まず最初にどーでもいい話なんだけど、冒頭でユニバーサルのロゴ(地球)が出て、ドリームワークスのロゴ(月)が出たのにはニヤリとさせられたわ。
国威発揚バンザイ型のサクセス・ストーリーじゃなく、B面に徹>>続きを読む
喜びも悲しみもすべて引っくるめて幸福感に浸らせてくれる奇跡的な傑作。
悲劇と喜劇が絶妙に交差するクライマックスの「のど自慢」は、映画史に残る名場面。笑わせて泣かせる映画はいくらでもあるが、泣かせなが>>続きを読む
クライマックスを見ながら思いました。「再起動すれば回復する」っていうのと「壊れたテレビは叩けば直る」っていうのは、どう違うんだろう。
この映画を作った連中は間違いなく、両者がイコールだという知的水準>>続きを読む
殺し屋が自殺の名所で営業かけてる導入部からツボでした。
続く落下シーンで流れるのが YAZZの “The Only Way is Up” (笑)。
この手の“奥歯を噛み締めながら笑う”ブラックコメ>>続きを読む
価値観としては古くなってしまったが、喪失感や寂寥感といった普遍的な感情が描かれている故に名作なんでしょうな。
見ていて身につまされるというか、いや~な感じになるというか、心底辛くなる。とはいえ、いち>>続きを読む
学生の頃に何度かチャレンジしたものの、その都度10分で寝落ちして挫折していた世界的名作。50を過ぎて、満を持して再挑戦。
この手の名作って下手にケチつけると、単に頭が悪くて教養ないのがバレるだけなの>>続きを読む
ただ座ってダラダラしゃべってるだけで映画になってしまうという点で斬新だし、衝撃的だった。
その座ってダラダラを、座ってダラダラと鑑賞する。このシュールにして至福の時がいつまでも続きますようにと思って>>続きを読む
スポーツ映画って「勝ってバンザイ」か「負けて爽やか」めでたしめでたし、で終わるのが定番なんだけど、この作品はその後が丁寧に描かれている。後片付け、いわゆる「祭のあと」がポイント。
試合後の控室、それ>>続きを読む
絆とは、一緒に恥をかいてあげること。
大切な人を「守る」っていうより「見捨てない」ってことなのさ。
そういう意味では、「アバウト・ア・ボーイ」のクライマックスにも共通している。
どうしようもない>>続きを読む
皆さんベタ褒めの高評価だから、一人ぐらい悪態ついてもビクともしないでしょう。
着地点や方向性がさっぱり見えず、いつまでもダラダラしてるだけの、何てこたぁない退屈な映画でしたわ。
このダラダラを眠た>>続きを読む
巻き舌合戦ビヨンド。
出演者のヤクザ顔がひたすら不快なシリーズの第2作。
「ハメる」「裏切る」「命乞いする」っていうセコい展開が延々続くだけの単調なシリーズの中では、この2作目がダントツの面白さ。>>続きを読む
シリーズ中、作品として最もまとまりがあってバランスが取れていたのがこの5作目。通称「金庫転がしてくヤツ」。
斬新かつギリギリ許せるレベルのリアリティー。ちなみに6作目以降は「笑って許すしかないリアリ>>続きを読む
悪党のくせにギラギラしていなくて、枯れたというよりくたびれている感じが味わい深い。ワインというよりは、お茶か発酵食品。
ギャングのスタイリッシュなイメージからは程遠い生活臭と、えっちらおっちらした緩>>続きを読む
あー、おもちろかった。
世の中には、やって許されることと許されないことがありましてな。
もっと言うと、許されないことをやらかしたにもかかわらず許される連中ってのも少なからずおる訳です。茶目っ気やサ>>続きを読む
ミュージカル場面の圧倒的な物量と熱気、そこに「日本映画にしては」という意外性プレミアムがオンされて、「ラ・ラ・ランド」をきっかけに盛り上がってきたって感じですか?
とにかく、人がいっぱい踊ってますか>>続きを読む
会心の掘り出し物!
くだらないアイデアや機転のドミノ倒しと、めげない(懲りない)ポジティブ思考が気持ちいい。
大学に全部落ちたから親にバレないよう架空の大学の合格通知をでっち上げる、リアリティーを>>続きを読む
頭のいい脚本なのに、ところどころ救いがないほど雑なせいでB級にカテゴライズされてしまっている佳作。
いや、ハナっから「B級ですが、何か?」っていう姿勢なんだろうから、それでいいのかも。
会話や人間>>続きを読む
原作を読んだ人からは評判悪いみたいだが、あのトリックは文学だからこそ成り立つわけであって、あれをそのまま映像化したら、とってもスカタンな展開になるからね。
そういう意味では、後半を大胆に改稿し、早々>>続きを読む
「巻き込まれ型サスペンス」で、話はテンポ良く転がっていくから、最後まで飽きずに見られるんだけどさぁ。
何なんだ、このどっちつかずの「締まりのなさ」は。サスペンスにしては生ぬるいし、コメディにしては冷>>続きを読む
面白い刑事モノなんて山ほどあるのに、何度でも見たくなるのは、この作品ぐらいか。
理由は「キャラクターへの共感」に尽きる。
「叩き上げ」ならではの意地と矜持、経験に基づく勘と推理、効率的ではないが地>>続きを読む
夫の死体を目の当たりにして顔色ひとつ変えずに「未亡人です」と電話する妻、その相手から関係者へとつながる電話のやり取りから、たちどころに黒い相関図が浮かび上がる冒頭。
各人、ほんの数秒でキャラ設定を奥>>続きを読む
クイーンのファンだとか、カーペンターズが好きだとか、さだまさし聴いてるなんてバレた日にゃ小バカにされてた時代を生き抜いてきた世代からすれば、この盛り上がりには隔世の感があるわ。
当時はほぼ「カミング>>続きを読む
チャウ・シンチーってギャグ演出は冴えまくってるんだけど、強引に感動要素を挿し込んで泣かせようとするスケベ根性がウザい。
でもやっぱりギャグが冴えてるから許してしまうし、新作が出たら見てしまう。
今>>続きを読む
笑いやサスペンスやショック演出は封を切った瞬間から古くなっていく。これはやむを得ない現象。
クライマックスのトリックは、その後、刑事コロンボの「権力の墓穴」でもアレンジされて使われていたので、若干古>>続きを読む
マツコ・デラックスの頭が割れて中からシュワちゃん出てくるシーンは、何の意味もなく、ただただ映画的興奮。
あの場面だけで映画史に残る。あの場面だけで何時間も語れる。論文だってかける。かも。
美術さん>>続きを読む
全世界が注目するような派手なタイトルマッチではなく、場末の一興行としてのボクシングを舞台にしているのが味わい深い。
ノワールな側面や作劇上のテクニックばかりが注目されがちだが、地味ながら、控え室での>>続きを読む
「わざわざ必死こいて取り返しに行かなくたって、どのみち最後はナチスが蓋あけるんだから滅びたじゃん」とか、「潜水艦の中に入らずに、どうやって海を渡ったの?」なんて無粋なこと言うんじゃねーや、殺すぞボケ!>>続きを読む
なるほど、後の刑事ドラマの雛型や “お約束” は、この作品が起源ってわけね。
確かに、場所を新宿に変えたら、まんま「太陽にほえろ!」になりますわ。
場所がNYのままで時代を変えれば「フレンチ・コネ>>続きを読む
ビンボ臭い下町人情喜劇を冴えたテクニックを駆使して仕上げるとこうなる。
スピーディーな会話や動作や場面転換のテンポを、宝くじを無くした瞬間に一気に崩す。それによって、観客に主人公と同じ焦燥感や絶望感>>続きを読む
中1の夏、真打ち登場シーンの鮮やかな演出に全身が震えて以来、不動のベスト1にして永遠のバイブルに。
もっと言えば、ロケ地も全部回ったし、記念博物館にも入り浸った。あとは4KBlu-rayの日本語版の>>続きを読む
バカだ。こいつらホンマにアホだ。死んでほしいわ、いい意味で。
それを職業映画評論家たちが真面目に論評して、しかも絶賛しているという構図自体が、ますますアホだ。死んでほしいわ、文字通りの意味で。
全>>続きを読む
毎回、ケチつけながらも、結局は劇場で見てしまうシリーズ。悔しい。
そしてまた、ケチつける。
「高いとこにぶら下がってる場面と落ちていくシーンと、走ってるとことジャンプしてるとこさえ入れといてくれた>>続きを読む
どんな精神状態の時に見ても笑える、最強のコメディ映画。
お涙やペーソスを散りばめるスケベ根性など全くなく、笑い以外には何もない潔さ。
圧倒的物量で、怒涛のごとく、雪崩を打って押し寄せるくだらなさ。>>続きを読む
まさかの「アルシンドになちゃうよ」には秘孔を突かれて腹筋崩壊。
シリーズ久々の「当たり」。やはりこのシリーズは、「おバカ9割・お涙1割」が正解。
名作「オトナ帝国」の成功で味をしめて以降、勘違いで>>続きを読む