えた❗
レイの素性は予想通りながら、そのネタバレ云々の意外性ではなく絵やドラマの伏線の盛り上げの
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

韓国の漫画原作だけあって、設定は地獄めぐりという漫画的ながらも、同じ仏教的死後の世界なので違和感なく受け入れられ、またアクション・コメディー映画のようでありながら、最後は滝の涙。
韓国映画のさらなる可
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.7

「この国の民主主義は形だけでいいんだ」
この田中哲司のセリフが今の日本の現状を物語っていて印象的だった。
流石に『ペンタゴンペーパーズ』に比べれば、カタルシスがないのは仕方がないが、まさにこの勝利なの
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

4.0

眼帯の凄腕元傭兵が24時間以内に大統領を、監獄と化したマンハッタン島から救出しなければ、死亡、人類も核戦争に。

もうこの設定だけで、100点でしょう。だからこそ、そこから有名ゲームがシリーズ化したの
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.3

1962年のアメリカ・ディープサウスという人種差別が特に酷い時代の酷い地域へのピアノコンサートツアーに、天才黒人ピアニストと寅さんみたいなイタリア系白人の用心棒兼運転手が行くロードムービー。
人種差別
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

3.4

ほとんどの人が最悪の評価の中で、最初から原作がゴミ小説であることを知っていて、園子温監督の作品だから観た自分には十分楽しめた。
これは、オチとかアクションで魅せる映画ではなく、まさに台詞にあった通り会
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

4.7

作家の中村文則氏のエッセイ集で取り上げられてたので鑑賞したが、まごうことなき名作だった。
ラッツォことダスティン・ホフマンの芝居が本当に素晴らしくて、下品な役なのにどこか品があっていつまでも見ていたく
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バットマン(1989年製作の映画)

3.9

ホアキン・フェニックスの「JOKER」の衝撃が強すぎて、1989年のティム・バートン「バットマン」鑑賞。
さすがはジョーカーを地で行くジャックニコルソンのジョーカーはヒースレジャーの狂気ともまた違う哀
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

子役達のドキュメンタリーとすら思わせる自然な演技が素晴らしく、またどの絵を切り取ってもポップな色彩で彩られた画が美しい。
その美しさとのコントラストとしての現実の重さがこの映画の素晴らしさ。夢の国ディ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.8

面白かったし、映像もすごいし、テーマも素晴らしかった。
タイトルの『SPIDER VERSE』は多元宇宙のスパイダーマン世界という事なのだろうけど、おそらくマイルスのスパイダーマン「誕生」という『SP
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.9

『ジョーカー』を観て、その余韻が忘れられず、オマージュ元のというか『ジョーカー』で有名司会者「マレー」を演じてたロバート・デ・ニーロがジョーカー側をやってる本作。
構造的には狂気のデ・ニーロが暴走する
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

決して、観てスカッとするような映画ではなく、ドロリとした鉛を飲まされたような映画なのだが、それがこの映画の良さ。

後味が悪いのは、日ごろから「ジョーカー」を直視していないから。
全てを持っているウェ
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シャザム!(2019年製作の映画)

4.3

一見おバカ映画のようで、まさか泣かされるとは思わなかった。
その実、この映画はヒーロー版『万引き家族』であり、家族は血の繋がりではないということを人種も越えて表現していて素晴らしかった。
DC映画は勿
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

4.8

賛否両論あるのは分かるけど、自分はすごく好きだった。
確かに、様々つっこみどころはあるし中2病っぽい作品ではあるが、
それは「そこがいいんじゃない!」で…良い。

押井守監督の一貫したテーマであるとこ
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.8

「殺人狂時代」に引き続き、素顔のチャップリンが出演する、晩年期作品を続けて鑑賞。
「殺人狂」同様、赤狩り時代のアメリカでは政治的圧力により殆ど観られることがなかったことが本当に気の毒でならないし、不幸
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