SHIDOUさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ライブリポート(2019年製作の映画)

3.5

犯人が自ら白昼堂々車で突撃し殴り込んでくるという衝撃。
なんの脈絡もなく横転する主人公の乗る車。
市民から車を強奪する警官のシーンが見どころの一つ。
とにかく車に関わるシーンが凄いのと同時に笑える。
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

5.0

なんだかもうこれを映画として判断しか良いのかどうかもわからなくなってしまう、輪廻の映像化。否応なく「死」と「生」と「性」を考えさせられてしまう。

ただ、今作の主人公のようなロクでもない奴でも、光を選
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.5

美術館のビデオ展示とかにありそうな作品。いわゆる劇映画ではない(と思う)。

人間のエゴと業の吹き溜まりのような映画撮影現場が、最後光によって浄化されていく…みたいな感じなのかなと思った。

…それに
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ひとつの太陽(2019年製作の映画)

3.5

2時間半の中で、人物の内面描写にはあえて触れず、特に主人公は眼差しと行動で語る。

人の心の中はわからない。わかりやすい善悪の構図なんてないし、色々な因果関係が複雑に絡まって、人生はできているのだなと
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

5.0

思わず2回連続で見てしまった。それほどに鮮烈な映像体験だった。

打ち上げパーティで、何者かにLSDが混入されたサングリアを、そうと知らずに飲んだダンサー達が次第に狂気に飲み込まれていく様を描く作品。
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自殺サークル(2002年製作の映画)

3.5

圧倒的出落ち感。
冒頭の女子高生集団自殺シーンは圧巻で、血しぶきやゴア描写をあえて(?)チープにしていることも相まって、ファンタジーを見ているような気分になる。

そこからは、キッズアイドルや殺人集団
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

4.5

オリジナルは未見。
吹替版視聴。

頭の中で電話の向こう側を想像しながら見ていた。しかし音声だけではなかなか正確な情景はつかめない。
次第に明らかになっていく状況に何度も驚かされ、戦慄した。

感情が
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楽園(2019年製作の映画)

3.5

人間の負の部分が凝縮されたような作品。村社会の闇?いや違う、これはイジメであり、差別であり、排他主義であり、責任転嫁という、我が民族が脈々と受け継いできた性質だ。改めてまざまざと見せつけられ、吐き気が>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

3.0

虚構の世界で生きてきた分、リアルを求めたくなったのだろうか…?

山田孝之がプロデュース(出演はなし)という本作。
俳優陣は皆とても良かった。役者を輝かせるという意味では、すばらしいものだったと思う。
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カムガール(2018年製作の映画)

4.0

ライブエロチャットで生計を立てる女性がある日、アカウントを乗っ取られる。乗っ取られた画面の先には、自分自身が映っていたーー。

僕はこの映画とても好きです。
ジワジワと嬲られ続けるという新しいタイプの
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.5

アクションシーン、偽家族のシーン、それぞれを切り出すと面白くはあった。が、全体を通して考えると、テンポに欠けるように感じられ、思いの外のめりこめなかった…。MCUへの思い入れの度合いも影響しているかも>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

5.0

こんなに見てて胸が締め付けられる作品は久しぶり。
とはいえ重苦しいわけではなく、笑いの中に悲哀がある。

松山ケンイチ、東出昌大、柄本時生、三者三様のもがき。
少しはドラマを与えてくれたっていいじゃな
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.5

原作未読。

とにかく暴力描写がとても乾いている。
刺すときの音、血の広がり方。
それが逆に、思わず顔を背けたくなるような生々しさ、リアルを感じさせ、とても怖かった。

モリタの頭の中で思考が殺意に塗
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

今回のボンドは今までよりも一層色男ではなく「熱い漢」。
美しくも力強い女性達と目的に向かってひた走る姿は心に響いた。

160分が長く感じなかった。
ダレることなくテンポ良く見せきってくれたなと思う。
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ザ・コール(2020年製作の映画)

5.0

これは凄いもの見た!!
主演のパク・シネ目当てで見たら、予想を超えるとんでもないスリラーで大満足。

チョン・ジョンソがマジで恐ろしい。鑑賞後に検索してみたらメチャメチャ美しいご尊顔で、劇中とのギャッ
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

怖さの見せ方がジェームズ・ワン監督の前2作とは異なる趣き。
緩急の付け方が絶妙で、心底びびる。

話全体としては、不気味さが一層増し、息が詰まるような緊迫感に支配されており、見ていて非常に疲れた。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

短い期間ではあるがハロヲタをやっていた者からすると、なんとなくわかる空気感。ヲタクあるある的なものは、自分も正にそうで、ニヤついちゃう感覚。

とはいえ今作は推しの尊さといったものはそれほど重要なこと
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

話自体よりも、俳優の掛け合いを楽しむタイプの映画かなと思う。

清原果耶の演技の幅広さ。
朝ドラでの演じ方とまるで違う。
この子はコメディエンヌにもなれるんだなあ。感心。

成田凌も好きな役者さん。
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オールド(2021年製作の映画)

-

自分自身の老いについてや、妻との関係性についてなど、改めて考えさせられた。

ザ・リング2(2005年製作の映画)

2.5

恐怖というのは、やはり得体がしれないから恐ろしいのだ、ということを再認識。

今作のサマラちゃん、残念ながら知れば知るほど全く怖くない。ちょっと可愛らしさすら感じる。

ツッコみながら見るぶんには楽し
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ザ・リング(2002年製作の映画)

3.0

夫婦でツッコミを入れながら見たので楽しめた(なんだかんだで2も見る気になっている)。

水を使ったVFXの演出は恐怖感があったと思う。ストーリーとキャラクターは、中田秀夫版よりも劣化した印象。特に高山
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

4.0

芸術家たちが生まれる瞬間に立ち会ったように感じられた作品で、とても好き。

主人公が積み重ねた歳月と、ゴッホへの偏愛、そして衝撃の事実。一見するとその姿は哀れだ。しかしその実、必然だったと言える。
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

5.0

実はここ最近、長期で仕事を休んでいる。心が砕かれ、折れて、身動きがとれなくなってしまったのだった。

それ以来、これまで映画をみれば泣きまくっていた時分が、泣けなくなっていた。すごいな、とかは思うのだ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

5.0

これはどえらい作品だ。
観ていてリアルに目眩、
おぞましさに寒気。
エグみと苦味にまみれ、
二転三転する物語の中で、
キャリー・マリガンが
ドス黒くまばゆい光を放つ。
衝撃でした。
今年観た中でナンバ
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.0

どんな題材もしっかりエンタテインメントにできる。韓国映画の良いところだと思っているのだけど、今作はそれが故、いろいろぼやけてしまった印象が否めない。静と動の振り幅が大きすぎて、どちらにも乗り切れなかっ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

2度目はblu-rayで鑑賞。
やっぱり、大半がワケわからず。
でも面白い。

メイキングも含めて見て、
恐ろしく凄いなと改めて感じた。

考えながらみても、感じるままに身を委ねても楽しめる、稀有な作
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.0

序盤の展開が遅すぎてかなり微妙で、途中離脱も考えた(この辺が配信の良くも悪くもというところか)。

しかし、クリーチャー登場から物語が一気に動き出し、そこからは魅せに魅せてくれる。

むしろ「ここまで
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.0

今作はモンスターバース集大成ということで、自分の中での至高「ゴジラ キングオブモンスターズ」を超えてくることを期待していたが、残念ながらそうはならず…。

ツッコミどころ、いや、もはや積み上げた世界観
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ハードコア(2015年製作の映画)

4.0

吹替版で鑑賞。最初は、「これやるんだったらゲームでいいんじゃないか」と思わないでもなかった。

しかし、ストーリー展開とともにどんどんエスカレートしていく主人公ヘンリー≒観ている自分、90分ちょっとの
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

個人的には序盤の演出のテンポが最高だった。音楽のチョイスも渋みがあって作風にマッチしている。

劇中、「NOBODY」の意味合いが変化していく過程で、空恐ろしさを感じた。

ここ、こいつはヤバイ……!
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

絵はとてもキレイだが、物語としては特に何も始まらずのまま終わってしまった。

2体のガンダムは動いていると全く区別がつかず、何をしているのかもわからない。

女で人生を狂わす未来しか感じさせないハサウ
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ガンヘッド(1989年製作の映画)

-

今見ても音楽は最高。
小学生時分でサントラ買ったな…

女流闘牌伝 akiアキ(2017年製作の映画)

3.0

これは……前編ですか?と錯覚するような、この後にもう一つ盛り上がる展開があってはじめて物語として成立する内容だった。

自伝を基にしたことがマイナスに作用したのかはわからないが、あまりにも展開が地味す
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

前々から評判の良かった作品だが、自分には刺さらなかった。
中原くんだけは幸せになってほしいと思った。あとは全員どーでもいい。

役者の芝居は皆素晴らしかった。
岸井ゆきのと成田凌は今後も注目していきた
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

5.0

ドラマ「This is us」の製作陣が、というのだけ見てなんとはなしにレンタルしてみた。

最初の内はあまり乗れなかった、のだが、連なっていく物語を見ていくにつれ、

「あ、これは結構自分にとって大
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