わかめ昆布さんの映画レビュー・感想・評価

わかめ昆布

わかめ昆布

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バブル(2022年製作の映画)

3.2

オープニングからなんだか懐かしい雰囲気が漂っていたが、ラストの締め方含めて一時代前のセカイ系っぽいと感じた。
音楽からも昔の好きな時代のアニメ作品の空気が漂ってた。ノスタルジー…

映像は本当に丁寧に
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.7

まず前提として、タイムトラベルが可能な未来からレイノルズは登場するし、ドローンもVRも(似非)ライトセーバー等々ハイテク機器使いまくりバトルだし、宇宙船で戦うし、基本は王道SF&ぼちぼち一大事だったり>>続きを読む

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

3.7

戦慄した。
正確にはドキュメンタリー映画ではないが、広義で言えばどの映画ジャンルよりもドキュメンタリーと呼ぶに相応しい、淡々と流れていく構成だからこそ、痛いほどにリアルで恐ろしかった。

私たちが考え
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アメリカン・ヴァルハラ(2017年製作の映画)

4.2

最高にクールでロックを極めし者が集い、バンドを始めちゃうワクワクドキドキドキュメント。

構成はシンプルなドキュメンタリーだが、メンバーが豪華すぎて超アドレナリン出た!

イギーがジョシュを誘う!→ジ
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あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)

3.8

ショートムービーだからこそ、"南北離散家族"問題を知るのに最適。恥ずかしながら詳しく知らなかったので、観る機会に恵まれて良かった。

城下町の様な古く美しい街に住んでいる主人公は、丁寧かつ花やおいしそ
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.9

ここまでアートで美しく、かつシュールでカオスに、自分の半生を描けるのって天才的だな。

容赦なく人は死に、嘲笑され、殴られて…マジでボロボロだけれど、"生"に常に全力で向き合う人ばかりで、胸を打たれる
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ロストパラダイス・イン・トーキョー(2009年製作の映画)

3.8

B級的雰囲気だからこそ作り出せた、
"アイランド"程の小さい世界観だけれど、でもあたたかくて、何処か笑えて、胸がキュッとなる、カワイイ作品でした。

内田慈 さん演じる "まりん"が主人公の生活に入り
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

-

ずっと観たいと思っていて、やっと観た。

掴みは良かった。が、カントクの気持ちの流れに沿うように、どんどん彼女の素っ頓狂な言動や遣り取りに慣れてきて、中盤凄くダレて、なかなかの耐久戦。

肌に合わない
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

4.5

「無関心な分別より情熱的な狂気を選ぶ」

狂気を見た感じでした。
それも、素晴らしくて、上質な狂気。もちろん情熱もたっぷりの。

「天才」としきりに謳われていて、本当に間違いなく天才ではありつつ、その
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.5

元モー娘。工藤遥ちゃんの映画初主演ということで、オンライン試写会にて鑑賞。

ボルダリング一筋過ぎて、ボルダリング以外は抜けまくりのヒロイン"小寺さん"

たしかに不思議感強めの人物像ではあるが、芯が
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ピカソ-天才の秘密/ミステリアス・ピカソ(1956年製作の映画)

3.9

ピカソがただひたすらに絵を描きまくる、78分。
ピカソって何が凄いの?!絵を見ても笑っちゃうんだけど…って方に稀に遭遇するが、そういう方にぜひ少しでも見て欲しい!

美しく紡がれた音楽とともに、キュッ
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飼育(1961年製作の映画)

3.6

「永遠の人」と並ぶ胸くそ白黒映画。
激しい訛りと、声より大きいおどろおどろしいメロディーによって、終始台詞が聞き取りにくい。
途中、内輪すぎて若干ダレる。

それでも最後まで観させてしまう力強さがあり
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ダフト・パンク リビールド(2014年製作の映画)

2.2

とにかく画質が悪い!
インタビューなどは、途中から顔が見切れて画面ずれしたまま世に出されている。適当さが神。
短い作品なのに、何度も寝そうになってしまう。

ただ、音楽は好きだけれど、本人達のルーツと
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忘れられた子等(1949年製作の映画)

3.7

笠智衆主演「手をつなぐ子等」の続編的作品。
笠智衆は校長先生役に格上げされ、画面を引き締め和ませる効果は発揮しつつもニコニコと見守る立場に。

前作は、一般学級であったが今作は完全なる特別学級のクラス
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.9

是枝監督作品の数をこなしていくごとに、樹木希林のナチュラルな天性の女優性に驚かされる。
全部ただのおばあちゃん役、そのバリエーションが凄い。いい意味で安定感がない。
しっかりとどの役柄も楽しませてくれ
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怒りの街(1950年製作の映画)

3.8

「僕らは知能のスポーツマンさ!」
と宣言し次々と女たちを騙していく学生二人組。
俺らが最高!という青春の香りムンムンで好み。

悪事を働きまくるが、学費や参考書、親の墓代までをも支払うお金に使われてい
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

受賞おめでとう御座います。
しょっぱなから盗みまくりで飛ばしまくり。
クセがある良い俳優が勢ぞろい。
枚挙に暇がないほど皆素晴らしいから、それだけで良い映画観た感。

部屋の雰囲気づくりなど、美術の気
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

3.6

岩井映画そのまんまのテンションと筋書き通りなので、そちらを観ていたらまあまあデジャヴ感で楽しめる。
しかし初見だと、シャフト画のキレーな男の子とセリフのミスマッチさが目立つかも。思春期のガキンチョがワ
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お吟さま(1962年製作の映画)

3.7

「散ってから初めて貫ける想いの強さも有るのです」

田中絹代監督作品。
女性監督だからこそ、絹代だからこそ、女の撮り方魅せ方が上手で、有馬稲子の新しい魅力が堪能出来る。上品な色っぽさ。
話し方からなに
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A2(2001年製作の映画)

4.3

オウムを追ったドキュメンタリー第二弾。
今回は散りばめられた信者村を一つ一つ紹介。
そして上祐の釈放。謎のスター性を発揮。
上祐釈放後の荒れ方がとんでもなく、右翼vs警察vsオウム という一発触発のカ
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海街diary(2015年製作の映画)

3.7

江ノ島鎌倉を美しい女優たちと共に楽しむ、超癒しムービー。一生可愛い、ずっと見ていたい。
爽やかな一本。

長澤まさみのゆるゆる女感が可愛すぎて優勝。
スタイルも完璧。そして一流女優なのに、重要でないシ
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渇き。(2013年製作の映画)

3.8

「落ちた穴が深すぎて、ずっとずっと落ち続ける」

大きなスクリーンの最前列で、首を痛めながら見た記憶では、なんだこのバイオレンス映画は…てか絶対デートで見るやつじゃないでしょ…と気不味い思いしかなかっ
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名刀美女丸(1945年製作の映画)

3.4

山田五十鈴嬢の道着姿が見処。
お化けのよう透けた姿で登場するレアシーンも。
相変わらず大変美しい音楽。

幻影や幻聴が出るほどまでに、狂気じみながら刀を打つシーンが迫力満点。
溝口も映画に向き合う時の
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手をつなぐ子等(1948年製作の映画)

3.8

精神薄弱児教育への意識を新たにしてくれる。
おじいちゃん役ではなく若い笠智衆が先生。
良い塩梅の母親役は杉村春子。

クラスに一人いる薄弱児の生徒が、先生の指導によってクラスの人気者のようになり、ガキ
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トランスアメリカ(2005年製作の映画)

4.0

ヒロインの発声練習の様子というシュールで少しホラーなシーンからスタート。
「プラダを着た悪魔」を思い出す、身支度のカットの連続から登場したのは、普通のヒロインとは打って変わった“女性”

正式に性転換
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午後の遺言状(1995年製作の映画)

4.1

晩年の杉村春子大先生が主役!
おばあちゃんになっても変わらない語り口。
いきなり即興芝居を始めたりするが、それが日常すぎて自然すぎて…一生女優。
話しのトーンからして、もう人の気持ちを動かす調子だから
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「A」(1998年製作の映画)

4.4

今年見た中でダントツな衝撃問題作。
広報担当の“荒木”をメインに、尊師逮捕後のオウム超裏側に潜入。
胃もたれするほど超濃くて面白い。

ベジタブルプロテインのハンバーグ的なものが主食で、これがとても不
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.3

とても淡々としている。旨味が少ない。
法廷映画としては正解ではあるが、法廷劇も盛り上がらずモヤモヤした。

実話として、男女差別を訴え世の中を変えた女性がいたことは素晴らしく、行動も正しく賞賛されるべ
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薔薇は死んだ(2015年製作の映画)

3.8

「自分の価値は自分で決めるのよ」

女の子同士のドロドロもの。無条件で好き。
お嬢さまに仕えるメイド同士の寵愛度争い、というストーリーだとシンプルだが、そのお嬢さまは古参メイドと同じ元娼婦仲間だったり
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パディントン(2014年製作の映画)

3.7

クマはクマでも、テッドほどゲスくはなく、テッドより汚い、そんなパディントンが最初から最後までかわいい。目がきゅるきゅるしててファンシーだが、野生感強め。

個性的超キュートなインテリアが堪らない!
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.2

始まって早々、これ絶対面白いでしょ!って解っちゃうセンスの良さ。
割とすぐノレるオープニングが格好良すぎ。

疾走感と緊張感の連続する空気。
車のリアルな音だけでバキバキのカーチェイスがものすごい。鳥
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ふるさとの歌(1925年製作の映画)

3.7

正確には50分弱。
溝口の貴重なプロパガンダ色の強い映画。

秀才だが、貧しいために皆と違って学校に行けず働く竹田君。
端正な顔立ちから賢さが伺える。
それと対称的なアホアホボンボンの太郎君。

常に
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魔の刻(とき)(1985年製作の映画)

3.8

ピュアな坂上忍が年上女性らに迫られっぱなし。
この作品を観てから、テレビでの坂上忍の見方がガラリと変わってしまった。(^.^)

そして岩下志麻嬢が終始美しい。
齢44でこの色気と瑞々しさ、お淑やかな
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ブロンクス物語/愛につつまれた街(1993年製作の映画)

4.2

バーには裏専業の人たちが居場所を作り、バーの外でもたむろし、歩けば黒人たちのブルースが街を包む、そんなブロンクスが愛おしくなる作品。

ロバート・デ・ニーロ初監督作。
監督としても才気を発揮し、
いき
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GO(2001年製作の映画)

4.3

キレッキレの窪塚洋介神掛かってる!
誰も叶わないし止められないって感じ。無双。
最初から疾走感バチバチ。

線路に立ち入り、電車から逃げられるか?という超ふざけたゲームから始まり、やりたい放題。
一瞬
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.6

日本アカデミー賞受賞おめでとうございます。
最初の長回しは耐えてください!そこからが面白くなります!と製作者まで仰るレベルでたくさんの人が言っていたが、普通に長回しが面白かった。

走ったかと思えば歩
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