アネ郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

アネ郎

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時の面影(2021年製作の映画)

4.2

第二次世界大戦直前イギリスでの発掘作業を見守るうち、気づけば意識は1000年単位での過去や未来へ。

自分は地球の上に立っているという至極当たり前なことを強烈に実感したのはゼログラビティ以来な気が。静
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イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

3.5

お酒をどうぞ
いえ結構です

ただそれだけのシーンが不思議な方向性の情熱と技術で描かれていたのが印象的でした。

ジェイコブス・ラダー(1990年製作の映画)

4.0

高校生の頃に観て、「映画ってスゲエ…!」と完全に打ちのめされた思い出深い作品。

もう何十年も前に観ただけの記憶だけど、確か序盤で「地獄では思い出が燃える」というセリフがあって、それがスッと物語全体を
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燃えよデブゴン/TOKYO MISSION(2020年製作の映画)

3.9

リアリティとか完全無視な姿勢に不思議な清々しさを感じた。そんなヤクザと警察の関係があるかーい。

キレッキレのカンフーがちゃんとカッコよくて存分に楽しい。日本の若ヤクザがドニーイェンを相手に大健闘!
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

燃ゆる男の修造

みたいなことを思いついても決して言ってはいけないような、美しい映画でした。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

時間の逆行ルールをだんだん理解しながら進んでいく感覚は、この映画ならではの不思議な味わい。

観ながら、あ、さっきのアレって実はこういうこと? とか、つまり今この人は○○のためにこの行動を? とか、程
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.8

スキタイ人、好きたい! と、薩摩訛で戦闘民族を激推ししたくなる映画でした。シャーリーズセロンが戦斧をブン回すだけで僕らの心はホームランです。

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.0

脚本が、ほんっと丁寧。

才能豊かなのに教室の片隅にいる中国系アメリカ女子、心優しいアメフト男子タコス系、文化芸術を愛するヒロインという中心人物3名がそれぞれ魅力的に不完全で愛おしい。ティーンの日常に
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

Netflix入会の決め手になった作品のひとつ。愛の終わりをテーマとした作品としての個人的ベスト映画「ブルーバレンタイン」に迫る傑作でした。

とはいえ、離婚イコール愛の終わり、でもないのかもしれない
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失くした体(2019年製作の映画)

4.0

働けど働けど なお
わがくらし 楽にならざり
ぢっと手を見る

…って、失くしとんのかーい!

ある意味では本当にそんな映画でした。

欠損した手に宿る、失われた体とともにあった日々の記憶。

蠅や宇
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

アクション映画的ハラハラ要素がトレイラーの印象よりも多めでした。ストーリーはとってもシンプルで、伝令イッテコイ! ハイ! という内容。

家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.9

ただ粛々と、契約範囲内での約束事が履行されていく。

そういう契約でしょう?
確かにその通り。

だからこそ選択の余地もなく、逃げ場もなく、救いもない。

この仕事を選ばざるを得ない時点で既に人生詰ん
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

ゲルマンボーイ
ミーツ
ユダヤガール

な物語。

そのゲルマンボーイはヒットラー大好き10才。友達は脳内ヒットラー。もうこれだけの前情報でワクワクしての鑑賞でしたが、オープニングからもう完全に物語世
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.9

今は心臓を煩ってしまった、だけどかつてはきっと腕のいい職人だったであろう昔気質のダニエルに対して、この社会は冷たい。

その冷たさに向き合う彼の心は、だけど誰よりも優しかった。

その優しさは誰かを救
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T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

3.6

アツい戦車戦が観たいならコレ!
観たくないなら他をあたってくれい!

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

まあほんと圧巻というか、ホアキンフェニックス凄いなというか、恐ろしく練りに練られた脚本というか…

どっしり重厚そして濃厚な、悲しく辛く哀れな、だからこその最高にたまらん物語でした。

紙兎ロペの
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

実在した人物とフィクションの存在が混在する物語世界だからこその展開と、余韻。

ちゃんと体調整えて行ってよかった。なかなかのやつを一発ズドンと貰った感。終わった後もいろいろ考えた。

ただしシャロン・
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.1

飲めるかも、というくらいに手汗をかいた。身体と精神を極限まで磨き上げて壁に挑む男の記録。

勇気とは恐怖を知ること。
恐怖を我がものとすること。

とは19世紀の考古学者ウィル・A・ツェペリの言葉だけ
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.7

アンブレイカブルが大好きなので、スプリットも観たし、これも観た。

シャマランヒーロー、アッセンブル!

で、いい年したおじさんたちがポカポカたたいたりエイエイ突き飛ばしたりしてる場面には、積年の思い
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.9

予告編の美しさにやられて鑑賞。

神話的存在の前に人間為す術なし感とGodzilla愛に溢れた映画でした。特にモスラの美しさったらない。

そして久々のチャンツィイーもやはり美しかったのでした。

インセプション(2010年製作の映画)

4.3

映画館で観たのがもう何年前なんだろ。久々に観た。

当時は「多重構造の夢」という突き抜けた発想に相当驚かされたまま怒涛の映画体験となったけど、あらためて観ると、ほんと丁寧で緻密なストーリーだなぁとその
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プロメア(2019年製作の映画)

4.2

かなりの熱量にやられた。

冒頭の勢いが途切れるどころか、さらに突き抜ける。後半さらにさらに突き抜ける。

プロメア!

アンブレイカブル(2000年製作の映画)

4.2

シックスセンスで見事に魅了してくれたシャマラン監督の次回作ということで、公開当時はかなり期待して映画館で観たのがこの作品。

大惨事の列車事故で、なぜ主人公だけが無傷で生還できたのかという謎にワクワク
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.6

やはり公開から時間が経ちすぎているので…。

この映画はやはり、あの時期だからこそ大きな意味があるんだろうなと思う。

スコアはあくまで「2019年に観た」ときのもの。たぶんリアルタイムで観ていたらプ
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

70年代の話だけど端々で「今」を感じさせつつ、

でも終わってみれば端々どころか見事に芯から「今」を描いた70年代の話でした。

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

アイアンマン1と3
キャプテンアメリカとウィンターソルジャーとシビルウォー
ソー1
ガーディアンズオブギャラクシーとvol.2
ドクターストレンジ

と、意外と観ていたマーベルシネマティックユニバース
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.1

新鮮な映像体験でした。
まーほんとカッコイイ。
親子で観ても楽しめる。
そして音楽カッコイイ。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

「メリーに首ったけ」のピーターファレリーがアカデミー賞とは。という驚きも込みでの鑑賞。

あんなにヒドい(褒め言葉)映画撮ってた人が、こんなに大人のユーモアに満ちた映画を撮るようになるなんて。

それ
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.8

最後の言葉が、技ありというか巧みというか…過去を描ながらもきっちり今が透ける映画でもありました。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.2

名もなき映画人たちの知恵とか努力とか工夫とか意地とか、そんなこんなの炸裂を、大賑わいの映画館で目撃することができた。最高でした。むしろ最ッ高かよォ!

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

主人公レディバードは「つぐない」のブライオニー!

アメフトコーチの演出プランが最高だなと思った。

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.0

結構昔に公開された作品だけど、既に「ロック=古い」と表現されていて、

今あらためて観るとジャックブラックの「夢にすがるだけのダメ大人」感は時代の流れも加味されて更に破壊力を増しているような気がした。
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.2

(500)日のサマーの監督だよなあという、文化系冴えない男子ミーツ美人映画。

に、とどまらず、

親世代との関係性とか、親世代それぞれの事情とか、そんなものも加味されて、

親世代に近い僕は映画館で
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スプリット(2017年製作の映画)

3.9

ヴィレッジ以降はシャマラン映画から心が離れてしまっていたけれど、久々に、鷲掴みにされた。嬉しくて嬉しくて、ラストに心で叫んだ。薄々知ってはいたけれどやはりそうくるのか本当にそうなのかという驚き。

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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.9

ダイナモ作戦の名前の由来に軽い驚き。

チャーチル夫婦が意外にチャーミング。

史実に基づいた映画なので、その辺りのことは知って観た方がよいとは思う。ノーランのダンケルク観ておくのも一つの手。