saeさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.1

ずっと避けてきたことを後悔した。ホラー要素よりも圧倒的な2人の純粋な恋心と北欧の美しい色使いや雪景色。エリの本当の真実、オスカーの戸惑い驚いた表情、それでも彼はエリを優しく抱きしめる。この映画があまり>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.7

編集者から最後はハッピーエンドに直してくれと言われたサリンジャーは、"現実は違う、いつでも誰かが傷つき酒に浸ることもある、だから書き直さない"と貫く。作家にしかなれない、苦悩と孤独を抱えた1人の男。そ>>続きを読む

クロース(2019年製作の映画)

5.0

久しぶりにアニメーション映画でめちゃくちゃ感動してしまった!
"本当に欲のない行いは、人の心を動かす"
サンタクロースはどのようにして生まれたか?素敵な発想と物語、雪の中に灯る明かりが綺麗…サーミ族の
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友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

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"美しくもキモい純愛"
ポップなジャケットに騙された。
岸井ゆきのちゃんの冷たい眼差しと言葉がすごくいいです

君が生きた証(2014年製作の映画)

4.4

予想外の展開。そうゆうことだったのか、と知った時には感情をどう整理すればいいかわからない。でも最後の歌で救われた気がした。痛みも悲しみも感じるけれど、最後には愛だけが残る。

そしてアントン・イェルチ
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.7

ひたすら映像美、草原を歩く感触や匂い、寒さや温かさまで伝わる。
彼にしか見えなかった永遠を、景色を、光を、私たちは彼の絵を通して初めて見ることができるのだ。
マチュー・アマルリック演じる医師との会話が
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ジェニーの肖像(1947年製作の映画)

3.7

売れない画家と愛らしく悲しげな大きな瞳を持つ少女。彼女は時を超えてまでも彼に会わなくてはならなかった。
モノクロのラブストーリーでファンタジー感あるのは初めて見て新鮮だった。
ニューヨーク、セントラル
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人生模様(1952年製作の映画)

4.0

王道だけどやっぱりいい話…な短編5作品たち。
今の時期にぴったりな、"賢者の贈り物"とかは特に人の優しさを強く感じる。大事なのはプレゼントではなく大切な人を想うその気持ち。
マリリン・モンローほんの少
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アナザー・カントリー(1983年製作の映画)

3.6

コリン・ファース若い時も魅力的すぎる。
やっぱりイギリスのパブリックスクール憧れてしまうな〜

危険なプロット(2012年製作の映画)

3.8

文学は何も教えない。
展開が予想していたものと違って最後まで楽しめた。公園のベンチ、制服、続く…の先にある彼らの結末。
クロードのような不思議で文才もある美しい少年に翻弄されてしまう先生やラファやラフ
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

素晴らしかった!愛は目に見えないが、世界一強い。監督のセンスが大好きだ。
少年目線から見る戦争は、直接的ではないからこそ残酷さや哀しみはひしひしと伝わるし、突然やってくる。でもそんな中にある人の優しさ
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8人の女たち(2002年製作の映画)

4.0

ミステリー×コメディ×ミュージカルの室内劇で楽しかった!
8人全員魅力的。それぞれちょっとずつ切ない。衣装もセットも映像も、色彩がとても鮮やか。女のための女の映画。
あとイザベル・ユペールが髪をお団子
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サマードレス(1996年製作の映画)

3.6

夏、自転車、海で出会った女の子のサマードレス。
少年の迷いが消えた時の清々しさ。
熱っぽいけど夏らしい爽やかな15分間。

ピクニックatハンギング・ロック(1975年製作の映画)

3.6

謎は謎のまま、こうゆう映画のじわじわくる余韻が好き。たくさんの何故、が残る。展開は暗く雰囲気は不穏になっていくのに映像が美しいから怖いけど怖くない。
映画を包み込む柔らかい光と白いレースのドレス、何故
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As You Are(原題)(2016年製作の映画)

4.0

タイトルはニルヴァーナの"come as you are"が元ネタの美しい青春映画。
markを演じたストレンジャーシングスのチャーリー・ヒートンの脆さというか儚さ、リヴァー・フェニックスのようでja
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.0

世界は音楽で溢れている。涙が零れる。
4人が奏でる春と修羅のカデンツァのそれぞれの美しさ、俳優陣の演技に圧倒された。月の光にてらされた工房での亜夜と塵の連弾と、浜辺を走る彼らが"世界が鳴っている"と遠
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

3.9

"‪何かを愛したとき、それは永遠に君のものになるかもしれない。それは突き放しても弧を描いて戻ってくる、君の元へ。君の一部となり、君を破滅させる。"‬
青春映画だった。実話を基にしているのが衝撃。報われ
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All This Panic(原題)(2017年製作の映画)

5.0

最高でした。
"まだ見るべき世界がある"と言う1人の女の子の言葉。そうだ、私たちはどこにでも行けるし、何者にでもなれるのだ。
カメラに映る彼女たちは、笑ったり泣いたり、怒ったり落ち込んだり、感情豊かで
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クリシャ(2015年製作の映画)

3.5

カメラワークと演出が変わっていて面白い!不穏な雰囲気をオープニングからじわじわ感じる。
そういえばこの監督の新作"waves"、めちゃくちゃ気になってた映画と知ったので、初監督作品見れてなんか嬉しい。

Girl Asleep(原題)(2015年製作の映画)

3.9

ダークでポップで可笑しくて最高にキュートな青春映画。まず黄色いシャツに赤いミニスカートの制服可愛すぎる。突然ダンスが始まるのも舞台が元になっているので納得したし好き。
新しい学校には馴染めるだろうか?
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キング・ジャック(原題)(2015年製作の映画)

4.0

少年が街を自転車で走り抜ける系の映画はいつも傑作。
暴力でしか強さを示せない閉鎖的な世界。そんな世界で生き抜いた兄と、数日間だけ家にやってきた年下の従兄弟。彼らと過ごす中で、悩み困惑しながら、自分の運
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

5.0

久しぶりに見た。
好きなシーンが多すぎて、みんな愛しくたまらない。この映画が大好きだったことを思い出した。

ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.5

目の前に広がる、ただ希望に満ち溢れたガルヴェストンの海よ。でも彼らが生きるのは、辛すぎる現実。ラストの展開がせめてものの救い。長回し、演出や映像が素晴らしい。最後あまりにも唐突で切なくて、涙が出て止ま>>続きを読む

天国でまた会おう(2017年製作の映画)

4.0

エドゥアールの描く絵がエゴン・シーレみたいで思わず見入った。
真実が明らかになる時、青く煌びやかな仮面に流れる涙が美しく、続くラストが切なく哀しく温かい。
"また、天国で"

ヒックとドラゴン2(2014年製作の映画)

4.3

なんて素晴らしいシリーズなんだろう!もっと早く見たかった!
1に劣らず最高に面白かった。ヒックをまるごと守ってくれるトゥースが愛しすぎる!

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

4.4

ピンクに染まった雲の中を飛ぶシーンは美しくて最高。ラストとても好き。
子供も大人も見てほしい。この映画に出会えて良かった!

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

IMAXで。凄まじい。オープニングから画面いっぱいに写されたJOKERの文字に圧倒された。
あの階段を踊りながら降りる名シーン、狂気に落ちていくアーサーの姿。明かされていく彼の真実に、哀しみに、狂気に
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マイ・ビューティフル・デイズ(2016年製作の映画)

4.0

この映画の雰囲気が好き。コンパクトな作品だけど、主人公と彼女に想いを寄せるbillyの心情が深く描かれていた。
悲しみを抱えた主人公は、生徒たちと週末を過ごす中で彼女自身にも少しずつ変化が訪れる。時に
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.1

水彩画が美しい切なくて優しいダークファンタジー。
子供と大人の狭間にいる1人の少年の悪夢。きっと誰もが抱えている、誰にも言いたくない自分の本当の想い。怪物の優しい眼差し、矛盾した3つの物語、最後に語ら
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.9

ジェシー・アイゼンバーグ見たくなって再見。彼の演技本当にすき。当時21歳らしいですが16歳の童貞にしか見えない。関係ないけど彼が演じるウォルトのシャツの着こなしが個人的に好きで男の子なら真似したい。>>続きを読む

アドベンチャーランドへようこそ(2009年製作の映画)

3.6

いいなあ〜ひと夏に経験するバイトだったり友達って。永遠に憧れ。
ジェシーアイゼンバーグが好きすぎる。彼の話し方とかダサいけど可愛くてかっこいいところとか。
映像の雰囲気とかコメディぽいけどちゃんとラブ
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

切ない、苦しい。
これは彼への救済の物語。
見て良かった、ジュゼッペ、あなたのこと忘れない。

プレステージ(2006年製作の映画)

4.0

この映画の全てが壮大なマジックで、
まさに、確認、展開、偉業、だったと最後の最後にわかる。
伏線の回収が見事。見せ方が素晴らしくてさすが