《電気がなくても生きていける(?)》
題名のとおりサバイバルするファミリーを描いた映画。サバイバルというとなんだか望んでやるような、楽しそうなイメージがあるけど今作はもちろんそんなものではない。「あ>>続きを読む
人間は不完全であり、家族はそれを埋めるためのものとしては機能しない。
ドランが親子やカップルではなく家族全体を描ききったというのは新たなる挑戦とみて嬉しかった。でもドランにしては普通。邦画でこうゆう>>続きを読む
全ては大いなる愛の結果
理想と現実の落差
束縛が自由を覆う現実
最後の決断の難しさ
愛しているが故の苦しさ
こんなに大きな愛を
僕は今までに見たことがなかった
ドラン監督作品制覇。
テーマがいつ>>続きを読む
異国の地フィンランド・ヘルシンキで食堂を営む1人の女性。そこに「美味しいもの」を媒介にして集まってくる人びと。様々な苦しみを経てやってくる人びとが安心して美味しいごはんを食べることができる場所。それが>>続きを読む
《覆される真実と嘘の日常性》
家族という最小単位の社会組織の中で暴かれる人間の醜さ。家族は決して優しくあり続けるものではないのになぜ私たちは家族の中に生き、そのことに疑問を抱かないのか。このよ>>続きを読む
自分が自分でない
愛したいのに愛せない
自分に嘘をつく事を嫌い
真実に生きる人たちのお話
重要じゃないけど
0.1秒間のドラン出演の美しさたるや
面白いけどいきなり長くしてきたね(笑)
感想が書>>続きを読む
日本産のフィルムノワール。
ミステリーでラブストーリーでファンタジー。色々な装いで面白い。
このジャケットのシーンもそうだけど
人物の配置、構図が巧みでスタイリッシュ。
《日本社会のおもちゃは誰だ》
よく出来た社会風刺映画。
増村監督や溝口監督作品にありがちな、弱い立場にいる女性の反乱をまたしても描くのだろうかと途中までは思っていたけど、もっと暗くて救いのない現実を>>続きを読む
唯一の真実は愛の衝動だけ
衝動で進む恋のはじまりと終わりを描いた映画。
全体的には少し冗長だったりして微妙だったけど、断片的に好きなシーンがすごく多い。一瞬だけど車内の映像とか。ミラーに映る恋する彼>>続きを読む
題名のとおりリアルすぎる、というか実際にあったんじゃないかと疑うほど。シュールな笑い、独特の間、ゆるい。『南極料理人』のように何故だか1人でお酒を飲みながら観たくなる映画。
監督・山下敦弘と脚本家・>>続きを読む
母親を愛せない
でも愛さないこともできない
これはパラドックスなんだ
自分の姉と母が四六時中喧嘩していた過去を思い出させるような親子物語だったから、ドランが演じる役は女性っぽいと感じた。
一番近い>>続きを読む
胃もたれしそうな映画。
全編発せられる言葉が全て歌。
画面がカラフル。登場人物の顔は濃い。
ちょっと疲れてしまう映画で、ストーリーもかな〜り暗い。暗すぎる。
兵役によって引き裂かれた恋人がお互いに幸せ>>続きを読む
《永遠の問いと自分探し》
保安官や法律が機能しない世界。神は何も言わぬまま死んでしまい、もうすがることはできない。街からお金を搾取する悪いやつらを倒すには自分たちが戦うしかない。でもそんな勇気もない>>続きを読む
〈時は止まったままだが…〉
ちょいダサとちょいおしゃの狭間。
夢の中で妄想することもかなわない圧倒的な映像の波が次から次へと押し寄せる素晴らしい映像体験。2Dで見てしまったけどこの映画を映画館で見る>>続きを読む
《歯車が狂う》
"キューブリック"によるクライムサスペンス。いわゆるフィルムノワールというやつですね。
分かりやすくハードボイルドな犯罪映画という感じだけど、時系列操作と85分という短さで疾走感溢>>続きを読む
一緒に踊っとけばよかったのに。
志は同じなのに争う若者たち。
暴力、ナイフ、そしてダンス
自分の存在を確かめるための手段。
ロミジュリの物語はホモソーシャル(男の友情)を描きやすいのだろうか。
男>>続きを読む
《愛》
流石の極上ミステリー、法廷もの。
少し予想はできたけど最後はうまいこと裏切られた。脚本がお見事で穴がない。
なんの情報もなしにとりあえず見たら
楽しめること間違いなし。
緊張感のあるシーン>>続きを読む
《偽物は恥ずかしい》
本物は美しい。本物が欲しい。
180分で色々なことが起きるけど、単純にある女性の成長物語だったと捉えたい。
その女性は声が小さく自信がなさげで、何かあるとすぐ謝ってしまう。>>続きを読む
《菊千代の魂は西部劇へ》
『七人の侍』を西部劇でリメイク。これも疑いようがなく面白い。コンパクトにまとまってるにしては濃密だし、仲間集めのシーンからやっぱりカッコいい。やっぱりキャラクターも全員イカ>>続きを読む
《菊千代という最高の漢》
七人の侍、どのキャラクターをとっても個性的で渋くて味のある人物たちだけど、この作品はやっぱり菊千代(=三船敏郎)の映画だなと感じた。孤独だが人懐こい菊千代が共に行きたい(生>>続きを読む
《信念または疑念 生きるとは》
宗教ってなんだろう、分からない。
しかし映画鑑賞中キリスト教が悉く否定される中で、神の存在を信じていない、特別な信仰心を持っていない私のような人も、神の声を期待し、ロ>>続きを読む
《神妙な面持ち🦉🦉》
最高やないか!!!
思わず爆笑してしまう圧巻の75分。漫才のようなコントのような、しかし実際に高校生が話してそうなリアル感。振りからオチまでめちゃくちゃしっかりしていることに驚>>続きを読む
ジーン・ケリーとドナルド・オコナーのタップダンスが最高。名作ゆえに言うことはありません。
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《完全美と赤と私と死と》
これは美に取り憑かれた人間(=悪魔)の物語。前半は煌びやかなモデル業界を主人公が素早く駆け上る様を、後半は美に異様なまでに執着する女性たちが悪魔へと変貌する様を描き、メタフ>>続きを読む
《美貌が花咲く》
増村保造2本目にして既に虜。もしかしたら日本の監督の中でも1、2を争うくらい好きかもしれない。若尾文子、山本富士子、野添ひとみという美貌ありきの映画とも言えるが、テンポよく小気味よ>>続きを読む
《彼の目に映るもの》
『ジョン・ウィック』と同じ系譜にあるようなちょっと洒落たアクション映画。ただ重厚なサスペンス感は相変わらずで人物間のドラマも深イイ。
アントワーン・フークアの作品ではしばしば、>>続きを読む
『トレーニングデイ』と言いたい事は一緒なんだろうけど、この描き方だと薄っぺらい。そんな簡単で分かりやすいラストでいいの?という感じだけど、監督が好きなのは真っ直ぐな正義なんだろうな。3つの視点からの群>>続きを読む
娘の結婚を認めるか認めないかのゴタゴタ話。小津作品もついにカラーに!赤がすんごい印象的で笠智衆じゃない父親は強面だし、杉村春子と原節子もいない、何かが今までと違うこの映画。赤の次には白と黒が目立ち、娘>>続きを読む
(男に)愛される娘・妻・母
(男に)愛されない娘・妻・母
男性主体のこのような形態の中で家族に生きる女性たち。何も起こらない平和な家族(会話主体でこれも面白い)が描かれていると思ったら途中でガラッと雰>>続きを読む
《ばらばらな家族》
こんなに暗い家族ドラマは初めて見た。夜が多いのも印象的で、登場人物に笑顔がないことや家族が辿る悲劇のプロットまでとにかく暗い。今作が小津作品の中でどのような位置づけなのかは分から>>続きを読む
《家族を守るために》
孤児院育ちの孤独な男ビリー・ホープ。その過去は語られないが、ある女性と出会い、またボクシングと出会い、孤独から解放されていったということは想像できる。しかし、物語の冒頭、ボクシ>>続きを読む
《いかにして彼は一線を超えてしまったのか》
アカデミー主演男優賞を獲得したデンゼル・ワシントンが演じたアロンゾがとにかく格好良くて、逆らえない怖さに惹きつけられる。しかしこの男、憧れてはならない一線>>続きを読む
年末年始SF名作巡り❼
なんともSF映画らしいSF映画。60〜80年代のSF映画のオマージュを含みながら低予算で質の高いストーリーを作り上げた。『ミッション8ミニッツ』においても『12モンキーズ』に>>続きを読む
去年のマイベスト映画『怒り』の李相日監督作品ということで鑑賞。フラダンスを題材にした村おこし人情ドラマ。
ちょっと合わなかった。というよりもこの話の題材が李監督のスタイルには合ってないのでは?と感じる>>続きを読む
《なぜ彼らが…と嘆く我らは安全地帯に》
今年1発目の劇場鑑賞。ものすごく心を揺さぶられる作品でした。
人は憎むべき敵を赦すことができるのか? いかなる残酷な状況においても、生きるための希望を抱き続>>続きを読む
《"物体"に侵食される》
年末年始SF名作巡り❻
1982年の冬、南極基地にいる12人の隊員が10万年以上も氷の中に埋まっていたエイリアンを発見する。氷が溶け、出現したエイリアンは次々と形態を変えな>>続きを読む