がべさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

家族やクルドの人たちを大切にしたいと思いながらも、納得できないこともあるけどぐっと堪える彼女の表情。
そしてどうして難民申請が通らないのか。今まで出来ていたことが制限されるなんて怖い。何も悪いことをし
>>続きを読む

台風クラブ(1985年製作の映画)

3.5

鬱々とした中学生たちが爆発させて制服脱いで踊り出す場面は、まるで台風のよう。
やや理解できていない部分がところどころ。

つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.8

短くて、シンプルに優しくて、寂しい作品。
無声映画だからこそできる、想像力を久しぶりに掻き立てられた。
下に潜るほど思い出が蘇ってくるなんて、いい思い出もあるけど、やっぱり寂しいな。

あの日々の話(2018年製作の映画)

3.3

うわ地獄だわこれ…
『疑惑とダンス』が好きならとこの作品をお薦めされたんだけど、生理的に無理なシーンがありすぎて笑いづらい。あと大学生設定に無理ある役者が多い。
支離滅裂で関係性がぐっちゃぐちゃになる
>>続きを読む

サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.6

前評判には聞いていたけど、なんだか全てが綺麗だった。綺麗すぎるくらいまとまっていた。そのせいか個人的にはそこまで印象には残らなかったけど…。
物語も無駄がないし、映像(撮影が今村さん)も綺麗だったし、
>>続きを読む

総理の夫(2021年製作の映画)

3.8

軽く観られるコメディ映画だと思ってたけど…思っていたのと違って良かった。
政治に関する話だけど分かりやすすぎるくらいでちょうど良いし、何より女性がやりたい仕事ができて、活躍できて。そして社会も政治に関
>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.6

器用に生きられない主人公が、なんやかんやで挑んでいくところが私は好きだった。傷ついていく姿は見ていられなかったけど、乗り越えて学んでいくんだと思う。厳しいけど、まだ彼女は若い。
あとお父さんのかっこい
>>続きを読む

ツユクサ(2022年製作の映画)

3.6

スローライフなお話かと思っていたら、意外にも恋愛もの。
過去に傷を負った人たちが、誰かと出会い、山や海に囲まれたこの土地で今日も生活している。
小林聡美、平岩紙、江口のりこが出てるからそりゃ間違いない
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.6

甥の突拍子のない行動に戸惑いながら、世話を続けるホアキン(ホアキンって言ってみたかった)。
結果的に互いを求め、子ども扱いするのでなく、1人の人間として真摯に向き合う姿がなんだか微笑ましかったなあ。
>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.4

初マイク・ミルズ作品。
思春期の息子の危うさや、なんとかして彼を守ろうとする母親の行動。そして2人に関わる人たちの物語。
淡々と進んでいくように思えたし、
時代設定もあってか、共感できる部分はそこまで
>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.9

2人の表情、視線が素晴らしすぎた。台詞は多くなくても、あれだけですべてを語ることができてしまう。美しさと、今作では虚しさが多く感じられた。
心地よいお部屋づくりまで素敵。
アニメーションは要らん気がし
>>続きを読む

HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.6

全然期待してなかったけど、SF感満載で面白かった!舞台が京都ということで、親近感も増し増し。
なんだか動機も行動も大丈夫か?と思うくらい、ベタだけど、ひさびさに甘酸っぱさを感じられる作品でした。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.6

予想のほか、グロさと気持ち悪さが強い。
慣れない作風に途中で観るのやめようかなとも思ったけど、主人公とマリガンたちに愛着が湧いちゃった不思議。
続きが気になりますね!

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.9

特に終盤までずっと説明的で、「女子高生に殺されたい!」っていう感情の現れが思ったより薄いな〜とは思ったけど、どうなるのかが気になる内容で、緻密な計画の全貌が見えてからのスピード感が面白くて、そしてとて>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.8

好きなゆるゆる映画の類を、久々に見つけられて嬉しい!4人のごたごたの関係性の中に、猫ちゃんが癒しをくれる。アンバランスさが良い。
でもねあの行動はどうしても解さない許せない…
かっこいい毎熊さん目的で
>>続きを読む

ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.6

北村匠海の無邪気な顔がチラチラ映って余計苦しくなった。めちゃくちゃ美談的に話してるけど、かなり残酷やでな。

50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.7

オリジナル版鑑賞済みだったが、そうかこんな明るさと苦しさをひっくるめた物語だったか〜と感動してしまった。長澤まさみがやっぱり魅力的。
ただゲイネタは好きじゃない。

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.9

途中の衝撃事実にめちゃくちゃびっくりして、ただのエモ映画だと思っていたので、いい裏切られ方をしたなと…。そう思ったらあのシーンもこのシーンもえええ苦しい…。思い描いていた自分像があったあの頃と重なる部>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

まず抑えられない感情=レッサーパンダに例えているのが、ユニークだし可愛い。そんな感情を持つことはおかしくないんだよと、個人に寄り添ったディズニー作品があるなんていい世の中だな…と。
ノリの合う友達は最
>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

3.6

みんななかなか気持ち悪かった。愛なのに。今のところ他人事だから、ケラケラ笑ってしまった。ダメダメなところも人間味やん?と今泉脚本を感じながら、結構激しめでダイナミックな描写は城定監督でした。
中島歩さ
>>続きを読む

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

-

ダンサーとしての田中泯さん、その場限りの「場踊り」で何かに完全に憑依したり、一体となったり。
生い立ち、今の生活、表現の域…。すべてが想像以上に偉大。こんな生き方の方かいるとは。比べるのも烏滸がましい
>>続きを読む

夕方のおともだち(2022年製作の映画)

4.0

SMクラブってこんなことまでするんだ…ってことや、村上淳さん演じる主人公の徹底的なドMぶりがめちゃくちゃ強烈。時々流れる穏やかな時間と、チラつく「死」の 存在。
何をいま観ているのだろうと思う瞬間は多
>>続きを読む

Ribbon(2021年製作の映画)

3.8

コロナ禍の大学4年生のやるせなさはとても共感できたし、美術大生の怒りと虚しさを初めて知った。
意外とコミカルな部分も多く、荒削りな所もあったかもだけど、のんさんの表現したい世界観は豊かで、美しくて。
>>続きを読む

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.8

独特な構図やずっしりとした空気漂うショットに、緊張や絶望感が伝わってくる。
謎の男の正体が判明してからの後半は更に報われなさを感じ、しんどかったなあ。
主人公が濃い赤のリップを2回塗るのだけど、まった
>>続きを読む

HOMESTAY(2022年製作の映画)

3.6

「シロ」の独り言多いな〜、音楽多いな〜とか、沢山気になる所はあったけど、
こんなにメッセージ性の強さを感じたのは意外だった。最後の10分くらいでかなり心持っていかれた。
管理人さんたちの人選が素晴らし
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

大好きな監督の新作が、大好きなキャストで、大好きなあの頃を振り返る系のお話で。それはそれはずっと楽しみにしておりました。
時間を遡ることで、こんなに苦しくなると思わなかった。2人がどうなるか知ってるか
>>続きを読む

真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.6

ダークで厨二病な雰囲気は好みが分かれるところなので前評判の低さは納得できる。けどその中で人間の「不幸の根源」が台詞と映像から滲み出てて、ああこれって多くの人が心の奥底に抱えてるものなんじゃないかなって>>続きを読む

フタリノセカイ(2021年製作の映画)

3.7

トランスジェンダーである彼とその彼女に焦点を当てた作品って、意外と観たことがなくて気になっていた。
そこまでの選択をするのか…と予想を超える展開に非常に驚いたが、結婚や出産という選択肢が当たり前に存在
>>続きを読む

平成真須美 ラスト・ナイト・フィーバー(2019年製作の映画)

3.0

ダンスしているところを見ると歌詞が思い浮かぶっていう設定はシュールで好きだけど、ちょっとおしゃれ映画にまとまりそうな感じが合わなかったな…

疑惑とダンス(2018年製作の映画)

4.5

なんだこのシュールでカオスな世界は…!最高すぎためちゃくちゃ大好き!!
良い方向に向かいそうもない会話の流れに終始爆笑。キャラが強いし、ほぼアドリブって信じられない。合間に流れるダンスは凝り固まった概
>>続きを読む

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

3.8

これを観て人生観が変わった、という話をよく聞くのでずっと気になってた作品。ロードムービーは普段出会えないような人や景色を一緒に味わうことができるので楽しい。勇気はないけど、文明社会から離れたくなる気持>>続きを読む

トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ただ崩れていき、再生していくだけのありきたりな家族の物語で終わらないのが、やはりさすが黒沢清監督。家での威厳を見せる父と、リストラされてペコペコ頭を下げる父のギャップが笑えない。
崩れていく様子は面白
>>続きを読む

グレート・インディアン・キッチン(2021年製作の映画)

3.8

噂には聞いていたけど、吐きそうなくらいキツかった。
この家の(この辺りの)古い慣わしによって、女性が奴隷のように扱われる様子が淡々と展開し、最初は美味しそうに見えていたご飯が不味そうに見えて仕方がなか
>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

3.9

ドラマ未鑑賞。
何かあれば崩れてしまいそうな元受刑者たちと、それに寄り添う保護司である彼女の包容力に、何度も胸を抉られる思いになった。一緒に食べる牛丼にどれだけ救われるか。
でもやはりキャストたちの説
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

ラスト20分は思わず泣きそうになったけど、予想通りな展開にハマらなかったな〜…父母が当たり前のように漁師の仕事を娘に頼っていた場面が苦手すぎてその後が印象に残らなかったのかもすみません…
あの男の子と
>>続きを読む

声もなく(2020年製作の映画)

3.6

すべて思っていた展開と違う方向に進むので、あれそうなるの?と最後までなってしまった。そして意外とコミカルな雰囲気と、パキッとした色の景色。
すべて丸く収まったのでは?と思ったけど、一緒に観ていた人が指
>>続きを読む