がべさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

3.7

自信がないから隠れビッチをしてしまうし、いざ好きな人ができると攻撃的になってしまう。わかるようなわからないような。お友達が言っていたように、男に頼りすぎず、人間としてまずしっかりしなきゃ。
佐久間由衣
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.7

考えさせられてぐるぐるどうしてこんな表情をお兄ちゃんはしているのかと思ったけど、答えはわからない。
西川監督の世界を斜め上から眺めるようなのショットと音楽の調和は相変わらずとても好きだし、洒落たBGM
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

4.4

最高。ランク付けされ、蔑ろにされる女子生徒たち。学校の根本自体が古臭い価値観でどう立ち向かっていけばいいのか。でも最初の一声に勇気を持てば、意外と味方になってくれる人は多い。男より優位に立ちたいんじゃ>>続きを読む

いなくなれ、群青(2019年製作の映画)

3.7

特別な空間、時間の流れの異質さを感じながらも、それを受け入れてしまう静謐で美しい作品。
観たことがないジャンルの夏のファンタジーで戸惑っているけど、嫌じゃない。むしろ階段島に住む彼らのことが気になって
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.6

海は宇宙。コミュニケーションに言葉は必要ない。壮大な世界に手を引っ張られ誘われたけれど、正直置いてけぼりに。
大きなスクリーンで観ていたら、理屈なしに感動体験ができていただろうなと思う。
繊細な年頃の
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

辛い。状況が変わっても、本人たちがどれだけ主張しても差別の目は変わらない。分かり合えない。実際に亡くなった人の名前が出てきたときに、これは作り話なんかではないと気付かされる。この悲しみと怒りをどこにぶ>>続きを読む

きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.7

オリジナル版は鑑賞済み。
ストーリーを知っていたので泣けるとまではいかなかったけれど、吉高由里子の包容力と横浜流星の傷ついた過去を持つ暗い部分がなんだか新鮮で、2人の思いやる気持ちと抗えない過去に切な
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女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.8

インド映画のミステリーものは初めて観た。
ずっとハラハラしてしまったし、どうなるのだろうと行方を見守っていたけれど、最後の10分、まさかのどんでん返しで「???」となり、「!!!」となって言葉にならな
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エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.6

イスラエル人の母とパレスチナ人の父のあいだに生まれ、宗教や文化のすれ違いで悩む。大人たちの止まらない言い争いに彼の気持ちを考えると胸が苦しくなった。ただ色鮮やかな食材と普段目にしない料理に心躍り、楽し>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

3.7

山田孝之は悪ぶった役よりも、爽やかな役の方が似合う説を再び説きたい。
さておき重松清さんの小説っぽいな〜そのまま原作の流れを描いてるんだろうな〜と思いつつ、私が予想外にも泣いてしまったのは國村隼さんの
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完璧な他人(2018年製作の映画)

3.5

それぞれが事情抱えすぎて、ややこしくて、最後の方めちゃくちカオスだった。隠し事はよくないね。

地上の星たち(2007年製作の映画)

4.2

もうずーっと観たかった作品。以前ネトフリに加入した時は配信していなかったので、やっと観ることができて嬉しいし、期待以上に好きな作品だった。
今作においては読み書きが苦手な少年だけれど、他の子と違って何
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.9

Filmarksのオンライン試写にて。
ポスター的にお洒落なサブカル映画なんだろうな〜って思っていたら違った。強烈。
好きになった彼女は、可愛くてミステリアスで目が離せなくて。でも途中から一転、苛々す
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NANA(2005年製作の映画)

2.5

もうなんか色々面白かった。自立したいっていう割にどちらのナナも重たいな。そういう時代の漫画だもんね。
中島美嘉のグラマラススカイと伊藤由奈のエンドレスストーリーが良かった。

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

4.0

実話が基になっているらしい。薬よりもやりがいのある仕事、人生の方が効く。はっとさせられる台詞も多い。
楽しい仲間たちと迎える奇跡や絶望。どんなことも一緒に受け入れていく、優しい組合の人々に心温まる。
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カツベン!(2019年製作の映画)

3.7

活動弁士がスターだった頃のお話。泥棒だったニセ活動弁士が多くの人を魅了するくらいに一流になっていく過程が良い。
「幸せとはキャラメルの味」。
古い映画のオマージュもあって細かい部分もこだわっているなっ
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台風家族(2019年製作の映画)

3.2

ぶっ飛んでた。良くも悪くも。あり得ない設定と突拍子のない展開に突っ込みたくなるけれど、特に前半の草彅剛の激しいお芝居は好きだし、失踪した両親の真実が明るみになるととても切ない。それにしてもぶっ飛んでた>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.4

静寂感漂う、2人だけの生活。身体の不自由な叔父さんが心配であるが為に、酪農をしながら静かに過ごす。獣医になる夢や淡い恋愛はこれからどうなるのだろう。選択した答えで幸せになれるのか。難しい。
私は叔父さ
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.7

ブータンの都市に住んでるやる気のない主人公が、ルナナ村で先生をすることに。
広大な土地で育った子どもたちが、キラキラとした目で可能性に満ちた将来を夢見て、勉強する姿にグッときた。
「教師は未来に触れる
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

「好き」と「一緒にいて楽しい」の境界線って曖昧で難しい。日常の、でもよく聞くと可笑しい会話のなかでしみじみとそう感じた。
ふにゃっとした荒川青、下北沢で出会う個性的な人たちとカルチャーがたまらない。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

-

アカデミー賞作品賞を受賞したということでミーハーなので翌日京都シネマで。あと2席しか空いてないところでギリギリ座席確保。
思っていたより静かで、寂しくて、ありのままのノマドの方々を映した作品。経済的困
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

ゾクゾクする。こういう不穏な雰囲気を感じる作品、よく観てたな〜。今作の音楽の使い方がちょっと過剰な気はしたけど。無理矢理不穏な空気にさせてる感じ。
でも前半が特に何が起こるんだろうと感じ、奇妙な現象が
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

熱いボクシング映画なのに、なぜが泥臭さをあまり感じず爽やかな作品。そこが好き。みんなの高評価を観るまではあらすじ的に普段の吉田監督のテイストと違うような気がして観るつもりはなかったのだけど、観て良かっ>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.0

ずっと怒ってたなと思うくらいしか感想にできないのは、自分がお母さんと仲良いからだと思う。

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.8

決定的にどちらが悪いというわけではなく、年月を重ねて価値観のずれが摩擦を生じさせたのかな。出会い、幸せだった時間も合間に挟まれている分、余計に辛い。そのなかでどうしてこのような言動をしているかも理解で>>続きを読む

こどもしょくどう(2017年製作の映画)

3.6

親に学校に通わせてもらえない子や、毎日ごはんを食べさせてもらえない子ってきっと沢山いる。こういう類の作品は是枝監督を思い出し、カメラワークといった演出の巧さは比べてしまうけれど、子ども視点での問題の見>>続きを読む

レンタネコ(2011年製作の映画)

3.5

猫ちゃん達に癒されはするのだけど、あくまでそれよりも猫をレンタルするお客さんと主人公のさまざまな人生観の方に重きは置かれている。コミカルな登場人物たちにニヤニヤ。
小林聡美さんの次に市川実日子さんが荻
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.7

恋人を失った哀しみをギャンブルで埋めていき、見ていられない程堕ちていく姿に半ば呆れたが、同情もしてしまう。衝撃の事実を知り、更に身体も心も壊れてしまいそうになるが、それを見守り続けてくれる人がいて。時>>続きを読む

おばあちゃんの家(2002年製作の映画)

3.8

Twitterでおすすめされている方がいらっしゃって、これは自分案件の作品だと思って観たらやっぱりそうでした…!
頑固で生意気で意地悪な少年だけど、おばあちゃんの優しすぎる愛が伝わり、それに少しずつ応
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.7

想像していた話とかなり違って、バイオレンス。
恋人の葬儀に行くために、彼の故郷に訪れる主人公。閉塞的な田舎で感じる、不信感と狂気。しかしその危うさにハマってしまう。
ギリギリな描写をあえて見せない、で
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.6

みんなもっと自由に過ごしなよ!と思ってしまう私はかなり恵まれているよね。狭い世界でもどかしく暮らしている、そもそもほかの広い世界を知らないことってゾッとする。
思いの外印象に残らなかったのは、共感の要
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夏時間(2019年製作の映画)

4.0

現代版『冬冬の夏休み』。大人と子供の間、そんな年頃で揺れ動くひと夏。楽しいだけの夏休みじゃない。
みんな基本的に優しいんだけど、たまに見たくない部分が見えてしまうというか。自分のことでもいっぱいなのに
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.0

最初こそは自分と重ね合わせて観てしまっていたけど、あくまでもこれは彼ら2年6組の物語なのであって。
また自分の14歳の頃の思い出は私の目線で記憶しているけど、このクラスの全員の声を聞いて、それぞれが全
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.8

今の自分が求めていたものかもって思えるくらいしっくりきた。JUJUの奇跡を望むなら…で最高潮に。
人生は何かを成し遂げなくてもいい、もっとシンプルに生きよう。きらめきは毎日の中にあるはずだから。
ソウ
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

わかるわかると共感の嵐。落ち着いているように見えて、実は激しい。どうしても考えがどんどんマイナスな方向へと向かってしまう。そんな根っからのおひとりさまのそばにいてくれるのがAで。多田くんとはまた全然違>>続きを読む