ohshimaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ギヴァー 記憶を注ぐ者(2014年製作の映画)

2.0

昔小学校の図書館の本棚の隅で現在は絶版になっている旧訳を読みふけったの懐かし〜
児童向けの小説とは思えない重厚かつクールな装丁で、あの表紙が小説の全ての印象を固定していると言っていいです。なのでジェフ
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パリ、夜は眠らない。(1990年製作の映画)

5.0

ボコボコに殴られて呆然自失でした。自分が現代においてマジョリティを占める異性関係の中でロールを見出せない敗者だからといって安易にゲイカルチャーに関心を示したり肯定的な姿勢を表明したりするのはすげえ安易>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.0

CGは嫌いだから使わない、今時フィルムで映画を撮る、なんとかっていう戦闘機は大戦当時の本物を使ったらしい等々…いや~もうその話飽き飽きですわ~、だから素晴らしいってその接続単細胞過ぎでしょ、大事なのは>>続きを読む

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

4.0

とりあえず宗教の話になったらシャットアウトすんのすげえ貧しいしやめませんか。
これは「神なき世界において信仰を持つ人たちがいかにして神を見出すのか」を追体験する映画です。信仰の有無に関わらずとりあえず
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トゥモローランド(2015年製作の映画)

4.5

たまたま、幸運にも、偶然、なんかの間違いで恵まれた世界に生まれちゃった側の人間がこうも手放しに夢や希望や可能性を礼賛していいもんだろうかってずっと頭に引っかかってましたけど、それでも冒頭の「もし子ども>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.5

再見、とにかく絵と音楽が強いんででかい画面で見た時の方が楽しめました。
やっぱりワープ後からブラックホールまでは緊迫感ありきで流れとしてはモサっとした印象が否めない。
良し悪しは抜きとしてこの映画をハ
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大停電の夜に(2005年製作の映画)

4.0

恥ずかしい話なんですけどね、サントラ目当てで見ちゃいましたね。
冒頭、My Foolish Heartが流れ出した途端に心が溶けていくのが実感され、同時にこの瞬間が映画のピークであることを予感し、そし
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

1.0

良くも悪くも前作を非凡なものにしていた80'sスメル&もっさり感が完全に失われ、じゃあ何が残ったのって話になりますが。僕はフィクションに出てくるバカで足引っ張るだけのガキakaシナリオの奴隷が世界一嫌>>続きを読む

フェイク シティ ある男のルール(2008年製作の映画)

4.0

毎度デビッドエアーの映画は「仕事」してるときのボキャブラリーが他とはダンチなので最っ高

新しき世界(2013年製作の映画)

5.0

得物、バット、出刃包丁、あと素手、死んだらドラム缶。血ぃダックダク、人バッタバタ。
冒頭のトラック、埠頭でのリフトカーの逆光、病室のズームアウト等々、被写体のインパクトに頼らずグッと引き込む引き出しが
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.0

ジョン・カーニー、音楽が生まれる瞬間を最小限の嘘で最大限魅力的に見せる手腕は間違いなく世界一。
映画に関しては趣ありつつも至らない点多々ありつつ、しかし悪手は全部"Bigin Again"で解消されて
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.5

キャラがキャラなので特定の界隈で過大評価されてる感もあるけど確かに新鮮さはあるし普通に楽しめます、佳作。ベンアフレックにピント合わせがちだけど出てくる人それぞれに多面性を描いてくとこはイカしてますなあ>>続きを読む

イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

1.5

まずマイクタイソンもブルースリーも作劇上役割がないので要らないし、マックスチャンはホルモンマックスなのはいいけど途中からキャラ変わりすぎで説明ないので萎えるし、アクションシーンには繊細な構築美は感じら>>続きを読む

トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

5.0

映画が始まった瞬間からフルスロットルのマイケルベイのイズムとカオスに飲み込まれ、シリーズ屈指の無内容かつ冗長さでその分純度を増した暴力と高級車とVFXと有象無象の右往左往のフェティッシュに振り回され忘>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

すさまじいハイコンテクストぶりと多重構造となによりガルガドットの圧倒的な画の強さにクラクラしっぱなしでした。
しかし好みは別として良くも悪くもこれほど僕らの現実を侵食するメタ的強度を持ったアメコミもの
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

5.0

 スパイダーマンMCUへ合流の一報を知ってからこっち、シビルウォーでの客演やマイケルキートンの起用、予告編で鳴り響くMGMTのTime To Pretend・・・もう期待値上がりまくりで映画始まっても>>続きを読む

キングのメッセージ(2016年製作の映画)

3.8

 最近流行りの"ナーメテーターもの"に分類されるタイプのやつです。ただし爽快感はかなり低め。ピアノ中心のシンプルで美しいスコアとネットリとしたカメラワークが気持ち良いい。低予算感あるけど画面はリッチだ>>続きを読む

GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.0

原作漫画は読んだことあるようなないようなで思い入れは特にありません。出てくる人がだいたいアホ、演出がカス、そもそもセリフが酷いことが難点ですがストーリーが超ミニマム(敵出てくる→殺す、終わり!)なので>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.0

エンドロールがまんますぎてめちゃくちゃテン下げです、せっかく中身低能なんだからスティーブアオキのリミックス流してオラ!なんか文句あんのかジャップ!みたいな感じでブチ上げてくれれば気持ちよく終われて満点>>続きを読む

スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

3.0

女の子が横柄な感じで椅子に座ってるのすげえ好きなんですが、ソフィアブテラさんがフランクリン号の艦長席に座るの見て好きだ・・・ってなりました
そろそろ脳筋カーク飽きてきたんでピカードでべしゃり中心の落ち
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.0

トムクルーズのしまりのないニヤケ顏は結構好みが別れると思うんですが、ちなみに僕は結構苦手なんですが、昔撮ったホームビデオ見ながらシャブやってるシーンのニヤケは最高

MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間(2015年製作の映画)

2.0

ギルエヴァンスは普通に出てきて喋ってピアノ弾いてキャッキャウフフしてるのにテオマセロの顔は絶対映さないの、その意図を推し量るのは難しいですがマイルスへの移入と神格化がもたらす結果だったとしたならこんな>>続きを読む

土竜の唄 香港狂騒曲(2016年製作の映画)

4.0

三池崇史、やっぱり画面のコントロールが上手というか、その辺の邦画に比べて圧倒的に質感がリッチですね。結果ギラギラした作品のカラーも最適なところに着地してます。直前に見たTOKYO TRIBEとはえらい>>続きを読む

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

1.0

基本的には近年久しく見なかった、スゲー良い、の水準にあるのは確かなんですが...
これは個人の価値観なんですが、わたしをわたしたらしめているものは自分が何者であるか、という認識のみであって記憶や役割は
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東京無国籍少女(2015年製作の映画)

1.0

ハードな信者以外は見る価値ないけど清野菜名さんが素晴らしく美しいので最高
ただTokyoTribeでも言えることなんですが清野さんがあまりに動けすぎるために作り手の見せ方が散漫になる傾向があるので気を
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

1.0

名作なんだろうしアルパチーノだしこういうのほんと良くないと思うんですが見てて恥ずかしくなってくるタイプの馬鹿なので無理でした

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

2.5

 イーサンホークがチェットベイカーに見えない、どうしてもラッパ吹きに見えないし、ライブシーンは何か、こう、言っちゃえばちんちくりんです。ただ歌は思ったほど悪くなかったです。全く似てないし、言われるよう>>続きを読む

ウォッチメン(2009年製作の映画)

4.0

ザックスナイダー、嫌いになれないんだよなあ。オープニング超かっこいい。バッドマンっぽいおじさん、インポテンツだったのがコスプレ(ほんとに人助けしてるので正確にはコスプレではない)するとちゃんとセックス>>続きを読む

ブラック・スネーク・モーン(2006年製作の映画)

5.0

OMG BEST FILMS EVER!!!っしたあざっした
どのカットもこの瞬間終わっても別にいいよってくらいバッチバチ決まってて最高
誰かを救うことは自分を救う最良の一手だってのは世界の真実だし音
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

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別にこの映画特別気に入ってるわけじゃないしフィンチャーの作品の中でも出来がいいとは思わないけど
https://filmaga.filmarks.com/articles/1239
この記事が内容カッ
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.0

荒野の七人は未見、七人の侍見たのが10年前なのであんまあーだこーだ言えないんすけど、超楽しかったです。みんな美味しい配役でキャラ立っててそれぞれ美味しいとこもってく感じ最高。
みんな西部劇になると7割
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ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)

3.0

二人組の探偵の話でしたがおねえちゃんの方、基本何の役に立ってんのかよくわからず腕組んで偉そうにしてるだけなのはちょっといただけない。個別のシーンで見れば演出もうまくいってて楽しいけど全体のつながりが弱>>続きを読む

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!(2017年製作の映画)

3.6

 最近の戦争映画、民主党政権時代の安全保障政策に対する批評的側面もありつつ、アメリカの右左の理念の違いは日本のそれほど単純じゃないので、そもそも作り手の政治的な指向を把握してないとミスリードを誘われて>>続きを読む

ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦(1999年製作の映画)

3.5

netflixでレコメンされたので見始めたら思ったよりちゃんとしててびっくり。ガリバー旅行記を参照させながらメタフィクション構造を平易に提示しつつ、うまくターゲット層への訴求に繋げてるとことか普通にす>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

5.0

面白すぎて怖い・・・今までの16本くらいを完全置いてきぼりにする完成度・・・MCU史上圧倒的最高傑作ですわ〜ごちそうさまでした〜
おもしろすぎると語彙が死んでしまいがち、元々貧弱なのに〜

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.0

現実はクソ。音楽とダンスフロアはいつだって最高という変わらない世界の真実。
後半の黒人のペアダンスがマジで最高でした。トラヴォルタのダンスは言うほどグルーヴしてないと思う。