ZUSHIOさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.8

『恋はデジャ・ブ(Groundhog Day)』『ミッション: 8ミニッツ』『All You Need Is Kill』に続く、ループもの映画の大傑作ホラーだった。
ネタバレ厳禁。オチにびっくり。
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.7

安易な黒人差別を描いているのではなく、人種に関わらずRightな人もWrongな人も、またその人の中にもRightな面もWrongな面もあるということを見事に描いていて素晴らしかった。
一方で、30年
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.8

『ヘレディタリー 継承』が黒が基調だとしたらこちらは白、ながらもむしろ白夜でどこまでも日が出ている明るさの方が狂気に近いということが分かった。
ホラー作品ではないが、今村昌平版『楢山節考』を連想させる
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

映像は素晴らしかったし、臨場感も素晴らしいが、ややゲーム感は否めないか。
ただ、主人公が途中までどちらなのか分からず、意外な展開と、最初とは明らかに別の俳優かと思うほどの精神的成長を「ワンカット」で描
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

4.3

結論ジュリアーニは最低野郎。

最高の道化を演じることで人間の本当の愚かさを、生々しく炙り出すサシャバロンコーエン親子、その度胸と徹底ぶりに感服した。

CUBE(1997年製作の映画)

4.0

不条理シチュエーションホラーの元祖的作品。
何の為にCUBEが作られたのかとかは、さておき、極限状態の人間劇として演劇的に面白かった。
特に、こちらの思い込みを裏切っていく人物造形は素晴らしい。

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

2.9

やっぱりこの作品は49作観た人でないとその良さはあまり伝わらないように思ったが、リリーさんの「おしっこ!」のような演出は、生きた人間であることを感じさせるし、沢山の人に記憶されている限り、人は死なない>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

娘とその友達との同伴で、行ったものの3度も泣かされてしまった。煉獄さんの例の場面では本当に嗚咽して劇場を一時退出する人まで...。
しかしこの『鬼滅の刃』の原作者の吾峠呼世晴さんはよほどの人格者なのだ
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ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年製作の映画)

3.0

歴代ゴジラの中でも、しっかり人が死ぬシーンが描かれているのが良い。
特異な設定のゴジラだけに、引き継がれなかったのは残念。強いて言えば『シン・ゴジラ』に引き継がれたのだろう。

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.5

チャドウィックボーズマン追悼を込めて再見。改めて、良くできた素晴らしい映画だと感じた。
この時点で闘病中だったと改めて言われれば確かに滲み出るような哀しみの表情にも深みが増して感じられる。
是非続編に
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ブルークリスマス(1978年製作の映画)

4.8

エヴァンゲリオンの使徒の波長パターンとして表示される「BLOOD TYPE:BLUE」の元ネタになった倉本聰脚本・木村大作撮影・岡本喜八監督作のSF作品。
少々、前半部が冗長な感じで長すぎる感はあるが
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

4年ぶりに見返すまでに、この映画のルーツになった庵野秀明に影響を与えた岡本喜八監督作品を見尽くしたので、初見の時より10倍楽しめた。

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.8

最近は、韓国映画ばかりを観ているが、やはりレベルが高い。
エクストリーム・ジョブは、コメディ・アクション・グルメ・刑事映画として大傑作だった。

ヒート(1995年製作の映画)

5.0

GTA5の元ネタというか原作と言って差し支えないレベルで、また演出含め紙一重の正義と悪が闘うというテーマも『ダークナイト』そっくり。
様々なコンテンツや作品に影響を与えた大傑作映画だった。
そして20
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アンダードッグ 二人の男(2016年製作の映画)

2.7

マブリー目的で観たけど、救出(?)される女の子が自業自得過ぎる上に、そこまでさせるほどの理由が分からないのが、シナリオ上のイラつく理由だと思う。
まぁマブリーは安定感あっていつもの鉄拳制裁があるので、
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サスペリア(1977年製作の映画)

3.3

『フェノミナ』でも同じ手口でやってたけど、ガラスに写り混んだ霊の姿っぽい演出の方で、90年代前半の心霊番組で有名な映画。筋書きは、ほとんどコントレベルなのだけれど、やはりダリオ・アルジェント監督の前衛>>続きを読む

妖星ゴラス(1962年製作の映画)

3.2

先日終戦記念日に観た、岡本喜八監督の『日本のいちばん長い日』と同様に、庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』に影響を与えたとされる東宝の名作映画を鑑賞。確かに、妖星ゴラスの設定は、迫りくる使徒とネルフとの闘い>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

4.5

多分、20年ぶりぐらいに観たが、当然全く観方が変わっていた。
つまり「父親」に感情移入していたからだろう。
日本と同様の敗戦国イタリアの戦後闇市にまみれて生きる姿がリアルに描かれているが、多く指摘され
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.8

終戦記念日の今日こそ観るべき一本。
実は2015年版を先に観ていたが、やはりオリジナル版の方が数段優れていた。これは、玉音放送がされないんじゃないか、などというあり得ないような気にすらさせる緊張感・緊
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バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

4.0

ドイツの貴婦人ジャスミンの生き方は至ってシンプルで、誰かの為に奉仕する(掃除・手品・子育て...)ということで、ジャック・パランスの絵にも示唆せれてたように聖母マリア的な存在が砂漠の荒んだカフェ・モー>>続きを読む

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

4.8

これはもう文句なしにエンタメ映画として素晴らしすぎる映画だった。戦争の惨さはほぼ直接的には描かれることなく、ただ戦車戦の面白さだけを抽出した爽快な映画だった。 ナチスが敵役になることはいつものことなが>>続きを読む

らせん(1998年製作の映画)

3.5

何気なく観たが、全く予想外にコロナ時代の現代にタイムリーな作品だった。
ウィルスと人類は向き合いながら今後どう変化していくのか、という話だったとは、その後『呪怨』の伽椰子と闘ったりする貞子とはパラレル
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マイティ・ソー ダーク・ワールド(2013年製作の映画)

3.0

1回観た内容を100%忘れてたので、2回目の鑑賞。『マイティ・ソー ダーク・ワールド』などという格好いいサブタイトルだけど、実質『マイティ・ソー ワープ天国』に改題した方が良いと思った。
しかし、キャ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

原作は積ん読した状態で、映画から観たが、充分楽しめたし、原作が読みたくなってようやく積ん読タワーから脱出できそう。
それにつけても先日観た『劇場』しかり松岡茉優さんの演技力は本当に素晴らしい。表情筋の
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ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

"Live for nothing or die for something your call."
「ムダに生きるか、何かのために死ぬか、お前が決めろ」
熱い!このセリフ一生胸に刻んで、ムダに生きな
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悪人伝(2018年製作の映画)

4.5

ポンジュノ監督の『殺人の追憶』っぽさも残しつつ、マ兄貴の代表作『犯罪都市』(ラストシーンの場所は軽くオマージュになってる)のカッコ良さと爽快さをシャッフルしたような見事な娯楽作だった。この手のジャンル>>続きを読む

ファイティン!(2018年製作の映画)

4.8

マ兄貴ファンとしては、文句なしの快作。王道のストーリーながら、実際の兄貴の人生とも重なるストーリー(そして兄貴は世界へ...までかぶる)に泣かされた。
またカルチャーギャップコメディになってるのも面白
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劇場(2020年製作の映画)

4.2

又吉さんの『火花』の映画も想像以上に良かったけど、この『劇場』の映画も想像以上に良かった。
再開発後の下北沢の風景から時代設定が、現代と取れてしまいかねないけど、明らかにまだガラケーどまりの90年代末
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.8

やはり、キューブリックの『シャイニング』ファンとしては、様々なオマージュが散りばめられていても、キングが書いていたとしても、別物感が否めなかった。
キューブリックは、幽霊や死後の世界を一切信じておらず
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ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.2

ランボー予習シリーズ。
これは、公開当時も未見だったけど、80年代らしいアクション映画としては素晴らしい映画だった。ただし、前作に引き続き、アメリカの欺瞞とプロパガンダ戦意発揚映画としても、しっかり機
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.8

最新作公開に合わせて、内容を忘れるくらい昔ぶりに観た。
アジア人としては、むしろ人の国でなに暴れとんねん、という気持ちも捨てがたいけど、この頃からジェイムズキャメロン節が脚本にもにじみ出てて、脳筋アク
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

確かに、映画として良くできているし、美しいし、笑えるし、後味もよいのだが、やはりどうしてもナチスを扱った映画として、その後味のよさが、一周回って後味が悪い映画でもあった。
かと言って、ポランスキーの『
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

『万引き家族』『ジョーカー』『パラサイト 半地下の家族』とセットで同時多発的に日米韓英の新自由主義的な資本主義が限界に来ていることを告発する映画だった。
これは、全く日本でも同じ状況が起こりうる深刻な
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天気の子(2019年製作の映画)

4.5

グレタトゥーンベリさんのような新世代が、旧世代の犯してきた環境破壊や理不尽な社会を背負って、不幸になどなる必要はないのだ❗というお話だった。
その点、地球温暖化はもちろんだが、さりげなく本物が出ている
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精神(2008年製作の映画)

4.8

凄い観察映画だった。これはもう、映画を観たというより、強烈な体験をしたというより他ない。
言語化することを拒む映画だった。

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.8

日本語タイトルにすれば「中2」。
万国共通一番やっかいでこじらせてるイタイ時期。
でも愛おしい時期。

アメリカならではのモータリゼーションの中での風景もあるけど、たぶん日本のその辺のイオンのフードコ
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