わかめ昆布さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

わかめ昆布

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アラン(1934年製作の映画)

3.6

自然の恐怖が押し迫る77分!
アラン島の人々の暮らしを映し出した元祖ドキュメンタリー風作品。

容赦なさすぎる波のアップが多用され恐ろしいのと、ドキュメンタリーにしては普通の映画作品っぽい撮り方なので
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紅塵(1932年製作の映画)

3.8

クラーク・ゲーブルがなんやかんやとしでかしながらも最後まで一貫して男前ダンディイケメン。その野生的で頼り甲斐のある姿に、ブロンドガールも人妻も同僚もトリコに。

不倫ものだが、旦那が本当に良いヤツすぎ
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エルフ 〜サンタの国からやってきた〜(2003年製作の映画)

4.0

クリスマスイヴに鑑賞。ウィルフェレルが登場するシーンでもう爆笑が起こる。いい歳したウィルフェレルおじさんが、サンタに仕える純朴なエルフとして育てられたピュアな人間役を演じるから、見た目とのギャップで完>>続きを読む

劇場版プリパラ み~んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ(2015年製作の映画)

3.5

プリパラ初劇場作品!と思いきやかなりプリティリズム先輩が侵出してきて困惑するが、4コース見るごとに徐々に分かりやすく、どんどん楽しくどんどんプリティリズムへの興味が沸くこと必至な作品。

ライヴまみれ
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イタリア旅行(1953年製作の映画)

3.7

ナチュラルにツンケンした夫婦の一生気まづいイタリア旅行。イングリット・バーグマンの鋭いナイフみたいな表情💯

イタリアの美しい宗教彫刻たちや街並み、遺産や自然遺産、古代遺跡など迫力がすごい!骨発掘シー
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美女と野獣(1946年製作の映画)

4.0

ジャン・コクトーによる「美女と野獣」
面白い!ディズニー版を知っておいたほうが比較してより楽しめる気がするが、これのみでも完成しちゃっている原作第一弾。

野獣が本当にただただ怖くてリアル。
お城にも
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サボタージュ(1936年製作の映画)

3.9

サボタージュ‥学生の頃、サボタージュしよ〜!とか言ってサボったりしてたが、こんな社会的攻撃的な意味もあったとは。

シルヴィア・シドニーの妖精のような美しさが魅力的でありながら、その表情の作り方にも見
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オール・シングス・マスト・パス(2015年製作の映画)

3.7

日本人にも大変馴染みの深い「タワーレコード」の創世から衰退までを辿るドキュメンタリー。

店員の制服は自由、酒飲みながら接客、ランチ行けば3時間、規制薬物を経費で落とす‥など黎明期の店員のフリーダムさ
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ピグマリオン(1938年製作の映画)

3.8

名作「マイ・フェア・レディ」の元ネタ的作品でこちらもまた傑作。ウェンディ・ヒラー演じる花売りが本当に見すぼらしく映ったスタートから、どんどん美しく成っていくイザベルの様子が大変面白かった。お見事な変幻>>続きを読む

自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.8

「生きていればなんとかなるさ」

戦後のイタリアを淡々と描く、貧しさが身に染みわたる作品。哀愁とやるせなさ全開。右を向いても左を向いても、泥棒を追っかけても泥棒もみんな貧困。その中で、レストランでのブ
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映画プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ(2016年製作の映画)

3.7

3コース全て鑑賞。
みんなともだち、みんなアイドル!みんながあなたを待っているよ!?みたいなオープニングにやられた。これだけで、プリパランドに恋い焦がれ100パーセント。こんなの全員アイドルに成りたく
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断崖(1941年製作の映画)

3.8

終盤からのサスペンスっぷりが流石なヒッチコック。ヒヤッヒヤするシチュエーションを全力で魅せる。全力でこわい。また、ケリー・グラントのヒモっぷりも、とにかく恐ろしすぎて二重の意味でホラー。こんな男に惚れ>>続きを読む

殺人カメラ(1952年製作の映画)

3.8

ロッセリーニ版デスノート。悪魔出てくるところまでデスノート。単純なストーリーだけれど、面白かった。カメラで撮った写真を再び撮影すると、撮影された人物が死んでしまうというデスノートもびっくりなシステム。>>続きを読む

溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.7

とにもかくにも「美」の一言に尽きる!エグくもあるが永遠に美しい映像。
小松菜奈と菅田将暉のナチュラルボーンビューティーっぷりが最高で、美しい自然と見事にマッチ。そしてまた全体的な風景の映し方が綺麗で幻
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偉大なるアンバーソン家の人々(1942年製作の映画)

3.3

イマイチしっくりこない、ノレないな…と思ったら完全版ではなく監督の意思も虚しく切り取られたものらしい。主要人物が出てきたと思ったらもうごちゃごちゃと絡み合い無残にサクサクと進んでいくから、こちらの入り>>続きを読む

トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.8

「急に踊りだしてしまう癖があって‥」「病気ね」

騒音禁止の秘密クラブでドカンとタップ、馬車乗り回しながらタップ、夜のホテルで全力爆音タップ‥と思わずにやけちゃうシーンで華麗に魅せるアステア。

ホテ
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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

4.3

「簡単に手にした金は簡単に使う。ダメなやつは簡単には変わらねえ」

高田「なんかスゲエ強烈な地元ですね‥」その通りなハンパなさすぎる地元での、ウシジマくん、江崎、加納、ガクト三兄弟、茜らが絡み合った深
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.3

試写会にて。
とにかくレディー・ガガが最高!
先ず、力強い歌唱力にやられ、アリーの魅力に引きずり込まれてしまう。琴線に触れまくり、歌声だけで泣かせられる天才。

ストーリーとしては、ガガの半生に絡めた
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ただ君だけ(2011年製作の映画)

3.9

とんでもなく繊細で詩的な表現の美しいラブストーリーだが、ただのラブストーリーではない。障害、アウトロー、スポーツなどさまざまな要素が絡み合う。

繊細さと“動”のコントラストがかなり絶妙なバランスで進
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煉獄エロイカ(1970年製作の映画)

3.4

「1つの物事に真実は一杯ある、証明した奴の勝ちです」

誰もが一度はやってみたかった、駐車場を歩き回るというシーンからスタート。
ワンカットどれを写真として切り取っても、アートとして完成されており計算
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魔法使いサリー(1990年製作の映画)

3.5

絵本の中をのぞいたら、ファンタジーな妖精の世界に飛ばされちゃったサリーちゃん一同。THEメルヘン展開。
バラの妖精のキャラデザ可愛い。お菓子のテーマパークでラリっちゃう子供たち。
かわいいポロンのまさ
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青空に踊る(1943年製作の映画)

3.7

アステアの感情ジョットコースター型ミュージカルタップシーンがめちゃくちゃアドレナリン出る!

一人でもう完成しちゃっているアステアではありますが、この作品はヒロインの衣装にも特筆すべき。ラグジュアリー
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女優須磨子の恋(1947年製作の映画)

4.0

「あれは芸じゃない、いわば君の現実の延長にすぎないんだ」

これはとんでもない絹代…!
田中絹代への思いが爆発する作品の一つに入るかも。
先生と須磨子の関係は、まるで溝口と絹代の当て書きのようにも映り
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女のみづうみ(1966年製作の映画)

3.7

「最良の妻は空気みたいだ、誰も気付かないが無いと命にかかわる」「あたしの顔って、何か女にとって嫌なものがあるんだわ」

不穏な音楽をバックに岡田茉莉子がシャキシャキとひたすら歩く!
冒頭は、台詞1つ1
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気儘時代(1938年製作の映画)

4.2

ユーモアあふれるオープニングから素敵。とにかくジンジャー・ロジャースが美しすぎて発光している。モノクロなのに色すら感じたボリュームある美しさ。ザ・スター。

今回は、ハーモニカまでお手の物な精神科医役
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.9

「不安は自由のめまいだ」

予想とどれも違った展開で、「マッチポイント」を思い出す背筋の冷える感じ!ウディ色も薄く、皆大好きエマ・ストーンがヒロインでウディ入門編として十分に楽しめると思う。
中盤まで
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ひみつのアッコちゃん 海だ! おばけだ!! 夏祭り(1989年製作の映画)

3.5

海で夏休みを満喫するアッコちゃん一同。キーオたちが村の禁忌の島に侵入しようと悪事を働くが…なストーリー。
1989年ものなので、絵がかなりデジタルっぽくて新しめ。なんだか既視感のないアッコちゃん。
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女優と詩人(1935年製作の映画)

3.8

よく出来た成瀬の喜劇作品。

舞台女優の妻と詩人の夫の話で、妻の方が稼ぎが良いために夫をパシリのように扱う、と云う当時の時代背景に逆行するかのような関係がまず面白い。

夫のボケボケ感と主夫っぷり。
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緑園の天使(1945年製作の映画)

3.8

なによりも馬が大好きで、矯正器具をいやがりとったり外したりする姿がいじらしい、子供時代のエリザベステイラー。広大な海が広がる草原を、馬と共に颯爽と駆け抜ける。

何を言われても微動だにせず目をキラキラ
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桃中軒雲右衛門(1936年製作の映画)

3.2

軽快なテンポで始まるオープニング、神妙な桃中軒と妻のコントラスト。

「桃中軒雲右衛門」と云う実在の人物の話で、俳優さんの顔がかなりホンモノに寄せている。

「芸のために…」を口ぐせに、愛人と宜しくや
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ぼんち(1960年製作の映画)

4.4

名女優たちをバンバンと愛人にしていくボンボン役の市川雷蔵。ここまで奔放にしていても、雷蔵だから許せるどころか様になりすぎていて素晴らしい。自然でしかない。
愛人が増えるたびに成長し、彼女らから商売繁昌
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禍福 後篇(1937年製作の映画)

4.0

『“禍福”は糾える縄の如し…
幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくるということ。』

まさにこの通りに、意外なところで人と人との縁が発生し、本人たちも気づかぬうちに複雑に絡み合っていく…
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禍福 前篇(1937年製作の映画)

3.8

「結婚なんて富くじみたいなもんよ」
「お互いにいいくじだといいわね」

入江たか子の後ろ姿の多用が光る。
あんなに好き合い、結婚を必ず!と約束しておきながらいざ他所とお見合いしてみると、そちらが気に入
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エンジェル(2007年製作の映画)

4.0

主人公の癪に触りまくる人物像がすさまじい…すごいリアリティだし、どこかでみたことあるし、一見するとサクセスストーリーなのに実は超ホラー。
足を踏み外したときの深淵の深さ。

そしてロモーラ・ガライの秀
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乙女ごころ三人姉妹(1935年製作の映画)

3.5

成瀬初のトーキー作品。
一作目と云うこともあり、言葉よりも仕草や表情が先行する姿勢が残っており、トーキーの扱い方を模索するさまが感じられる。

毒親だと、子供たちは親密に育ちがち… 終始世知辛く、哀愁
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角砂糖(2006年製作の映画)

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とにかく馬の演技が凄い!かなり頭が良いのだろうが、目で訴えてくるし人間よりも活き活きとしていた…道路で少女に気付いた馬が車を追いかけるシーンは感動的すぎるし、再会シーンもロマンチックすぎて泣ける。>>続きを読む