酢さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

2.0

テレビ版を押さえているとわかるような、レイアウトの差異や一部展開の踏襲で魅せる部分があったらしい。その辺の文脈は完全に見落としているので本来なら正確な点数じゃないんだろう。ただ、それにつけても退屈だっ>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.0

中身がマジでない。でもカッコいい。決して面白くはない。でもカッコいい。愛おしき男の子映画。

くりいむレモン 旅のおわり(2008年製作の映画)

3.5

ありふれた雑踏、たわいのない雑談、無言の間。一歩間違えば「やってんな〜」になるんだろうに。なのに彼らの間に降り積もる孤独がこの上なく真摯に感じられて、画面から目が離せなかった。

ゾンゲリア(1981年製作の映画)

3.0

いや物理的に暗すぎる。あちこちに映写されるの良いな。

ひばり・チエミのおしどり千両傘(1963年製作の映画)

3.3

今作はひばりとチエミでわりと役割分担。全然面白いけど、掛け合いが減っちゃったのは残念。

惑星のかけら(2011年製作の映画)

2.5

firmarksのシネフィルっぽい人たちが褒めてたから見てみたけど今の自分にはきつかった……。渋川清彦ファンには必見の一作。

バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

3.3

良かった。2はギミックしかなくてドラマがないのが辛かったけど3はその辺も充実してる。ドクがラストにふさわしく教訓めいたことを言ってくるのもグー。

サクラ大戦 活動写真(2001年製作の映画)

3.5

パト1のパクリじゃん、とかは言うなよ。
尺が足りてないのは重々承知、それでもこれだけ詰め込んで90分未満という事実が素晴らしいと思う。ファンムービーであることを忘れずにその上で「映画」をやろうという気
>>続きを読む

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.3

小ネタが楽しい映画。
スローモーションで回転するハゲのおっさんを等速のボディガード達がボコボコにするシーンが良かった(今まで見たことがない発想だったので)。

アンジェリカの微笑み(2010年製作の映画)

-

「記号の、深みのある曖昧さと結びついた明晰さ。つまり、説明を施そうとはしない光に浸っている、溢れんばかりの素晴らしい記号たち。これこそ私が映画を信じる理由なのです」、了解。

家族の灯り(2012年製作の映画)

-

毎度ながらオチに命かけてる。
固定カメラだし話してるだけだしの演劇っぽさはあるけど、この内容を演劇でやったら「は?」ってなって成立しないと思った。ファーストカット以降、抑制された演出の積み重ねで世界観
>>続きを読む

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.3

食べたいものは食べさせてくれるので、高望みしなければ満足できるルパン。少なくともカスのTVSPよりは1億倍マシ。気合いブリブリの大野雄二サウンドが映画館だと沁みる。

火垂るの墓(1988年製作の映画)

4.0

キレッキレ。空襲ドロをする清太を庭から見つめるカットの恐ろしさ、そして直後に衰弱しきった節子を持ってくる性根の悪さ。感傷に浸る余地なく、破滅に向かって一直線なのが凄い。

冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)(2019年製作の映画)

3.5

TVシリーズ一切見てないです。完全に冷やかしのつもりで行ったら想像以上にきちんと面白かった。

「ギャルゲー作り」と恋愛模様がリンクしたりしなかったりするのが基本的な面白さなんだけど、その意味で主人公
>>続きを読む

ルパン三世 ルパンVS複製人間(1978年製作の映画)

4.8

マイベストルパン。映画としても相当ストライク。顔映画であり、音映画であり、廃墟映画であり、終盤インフレ起こす映画でもある。登場人物がみんなイカれた目をしてるのが最高。「男と男がお互いの世界観を賭けて殺>>続きを読む

永遠の語らい(2003年製作の映画)

-

ボケーッと眺めているだけでも楽しい。
かと思って油断しているとオチで冷水かけられる。説教としての完成度が高い。

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

3.3

そういえば昔見たシリーズ。
ダヨーンのおじさんのくだりが好き。

櫻の園(1990年製作の映画)

3.0

そういえば昔見たシリーズ。
当時の感想ノートにある言い回しに従えば、「性欲曼陀羅に巻き込まれた結果杉山が酷い目にあう」。そんな言葉を好む人間に面白く観れる映画ではない。

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

3.5

構図もカット割もバキバキにキマッてるのが純粋にカッコいい。終盤の戦闘なんかはほぼフリクリ(雑)。人外の妙なキモリアリティに後の宮崎ニズムを、村のNo.2らの人間の描き方の性悪さには高畑ニズムを感じる。>>続きを読む

ツクシのエロいい話(2012年製作の映画)

3.0

包帯ダンスがめちゃ良い。鏡使っとるな〜と思ったらこれタクシードライバーから来てたのね。本歌取りが上手い。

ヘルハウス(1973年製作の映画)

3.3

RTA動画を見ているような安心感がある。

あと全体的に構図がイカしてる。けど、屋敷全体に何かがいる…的な効果はあまりなくて、ただ絵だけがキマっているのが勿体ないような気も。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.0

中盤以降の争奪戦になってからは話の焦点が「取り返す」→「かと思ったらまた失敗」の繰り返しでこじんまり。個人的にはあまり面白くない。

サイコ2(1983年製作の映画)

3.5

当たり前過ぎて逆に言及しづらいけど、社会復帰したさと発狂の狭間で揺れ動く内気な初老童貞男性という高難易度なお題へ見事に応えるアンソニー・パーキンスの名演が光っている。

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.0

学生時代にやった演劇で、こんな脚本を上演したことがあったなと思い出した。言うなれば三谷幸喜フォロワー(でしかない)。見れば見るほど「これくらいなら当時の俺たちでも出来ていたのでは…」の念が高まって鬱々>>続きを読む

ジャン・ルノワールの小間使の日記(1946年製作の映画)

3.5

徳が高い。多幸感あふれる祭りの喧騒と、人間の悪意や愚かさがあくまで同居しているのだと示すこと。そこで見え透いた露悪を微塵も感じさせない凄み。

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.5

画面の向こうに「本物」を用意する趣向って概ね効果にまで昇華されないと思ってたけど、この語り口なら必要なんだろうと納得できる。
前半1時間が後半にほとんど活きてこない歪な構成はどう考えてもダメなはずなの
>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

3.5

カサヴェテス的には異色作とのことだけど、ただのエンタメではない。設定のわりにエピソードがシンプルで、セーフティネットを用意しない強気な姿勢に痺れる。ジーナ・ローランズの存在感がなければ絶対に成立しない>>続きを読む

ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー(1974年製作の映画)

3.5

終盤、盗聴内容に踊らされながら森の中を疾走するシーンは象徴感ヤバくて震えた。世界ってこういうところあるよね。