見た目はおじさん、中身は少年、その名はヴァンサン・フランソワ・ポール!みたいな。
奇をてらわないおじさん達の日常風景。古くからの友人である彼らは、皆それぞれに悩みを持つ。家族や友人とフレキシブルに集>>続きを読む
友だちと。きょうだいと。ハグはよくするけど、知らない人とはちょっと…。
電話しながら買い物する男。兄弟のいざこざを気に病む彼の姿を悲しげに見つめるおばさん。
ハッとさせられる言葉とハグという魔法の>>続きを読む
深作監督初体験。
華がある当時の豪華俳優陣と懐かしく感じる昭和ドラマ的な撮り方に惹きつけられてしまった。
著名な作品とはいえ原作者の檀一雄は観賞後調べるまではよく知らず。作中にも出てくるけれど、太>>続きを読む
アレクサンドル・ソクーロフ監督の権力者4部作のひとつ。映画の世界に◯◯何部作と称されるものがなんと多いことか。
ゲーテのファウストは勿論読んだことがある筈もないが、悪魔が高利貸の男に変更されているな>>続きを読む
レンタルまで待つのと迷った挙句とうとう劇場へ出向いてしまった。時期的に映画館に行ったなど口が裂けても職場には言えないなぁと思いながら。
スムーズに引き出されるワクワク感に満ちた前半。毛色の違う後半は>>続きを読む
ひと目見たその日からずっと観たかった大好き臭プンプンのジャケットが良い。
自然と一体化した家族4人だけの山奥生活は、二人姉弟の弟が時折起こす問題行動に対する憂慮とともに”鬱々”“閉塞感”一色の世界に>>続きを読む
ディズニー草創期作品。
邦題タイトルに興味が湧いて観てみたらディズニーだった。第二次世界大戦前とは思えないアニメーションクオリティにノックアウト。ストーリー自体も柔軟なアイデアの宝庫でほんとうに素晴>>続きを読む
ちょっとやってみたい…
奇才な人間の全感覚を映像体験!宗教と幻覚の関係性について長年研究してきた主人公エディが、深堀りし過ぎてあらぬ方向へ。すこぶる向学心はヤバい目に遭っても衰えることはなかった。>>続きを読む
幕開け早々から引き込まれるが故に、観終わった後どっと疲れが押し寄せる。
気になる作品多いながら初鑑賞のアスガー・ファルハディ。イラン映画にはいつも“人間とは何たるか”という事に向き合わされてしまう。>>続きを読む
窓辺モノにハズレなし。
向かいの窓に目を覆いたくなりつつも指の間から覗きたくなる光景があったら…。
偶然の一場面から始まる“覗き”はひとりでにドラマを組み立てていく。最終回は意外な展開と実物大感情>>続きを読む
誰も犯罪者になるために生まれてこない。どこかで狂う歯車。暗闇のような間接的加担は、内輪差の如く軌道のズレを生み思わぬ大事故を招く。
以前から気になっていた官民協働の社会復帰促進センターという新しい取>>続きを読む
な、何だこの美しさは…
初めて目にするアルビコッコ監督作品。ヨーロッパ映画特有の暗くて重い雰囲気の中で満たされる視覚と聴覚。素晴らしい。
第二次世界大戦中の禁断の恋といえばだいたい想像はつくが、家>>続きを読む
今年のmyFFF長編作品をやっとこさ。
女の祟りはヘビの千倍というのを聞いたことがある。女は女でも母親となると更にその数倍深くなる。
疑念に次ぐ疑念。同情、嫉妬、和解、背信…生き物のように姿を変え>>続きを読む
一本の電話で繋がる即席の姉妹。そこで交わされる即席の会話。緊迫感で集中力を大量消費。ラストがいい。
原子力研究所を舞台にした男二人と女一人の一年の内の九日間を描く恋模様だった気がする。途中記憶が飛んでしまったし、何しろ観たのが3か月前で9割ほど思い出せず。
思い出せない中でも唯一目を奪われたのは、>>続きを読む
「性の曼陀羅」以来の煩悩地獄。
血気盛んな男とその男をめぐって静かに火花を散らす美女二人の廃寺での訳ありな共同生活。そこに訪ねて来たひとりの旅の僧侶…
勝新の演技はともかく…四人の愛憎どろどろ合戦>>続きを読む
確かにアブノーマルだけど、原題の方がしっくり来る。
35年暮らした普通の枠を大きく超える環境がマッド過ぎる!初めて外の世界に出なければならない理由も唐突過ぎる!ラストの状況が冒頭と違い過ぎる!「!」>>続きを読む
帰ってから両親に雷を落とされること間違いなし。
本作を理解する域には自分はまだ達していないようだ。
非常に疲れる北欧映画。
おしゃれな家の隣人同士で些細な事から猜疑心戦争が勃発。その火種は四方八方に飛び散り、視野に入らない部分までも黒焦げにしてしまう。
救いようのない嫌な気分は最後まで持続。隣人>>続きを読む
まずタイトルに飛びついた。完璧じゃないゾクゾクするイラストもいい。
ビニール袋の暴走は、今まさに全世界で憂慮されているプラスティックごみの行く末を描いている。
元彼に望みを託そうとする好き勝手な女>>続きを読む
2年前話題をさらった「ROMA」のようなウットリ系モノクロ映像に溜め息。
ジプシーという宿命ながら文字に魅せられ詩を詠み続けるパプーシャ。その彼女の誕生から文字を知ったが為に狂っていく人生の歯車を非>>続きを読む
「トールマン」しか観たことないパスカル・ロジェ監督の評価が低くて逆に気になっていた作品。
不気味な屋敷、不気味な人たち、不気味な出来事…と不気味の要素がどんどんプラスされていった結果、収拾がつかず奥>>続きを読む
詳しくないけれど、この年代のフレンチソフトポルノはこういった路線が多いような気がする。
冒頭の寄宿学校。あまりの可愛さに釘付けになった制服と自転車に見合わぬ思春期少女ビリティスのあれやこれや。
学>>続きを読む
2019大阪アジアン映画祭ABCテレビ賞受賞作
一昨年の同賞作品(「七月と安生」中国/香港)がかなり良かったので期待してたけれど、インドネシア料理がことのほか美味しそうだった以外は不感症になったのか>>続きを読む
2020年初劇場鑑賞。
オランダ映画と聞いただけでワクワク!以前から観たくて久しぶりの心斎橋へ。
ジャケットを一目見ただけで爽やか少年の同性愛モノって分かってしまう。
女友達が絡んでくるあたりは>>続きを読む
上下左右どこから観てもザ ・アメリカな映画。
イケてる細部ショットの連続と男女のイチャイチャシーンでいい滑り出し。
さっきまで白ブリーフ姿で胸の谷間に顔をうずめていた主人公ジョンの姿とは一変して、>>続きを読む
2020年初鑑賞はこれに。
その昔お付き合いしていた方の部屋に何げに置いてあったアキラの本。一度読んでみたい願望と共に思い出の品に変わってしまっていた。
先日中古DVDを見つけてただ懐かしく思い購>>続きを読む
邦題がちょっと意味不明。
北欧お決まりの曇天荒涼静寂風景。そこにやる事なす事注目が止まない田舎のおじいさん。しょっぱなから目を背けたくなるシーンに出くわすものの、時間の経過と共にそうせざるを得なかっ>>続きを読む
完成から約20年後ようやく放たれたヒバリたちに金熊賞。
俯瞰の鉄くず工場や工場内のポスターから伺える“労働”。自由を剥奪され張り合いのない労働を強いられながらも、小さな希望に喜びを見いだす彼らがとて>>続きを読む
これだけは観たくて、なんとか劇場鑑賞にこぎつけた。
フランスの看護学校のドキュメンタリー。調べてみると、フランスでは看護大学なるものはなく看護の専門学校で学ぶらしい。授業スタイルはかなりラフな感じで>>続きを読む
雪景色に映える暖色の明かりが灯った部屋。見ているだけでもあったかい。
一方雪景色に明かりの消えた部屋。寂しくて寒々しい。
ふたつの違いが悲し過ぎる。でもパパはいつでもスノーマンとして見守ってるよ…>>続きを読む
初テンギズ・アブラゼ。「祈り」(または「懺悔」)三部作の最終編。作られた順に観たいところだけれど、近隣上映を泣く泣く見送り唯一レンタルできる本作から挑戦。
きっと難解だろう、きっと分不相応な映画だろ>>続きを読む
チープなジャケを甘く見ていた。原題Pieces of Aprilがいい表現。
できそこないのエイプリルが周りを巻き込みながら七面鳥の丸焼きを作る目的が徐々に明らかになるものの、招待される家族が誰一人>>続きを読む
最後の最後で黒澤明の名前。知らなんだ。
広大なロシアの大地を踏査する踏査隊とゴリド人猟師デルスとの出会いから別れまで。野生動物さながら偶然現れたデルスの風采と身にまとった超人的野生感覚とは反対にたど>>続きを読む
ロシア映画と聞くだけで何かしらの予防線を張ってしまうところだけれど、そんな憂慮は無用の金獅子賞も納得の忘れられない作品となった。
12年間父親不在で育ってきた兄弟の前に突如現れた“父親と思われる“男>>続きを読む
ジャケットの腹話術人形目当てで購入。満足、満足◎
はじめまして、とばかりにある屋敷を訪れた建築士クレイグ。そこに集う人々と挨拶を交わすうちに彼の表情がどんどん曇っていく。そこから始まる5話の不思議な>>続きを読む