AOIさんの映画レビュー・感想・評価 - 45ページ目

あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

3.8

【韓国の小さな村に暮らす98歳と89歳の夫婦の日常を15ヵ月間に渡って追った実録映画】

気にはなっていたけど見る勇気がなかった

ミニマムな暮らし
カラフルでオシャレなお揃いの韓服
よく笑い、よく褒
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誰かの幸せ(2020年製作の映画)

3.8

【旧知の仲の二組の男女、レアが作家として認められると、次第にその関係が怪しくなり始める】

妬みや嫉妬は、第三者の目から見ると、こんなにも醜いものなのだよ諸君☝️
と諭されるような居心地の悪さを楽しむ
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笑の大学(2004年製作の映画)

4.0

【昭和15年、厳しい検閲官、向坂睦男と喜劇作家、椿一の警視庁の取調室での二人芝居】

既視感があると思ったら、名古屋市役所だわ
そう言えば当時話題になったような•••

笑うことさえままならない時代、
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.7

【ピアノコンクールを舞台に描く四人のピアニストの才能と運命】

石川慶監督作品初観賞🎬ゆっくりと心の奥を見せていくのが、この監督の手法なのかな

元天才少女、名前からドラマチックな栄伝亜夜
正統派で、
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ハルカの陶(2019年製作の映画)

3.7

【なんとなく日々を過ごすハルカが陶芸展で備前焼の大皿に一目惚れし陶芸作家を目指す】

備前焼の振興と地域の活性化を目的とした漫画原作の地域発信型映画「はるかのすえ」と読む

色んな人の顔が混ざってるよ
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アリス(1988年製作の映画)

3.7

【不気味の国のアリス】

キモカワプチグロな『不思議の国のアリス』

不思議な世界へ繋がる場所なら引き出しに任せろ

モノの大きさの感覚が狂う面白さ、目の回るような粗めのコマ撮りはむしろ魅力✨
また、
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.3

【高学歴の父アニの期待にプレッシャーを感じるラーガヴは大学入試に失敗してしまう】

過去と今が交互に映し出され、顔の判別ができない🤭と焦っていたら、何やら深刻な展開に

ゆーてもエリートたちの大学時代
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永遠に美しく…(1992年製作の映画)

3.8

【友人である女優に、婚約者を奪われた女の復讐から始まる奇想天外なブラック系コメディ】

公開時メリル•ストリープ43歳、ゴールディ•ホーン47歳、ブルース•ウィルスに至っては37歳
特殊メイクと視覚効
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最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

3.8

【国際結婚した四姉妹👩‍❤️‍👨👩🏻‍❤️‍👨🏻👩🏼‍❤️‍👨🏽👩🏼‍❤️‍👨🏿多国籍ファミリーの異文化、異宗教によるドタバタコメディ】

前作から4年、そうそう、このノリ、この笑い❣️

人種差別に
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.7

【結婚しケニアに渡りコーヒー農場を営むデンマークの令嬢カレンの波乱万丈の人生】

厚顔無恥な貧乏貴族、浮気性の夫ブロア
愛は深いが、束縛を嫌う自由主義の冒険家デニス

愛を求めるカレンは、大病もするし
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そして、私たちは愛に帰る(2007年製作の映画)

3.7

【トルコ出身ドイツ在住の父子、トルコの母娘、ドイツの母娘の絡み合う愛と哀しみ】

6人の人間関係は↓のように繋がる
だから何って事もないが、不思議な因縁を感じた
男ーー女  女ー
| /
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桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

3.5

【中流雑貨屋の社長と店員の勘違いや早とちりで、なんだかんだ、めんどくさくなる話】

タイトルは”ピンクのみせ”と読むらしい
まず、このタイトルにそそられる
読み方は“ももいろのみせ”の方がいいな😊🍑
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.7

【石橋ユウ(小5)という名の子を持つ三人の母】

石橋あすみ:36歳専業主婦、優等生の息子
石橋留美子:43歳フリーライター、息子は悪ガキ
石橋加奈:30歳シングルマザー、素直な息子

其々を、尾野真
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さよなら子供たち(1987年製作の映画)

3.7

【ドイツの占領下のフランスの寄宿学校🏫ジュリアンと転校生ジャンらの1944年1月まで】

銃声も爆撃もない静かな作品からは、限りない反戦の叫びが聞こえる

内容を知らずに観たから衝撃を受けた

子ども
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ブエノスアイレス恋愛事情(2011年製作の映画)

4.0

【混沌とした街で、向かいのアパートに住む、病み系男女マルティンとマリアーナの日常と縁】

タイトルがやたら記憶に残っていた未鑑賞作品

おもに二人の日常を描きながら、物語は進行する
気がつくと引き込ま
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.7

【ウィリーが従姉妹のエヴァを預かる→エヴァ帰る→ウィリーと友人エディーが会いに行く】

独特のオフビート感🇺🇸インディーズの金字塔
と、あらすじに書いてあるけど、イメージできる?
私はよくわからなかっ
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僕の中のあいつ(2018年製作の映画)

3.8

【やり手のインテリヤクザと気弱な高校生の魂が入れ替わる】

お馴染みの入れ替わり系👥男性同士は珍しい

ぽっちゃり軟弱高校生のドンヒョンは特殊メイクなんだけど、自然なので、変貌ぶりも見応えあり
ただア
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奇跡が降る街(1991年製作の映画)

2.5

【産まれ落ちツキに恵まれているフランクとギャンブル好きで借金が返せない父】

進行は焦ったいし、運は良いけど幸せそうには見えないし、父の言葉は説得力ないし「足るを知る」的な話かと思ったら、ちょっと違う
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.9

【金融危機の煽りを受け自宅を失った宅配ドライバーの夫と介護士の妻が再起をかけて働くが…】

社会の不条理、世の生きにくさを描いたら他の追随を許さない☆ケン•ローチ監督の真骨頂

はたらけど はたらけど
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星の子(2020年製作の映画)

3.7

【病弱だったちひろを守るために新興宗教に入信した両親と、世間の好奇の目の間で苦悩する娘】

集会の会場や人数からも、ある程度知名度の高い宗教団体のように見える

ちひろの両親のように、精神がどん底の時
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リスボンに誘われて(2012年製作の映画)

3.9

【高校教師が、偶然手にした本の著者を知るため、教室を飛び出し着の身着のままリスボンへ】

1970年代、独裁体制下のポルトガルにおけるレジスタンスという政治的な話から、後半は恋愛要素や友情が絡まってく
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幽霊と未亡人(1947年製作の映画)

3.8

【美しい未亡人が引っ越した先の海辺の家には、口の悪い破天荒なグレッグ船長の幽霊がいた】

なんと、ファンタスティックな物語なんざんしょ

モノクロで粗い画面からも、ミステリアスなこの家の空気感が伝わる
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ガス燈(1944年製作の映画)

3.6

【名歌手アリスが絞殺された邸宅に住むことになった姪のポーラと作曲家の夫グレゴリー】

イングリッド・バーグマンの美しさは国宝級
尊すぎてファンボタンも押せない✨💖
その瞳にはボギーでなくても乾杯しちゃ
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

2.5

【全てに否定的な天才ニートが精神科医から渡された「幸せになるためのリスト」を実行する】

監督•脚本•主演、皆さまはじめての方ばかり𓁙

病んでる感の演出なのか、キャリーの四白眼とほうれい線のせいで、
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.9

【『The Catcher in the Rye』の作者ジェローム・デイヴィッド・サリンジャーの半生】

「伝説の一発屋」実際は違うけど、そんな印象

編集者であり大学講師のウィット・バーネット(ケビ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.9

【辛い過去を引きずり、もうイッパイイッパイのリー、兄が亡くなり、16歳の甥の後見人になる】

時系列が目まぐるしく変わるのに、いつの出来事かすぐに理解できることに、感心してしまった

最近、演技中のミ
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エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

4.3

【絵本作家R•ブリックス(スノーマン原作者)が両親のささやかで愛おしい暮らしを描いた作品】

『何杯の紅茶を一緒に飲んだろう。
ささやかな幸せを大切に生きた』

公式サイトの冒頭のこの言葉だけで涙腺が
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ある船頭の話(2019年製作の映画)

3.8

【老船頭が、川で少女を助け、面倒を見はじめる】

オダギリジョーさんの研ぎ澄まされた感性に😮

公開時から不思議なタイトルと、不穏な色のジャケットが気になっていた

「映像美」とのレビューが多かったの
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追想(1956年製作の映画)

3.6

【ボーニンは財産詐取を目当てに、記憶喪失の女を皇女アナスタシアに仕立てる】

ユルブリンナーはこんな頃からユルブリンナー
お手本にしたい姿勢No. 1の俳優✨

アンナ役のイングリッド•バーグマン、地
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マチルド、翼を広げ(2017年製作の映画)

3.9

【マチルドとママと喋る梟の不思議な日々】

少し不気味で、哀しくも愛のある深読み系の話にめっぽう弱いので、この世界観だけで、ご飯三膳いける🍚まさに個人的嗜好にジャストミート🥊

奇行の目立つママだけど
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

3.6

【ナチス監視下、捕虜になったアメリカ人の中に、独軍に通じるスパイがいるらしい】

今更ながら、ビリーワイルダー監督の引き出しの多さに驚く

紅茶とクッキー☕️🍪が似合う作品から、こんな剛健な作品まで手
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.8

【年金が支払われず金に困った爺三人が銀行強盗を企てる】

豪華キャストでおくるアカンけどイイ話

本気で計画を立て準備するジーサンズが愛おしくて義賊っぽいから、ずっと応援しちゃう😝

往年の名優も歳を
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

4.0

【シングルマザーのアン・レークの娘が入園初日に失踪するが、その存在そのものが疑われる】

タイトルとジャケットに惹かれて鑑賞

いやもー傑作‼️読めない展開大賞🥇

バニーがいなくなったの!早く探して
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.6

【車を盗み警官を射殺し、パリの恋人の元へ】

ボギーに憧れ、俺様美学を撒き散らすが、やることなすことクズ男臭漂うミシェルが、なんとも滑稽

側から見たら裸の王様なのに、恋人パトリシアにとっては、愛すべ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.9

【日常から非日常への旅に出る平凡な主婦二人がハメを外す→レイプされそうになり射殺→逃走】

U-NEXT、もう1ヶ月伸ばそうか、休止しようか、迷いつつ鑑賞したけど、ラストシーンに「おー」ってなったから
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離愁(1973年製作の映画)

3.7

【臨月の妻と子は客車に、自分は貨物車で疎開中、近くにいた女性に惹かれはじめる】

命がらがら敵の攻撃を受けながら、家族と離れて乗る汽車で、超美人と隣り合わせたら、吊り橋効果も手伝ってああなるのは本能的
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