JJさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.0

現代版"ブロークバックマウンテン"だね。
これまた'美しいけど寂しい'という台詞が見事にマッチしたイギリスの農場が舞台になっていてメランコリーが際立つ映像美。
ジョニーのようにやり甲斐のない家業や親の
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

4.0

中年の労働者階級の貧しいが自分の仕事にプライドを持っている女性の考古学者という役を手先から体型から見事に体現してるケイト、そしてかごの中の鳥のように夫に飼われてるだけの典型的な孤独を抱えた若くて美しい>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

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いい意味でも悪い意味でも、社会の典型的負の連鎖を、どの役もとてもリアルな人物造形でキャスティングもハマってて説得力があって見応えがあった。人間の脆くて醜くくてズルい部分を曝け出されて、見てるのしんどく>>続きを読む

レア・セドゥのいつわり(2021年製作の映画)

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アメリカ人の主人公とイギリス人の愛人で舞台はイギリスのはずだけど、全員ずっとフランス語で話してるから違和感というか混乱してしまった。。艶ぽい大人の会話劇でインテリ全開な感じが心地よいけど、とりとめがな>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

全然ダメだった。。カラックスの新作でしかも脂の乗ってきたアダムドライバー主演で期待してたけど。やっぱりミュージカルスタイルが自分の肌には全く合わない。めっちゃ長く感じた。カラックス本人も登場のオープニ>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

これはすごい。。巧みな構成でここまで認知症を疑似体験できるのは映画ならではだと思うし、ホラーと言われるのもわかる。こんなにも老いとは、現実と妄想がこんがらがって、記憶がどんどん曖昧になり、時間の感覚す>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.0

ある日突然やってきた謎の美青年。そのとてつもないフェロモンの魔力で一家全員骨抜きにされ…そしてまた青年が突然去り、残された家族の顛末。テレンス・スタンプのブルーアイズと股間がすごい笑。
謎の男と家族の
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

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"アルコール血中濃度を0.05%に保つと仕事効率が良くなる" 4人のおっさん達がこの興味深い仮説を検証するために体を張って呑んだくれになる話。しかも4人とも教師ってところがウケる。めっちゃ授業おもしろ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

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日本版のキム・ジヨン的要素を感じた。自分は東京生まれ東京育ちだからか、こういう階級的なものがあるってのはなんとか理解できるんだけど、、あんまりピンと来ないというか。。つまらない映画とは思わないけど自分>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

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自分の幸せに疑問または自信がないからか、女友達を訪ね歩くガミ。近況報告がてらの心地よい女子トークがメインの会話劇。こういう自然体の巧さはやっぱりロメールに通ずるものがあるよね。どの家に行っても男が闖入>>続きを読む

愛の昼下がり(1972年製作の映画)

4.2

久しぶりの再鑑賞。そういえば、初めて観た時は、既婚の中年男の友人からDVDを借りたんだけど、その友人のオールタイムベストだってとこが刺さりすぎて笑ったのを思い出した。
とにかく、全中年既婚男性の魂の叫
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.3

二人のエルナンとジェシカ。その不思議な導きによって音を媒介としたスピリチュアルな記憶の旅。自然を切り取る一枚の絵画のような、吸い込まれるようなFIXの長回しで、静止画?と思うほどゆったりしたテンポが、>>続きを読む

モード家の一夜(1968年製作の映画)

4.5

旧友ヴィダル、バツイチ美女モード、そして一見堅物そうな主人公の3人が過ごす、まさに"モード家の一夜"から一気に物語は動き出す。モードと主人公の、ベッドを境界線とした攻防戦もおもしろかったけど、モード家>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

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水の精霊"ウンディーネ"と潜水士の悲恋物語。水槽が割れ、溢れ出す水の中で出会うというのがロマンチックね。ウンディーネって恋愛体質すぎない?wとは思うけど、おとぎ話と現代の不思議な融合にそこまで違和感は>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.9

突然姿を消した父、それをさがす娘。見つけたかと思ったら全くの別人が父の名を名乗ってる。そんな始まりから目が離せない怒涛の展開、答え合わせのような後半もまたおもしろかった。サスペンスとエンタメ性のバラン>>続きを読む

コズモポリス(2012年製作の映画)

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あらすじを知らずに見始めてしまったので、状況を把握するのに時間がかかったけど、哲学的な会話劇だったり、妻との駆け引きがおもしろい。SFチックなクローネンバーグ印の雰囲気で引き込まれた。「ホーリーモータ>>続きを読む

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

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たまたま自分には同性に猛烈アタックされた経験がないけれど、たとえば成田凌のような年下の同性にグイグイこられたら、自分がノン気だとしてもわたしも落ちると思った。普通の男女の色恋沙汰ならそんなに響かないで>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

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一見幸せそうだけど満たされず、疎外感が募りストレスから異物を飲み込む快感に取り憑かれていく姿はとてもスリリングだし、主演のヘイリーベネットの魅力的な演技も相まってなんだか妙にその気持ち何となくわかる!>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.2

新作を見たら、無性に見たくなり久しぶりに再鑑賞。とてもよく練られたストーリーとこれ以上ないと思わせるロケーションとデザインのマリアージュ、狂気的な完璧さ故に圧倒されすぎて、わたしにとってはウェス作品の>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

今までの作品に比べるとストーリーの濃さで言えばライトと感じるけれど、雑誌仕立ての作りだからこそ、このコラージュ感は計算ずくなんだろうなと納得してしまった。
すんごい変な記事ばっかりなところも最高だし、
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.7

GUCCIと言えばトムフォードが見事に復活させたくらいしか知らなかったから、グッチ家がこんなにドラマチックでスキャンダラスだったことに素直に驚いた。
ガガの肉感とキャラがマッチしててハマり役すぎて、見
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

時代は中世だけど、ほぼ現代の#metoo がテーマになっていて、セカンドレイプなんて、本当にこんな昔からいまだに変わらず存在してるっていうね、なんなんだろう。。リドリースコットの視点といい、風刺めいた>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.0

ジリジリと絡み合い、どんどん変化していく4人の心理戦の見応えがすごかった。カウボーイ、西部の広大な自然、サスペンス映画のような緊張感、美しいなかにずっと漂う不穏な空気がジェーン・カンピオンらしいと思っ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

会話劇だったり、印象的なズームだったり、ありえたかもしれない未来に展開したりと、ロメールとホン・サンスのハイブリッドみたいなおもしろさ!
いろんな"偶然"から派生する"想像"
タイトルはこれしかあり
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

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ビビッドカラーに包まれたお洒落スリラー。
ちょっとずつ何かが変わってるけど、気づきづらいってのはジワジワくるから怖さがあるし、本当はリトルジョーのせいではないという可能性も匂わせつつ後味に何か嫌な感じ
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

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なりすましの物語はそれほど真新しさはないけれど、この映画はバレるまでのスリリングさとかはほとんど関係ない。信仰と救済や人間の二面性あたりに重きが置かれていて、新たな見応えがあった。
罪を犯し、償い、少
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パリのどこかで、あなたと(2019年製作の映画)

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パリのどこかで、同じ景色を眺め、同じ店で買い物し、同じような孤独や悩みを持った二人の男女。二人が出会うまでの道のりをそれぞれの日常を丁寧にやさしく綴る。まさに、現代の都会の若者の等身大って感じだし、二>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

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豪華な意匠のTVドラマ的な印象、と思ったら本当に元はNHKドラマなんだね。
夫の亡命をまんまと手伝わされた''スパイの妻''の物語。ラストは二人の第二章を匂わせる余韻がよかった。この監督の映画にはいつ
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

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今さらだけど、コロナすぎて笑う。キャストも豪華で驚いた。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

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どんなに鬼畜でも、盲目的にお母さんが好き。もはや洗脳だし、宗教のようなもの。
長澤まさみが演じること自体でカバーしようとしてるのはわかるけど、この鬼畜な母から逃れようのない愛に苦しむ息子という点ではも
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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バレリーナとしてわりとすんなり成功する感じとか、二人の絆の描き方が雑というか、、
わたしには合わなかった。

スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.5

どうしようもない大人たちに振り回される、どうしようもなく愛おしくてスウィートな子供たちのビターな現実からの逃避行という名の冒険。とくにビリー演じるラナ・ロックウェルの素晴らしさがハンパない。。歌声も最>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

IMAXで、大画面で、シャラメを浴びる、、これだけでもう眼福至福。まじで息を呑むほど美しい。。
SFの古典で、いろんな作品に多大な影響を与えていて、今までなかなか映画として成功してないDUNEだけど、
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LIFE!(2013年製作の映画)

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序盤は、妄想から繰り広げられる展開の作りに入り込めず、いかがなものかと思ったけど、本当の旅に出て妄想ばりの冒険が始まり、なるほどね、とは思った。テンポが早すぎて感情移入が難しかったけど、ラストの最終号>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

リマスター版放送やってたので久しぶりにみた。
血湧き肉躍る元祖ヤクザ映画!画面から溢れ出す熱量、そしてそれを盛り上げる音楽!
仁義のない世界でひとり輝きを増す広能!ラストの名ゼリフ!くぅー、、かっこえ
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