無駄なシーンやショットが一切なく、丁寧で完璧な映画だと思った。空気感の重たさやジメッとした感じが画面の暗さや細部の古びた装飾を通じて伝わってき、物語の迫真性を高めている。
あの家族の生きる道は娘を虐>>続きを読む
部長が薄っぺらいのかと思わせて、実は陰で部下の全責任を背負っており、深いことを考えているという描き方が素晴らしいと思った。
新海誠お得意の男女の再会をエモくする映画。ただ、戸締まり=大人の庇護下から抜けることだという解釈をしてしまったため、おばさんとすずめの関係性をもっと見たかったと思ってしまった。
大まかなあらすじは何となく想像出来てしまったが、フェミニズムと家父長制がテーマになっているため、物語に深みが生まれていた。
秩序=男性中心社会家父長制で、混沌=男女平等のような考え方を持つ人は少なく>>続きを読む
徹底的に伏線を回収していく、無駄なシーンが少ない映画。コメディシーンが多く、気軽に観られる映画で、本来映画ってこのようなものだよなと改めて認識出来た。
ソウルの地価上昇のような社会問題を上手に絡めて>>続きを読む
物語のテンポが良く、主演2人を中心に登場人物が魅力的になるように撮られた秀作。尾道の空気感も相まって、映像がきれい。
過去の今泉作品と比べてコメディ寄りの要素が少ない分、多くの伝えたいことを登場人物に喋らせていた印象。また、引きの構図が過去作から増えており、自分のショットの好みにハマった。
『ドライブ・マイ・カー』>>続きを読む
群像劇の最高傑作の1つだと思う。
『クリスマスだから…』というきっかけから、多様な恋愛模様を描いた作品。多少とっ散らかっているといえばそうなのだが、どの登場人物の人生も多少とっ散らかっているので、逆>>続きを読む
ギョームブラックみたいな映画。
めっちゃ祭り好きやん宮川大輔かよと思いました。
全てはラストシーンのための映画。ベタ過ぎて逆に意表を突かれた。松居大悟っぽさを感じた。
前田敦子すごいな
シスターフッドロードムービー。痛めつけられ、苦しめられてきた女性の解放が痛快。大型トラックが炎上して運転手が慌てる様など、コメディ的要素が取り込まれていて2時間のストーリーに惹き込まれる。
裏テーマ>>続きを読む
大きな演出や仕掛けがあるわけではなく、物語は淡々と進んでいく。しかし、これこそが調査報道なのかなと思った。
社会に対してより良い方向へと抗う動きを見せた人々に対して、なぜ今更…という意見があるが、編>>続きを読む
当時のアメリカ人から評価されるのは何となく分かるが、服装やバイクをダサいと思ってしまったので自分には刺さらなかった。
光と影の演出が良い。ただのストーカーやんと思ったが、ラストのバスに乗り込んだ2人の笑顔が美しかった。
ただ、母親と不倫していた人と結婚するに当たっての心情の動きが分からなかった。
最高の雰囲気映画。ストーリー自体に特筆すべきポイントは少ないものの、巧みすぎる演出、撮影によって役者が魅力的になっている。
これを見て拗らせた高校生が頑張って勉強して、拗らせた京大生になるんだろうなと思った。鴨川デルタの輝きを分かっている時点で、この映画は大傑作。どんな手書きタイトル系若者青春映画にも出せないエモさと美しさ>>続きを読む
とにかく観ていて辛い映画。今でこそ少しずつこの映画で何が問題か分かるようになってきたが、高校生のころなら全く分からなかった。
良い短編小説の読後感のような瑞々しい気持ちになった。光と影の使い方が上手く、エドワード・ヤンのようだった。
現実から始まり、現実に戻っていく構図が素晴らしい大傑作。タナダユキ監督らしく、牛丼をお供えして2杯食べるシーンのようなシュールなユーモアが良いアクセントになっていた。
ラストシーンで残された余白によ>>続きを読む
人たらしの蒼井優が行く先々で様々な人と出会い、少しずつ変わっていく話。
ユーモアの効いたシーンが多いが、その分辛いシーンが心にくる。百万円稼いだら引っ越すような生活には、将来のことを無視すればとても憧>>続きを読む
ネイティブアメリカンとアメリカ移民の話をベースにしていると考えられ、DUNEとも構図は似ている。映画館で見ないと意味がない。
主人公が他の文化を持つ人々と交流し、啓蒙していくパターンはそろそろきつく>>続きを読む
学園シスターフッド映画。途中の展開は見応えがある。学園ものはパーティーシーンがイケてるだけで最高。
こんな世界しんどすぎて無理やわ。日本で良かった。
信じていたものが、実は信じるに値しないものだったと分かった時の絶望。白人男性に特権はないという主人公の主張は、アメリカのマジョリティに根強い意見なのだろうか。
