このレビューはネタバレを含みます
戦争映画としては目新しい切り口で、ある種の法廷サスペンスでもあり、純粋に「夏休み超大作」らしい見応えがあった。
倫理観より美意識を優先させてしまう数学者の性と狂気を匂わせたほろ苦いラストもいい。>>続きを読む
忘れた頃にふと見たくなる、ひたすらバカバカしいだけが取り柄の映画。
小難しい批評なんかするだけ野暮。ファンキーでソリッドでソウルでブギーって全然意味分かんねーけど、こうして書いてるだけで自分がイケて>>続きを読む
この手のゲテモノ映画に涙してくれるような女性と人生を共にしたい。
一見、暴力的でグロいだけのヒーローものに見えるが、本質は、かすかに残された記憶をよすがに、失われたアイデンティティーを探し求める男の>>続きを読む
ちょっと、もう、どーしてくれんねん。
キュンとなってもうたわ、50過ぎのオッサンが。
男の子のキャスティングが絶妙。“ピュアな下心” を抑え込もうとするしかめっ面が何とも味わい深くて笑える。
女>>続きを読む
タイムトラベルものとしては地味に斬新。
しかも、その依存症的な危険性までも端的に表現。
真相が明らかになってから残り2分の畳み掛けには “死ぬほど” 笑ろた。
ひたすら穴を掘る。掘り続ける。
途中で気づいた。劇伴(音楽)ないぞ。
全くない。最後までない。
ひたすら穴を掘る音、そのメリハリだけで緊張感を高めていく。
いや、音楽がないからこその圧迫感か。>>続きを読む
面白い!
この結末は予想できなかった。
私ゃてっきり、単に「戻ってきた車を間違えてました、テヘッ」ってオチだとばかり。
ベタな下町人情喜劇と言えば聞こえはいいが、反社・半グレ・ナマポなコミュニティを商業アニメ化できた時点で画期的。
原作ありきとはいえ、ぶっちゃけ、吉本新喜劇のアニメ版みたいなノリなので、安心して見てい>>続きを読む
障害者をダシにしてる時点でゲスいスリラーなんだけど、作りは巧い。
モノクロならではの題材、モノクロならではのショック演出。
終盤、目まぐるしいミスリードの応酬で観客を翻弄し、最後の最後まで真犯人を>>続きを読む
ご陽気で楽しい西部劇。オープニングのコロンビアのロゴをアニメで遊んだ瞬間、これは「当たり」だと確信した。
弾き語りの狂言回しというスタイルも斬新だし(しかも片割れはナット・キング・コール!)、クライ>>続きを読む
退屈な名作。でも映画史に残るド名作。
戦争を国家間の勝ち負けではなく、「人類の営みの一つ」として描いたのが画期的。行軍中にすれ違う原住民や、戦闘中に空気読まずに割り込んでくる蛇の描写などから、文明人>>続きを読む
走りながらセットアップする無駄のない導入部。二転三転する上に意表を突く展開。
どいつもこいつも訳ありを感じさせるキャラクターで、簡単には感情移入させないノワールな雰囲気がたまりません。
聞いたこと>>続きを読む
シュールでブラックでシニカル。さらに、くだらなさと深さが同居しているという点で、日本映画離れしたモンティ・パイソン的なコメディ。
ドキュメンタリー・タッチで、かつ、低いトーンでボソボソと交わされる会>>続きを読む
前半、数珠つなぎ的に話を転がしていく脚本は神業。構えなくても、ぐいぐい引き込まれていく。そして、言葉が通じない世界に置き去りにされ、主人公と同じ不安や恐怖を体感させられる。
ラブシーンもほんのり匂わ>>続きを読む
こういうバカバカしくて無謀な試みに本気で取り組むイノセントな人々の話は、ほどよく笑えて、じんわりアツい。
クライマックスに向けて無理なく盛り上がっていく村人たちの団結が、見る者を優しい気持ちにしてく>>続きを読む
背筋が震えるほど美しく痛快なクライマックスが忘れられなくて、いまだに定期的に見返している作品。
野球を題材にした現代おとぎ話で、ベースは明らかにギリシャ神話。神話の持つファンタジックな魅力をギリギリ>>続きを読む
テレビ番組よりCMの方が面白かった時代の終焉を象徴するかのような傑作。
こういうタイプの映画がもっと増えてくればよかったのだが。
志向という意味でも才能という意味でもフォロワーが続かなかったせいで>>続きを読む
こういう「誰もが優しい気持ちになれるお話」が作れるような大人になりたい。そう思った二十歳の頃。
五十になった今では、こういう「みんなを幸せな気持ちにさせる人生」にしなきゃならないと思ってます。
久>>続きを読む
まず、外野がうるさいわ。シンパもアンチも。
右向きだろうが左巻きだろうが、純粋に映画としての完成度が高くて、エンタメとして楽しませてくれるんだったら、それでいいんだよ。
それができていなければ「左>>続きを読む
一見、テンポが悪いと感じた時点で、作り手たちの術中にハマっている。それ、わざとだから。
冒頭、刑事二人が横浜駅から列車に飛び乗るシーンで「事の重大性」や「緊急性」を表しつつ、なかなか現地に着かない当>>続きを読む
設定のバカバカしさもさることながら、リアルで相対したら間違いなく胸クソ悪いはずの連中が、どいつもこいつも皆チャーミングに見えてくるから不思議。
吉高も適役だけど、何と言ってもハマケン最高。
女「私>>続きを読む
ガメラは昭和に尽きる。
しかも今回の舞台は大阪万博だ、わーい!
例によってツッコミどころは満載だが、無粋なことを言ってはいけない。ストーリーは意外とよく練られていて、見所も盛り沢山なんだから。>>続きを読む
没落上流階級も新興成金も、みんな善人で、ちょっとずつ無神経で、ちょっとずつドンくさいのが微笑ましい。
通常ならコケるはずのない二枚目や美人キャラに、思いっきりズッコケさせる大技も斬新。
シーン終わ>>続きを読む
レッドフォードのファン・サービス映画。タイトルバッグの文字が「明日に向って撃て」のフォントだったり、「スティング」での仕草や、その他、若き日のスチールや映像を引用していたりと、往年のファンにはそれはも>>続きを読む
和製フィルム・ノワール、すなわち「ニッポンの悪役たちを楽しむ映画」。
成田三樹夫がここまで主役に近い形でガッツリ登場するのが珍しくもあり、嬉しくもあり。しかも小童扱い(笑)。
思わせ振りに出てくる>>続きを読む
「俺たち」が付いてるから、いつものハチャメチャおバカ映画を期待してたら、意外にも正統派の喜劇だった。「俺たち」さえ付いていなければ、最初からそのつもりで楽しめたものを、余計な期待させやがって。
舞台>>続きを読む
意外とオッサンでも楽しめるファッション映画。
なぜなら、実体は往年の戦争映画だから。ツンデレ鬼軍曹とヘッピリ二等兵の成長物語。
メリル・ストリープが死ぬほどキライな人も是非。見たからって、好きには>>続きを読む
ヘタレ黒人がギャングに囲まれて必死に悪ぶる様子がひたすら笑えた。それだけ。
ネコやシチュエーションを今一つ生かしきれていないのが残念だったが、待機中のバンの中でのグダグダなやりとりがツボだったので、>>続きを読む