わかめ昆布さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

わかめ昆布

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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.7

モーガンフリーマンと我らがダイアンキートンのカップル、余りにも理想的な歳の取り方...と云うか、歳を重ねた関係性。
ちょっとした会話から信頼と絆の深さが伝わる。
回想の挟み方も良く、誰かとコーヒーブレ
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雁の寺(1962年製作の映画)

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こんな真っ直ぐに色っぽいあややと一つ屋根の下なんて、それはもう気も狂いますわなあ…
お坊さんが仕事サボって昼間から愛人とイチャイチャ、モラトリアム臭のするふしだら感が大変良い。坊主の何か秘めてる感じ、
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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

2.4

全体的に再現度はなかなか。楠雄のテンションは原作に近くて良かったが、作品自体のテンポが遅すぎて白ける...むずむず痒くなる空気感。
とにかく新井浩文は最高。笑 顔が燃堂にしか見えず吹き出しそうで辛い。
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銀座新地図(1948年製作の映画)

3.7

「何、それ?」「ネギだよ」「いい“鴨”だって印?」

オープニング好き!昭和の良い雰囲気がサクッと堪能できる。お隣同士がまるで家族のような共存関係で心地好い~。笠智衆おじちゃんが登場するだけで、和み度
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バットマン(1989年製作の映画)

3.6

バットマンの世界観とティム節が絶妙にマッチし、2.5次元的な空間を創り出す。色合い、光と影の使い方がうまく、全体的に冴えた映像が2次元っぽさマシマシ。

バットマンの経緯や秘密が殆ど闇の中で、ジョーカ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

黒人・白人、とかそれ以前に他人の奥深い底の中への恐ろしさが強い。深淵は除くべからず。人間の深い所には関わらないに越したことがないな、と改めて実感させられる。
この作品では、深淵部の根本が黒人差別的要素
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瀧の白糸(1933年製作の映画)

4.0

義理と人情を大切にする美しい太夫とそれを取り巻く義理堅い人々との結び付き、それを引き裂く低俗で粗野な男たち。

月をバックにした橋でのシーンは大変ロマンチック!髷をスルッとほどくしぐさの妖艶さ。
劇場
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歌麿をめぐる五人の女(1946年製作の映画)

4.1

花魁道中御一行からの華々しいオープニング。
田中絹代の首の動き!ぬるぬるした艶っぽい「悪魔」的花魁に成り切るお見事っぷり。三味線に御歌まで披露しちゃってかなり意欲的で気合を感じた役柄。歌麿の慕われっぷ
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何という行き方!(1964年製作の映画)

4.0

超アゲマン役、シャーリーマクレーンのキラキラスペクタクルハリウッド映画。
サクセスストーリーの連続だが、本人が泣きそうな顔なのがかなり笑える。
コメディでもありロマンスでもあり。

舞台装置はやたらと
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祇園の姉妹(1936年製作の映画)

4.5

山田五十鈴が名女優・大女優と言われる所以が解ってしまう一本。思わず微笑んでしまうほどの、威勢の良い姿や見事な手練手管っぷりにテンション爆上がり。人たらしのプロ入門編って感じ。台詞ひとつひとつの説得力が>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

安定のテンポが、メディアの現場で生放送なシチュレーションにピッタリでスピード感抜群。
艶やかでない鈴木京香がとても新鮮で、地味な主婦役なのに色気滲み出まくってて逆に色っぽい。

カタカナ語で笑わしてく
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(1953年製作の映画)

3.8

「毎日のご飯どんな気持ちで食べてるんです?私たちの血と涙の塊なんですよ」

大映の高峰秀子。目配せやちょっとした仕草での演技が大変上手く、動作のみで会話するかの様な学生とのシーンは秀逸。微細な表情の変
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夜の女たち(1948年製作の映画)

3.9

「善い所ってものは大体面白くないもんや、そこを我慢すれば段々面白くなる」

田中絹代の変貌ぶりが天晴過ぎて、絹代名演ランキングでもトップクラス。驚きのスレ感。こんなに演技の幅ある女優さん最高でしかない
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東京1958(1958年製作の映画)

3.8

ポップでアバンギャルドでおどろおどろしい1958年トーキョー。外国人目線の面白い視点で描かれた、限りなくアートな作品。人の顔が浮世絵に化けたり、カラーモノクロの切り替え、美に群がる女達、人、人な人間の>>続きを読む

八つ墓村(1977年製作の映画)

3.7

先ず、すぐ野村先生と分かる茶色強めな色彩の画面構成と独特の音楽が怪しくてとても好き。
死に方がアート。怖いけれど、美しさが必ず有る。意外な発見。トラウマ映画などと騒がれていたが、演出が綺麗で気にならな
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ジャッジ!(2013年製作の映画)

3.7

オープニングの映像と「アイディンティティ」でグッと来る。好きな感じの現代日本映画的箇所とアメリカキラキラ映画感のバランスが良くて(特にラストの映像の美しさと既視感)2度美味しい。

終始、良い感じのチ
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カラーパープル(1985年製作の映画)

4.2

黒人差別が差別として取り沙汰される以前の時代物なので、容赦ない仕打ちに息を呑むし、なによりまずセリーの境遇や半生がエグすぎる。
が、さすが巨匠と言うべきか雰囲気は80年代アメリカ映画のレトロな色彩と可
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武蔵野夫人(1951年製作の映画)

3.7

戦後の人々の混乱と混沌が日常生活や道徳観に滲み出ている。持て余すかのようにおぞましく親戚同士で絡み合い、投げやりなまでの自由奔放っぷりから右往左往する日本人の当時の姿が見えた。

そして、そこから一線
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.4

オープニングからテンポ良くテンション高め、流石マーベル!なアクションシーンもしなやかで迫力満点だが、何故かイマイチノってこない…
彼女との経緯もすっ飛ばし気味で彼女への愛に感情移入しにくい。エログロは
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秀子の車掌さん(1941年製作の映画)

3.5

少女スター時代の高峰秀子アイドル映画。
首が長くてシュッとしててフレッシュで可愛いけれど、この当時で既になかなかの芸歴なんだよなあ‥苦労を一切感じさせない煌めく爽やかさ。

陽気な音楽が流れ愉快なロー
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チャップリンのスケート(1916年製作の映画)

3.8

クルッと大袈裟な独特の歩き方が印象的な回。
INとOUTでのエンドレス追いかけっこが、回転ドアのようで華麗。客の扱い雑すぎて爆笑。
チャップリンのスケート技術の高さやばい。
謎に優雅で笑っちゃうけど、
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.7

静と動のバランスと切り替えが超アート。
オープ二ングから心を持っていかれる。
ロランス目線での人々から突き刺さる視線が、画面越しですら直視できないレベルで強烈。

とにかくスザンヌ・クレマンの演技が素
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滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.8

「40超えたら女は皆同い歳じゃ!ボケェ!」

こんなにハイキングみたいで陽気な遭難初めて。
年季の入ったおば様達が遭難するので、慌てないし経験値が違うため手際も良く、落ち着いて自然を楽しんでるのが面白
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父恋し(1951年製作の映画)

3.7

哀愁と切なさが押し寄せてくる美空ひばり。

当時14歳ほどとは思えぬ酸いも甘いも噛み分けた大人びた表情や仕草が本当に唯一無二で、もはや達観した雰囲気すら感じられる。主題歌も良曲で、美空ひばりの歌声とマ
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チャップリンの勇敢(1917年製作の映画)

3.6

哀愁漂う始まりからの天晴れなラストへの流れが素晴らしい。足の細かな動きが印象的。人の波の上がり下がりが綺麗で楽しい。電灯芸ヤバすぎる...こんな戦闘シーン初めて。無秩序溢れる街。ヤクで無双スーパーマン>>続きを読む

肉体の門(1988年製作の映画)

3.8

「今逃げちゃあいけねえ、そうでねえと俺みてえに生きているだけで、死んだと同じ明日があるだけってことになるぜ」

戦後のアンダーグラウンド部分が細かく大胆に描かれていて、その匂いに惹き込まれる。
ダサさ
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チャップリンの冒険(1917年製作の映画)

3.8

人生初チャップリン!
計算し尽くされた滑らかな動きが痛快すぎ。ピタゴラスイッチみたい。前半が特に秀逸。小突く感じの蹴り合い可愛い。ヒロインの美貌。チャイナ風パジャマ超お洒落。新聞とアイスのくだりおかし
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噂の女(1954年製作の映画)

4.2

「わてらみたいなの、いつんなったら無いようなんのやろ。後から後からなんぼでも出来てくんねんなあ」

田中絹代のぬるぬるした艶やかな京都弁が見処!
歩く菊人形のごとく可愛い姿の中で、やり手女将っぷりが板
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.7

鮮やかでハートウォーミングなティムバートン。
誤ってゴリゴリバートン節を期待して観てしまい、入り込むのに時間がかかってしまった、
もう一度観ないとな作品。
虚構とリアルとファンタジーの錯綜がとても巧み
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.3

滅茶苦茶好きな雰囲気の作品に出逢った。
最初の会食での哲学的会話で一気に引き込まれた。三人のそれぞれの美しさと絶妙な関係。

心ここに在らずな役で見かけることが多い王子ルイ・ガレルが、感情的で最高なん
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ブーベの恋人(1963年製作の映画)

3.8

落ち着きのない可愛らしい少女から、迷える乙女に成り、最後には凛とした女性へと成長するクラウディアカルディナーレの演技がお見事!
法廷での緊張した様子や、面会時の複雑な心境も絶妙に表現していた。
洋製・
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息もできない(2008年製作の映画)

4.1

常に息苦しく行き詰まったやり場のない空気が漂っており、正に「息もできない」。
ヤンイクチュンの等身大な演技によって緊張感がすごい出る。初監督作&脚本でもあり主演。
それぞれの境遇や贖罪や悔恨に引き込ま
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蘇える金狼(1979年製作の映画)

3.9

何食わぬ顔で社会に紛れこみ 夜に牙を剥く「狼」のように華麗で秀抜な優作が堪能出来る作品。サラリーマンに馴染んでる姿がもはや面白い位、鮮やかなまでの変幻自在っぷり。風吹ジュンが煙草ふかし、優作が朝食食べ>>続きを読む

すべてが狂ってる(1960年製作の映画)

3.8

「生命を燃やす、爆走するエネルギー」

予告篇が超カッコ良くて痺れた。
内容は、最初から最後迄「すべてが狂ってる」 。
ヌーベルバーグ風をバンバン感じて最高。
川地民夫のドアップが何度も多用されるが、
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壇蜜と僕たち ~映画「私の奴隷になりなさい」より~(2012年製作の映画)

2.8

未公開映像も多く、「私の奴隷になりなさい」鑑賞後だと面白い。映画の光の中とはまた違った等身大の壇蜜の美しさが観れる。脚の擦り傷などリアルだからこそ、御尻の美しさが目に付く。
昔も今も、映画で動作が美し
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私の奴隷になりなさい(2012年製作の映画)

3.1

「これからもブスな言い訳を積み重ねて生きていくつもりか」

とにかく壇蜜の身体と至極丁寧な仕草が綺麗。
齢29歳で、水が跳ね返ってきそうなツルンとした身体が大変美しいし、映画としての出来は置いといて体
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