たけちゃんまんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ウォーリアー(2011年製作の映画)

3.2

殴りあった近所の空き地 やられたぜ ボコボコになるほど
今も残る淡い傷跡 解り合うのに言葉などいらないだろう

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

1.8

実際に何が起こったかは最後のナース部分くらいであとは全部想像するしかない。男が悪いと決めつけるマディソンや校長、あれはあれで別問題だ。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

2.5

良いシーンばかりがフィルムに残されるように、青春時代の記憶は美化されていく。
憧憬であったり罪悪感であったり、小さな世界で生きていたからこそ大きな感情となっていた時代。
原風景や原体験の不変性が強く伝
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流浪の月(2022年製作の映画)

2.3

「友達でも恋人でも兄弟でも親子でもない、既存の定義には当てはまらない2人の、特別で美しい関係」とまさに監督が言及していたような物語でした。

『事実と真実の間には、月と地球ほどの隔たりがある』
ここで
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.3

映画の雰囲気全体がノワール的で、不穏な世界観の構築が適切に行われていた。
カウンセリングルームでの会話劇も退屈させないようなデザインセンスと意味深な表情。
元々ディカプリオを起用する案もあったらしいが
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.5

エログロキモゲボ映画でありながら人間讃歌を謳い、特に新新約時代とでもいうべきある種これからの人類の指針の在り方を提示してくるような力作。

生まれ、性、血縁、その他先天的なもの…すべてのデフォルト属性
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

蛇に唆されたと言い訳をしたイヴ 
イヴに唆されたと言い訳をしたアダム

誘惑に負けた責任を転嫁せずに自身で負えるかどうか。腹部の流血で出産の初心を思い出すのは遅すぎる。
自分で責任を持たないからいつま
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

1.8

常に上から降りるときは滑空や吊った糸を使用してたが、ラストで身を捨てて水中へ。水中が生まれ変わりの演出であり、双眼鏡、つまり傍観者として始まった物語が主体性を持ったヒーローになった。
現代社会にも見ら
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.2

縁もゆかりもない土地の話なのに、どこか懐かしい暖かさを感じられる作品。
「故郷と家族」という普遍的なテーマかつ、あえてモノクロにした効果が存分に発揮されて世界中のどこにいても自分事のように鑑賞できる。
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スパイの妻(2020年製作の映画)

2.2

黒澤監督「海岸のシーンは余計かなと思いつつ、わかりやすい、ひとつの戦争を受け止めた感情として海岸のシーンを撮ってたんです。でも撮りつつ、どっかでこの人たちを救いたいというか、この人たちに未来はあるはず>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

夢に恋したら2人のジェンガは脆く崩れやすくなる。
そんなことは百も承知で、それでも整備工という目的地を探し求める。

そうした「今」の幸せ、あるいは苦境を噛み締めるために、「ちょっと思い出す」行為の意
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さがす(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

“父“はなぜ、消えたのか

母が母の体でありながら笑顔を失いかつての母で無くなっていったように、父も父で無くなっていってしまった。
自分の手で殺めてしまいかけたという悪い記憶が靴裏のガムのように頭から
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南極料理人(2009年製作の映画)

2.3

「うまい」って全然言わないと思ってたら終盤に
料理の質より家族飯ですね

トランス・ワールド(2011年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

親子ばっかりでしたという話

舟を編む(2013年製作の映画)

2.0

誰かとつながりたくて、広大な海を渡ろうとする人たちにささげる辞書。それが“大渡海”です

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

The silence of the gods.

『地獄の黙示録』のようなストーリー。
『タクシードライバー』の頃から自身の社会へ対する疑問をフィルムに収め続けてきたスコセッシの衰え知らずの力作。
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.0

監督「何者でもない自分になってしまう焦燥感と、何者かに憧れる思いに苦しむ若者を解放する話」

この“何者か“と“何者でもない“をフィクションとノンフィクションに分けて魅せる

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

2.8

全編を通して、“水”が象徴的に現れる。
おそらく母親の胎内の羊水のメタファーにもなっている。家族の存在無くして人は生きていけず、見終わった後にここのシーンをポスターに使用していることの切なさが尾を引く
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

2.6

水の中のような安心感が、彼の手で顔を隠される事で生まれ、溢れ出してしまう


水で浮くこと、それは自分のことをわかってあげること
お父さんも浮かべるようになってよかったな


な!

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

2.9

眩しい青春、少し寒いのも夏だからちょうど良い。
立ち向かい、斬り合う事の尊さを謳う。
ジャンルや内容に関わらず、映画を創るという行為を讃える映画愛が溢れる。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.8

暖かい陽だまりの中、無邪気に遊ぶ無垢な息子がこれからのこの社会で育っていくにあたって冷たく曇っていく事を憂う母親。

痴漢冤罪パターンもあるので性どうこうの問題ではない、一応史実を基にしているので今作
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