aymmさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.8

控えめに言って、傑作…!
個性豊かな4姉妹がそれぞれ無限大の夢や憧れを胸に
無邪気に戯れていた日々と
それぞれが現実を知り挫折も経験し
大人になった現在が交差していく。
女性としてではなく、ひとりの人
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.9

ジム・ジャームッシュの
ジム・ジャームッシュファミリーによる
ジム・ジャームッシュ色満載のゾンビ映画🧟‍♂️

豪華キャストを贅沢な使い方で
小ネタも多く、クスクス笑えました🧟‍♀️
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

4.0

BBC製作のミステリー映画。
舞台は1912年、英国上流階級の一家が暮らすとある屋敷。
村でひとりの女性が自殺をし、その事情聴取が目的で警部が訪ねてくるというお話。


ワンシチュエーショ
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ドンテンタウン(2019年製作の映画)

3.9

日本の「団地」を舞台に、曇り空ばかりのまちで出会ったふたりの男女の記憶と現実が交差する青春映画。

音楽×映画の祭典「MOOSIC LAB2019」にて、
長編部門準グランプリを受賞した作品
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.5

1865年に制定された奴隷制を禁止する修正法「合衆国憲法修正第13条」をはじめ、
現在まで続く黒人差別の歴史に鋭く斬り込んだドキュメンタリー映画。


刑務所への大量収監。
それをビジネスにすることで
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ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル(2016年製作の映画)

4.3

タイカ・ワイティティ監督過去作ということでずっと観たくてようやく。
少し長く感じたけど、やはり満足度の高い作品でした。

問題児と養父のおじさんのサバイバルヒューマンドラマ。
 
緑が生茂る大自然の中
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日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人(2020年製作の映画)

3.9

戦後の社会背景や、法律などが絡むので難しい内容かと思いきや非常に見やすく胸を打つドキュメンタリー映画でした。

中国残留孤児については知識がある人も、フィリピン残留邦人についてあまり知らない人も多いの
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ハートビート(2016年製作の映画)

3.7

Netflix映画「ぼくたちのチーム」のニコラス・ガリトゼインのあまりのカッコ良さに、過去作を鑑賞。

相変わらず超絶整った顔立ち。ヴァイオリンを弾く姿も様になる!
が、それ以上に展開、演出、衣装のダ
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

4.7

誰を好きになるかなんて
誰にも決められない
自分ですら

「愛は努力すること」
そんな優しさと思いやりに溢れた
青春映画の傑作。

繊細な演出と心が繋がり合う言葉のキャッチボールが
穏やかで明るい未来
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僕らの先にある道(2018年製作の映画)

4.4

「ブルーバレンタイン」を思わせる作りで、
出会い結ばれて幸せだった過去と、
別々の道を歩む現在が交差しながら展開していくのですが、
「ブルーバレンタイン」より前向きだし、適度にロマンティック!笑

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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

75分間ワンシチュエーションで繰り広げられる会話劇は
コンパクトながら青春を忘れた大人たちにささる!
. -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- .

本作は、元々高校の演
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

原作コミックを映像化するにあたって7年かけて全て手描きで仕上げたという力作。

シュールなのに正統派なのかもしれない学園音楽ドラマ!

ゆるいようで繊細な絵のタッチは佳境に向けて更に魅力的を放つ。
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ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

4.6

かつての恋人同士が
故郷の街で偶然再会する。

ふたりしか知らない遊び
ふたりだけの秘密
ふたりのための時間

戻らない時間と
取り戻せない過去との間で
揺れ動く心模様に
切なくも愛おしい空気がただよ
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

4.5

1970年代アメリカの西海岸でスケートボードに興じた若者たちが、Z-BOYSとして一時代を築いた実話。

70年代の音楽やファッション、彼らの貪欲さからくる尖りまくったスケーティング
全てに魅了される
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.3

独自の生態系をもつ農場を作った夫婦とその愛犬のドキュメンタリー。

自然や生き物たちを人間が守っているのではなくて
食物連鎖の中でただ生かされているだけだと気づかされる。

パンデミックの今、生きるこ
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パドルトン(2019年製作の映画)

4.5

出てくるのはほぼおじさん2人っきり。
とても地味な画が続くし、悲しみが最後に待ってるのはわかっているのに
なんだかほんのりあったかい。
ふたりのやり取りが自然で、決して分かりやすくはないのにお互いを想
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.0

「ある子供」や「ロゼッタ」、「少年と自転車」などでカンヌ国際映画祭で2度のパルムドール受賞歴を持ち、
その他世界的にも評価されている巨匠監督ダルデンヌ兄弟。
彼らの新作は、
イスラム教過激派の思想にの
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ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~(2019年製作の映画)

4.0

冒頭広々した海と漁船。
いかにも漁師だろう無骨な親父さんたちが集って歌っている。

朗々とした歌声と薄暗い雰囲気が、これから始まるただならない物語の先行きを予感させる…
このセンスはおもしろそうだぞー
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.8

自分の居場所を探して
自分の仲間を探して
冒険に出たすみっこたち。

可愛いすみっこたちのストーリーは
どこか悲しくて切なくて。
誰だってひとりぼっちは寂しい。

ひよこを抱きしめたくなった…

息子のまなざし(2002年製作の映画)

4.2

本当に説明が極限までない。
序盤は画の変化が本当に無いから、大切な説明のセリフを見過ごすと完全に置いてかれるだろう。
手持ちカメラによるカメラワークも少し忙しなく、
それでもじっと観ていればだんだんと
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イゴールの約束(1996年製作の映画)

4.3

移民問題と隣り合う少年の成長が少しずつ描かれる。

イゴールが果たしたかった約束。
彼の涙と抱擁に胸が締め付けられる…

音楽がなく、回想シーンもなく
ただそこにある現実と向き合いながら
一筋の希望を
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バレット・オブ・ラヴ(2013年製作の映画)

4.3

こ、これはマッツ映画の中でかなり好きだ…。
音楽とか映像のセンスも良いし、結構な純愛なのも良い。
死者と向き合う前半も中々引き付けられるし、
異国の独特な開放感の中でハプニングが起きるから、非現実的で
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

完璧な青年ルースの本当の姿とは?
白人社会で生きる黒人のアイデンティティに深く斬りこんだ作品。

じわじわ真相に近づく感じというか、
はっきりさせない感じが絶妙なリアリティでとても良い。
もうずっと最
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シェイク・ユア・ハート(2001年製作の映画)

3.4

マッツファンにはたまらないシーン満載!プロポーズシーンは思わず巻き戻した…。
終始ニヤニヤが止まらない。
ただ展開があまりにも微妙で残念。
マッツがゲイ役ってことで期待して観たらちょっと裏切られた〜。
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.9

日々変わらないようで小さな変化に囲まれて生きている。
辛く苦しい毎日の中にもささやかな希望が必ず見えてくるはず。見ようとするかどうかが問題。


茶道の世界はもっと荘厳なものかと身構えていたものの、
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

4.1

ロデオ中の落馬によって
頭に大怪我を負ったカウボーイが、
諦めきれない夢と現実に揺れる物語。
自らの生きる意味を、
家族や友人そして特別な存在である馬たちと心を通わす中で見つめ直す。


舞台はアメリ
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

3.9

テレフォンオペレーターの仕事に就いた黒人青年が、ホワイトボイス(白人風声)でのし上がっていくストーリー。

黒人差別、ワーキングプアの問題をセンスあるユーモアで描いた社会派コメディ。

劇場未公開作で
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隣の影(2017年製作の映画)

3.9

ご近所トラブルサスペンスと思いきや、崩壊していく家族と夫婦の深淵を描いたヒューマンドラマだった。

犬を飼っている家庭と猫を飼っている家庭が隣り合っている時点でなにか残酷なことに使われるのは分かってい
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ステップ(2020年製作の映画)

4.0

妻を突然失い、幼い娘と2人再出発を迎える。
シングルファーザー奮闘記であり
残された人々がつなぐ愛の物語。

命が絶えたとしても
その人の全てがなくなるわけではない。
悲しみを消そうとするのではなく
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.6

前作から27年後、大人になったルーザーズたちが再びペニーワイズに立ち向かう。

キャストは大人になったのに
怖い演出は子ども向けになったというか…
得体の知れない「それ」への恐怖心より、
禍々しい化け
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

5.0

悲しみが心に触れて
愛しさが胸を震わせて
鮮明に目に焼き付いた美しさは
きっとずっと忘れられない。
家族の崩壊と再生を音楽で彩る
極上のヒューマンドラマ。


-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.1

「貧困の反対は富裕でなく正義だ。」

1980年代アラバマ州で差別と冤罪に苦しむ死刑囚を救うための戦いを描く。

実話を基に、希望を捨てない強さが胸を打つ良作!

米国が現政権になってから作られた黒人
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.9

今観ても色褪せない1985年🇺🇸青春映画の金字塔。

ガリ勉、不良、スポーツマン、
派手女子、変人
接点ゼロの5人が補講で集められる。

いがみ合いながらも
それぞれの苦悩を赤裸々に語り合い
「自分と
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ブリタニー・ランズ・ア・マラソン(2019年製作の映画)

4.0

健康のためにダイエットをはじめたブリタニーが‬
‪ニューヨークマラソン完走を目指して‬
‪人生を変えるチャレンジに挑む。‬

‪一度抱えたコンプレックスはそう簡単に拭えないし、
傷つきたくなくて作った
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.7

凄まじい臨場感。
まるで舞台を観ているよう。
戦争の壮絶さを描きながら
命の美しさも映し出す映像美!
ワンカット風の撮影、編集技術の素晴らしさは言うまでもなく
兵士達の決死の生き様を描いた心震わす傑作
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

5.0

ジョージアンダンスという
気高さ溢れる伝統舞踊。
その優雅さとは裏腹に
質素な生活を送り、家族を支えながら
プロダンサーを夢見る青年メラブ。

色づいた木々や差し込む光が
眩しいほど黄金の輝きを放つの
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