あおいさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

あおい

あおい

映画(373)
ドラマ(33)
アニメ(0)

空白(2021年製作の映画)

4.2

リアルな設定で、善悪の根本を考えさせる苦しい映画。事件をきっかけに浮かび上がる現代の闇。

善を疑わず押し付ける人、信じたいことしか見ようとしない人、確固たる自分が無く言葉足らずだったり曖昧な笑いを浮
>>続きを読む

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

3.8

混沌としたアメリカ、ニューヨークの一代叙事詩。
ニューヨークの裏歴史を凄いスケールで細部までこだわり、描き切った感じ。長いけれど飽きない。
何が善で悪なのか、父の友人だった人達もあっさり敵方ネイティブ
>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

自分も心がキラキラしてくる映画愛溢れる映画。
高校生の頃の無茶苦茶、真っ直ぐさを思い出しました!
この映画、それだけの青春モノと思いきや、SF、時代劇を絡めてのストーリーの落とし所に感服!


悪い子
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

原作を読んでいたので、短編を上手く繋げたなあと。
盛り盛りな感はあるけれど、よかった。

人間、悲しむ時は悲しみ、傷つく時は正しく傷つくべきなのだというのが、見終わった感想。

ラストは不要と思った。
>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

世の中から弾かれたような2人が、仕方なく絡むロードムービーって大好き!
タイトルの意味がわかる瞬間が、爽快。

ツッコミところはあるけれど、テンポも良く幸せな気分になるオススメ映画です

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.0

運動靴にピンポイントに焦点をあわせた映画。
カメラも、これでもかってくらい靴を映す。靴だけで貧富を語れるなあと面白かった。


貧困が描かれるけれど、悲壮感はなく、大人に頼らない兄弟が可愛くて。

>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.5

気分が悪くなる映画

ホラーというよりカルト映画。美しい心洗われる風景と不気味な風習の対比なのだろうけれど、それしかない。
ストーリーも主人公も途中から意味不明。脇の扱いも不親切なフェイドアウト。
>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

3.7

劇中の山田孝之さながら、頬がこけ、目が落ち窪む気分になる映画。

ピエール瀧とリリーフランキーは恐ろしいのだけど、心に刺さったのは、池脇千鶴の言葉。

「痴呆の義母が早く死ねばいいと思う自分の中にある
>>続きを読む

ビッグ・ウェンズデー(1978年製作の映画)

3.6

昔、小洒落たカフェバーとかで、サーフィンシーンがよく映っていて、印象に残ってた映画。
そんなにストーリーに起伏はないけれど、ラストのCGでない波に感激!

大波を求めて集まる感じや、落ちぶれてしまった
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

お酒に酔いつぶれた女の子をお持ち帰りする男達に鉄槌を下すシーンから始まる。
主要な陰惨な事件、ニーナも出てくる事はなく徐々に推測させるだけで、上手い構成だなあと思う。
重たく救いの無い復讐劇ながら、映
>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.5

ミュージカル好きと思ってたけど、そうでもないかも、私…
歌もラップもダンスも、よかった。小綺麗なミュージカルより、熱量というか泥臭さというか、生活感があり、しかも1世や2世の移民問題というちょっと想像
>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.0

見といてよかった映画、ナンバー1です!

とてもバランスの良い心温まる映画。ジャックレモンから漂う孤独と哀愁とシャーリーマクレーンの素朴感が良い。

自分の部屋をラブホテルがわりに貸すって、本当はギョ
>>続きを読む

マーサの幸せレシピ(2001年製作の映画)

3.6

ハリウッド版は、見た事あるけれど、本家を見たくて鑑賞

こちらの方が、 主人公が内気で料理にだけ心を開く感じが好き。
生真面目なドイツ人が明るくちょっといい加減な感じのイタリア人と触れ合う事で、変わっ
>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

ちょっと避けていたのだけど想像通り、重い内容。
ただヒースレジャーの超絶狂気とは、少し違和感。このジョーカーは、さもありなんって感じ。社会的弱者で、ややポテンシャルにも異常性があり、母の面倒を見ること
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

若者のテロリスト達のホテル潜入と、従業員とお客の戦い。

エンターティメントでなく、リアルさが怖い。
若い盲目的なテロリスト達のやりとりや父親との電話など、テロの実態は知らないが闇は深い。

従業員達
>>続きを読む

7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.3

現代のお伽話と思えば良かったのかもしれない。
あまりに荒唐無稽な娘の侵入などに萎えてしまった

囚人達とのあれこれはショーシャンク、看守との関係はグリーンマイル、父子の戯けた振る舞いはライフ イズ ビ
>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.3

原作既読なのに、すっかり筋を忘れて楽しんでたのに、いかにも怪しいビッグネームなスターの登場で思い出してしまった。

犯人役をスターにするの、やめません?!

でもホテルって好きです。
お客様は仮面を被
>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

3.7

子供の頃見て、怖くて怖くて、キューブリックの映像と音の迫り来る恐怖に、感動した。
今見ると少しインパクトは薄れたけど、でも好きだなあ。

いっぱい好きなシーンあるけれど、大広間でジャックがタイプライタ
>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.5

娘達に見ろ見ろとせっつかれ、ようやく鑑賞。


主人公側、鬼達、それぞれ過去を丁寧に描いて好感が持てる。バトルシーンは、迫力あるし、敵キャラも魅力的。

だけれども、あまりにもあまりにも丁寧に説明して
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

舞台が地元という事で、鼻息荒く観に行ったけど、やっぱり恋愛ものは苦手だ。

前半、あんなに何もかもぴったりの人と恋に落ちるって凄い確率過ぎない?
プレゼントも注意するタイミングも、別れの手の振り方まで
>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

約一年振りの映画館!

自分のワクワクと裏腹に重い映画。
特に3章からの展開は胸を抉られる感。

ヤクザは、反社会的存在でこれが正しいと頭で理解しても、その社会的弱者の立場を目の当たりにすると辛い。辞
>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.3

おお、怖っ!

タイトルの、girlの通り、大人になりきらない少女の愛憎劇。セリフにもあるけれど、少女のようなお尻で、見惚れた^ ^

ちょっとアガサクリスティの「ゼロ時間へ」を思い出させる。
愛する
>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.0

まんまと騙された!
もう一回観て、伏線回収しなくては^ ^

相棒が、銃をガチャガチャ出すシーンで気付かなくては!
ラスト、余韻があって大好き系の映画
「モンスターとして生きるか善人として死ぬか」 
>>続きを読む

アウトロー(2012年製作の映画)

3.3

惜しい感が付きまとう映画

冒頭の事件からジャックリーチャー登場まで、流れるように面白いし、所々ギャグ映画っぽいノリのアクションも好き。特に風呂場。


ただ、根幹となるミステリーが弱いため、さっさと
>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

3.8

母親によって損なわれてしまった人間が、幸せでノーマルな人に対する妬み怒りを貫く何とも後味の悪い映画。

実話とは知らなかった。人間のコンプレックスについて考えさせられる。

スリーデイズ(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あり得ないとは思いながら、後半の緻密な展開は、サスペンスフル!頭いいなあと、ラッセルクロウに惚れ惚れしながら、手に汗握ってのめり込みました。
奥さんの、車中の自分勝手な行動は、腹立ったけど。

無実の
>>続きを読む

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

3.7

BSで再鑑賞

みんな若い〜!六平さんに毛がある^ ^
相撲をテーマにしたウォーターボーイズ系青春モノ。
そんな馬鹿なーと思いながらも試合のシーンは胸アツだった^ ^

相撲部の面々が、キャラが立って
>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.4

実話なのかー。
映画とすれば中弛みがあったけれど、ノンフィクションならば、普段の生活にも重みが感じられる。呆気なく、訪れる悲劇の裏表で。

それにしても、山火事の消火が、山を焼くとは、知らなかった…

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

なかなか映画館に行きづらいなか、こっそり行って来たけれど、良かった〜

レネーゼルウィガーが抜群にいい!
歌もだけど、笑う目元や唇のすぼめ方も存在感あって、抱える闇のリアルさに迫力がある。(歳とったジ
>>続きを読む

ターミナル(2004年製作の映画)

3.5

映画の前半は、空港で身動き出来ない設定とトムハンクスの英語が話せない会話の一方通行が面白かったけど、段々進むにつれ、全てが薄くて拍子抜けする。

NYに拘る缶の中身も、何故か敵対する所長も、良い人すぎ
>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.1

2度目の再鑑賞

漠然と面白かったと粉砕機の記憶だけでしたが、
やはり面白かった!

優柔不断で情けない夫が企てた、義父相手の狂言強盗の筈が、アイロニカルに雪だるま式に犯罪が膨れ上がる。

変な顔と言
>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

4.0

最近、重ための映画ばかりだったので、ハートウォーミングしたくて、チョイス。
テーマは重めでしたが^ ^

オープニングの、マセラティでの夜のカーチェイスが、ただのお涙頂戴映画ではないなと嬉しくなる。ピ
>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.9

少し前に日本でも話題になったme too問題。
かなり興味深く鑑賞しました。

勇気あると言うよりは、用意周到賢い戦略で、告発し勝ち取ったニコールキッドマンはあっぱれと思うけど、心情的には、マーゴット
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

主人公と共に2時間戦場を駆け抜けた気分。

必ず体調を整えてから、観るタイプの映画でした。

ワンカットのような長回しで臨場感たっぷりに、とにかく走る走る!
舐めるようなカメラワークには、称賛しかあり
>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

タイトル、フォードvsフォードでは?^ ^

よくこの内容で映画化されたなあ。フォードの企業イメージは大丈夫?あの副社長の遺族に同情する。

マシンからの下からの目線や音が、もたらす高揚感が凄い。にわ
>>続きを読む