aymmさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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マイ・ビューティフル・デイズ(2016年製作の映画)

3.8

舞台を見つめて涙ぐみ立ちすくむ女性。
彼女の涙のワケ、そして向き合う「舞台」という存在がこの映画のテーマ。
決して淡い初恋とか、教師と生徒の禁断の恋模様とかではないので注意。(ちょっと期待してた)
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.3

早朝にセットされた目覚ましで起きて
叔父さんの身支度を手伝い
ニュースを見ながら一緒に朝食をとる。
繰り返しの毎日の中で、身近な人へ感謝や愛情を伝えるのは簡単ではない。
ほんの小さなきっかけで日常は変
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細い目(2004年製作の映画)

4.4

恋に落ちる瞬間、周りの全てが消え去る。‬
‪初めての恋を知ったふたりは
手探りで幸せをつかもうとする。‬
‪電話で交わされた言葉たちが
運命を物語っていた。‬

‪多国籍国家のマレーシアで宗教や文化、
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キング(2019年製作の映画)

4.0

アップリンク吉祥寺の先行上映にて鑑賞。

ティモシー・シャラメの進化は止まらない。
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた「君の名前で僕を呼んで」で見せた美しい泣き顔は封印し、
勇しくダークな迫力で
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

3.8

インド最大のスラム街から、重婚、貧困、格差社会の苦しみをラップで叫ぶ。‬
‪ヒップホップ界レジェンドのNasがプロデューサーを務めた意欲作。‬
‪インド語のラップがこんなにカッコいいとは!‬
‪エキセ
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アダムズ・アップル(2005年製作の映画)

4.7

‪信じるものは救われる?‬
‪ネオナチギャングの元囚人アダムが住み込むことになったのは"ヤバい"牧師のいる教会だった‬。
‪ブラックユーモアと普遍的な問いに揺さぶられて、たどり着くラストはまさに予測不
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.1

何を「境界」とするのか。
見た目や言葉では到底判断できない、
生来の心まで見定めるのは誰にとってもたやすくはない。
自然の生き物への繊細な慈悲、そしてむき出しの本能はどんな自我よりも力強いものだった。
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

この映画の、はじめから漂う良い意味での定番感。
それは、脚本のリチャード・カーティス節に尽きると思いました。
「ノッティングヒルの恋人」「ブリジットジョーンズの日記」の脚本担当。
そして、監督も務めた
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.9

最愛の妻を殺され全身麻痺になった男の復讐劇。
AI チップを埋め込んだ体で繰り出すアクションは無駄が無く、心の声と会話する姿はヴェノムのようなバディ感満載。
主人公を含め周りのキャラクターも良く、グロ
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.9

ここまでCGに違和感が無くなると映画の可能性は無限大だと感じた。

本編を観るまで違和感しかなかったアリータの目は、ストーリーに引き込まれて全く気にならなくなった。むしろ少女から大人の女性まで表情が変
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.6

今作は恋愛映画ではない。
何をやってもダメな宮本が、ただただ無様なまでに不器用に生きている。
全ては自分のために。
綺麗事なんてひとつもない。
その熱さとダメなところがとてつもなく人臭い。
同情や共感
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目撃者(2017年製作の映画)

3.7

傍観者も加害者。

真夜中、自分のマンションのベランダから殺人を目撃してしまう。
慌てて部屋の明かりを消しても遅く、外から見ればどの部屋かは一目瞭然。犯人から狙われてしまう…。

サスペンスというより
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長生ノスタルジア(2019年製作の映画)

3.8

観光PR動画じゃなくて立派な映画!
夢と現実を受け入れて先に進む爽やかなストーリー。
映像もとても綺麗で季節ごとに色づく村の生き生きとした自然にうっとり。
親友役を演じた手島実優 ちゃんのラストのメッ
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赤色彗星倶楽部(2017年製作の映画)

3.7

‪天文部の学生たちがそれぞれの思いを抱きながら過ごす青春は平凡であって、輝いていた。‬

‪赤色彗星が落ちる時タイムパラドックスが起きる。
等身大な青春時代がファンタジーな色合いとハイセンスな音楽で描
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

一夜の誘拐事件が引き起こした、売れないコメディアンのサクセスストーリーと見せかけて、‬
‪社会的弱者の闇と皮肉を描いたゾッとするほどの衝撃作。‬
‪誰にも注目されて来なかった男が見せる執着は、淡々とし
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

4.4

たった2日の恋。
それだけと思えないほど近くに感じてしまう相手。
自分と掛け離れた人だと分かっていても
もっと知りたい、側に居たいと願ってしまう。
言葉で説明できない想いが
優しく切ない空気に乗って漂
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.9

10代の頃抱いている願望。
自分がなりたいものと、なれるもの。
自分がやりたいことと、やれること。
その境目が分かり始めたとき大人に近づく。
だけど、最初から諦めていたって人生はじまらない!
自分って
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.0

愛情の受け取り方も伝え方も分からない男。
自分を見捨てた父のようにはなりたくなくて、
だけど気づけば父と同じく宇宙に飛び出していた。

壮大な映像美はもちろん圧巻だけれど、
それ以上にブラッド・ピット
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ノーマル・ハート(2014年製作の映画)

4.0

1980年代、エイズはゲイの癌とみなされていた。
少数派だ。自業自得だ。
と切り捨てられる彼らは、
生きる権利さえ認めてもらえない。
ただ愛する人を救いたいだけ。
時代を変えようと声を上げた者たちの力
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今さら言えない小さな秘密(2018年製作の映画)

3.8

自転車に乗れない自転車修理人のラウル。
絶対に明かせない秘密を守るため親友を裏切ったり妻を捨てようとしたり、突拍子もない展開も可愛くおかしく描かれるこの感じ何かに似てる。
小さなアクシデントが転じて人
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左様なら(2018年製作の映画)

3.8

10代の頃感じた
じわっと痛い気持ちや
ほのかな好きって気持ち。
それが世界の全てのように思っていたあの頃に引き戻された。
キャラクターそれぞれが魅力を放ち、言葉で説明できなかったあの頃の息苦しさが蘇
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.9

「家族」「所有」「仕事」次々に奪われる概念。奪われて初めて気づく必要性。‬

‪地球侵略系SF映画というより、哲学ホラーという怖さが真に迫っていた。‬
‪人が人たる所以は
勝手に思考し、
誰かに依存し
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アス(2019年製作の映画)

3.9

襲ってくる私たちとは何者なのか?
焼けた顔
下りしかないエスカレーター
赤いフリスビーが落ちたタオル
散りばめられた数々のメッセージがアメリカの闇を炙り出す。
ただのホラーではなく
貧富の差や、人種差
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.2

なじめない同窓会
いつもと同じ食卓
東大卒なのに…って聞き飽きた質問

パッとしない生活を送る男の人生が銭湯で一変する。
スリリングなアクションシーン、殺しの生々しさもさる事ながら、
冴えない男の不器
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.9

命綱なし、その身一つで975メートルの絶壁に挑む、命知らずなクライマーに迫るドキュメンタリー映画。

実際の映像ならではの臨場感で、高所恐怖症でなくても足元がふわふわして手に汗握るはず。

なぜ彼は危
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.6

口悪くふざけあいながら‬
‪共に生きてきたコリンとマイルズ。‬
‪根強く残る人種差別、‬
‪時代の変化と共に進む格差社会の中で‬
‪互いを見つめ直す。‬

「常に銃口を向けられている気分が分かるか。」
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

ジャパンプレミア試写にて鑑賞。

1969年ロサンゼルスに起きた奇跡の13分間。
タランティーノ監督、
彼にしか、彼だからこそ
作り出せた世界にただただ拍手でした!
レオナルド・ディカプリオとブラッド
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.9

タロン・エジャトンの圧倒的な歌唱力!
そして自ら頭髪を剃り、エルトン・ジョンが憑依したような演技を見せた彼の役者魂が、
今作の全てと言っても過言ではないだろう。

ボヘミアンラプソディが「フレディ・マ
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ドッグマン(2018年製作の映画)

4.0

犬と同様に管理できると思ったのだろうか。
横暴で危険な「奴」に翻弄され道を踏みはずしていく哀れな男。
たまにしか会えない娘を喜ばせるために稼いでいたはずの男は、生活も心も壊れていく。
虚空を見つめる男
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

4.3

あまりにも純粋な「黒い天使」‬
‪その悪意のない悪業に、この世の悪とは何なのか分からなくなる。‬
‪甘い笑顔と自然体な彼の奔放な生き方に気づけば魅了されていた。‬
‪鮮烈な赤色と独特なダンスや音楽が、
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.2

‪とても穏やかに静かに恋の香りが漂いはじめる。‬
‪デザイナーを夢見るラトナを優しく後押ししようとするアシュヴィン。‬
‪全てを包み込むような思いやりに胸が苦しくなる。‬
‪インドの階級社会が抱える問
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.1

ストーリーはオリジナル通り。と聞いていたので、毛の一本一本までふわっふわな動物たちを堪能しに行って来ました。
超実写ってこういうことね!と納得。

個人的に動物大好きなのではじめっからにやにやが止まり
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火口のふたり(2019年製作の映画)

3.5

オンライン試写にて鑑賞。

「体の言い分」都合の良い言葉。
心と体は別。だけど結局体の言い分には逆らえないのかもしれない。

ポスターや予告の雰囲気よりもライトに愛と性について描いているように感じた。
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.4

涙無くしては観れない第3作目の後、
あれ以上何かを語るとしたらこのストーリーは至極当然というか
素晴らしい終着点だろう。
寂しすぎて涙が止まらないけども…

トイストーリーを観ると、誰もがみんな昔遊ん
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おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

4.1

家族の良さをしみじみ感じられる良作。
父が遺したワイン農場を相続する為、知恵を絞る兄妹3人。
大人になれば、みんなそれぞれ厄介な問題をひとつは抱えてるもの。

相談さえすれば解決するわけでもないし、
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

先日ベトナムを旅行してから、ベトナム映画を観たいと思い、以前から気になっていたこちらを鑑賞。(正確にはベトナム人監督により、フランスでセットを組まれて撮られたらしい)

ベトナムのどこか甘いような香り
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