スポーツビジネスと男女の三角関係を描いた本作は、興味深い要素が多いものの、人によって評価が分かれるかもしれない。時系列が飛び過ぎることで観客が混乱する場面もあり、やや観る側を選ぶ印象を受ける。ただ、恋>>続きを読む
「メガロポリス」を意識した特集上映の気もするが、巷では不評で大自爆をしたらしいけど、それでも配信スルーをしないで劇場公開して欲しいものです。
「アウトサイダー」「カンバセーション…盗聴」は数回観てい>>続きを読む
皆様プチご無沙汰しております。
私事で恐縮ですが、映画を観る時間がなくバタバタしておりますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
皆様におかれましては、健康に十分ご留意いただけますようお願い申し上げます>>続きを読む
レンタル配信でやっと観ることができたが、劇場に行けばよかったと後悔しています。
【↓以下ネタバレがございます↓】
「怒りのデスロード」の前日譚のようだが、前作を観ていなくても単体の映画として楽しめ>>続きを読む
カンヌ映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞した話題作をやっと鑑賞することができた。(間違えてレビューが半分以上が消えてしまって書き直し。)
【↓以下ネタバレがございます↓】
奔放でありながらも虚無的>>続きを読む
数日前に鑑賞をしましたが、体調の問題があって疎かにしておりました。思い出しながらのレビューで、構成には傷と粗もありますが何卒ご了承下さい。
予告編のレディ・ガガの拳銃を持ったジェスチャーで少しばかり>>続きを読む
小説「ピエール、あるいは曇りの日」は未読。うろ覚えではあるが、過去の予告編や写真家・荒木経惟との対談から陰鬱なイメージがあったが、観賞後の印象としてはそれほど重さは感じなかった。
然しながら突然現れ>>続きを読む
主演のデヴィッド・ダストマルチャンは「ダークナイト」で初めて知った俳優であるが、ジョーカーの一味として撃たれて捕まった時の苦しむ受け身の表情や、頭の中は何を考えているのか分からない的なサイコパシーな演>>続きを読む
時折、分裂症気味なユウモアを交えた理不尽な話ではあったが、さながら現実世界との違いに差分は少なく、人間の在り方、現代社会の比喩といえる不条理譚の見本のようであった。
【↓以下ネタバレがございます↓】>>続きを読む
人生に絶望した4人の初老の男たちが、古い屋敷に集まり娼婦と遊び、錦衣玉食、食べ続けて死んでいく姿だけを描いた風刺ドラマである。
豪勢な食事と汚い咀嚼音、長すぎるオナラ、無分別な姦淫、便器から飛び散る>>続きを読む
「エイリアン5」が企画段階で頓挫したためなのか、スピンオフのような形でフェデ・アルバレス監督に白羽の矢が立ったようである。彼の作品はショートフィルム以外はすべて観ているが、「ドント・プリーズ」シリーズ>>続きを読む
ピーター・ウィアーの初期作品。サスペンスとホラー要素が混ざったあらすじが気になったので観る事となったが、代表作「刑事ジョン・ブック 目撃者」、「ピクニックatハンギング・ロック」の影響や原型を感じさせ>>続きを読む
本作は(ポール・モーランの「ヘカテの犬たち」)原作からの映画化であり小説は未読。
1930年代の北アフリカが舞台。若いフランスの外交官のジュリアンが、赴任先で出会った人妻クロチルド(ローレン・ハット>>続きを読む
邦題は「自由の代償」から「自由の暴力」に改題。ちなみに英語圏は「Fox and His Friends(フォックスとその友人ら)」。
主人公フランツ・ビーバーコップの名前の由来など他の方のレビューと>>続きを読む
同名小説のテオドール・フォンターネ原作は未読。今まで観たファスビンダー作品の中では異例の文芸作品を題材にしたためなのか地味で、生真面目すぎるぐらいな内容であった。
もちろんファスビンダーが伝えようと>>続きを読む
昨年と同様にライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの傑作選を鑑賞できるのはこの上ない喜びでしかない。戦後のハリウッド至上主義を否定しているわけではないが、戦時下における全体主義のステレオタイプとして見ら>>続きを読む
文芸作品の映像化において安部公房は成功している部類ではないかと思われる。それとは対象的に三島由紀夫の映画は、装飾過多の文体が映像にするのは難しいからなのか、自意識の描き方に凡庸な印象を見受ける。(ポー>>続きを読む
ニュースやワイドショーで連日報道されていたので、子供ながらにも忘れられない事件として記憶にあり、本作は意欲を感じるドキュメンタリーであった。
【↓以下ネタバレと不快な表現がございます↓】
当時(1>>続きを読む
X-men主演によるアメコミ映画は思い入れがあるわけではないが、ほぼリアルタイムで劇場鑑賞をしていた方である。(ドラマ版は除外)
元々ヒーローものには疎いが、最初の出会いがX-menの重くはないがマイ>>続きを読む
前作「ヒューマン・ボイス」のようなショートフィルムの制作方針に味を占めたのか、本作も正味30分ほどの小作品である。しかしながら構成力の良さが功を成したのか短さを感じさせない内容であった。
いずれにせ>>続きを読む
映画を見終わって素直に感じたことは、邦題は少し違和感はあった。「パン助」という名称も死語に近いので、かと言って「街娼」とかにしても変ではあるが、捻りすぎた気もした。
内容は一度見ただけでは理解ができ>>続きを読む
中流家庭の平凡な主婦(キャスリーン・ターナー)の正体が、二面性のある猟奇殺人鬼であるという物語でジョン・ウォーターズらしいブラック・コメディであった。
本作はジョン・ウォーターズならではの毒気は健在>>続きを読む
本作は主人公を介してシュミットの子供時代の回想が入り混じっているようだが、ホテルのシーンに出てくる螺旋階段のように俯瞰から見れば同じことを繰り返ししているようではあるが、視点を変えて横からみれば目的に>>続きを読む
原題「BEAU TRAVAIL」直訳に近い題名ではあるが、「素晴らしき仕事」、「良き仕事」に比べれば一番フィットする邦題であった。
男性目線によるクィア描写はよく見かけるが、クレール・ドゥニの女性視>>続きを読む
戦時中のありふれた日常を送る軍人を夫に持つ妻と子供の家庭生活。しかし壁を隔てたすぐ隣では、アウシュヴィッツで数百万人の人間が理由もなく淘汰される狂気が広がっていた。見かけは平和な家庭と対比されて描いて>>続きを読む
だいぶ昔に観た筈だが、殆ど憶えていなかった。
「田舎司祭の日記」よりは地味さはなく、「たぶん悪魔が」を比べれば難解さはなく分かりやすい部類であった。
【↓以下ネタバレを含む内容がございます↓】
ロ>>続きを読む
1969年ベルリン映画祭で公開されて酷評された若干24才のライナー・ヴェルナー・ファスビンダーによる長編第1作であり、女優ハンナ・シグラのデビュー作でもある。
ミュンヘンで暮らすチンピラでヒモ男のフ>>続きを読む
劇場の年齢層はやはり全体的に高い感じはあったが、若い人も結構いたかなという印象。伝説として名前だけ知っていて興味があったお客様もいたのかと思う。
職場で使用していたウェブプラウザのスキンに「狂気」の>>続きを読む
だいぶ昔のテレビ番組で面白かった記憶があったので、思い出して再視聴することとなる。
時代的には前年に公開された「クレイマー、クレイマー」の影響なのかウーマン・リブの印象もあったが、新婚初夜の突然の急>>続きを読む
前作「ドライブ・マイ・カー」の世界的な評価後の新作にしては、公開規模が小さく上映されている劇場が少ない印象があった。このインディペンデントな状況を監督が強く望んだことであれば意思を尊重をするが、配給と>>続きを読む
サブスクでパート2が配信をしていたので、引き続き鑑賞をする。
カザフスタン政府も映画の影響による偏見で大分怒っていたようであるが、それなりに旅行ツアーを組んだりしていて軟化の姿勢を示しているらしい。>>続きを読む
下劣さを極めるという意味においては、学識があるようで無いようなインテリゲンチャ連中が喜びそうな内容だったかもしれない。
「これは見えない閉鎖的な権威に対しての風刺かつホニャララである。」とか書きそう>>続きを読む
ベルリンの街並みを背景にしたミステリーとも捉え難いこのドラマは、欧州諸国における水の精霊である「ウンディーネ」の物語が下地となっているが、(日本でいう水妖だと人魚や河童が一般的かも。)基本的なウンディ>>続きを読む
脚本・監督であるフリーヌル・パルマソンはアイスランド人でありながらデンマークに住んでいた経験があったからこそ彼ならではの半生を客観的に映画を通したコミュニティ(地域社会)の問題を描いた作品であった。>>続きを読む
粗暴の大道芸人ザンパノと金で売られた少し知能が遅れたジェルソミーナの関係は、男の我儘と女の誠実さといえば聞こえが良いかもしれないが、客観的にみればアダルトチルドレン同士による断ち切れない共依存の関係で>>続きを読む
ヨーダ役のフランク・オズ監督による「寝室ものがたり」(マーロン・ブランド出演)のリメイクである。
コン・ムービー(詐欺師が活躍する映画)としては、「スティング」(ポール・ニューマン、ロバート・レッド>>続きを読む