馬刺しさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.0

パートⅠ Ⅱ と比べ、よりエンターテイメント寄りになった印象。
公開された時代の流行りみたいなところもあると思うけど、Ⅲは最新だけあって今風。

また、Ⅰ Ⅱ の世界観を理解してるからこそ、パートⅢは
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.9

マフィアのボスになるっていうのは大変だ。。

ビトーがゴッドファーザーになるまでの道のりと、マイケルの現在が変わりばんこにシーンが入れ替わり、ビトーとマイケルの対比がされる。
仲間を増やし、家族揃って
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.9

気品のあるギャング抗争。
クラシカルな雰囲気がたまらない。

ゴッドファーザーはドンからマイケルへ。
ドンの広い心と人情深さとは打って変わってのマイケル。「目には眼を」から「やられる前にやる」へ。そん
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.7

あったけぇ。あったけぇよ。。

王道アメリカ系「あったかい映画」だね。

主人公から見える側面だけでなく、他のキャラクターの生活も取り上げる構成だからこそ、最後のオギーのセリフがいきてるよね。

オギ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.6

少ないセリフの中、目立つのは街の音、生活の音、ジムのトレーニングの音。
なんてことのない音に我々は劇中、耳を澄ましている。
無愛想なケイコ。何を考えてるのか我々にもわからない。彼女の細かい仕草や表情に
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夜のスカート(2022年製作の映画)

3.3

40分ほどの短編映画。
全てを書き切ることができないからこそ、あとは観客の思うままに。説明のない数々シーンは人によって受け取り方が違うはずだ。

小さい頃、母のスカートの触りこごちが良くて一時期よく触
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.4

そういえばいままでに良家(貴族)と呼ばれる人と会って話したりしたことって多分ない。

それくらい人との出会いって限定されているし、分断されている。

周りにいる人間の影響を受けながら、人は人格や価値観
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禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.5

身近に最近アコギを始めた人がいて、その人が「禁じられた遊び」を、練習していると。
気になって映画を鑑賞。憂を帯びたテーマソングはどう転んでもハッピーな気分にはなれない。

激しい戦火の中巻き込まれる一
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光復(2021年製作の映画)

3.9

一筋縄じゃいかないぞこの作品!

鑑賞した後はもれなく皆放心すると思う。

想像の斜め上をいく作品。

胸糞映画という前評判で見たけれど、単なる胸糞ではない。こんな気持ちになるのははじめて。

観客の
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.1

心が荒みやすい11月にこの映画を鑑賞することはお勧めしません。病みます


「頭が悪い」言い得て妙。
でも賢く生きる術がない。

放棄された責任は誰かがそれを背負わないといけない。
もしくはドロップア
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.9

非常に高尚な「ドロドロ」を見た。

料理で言えば、普段見ている映画が和食や欧米食だったりしたなら、この映画はまさにフレンチ。
上品で、出てくる品も繊細。ゆっくりと口に運び、堪能する。最初からエンドロー
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.3

事前情報全く知らずに鑑賞。

最初は田舎娘の成り上がりストーリーなのかと期待していたけど、全く違った。

そうくるんだ!と展開を裏切る場面もしばしば。

これはドラマでありミステリーであり、ホラーでも
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

タイムリープものをメタる斬新なアイデアが面白かった。 

部長を説得させるプレゼンのシーンとか
コミカルなシーンのテンポ感すき。

いい意味で大雑把にストーリーを仕上げていて、それがより演劇味を出して
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.3

不幸かどうかは環境じゃない。自分の心持ちで決まる。そんなことを教えてもらった。

途中で好みではなくて見るのをやめてしまおうかと思ったけど、最後まで見るべき作品だなと見終わってから感じた。そうでなきゃ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.5

草彅くんの演技が圧巻でした。

アンダーグラウンドの人々の物語で、壮絶な人生。
LGBTなど、センシティブな話題を取り上げていて、そこに属する人がどんなことを思って生きているか、考えさせられるものだっ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

確実にこれだけは言える。
トップガンーマーヴェリックーを見る前に最初の作品を見るべきだと!!

これから見る人は必ず最初の作品を見てください!!!

巷で、今作だけでも楽しめるという声を方々きいていた
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RRR(2022年製作の映画)

4.7

とんでもなく上質なまさに「映画」を見た感じ。

これはとんでもない名作だ。

普段、ジェットコースタームービー、エンタメムービーは好みの映画にはなりづらいんだけど、今回のは全く違う。清々しいほどに最高
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.6

イカとタコが食べたくなる。

主人公を演じてるのんちゃんがとってもチャーミング。
役にはまりすぎててずっと見てられる。

大の魚好きな主人公、通称「さかなのこ」とされるミー坊の幼少期から大人になるまで
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魔法にかけられて(2007年製作の映画)

4.3

最高。ディズニーの世界を純粋に信じていたあの頃から時が経ち大人になり、現実を知る。そういった過程を誰しもが歩むからこそ、刺さる作品。

小さい頃に見た時とは印象がまるで違う映画だった。

音楽はアラン
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崖の上のポニョ(2008年製作の映画)

3.4

作画がいいね。

ジブリ作品って、自然や動物をイキイキと描くよね。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

最初のシーンのインパクトやばすぎ。

オールナイト上映で、始まる前は眠かったが、その後はアドレナリンで目がぱっちり。

ホラーとSF、西部劇が混じったようなアトラクションムービー。
どこかエヴァンゲリ
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

またルーベンは孤独になってしまった。
かれはこれからの人生どう過ごしていくのだろうか。

またあそこのコミュニティに戻れるのかな。
彼の唯一の救いになりうる場所。

元の生活にはもう戻れない。
折れた
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狂へる悪魔/狂える悪魔(1920年製作の映画)

3.3

100年前の映画。未だに観られていることがすごい。


当時は100年後、映画がここまで進化してるなんて誰も思いもしなかったよね。2122年までにエンタメはどんな風に進化していくのだろう。

ジキルと
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また春が来やがって(2021年製作の映画)

3.2

海外ドラマ見てたら、そのまま切り替わり、鑑賞。
こういう日常てきな映画は好き。

なんていうか、高校演劇の市大会をみているようだった。なつかしくあり、少しあどけない。台詞回し。

春来んなよって気持ち
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女神の継承(2021年製作の映画)

-

前情報はほとんどなく、よくあるホラー映画だと思って鑑賞した。がしかしそれが仇となった!

思ってるホラー映画とは違う、観客の精神をどんどん蝕んでいくとんでもないサイコホラー!!

ドキュメンタリー形式
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

こう言うワンショットムービー系はバードマンに続いて2作品目だ。

カメラワークがそれぞれのキャラクターをしっかりとフォーカスしていて、そこで行われる台詞回しや表情や仕草がグッと伝わる。
カメラの動線の
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

-

不快すぎる。最高に!(不快=褒め言葉)

人生史上一番不快な映画でした!

観劇中、映画館から出たかったけど、それでも、見てしまう、謎の中毒性。

こんな最悪な映画は初めてだけど、ここまで最悪!と言い
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.6

歌を映画にしたような作品

夢のような時間だった。あの頃の二人。あの頃があって今の自分がいる。

恋の上書き保存なんてできないし、したくない。
バレッタは捨てられないし、見るたびにちょっと思い出してし
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.3

適役すぎるムロツヨシ!

YouTuberを題材にした映画ってないと思うけど、素晴らしいシナリオでした。

監督の演出に見事に踊らされた。
久しぶりにいい映画見たなぁ。と言う感想。

最初の飲み会のシ
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5


「凶悪」に似ているなと思ったら、同じ監督だった!

いままでイメージをひっくり返す阿部サダヲの演技!
羊たちの沈黙のカリスマ悪党、ハンニバルレクターを連想させるカリスマ性。(あそこまでの悍ましさはな
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親密さ(2012年製作の映画)

4.1

人生初のオールナイト上映に参加!
途中いびきが左右から聞こえてきて、面白かった。

終了したのが5時前。夜明け。この映画にとってある素敵なシーンがフラッシュバックする瞬間。
あのシーンとても好きだ!親
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PASSION(2008年製作の映画)

4.5

とんでもない作品に出会ってしまった。。
さすがとしか言いようのない濱口監督。

俳優陣たちは偶像と想像にしてた濱口作品お馴染みの方かたたち。

圧巻としか言いようがない。濱口監督は会話劇の本当に天才だ
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.2

事前長いことは知っていたので身構えたが、本当にサラッと見れてしまった。

濱口監督は台詞、演出の引き算が本当に上手だと思う。

場面が切り替わる前の音のコントラストがすごく工夫されてる。わかりやすく言
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ワイルド・ブリット(1990年製作の映画)

3.6

独特な少しダサい音楽が流れるたびにノスタルジーに駆られる感じがする。劇中で流れるたびに自転車で3人並走していたあの頃を思い出す。物語が終盤に差し掛かるほどそれはより効果的なものになっていく。

話の展
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エボラ・シンドローム/悪魔の殺人ウィルス(1996年製作の映画)

4.1

ぶっ飛びすぎる。設定も演出も何もかも尖ってるし、コンプライアンスとかモラルとかガン無視でめちゃ面白かった。少し汚らしいのもいい
アフリカらしい演出から香港ならではの演習まで幅広く取り入れられていて、独
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

3.8

ちょっとした鬱アニメとして名前を聞いたことがあり、アニメを全編観た後、この映画を鑑賞。

思ってた鬱のものとは違うけど、すごく悲しい気持ちにはなる。キャラクターそれぞれが健気だからこそである。

ナナ
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