ゐさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.8

ロス、NY、パリ、ローマ、ヘルシンキ。
5つの地域のタクシー車内にフォーカスした短編集。赤の他人同士の人生が一時だけ交差する場所。もう二度と会わない人と同じ車で同じ時間を共有するって、それだけでちょっ
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キック・アス(2010年製作の映画)

4.0

初めて好きだと思えるヒーロー映画に出会ったかもしれない。ってかこれ、ヒーロー映画?
マンネリ化されたパターンをことごとく崩してるというか、すごくカッコ悪い!でも、そこが良い!笑
ヒーローの度合いがゼロ
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

2.9

出会いと別れを同時進行で描く感じが、ゴッドファーザーⅱのストーリー構成と似てるな〜と思った。あれも組織の結成と崩壊を同時に描く感じだったから。こうゆう構成だと輝かしかった時代とボロボロの現在が対比され>>続きを読む

アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

3.7

ラウンドタイプのサングラスと転けた拍子にはみ出しちゃった口紅かわいい!核爆弾による終末思想に取り憑かれてるところもキュート。

「人生は取り引きよ」果たして本当にそうだろうか。例え何かとの交換条件だと
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ジェイン・エア(1996年製作の映画)

3.8

なんだかちょっとレベッカっぽい。
ブロンテ姉妹を先に観ていたので実体験の影響なのかなぁというシーンがいくつかあった。
「心臓のそばの肋骨から1本の糸が延びていて、君の胸の同じところに結ばれている。離れ
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闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)

3.0

物語の脈絡が掴めないのだけど、老いや死ついて漠然と感じるものがある。それ故に若さや性を求めてしまう“堕落”を感じる。チェコ映画ってこうなのかな。なんというか、シュルレアリスムな感じなのかしら。
レース
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.3

最初は、なんだこの夢みたいな映画って思ったけど、夢って、理想って、結局は虚像なんだなって思った。不都合なことが起こる度に書き換え可能だとしても、また新しく不都合なことが起こる。魔法なんてあったって結局>>続きを読む

愛してる、愛してない...(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

❤と🌹がいっぱい出てきて可愛いかった。
前半はポップでキュートな片想い不倫映画。後半は危険な情事サイコスリラー。別視点で見るとストーリーが全然違うって超面白い。
オドレイ・トトゥが自殺未遂して先生が人
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皇帝よ、永遠なれ(2016年製作の映画)

2.2

「1年間一人で練習してきたんだ」
ずっと寄り添ってたのに、これ言われたら奥さん切ないわ。

ストローク(2017年製作の映画)

3.5

几帳面で潔癖症の男性の生活を脅かす近所の黒猫。2人共(というより1人と1匹)可愛いくて仕方がない。音楽と内容に魅せられて、途中まで無声映画ってことに気付かなかった。

脚本家(2017年製作の映画)

4.0

思わず声出して笑った。展開読めるけど面白い。ニジマスになりたい男の子の映画観たいわ。

シャス・ロワイヤル(2016年製作の映画)

3.9

姉弟2人振り向きざまにカメラ目線で勢いよく中指立てるシーンで心臓ぶち抜かれた。
口から出る言葉全てが本心とは裏腹。反抗期って厄介だよね。荒っぽい姉と素直な弟のコントラストが良かった。弟くんの存在が憩い
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永遠に愛して(2016年製作の映画)

4.8

サイケデリックな色彩感、超すき。
恋はいつでも猟奇的よね。
リエスくんの心臓の傷口、“Lili”に見えるのが秀逸。
Tonight, you belong to me.
アメホラS1の1話冒頭でも使わ
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アナザー・カントリー(1983年製作の映画)

3.1

イギリスの上流階級の訛り好きすぎて永遠に聴いていたい。
女学校ものも好きだけど男子校ものも大好き。挙げ出したらキリがなさそうなんでやめとくけど、色々と性癖に響く要素があって終始テンション上がってた。
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青い果実(2013年製作の映画)

2.5

沈黙、視線、息遣い、生活音。
フランス映画ってそうゆうとこリアル。
大人と子供の狭間ってどうしてこうもダークで美しいの。大切にしてた硝子の花瓶が床に落ちて割れてしまったような、言いようのない喪失感と儚
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.6

テンポが良い!心地良いペースで惹き込まれる。そして制服萌え。実に眼福でござった。
“未来派”というだけ、革新的で、希望がある映画だった。もう少し闇があった方が映えるかなとも思ったけど、このくらいライト
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17歳(2013年製作の映画)

3.3

フランソワ・オゾン好きだけど正直この映画にはあまり期待してなくて、ずっと観ることを迷ってたものの、私が観た彼の映画の中でもかなり上位にくるくらい良かったです。ただの食わず嫌いでした。オゾン映画の妖艶な>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.3

私のスマホに入ってる音楽、500日のサマーのサントラとシンプル・シモンの挿入歌 “Ba ba ba ”だけなんだけど、開始2分30秒でこの映画のサントラ買おうと思った。イヴちゃんの歌声超かわいい。すご>>続きを読む

おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)

3.9

全く靡かない奔放なホリー役もいいけど、キス1つで虜になっちゃう単純なニコル役も超かわいいなぁ〜!小ネタやセリフにいちいち笑える。家に侵入されたシーンでヒッチコック読んでるし笑(個人的にツボ)
狭い掃除
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恋愛睡眠のすすめ(2006年製作の映画)

3.0

オープニングがめちゃくちゃ好きだった。思わずドラン映画の「マイ・マザー」で壁を塗装するシーン思い出す。あのシーンも大好き。
秩序に死を!というセリフがあるだけ、まさに無秩序な映画だった。アーティストの
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

4.3

ぜってぇ騙されねぇから
…と強気で挑んで惨敗した映画。
'80年代のレトロな音楽・服装とマユちゃんの周りにガーベラが舞う演出すごい好き。かわいい。

八月の鯨(1987年製作の映画)

3.8

美しい映画だった。
視覚的にも美しかったけど、目に見えない美しさもあった。
セリフがオシャレで深い。

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.7

主人公の性格や行動が自分と重なる…。自分を客観的に眺めてるようでなんだか歯痒かった。感情的で、単純で、思い込みが激しくて。自分のことが嫌いで仕方がないのに、変わりたいと思っても変われない。わかるわかる>>続きを読む

5時から7時の恋人カンケイ(2014年製作の映画)

3.6

映画には必ずエンディングがあるし、小説には必ず最後のページがある。人は出逢えば別れるし、人生には必ず死がある。全てのことに終焉は訪れるけど、そのことを考えず今現在の幸せだけを考えて生きられたら人生楽し>>続きを読む

キサラギ(2007年製作の映画)

4.3

全人類に布教したいと同時に誰にも教えたくない映画。始まりから終わりまで同じ部屋なのに、ストーリーが驚くほど展開します。キャスティング神だし、みんないいキャラしてるし、迷言続出だし、とにかく色々最高。邦>>続きを読む

老人と海(1999年製作の映画)

3.5

光と影の感じとか、透き通った水飛沫とか、躍動感のある動きとか、全てが凄すぎて言葉を失った。これが一枚一枚油彩で、しかも指で描かれていると思うと鳥肌が立つ。
食物連鎖ヒエラルキーの頂点に立つ人間でも、や
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ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)

3.5

回想してる時や場面が切り替わる時に、射影機で投影したみたいに透けた感じになるのが綺麗だった。街のネオンやカラフルな原色の照明が美しい。服飾と部屋のデザインもお洒落で好き。
ハート形の鏡、いいな。♡
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アリス(1988年製作の映画)

4.8

お洒落な玩具箱みたいな映画。こうゆうのほんとすき。作り込まれた世界に目が離せなかった。

チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

3.5

ヴァイオリン壊されたから死ぬんじゃなくて、ヴァイオリンで奏でる音色があったから生きていられたんだな。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.2

この映画観るとウォーボーイズのテンションに呑まれてこっちまで血が滾るぜ。最初から最後まで見どころしかない。作り込まれた世界観はもはや芸術の域。フュリオサのヒーロー感、マックスのヒロイン感。主人公であり>>続きを読む

ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

4.0

ローラースケートの話が心に染みた。傷つきたくないことを理由に自ら望んで一人になっても、やっぱり寂しさが込み上げてくる。人は一人じゃ生きていけないよね。
しかしケビンが羨ましい。私も滝のようにお金を使っ
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.4

大好きな映画「恋人たちの予感」でネタにされてるシーンがあったのにも関わらず観るのを後回ししてました…。やっと観ることができた。It had to be youもこの映画の中で歌われてたのね…。As t>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.0

最初はクセの強さに中々入り込めなかったけど、いつの間にかこのどんちゃん騒ぎに引き込まれて、映画を楽しんでる自分がいた。ケラケラ笑えるコメディよりこうゆうフフッって笑えるシュールな面白さの方が好きかも。>>続きを読む

小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.0

十戒をことごとく破っていくスタイル。悪しき行いの誘惑は計り知れない。好奇心と背徳感の心地良さ。理性の効かない女の子二人をそのままにしたらどこまでいってしまうのか。悪童日記を思い出したけど、あれは純粋で>>続きを読む