ぼぶさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語り(2019年製作の映画)

4.5

生き物が命を落として完全に意識がなくなるまでの間って、こうやって一生を振り返るものなのだろうか。その答え合わせは自分が死ぬ時にしかわからないけれど、でもきっとそうなんだろうなって思うような物語だった。>>続きを読む

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

私はもうサーシャみたいに子供ではないけれど、こんなふうに旅をしてみたい。新しい世界を知りに行きたい。まだまだできないことも知らないこともたくさんあるから。“できない”“知らない”は全然悪いことじゃなく>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

4.0

良かったよ!!思いの外っていうとあれだけど 笑、実写化大成功だと思う!
配役もみんな合ってたし、区切りが難しいストーリーもきれいにまとまってた。マイキーとドラケンの関係性がすごく好きだから、その辺はや
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どうにかなる日々(2020年製作の映画)

4.5

静かで味わいがあって良い~!原作も同じ感じなのかな?読んでみたい。
他の映画だったらここから始まるんだろうなってところで終わっちゃうんだけど、その余白がとても好き。今日もそれぞれの日々を生きているであ
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ダイ・ビューティフル(2016年製作の映画)

3.5

私もあんな葬儀にしてほしい。最高に美しいドレスを着て、ド派手なメイクをして。来てくれる人にもみんな一番のおしゃれをしてきてもらって。
トリシャの人生に軽い気持ちで憧れるなんて言ったらいけないってわかる
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

4.0

どんなジャンルの映画かって言われると難しいし、こちらの倫理観をすごく試されてるような感じもするけど、割とすっきり観終われたかな。簡単にハッピーエンドにさせてくれないところが韓国映画って感じ。
バディも
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.5

公共図書館(というか公共施設?)のあり方や規模が日本とあまりにも違ってまずびっくり。様々な知が身近にあり触れることができるのが当たり前とされているのかなぁと感じた。
私が職員なら、あるいはホームレスの
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ティーンスピリット(2018年製作の映画)

4.0

先が読める展開ではあったけれど、ヴァイオレットとヴラドの関係にはやっぱり惹かれる。師弟のような親子のような。若いアーティストとマネージャーも、どこかアスリートとコーチみたいな二人三脚でやってるんだなぁ>>続きを読む

ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

4.0

前半が淡々と進むからどうなるのだろうと思ったら、二人が出会ってからの展開があまりに美しく切なくて。終わりが見えている友情だからこその輝きが詰まっていた。
ユンみたいな日陰に生きながら心を捨てきれない男
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囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather(2020年製作の映画)

4.0

想像以上にハードボイルドで渋かった。まだ全然物語のさわりの部分だけって感じで、早く続編が観たい。
愛や執着や心の歪みがごちゃ混ぜになった世界にどっぷり浸かるのが気持ち良かった。

海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

4.5

実央が本当に可愛くて、駿にまっすぐに愛を向ける姿が眩しくて。あんなふうに想われたら、うれしいけれど素直に手を伸ばせない気持ちもわかる。眩しすぎて怯んでしまうような。特に自分が、実央と同じくらいの歳の頃>>続きを読む

アーティスト(2011年製作の映画)

4.0

初めてサイレント映画を観て、普段いかに物語の解釈をセリフに頼っていたかがよくわかった。余白があるってこんなに面白くて、いつも以上に細部に目が行き届くんだ。あと、音楽の雄弁さにとても強く気付かされた。劇>>続きを読む

映画 ギヴン(2020年製作の映画)

4.5

連続アニメからずっと、この作品の感情の描き方がとても好き。
かけがえのない存在ができるって、実はすごく苦しくて不自由なことなのかもしれない。だけど、誰かに縛られることは甘くて幸せでもあって。秋彦と雨月
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世界にひとつの金メダル(2013年製作の映画)

3.5

馬や馬術について何も知らなかったので、ストーリーがというより新しいことを知れた面白さが勝った感じ。
息の合わなかった人同士が次第に心を通わせていく物語にはグッとくるものがあるけれど、相手が動物であって
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.0

妹のことが大切なら、絶対に二人きりでいちゃダメだ。手を伸ばす余裕すらないのはわかる。だけどどうか、どうにか助けを求めてほしい。知人にお金を借りるとかそういう方法じゃなく、何かしらの支援に繋がってほしい>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ良かった!良かったしわくわくしたし楽しかったけれど、扱っているテーマはすごく繊細で難しいと思った。
種族の違う者同士がいかに共存していくのか。“共存”なんて言葉を出す時点で強者の側に立って
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.5

前情報ひとつも入れないで観てよかった!
途中に挟まれた回想シーンではぐれないようにと繋いだ手は、もう二人とも失くしてしまったんだ…と思ったけれど、最後の指切り…良かった…。
正直、ヴァイオレットから少
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P!NK: ALL I KNOW SO FAR(2021年製作の映画)

5.0

曲はずっと聴いてきたけど、そういえば人となりは知らなかった。なんてかっこいい人なんだろう。
驚くほど普通のお母さんなんだね。本当に、びっくりするくらいしっかり母親で。だけど、p!nkだけじゃなく旦那さ
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ばるぼら(2019年製作の映画)

4.0

浮世離れした世界の中で、キャストが誰一人浮いてないのがすごい。
どこまでが夢で現実なのかわからなくなる。

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

4.0

いやー、もう孫を見るような目になってしまう 笑 何をしているのも、彼らのどんな気持ちも、可愛くて仕方ない。
大切な相手だからこそ伝えられないことと、大切だからこそ踏み込みたいことと。そのせめぎ合いって
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

4.0

加賀まりこさん超可愛い。大好きな昭和イラストの世界が動いている…!みたいな感動。
どのシーンも、1枚絵として切り取ってもおしゃれで今っぽくて。どこか異国の物語にも見えてくるようで素敵。

ロケットマン(2019年製作の映画)

4.5

いろいろ思うところはあったけど、エンドロールであのエルトン本人の家族写真を見たら吹き飛んでしまった。ここにたどり着けて良かったって。ものすごく良い写真なんだもん。
そして、それぞれのシーンの再現度の高
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.5

嫌だ。苦しい。だけどコリンの苦しみはこの物語の前後にも続いているのであって、たった90分彼に共感しただけの私がこんなふうに感じていいのだろうか。
銃社会・BLM運動・ヒップホップ、表面的にしか知らなか
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

4.0

事件に次ぐ事件、新郎のトンチキ演出、唐突に生まれるラブ…久々に映画観て腹抱えて笑った。
長い長い一日。さすがにここまでのことは起こらないにしても、イベントを開催するって本っ当に大変だよね。こうやって観
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空気人形(2009年製作の映画)

4.5

こんなに孤独に寄り添ってくれる映画だと思わなかった。
おとぎ話みたいな美しさや可愛さと、リアルな残酷さのバランスが絶妙で、決してキレイすぎないんだけど優しい物語だった。
好きな人に息を吹き込まれること
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建築学概論(2012年製作の映画)

4.0

家を建てる依頼は、最初は再会する口実だったのかなぁと思った。だけど途中からは、“家を建てる”ってことが二人にとってこの出会いをきちんと終わらせる儀式みたいなものだったんだろうなぁと感じられた。
気持ち
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

三味線と三人家族があんなふうにつながるとは思わなかった。
クボとサルとクワガタ、なんだか家族っぽくなってきたと思ったら…!武具を探す旅はお別れ前の最後の旅行のようにも感じる。
お盆に観るのがよかったか
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.5

超一流の仕事は見ていて気持ちがいい。ひとつの無駄もなく、静かで美しい。
中盤あたりから追いかけられたりピンチに陥りそうになったりしてきても、不思議とドキドキしなくて。いつの間にか、マッコールなら大丈夫
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CUBE(1997年製作の映画)

4.0

いきなり人が角切りになるからどうしようかと思ったんだけど 笑、どうにか最後までたどり着いた。
結構いろいろわからないまま終わるのね。でも、それが不気味さを増幅させてる気がするし、登場人物たちも結局知ら
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心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

4.5

冒頭、順が喋れなくなった理由って改めて観るとなかなか残酷だよなぁ。本当は彼女に非なんてなかったはずなのに。
誰のパートも、相手の事を思っていないわけじゃないのにその思いが少しずつズレてて、間違って察し
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コンチネンタル(1934年製作の映画)

3.5

ダンスシーンが華やかで、とっても夢がある。最初の人形のダンスも可愛かった。

Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

4.0

主人公の周りの人たちが素敵。特にお母さんとレイのジェイミーとの距離感がとても心地良くて、たとえ親じゃなくても、あんなふうに子供を見守れる大人になりたいと思った。一番グッときたシーンがお母さんがキッチン>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

怖すぎて、観たことを後悔している 笑
自分や他人の死を恐れない思想が一番怖いんだと思う。あと、その思想を上手く伝承していくような環境も。
訳のわからないことが考える間もなく次々起こって、まるで観ている
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曇天に笑う 外伝 宿命、双頭の風魔(2018年製作の映画)

4.0

これは辛いな。ひとつの救いもなく辛い。
曇のお家で過ごした時間があたたかく楽しいものであったならいいなと思うけれど(実際そうだったんだろうけど)、そういう幸せなものじゃなければもっと簡単に捨てられただ
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