りんごチャンさんの映画レビュー・感想・評価

りんごチャン

りんごチャン

くすんだ色の映画に目がありません。
~拙いレビューで失礼します~

映画(394)
ドラマ(0)

精神(2008年製作の映画)

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精神を病んでしまった知人。

そんな世界に身を置いてたのね。

生きた教科書。

筆舌に尽くしがたい。

激突!(1971年製作の映画)

4.3

ハ〜やっぱり70年代いい!

スピルバーグ監督がのちにヒット作を量産するのも頷ける才能の萌芽を感じずにはいられない作品。

赤い車を執拗に追う古びたトレーラー。物語はただそれだけなのに徹底的に煽られる
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シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

4.3

いい味出してる。特段集中して話を追う内容ではないにもかかわらず目が離せない摩訶不思議な感覚にヤラれた。一日中流しててもいい。

とにかく引き込まれる映像はあのビクトル・エリセ監督が当時TIFFで強力に
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

3.9

ヤンヤン一家のひと夏の出来事。各世代における悟りが伝わってくるよう。

小学生のヤンヤンは無垢であるのに対し、姉や親の世代になるにつれ七面倒な感情やしがらみに直面せざるを得ない。意識が戻らないおばあち
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名犬リンチンチン(2007年製作の映画)

3.0

第一次世界大戦の軍隊。敵地の捜索をしていたダンカンが仔犬3匹と母犬を発見。のちに仔犬のうちの1匹がリンチンチンとして活躍する。

見始めてすぐにイメージしてたのと随分違う事に気づく。子ども向けなので過
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J.S.バッハ G線上の幻想(1965年製作の映画)

-

階段をどんどん登っていく男。冷たく響く靴音。もうそれだけで画になる。しかし画になるのはそこじゃなかった。

突然催眠術をかけられたかのように広がる丹光チックな世界。リンクするパイプオルガン。画になる謎
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ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)

3.4

人形が登場するということで人形好きの虫が騒ぐ!

依頼されたお世話の対象ブラームス君の姿にドキリ。抱きあげる格好は交通安全教室の腹話術人形ケンちゃんさながらの大きさ。彼の薄気味悪い存在感はその後の展開
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ホワイト・ドッグ(1981年製作の映画)

3.8

ワンコを怒らせてこのジャケットみたいなブス顔にさせるのが超好き。

ある暗闇の丘で瀕死のイヌと女が出逢う。世話をする女に対するイヌの目つきが何やら違う。何かを見極めているかの目つきにゾクッとさせられる
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SWEET SIXTEEN(2002年製作の映画)

4.0

15歳が送る生活じゃない。15歳が知る世界じゃない。全てはママのために。幸せのために。

ヒリヒリ、グサグサ…いたぶるような擬態語しか浮かんでこない。厳しい現実をドラマティックに仕立てないのがケン・ロ
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コーマ(1977年製作の映画)

3.9

さすがはマイケル・クライトン先生。医療ネタの芸が細かい!そしてなかなかのスリル感!

大病院で働く女性外科医スーの友人ナンシーが技術的に簡単な手術中に昏睡状態に陥る。このあたりは渡辺淳一著“麻酔”を彷
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.8

陰鬱で好きなタイプ。

孤独な少年オスカーの隣家に引っ越してきたエリ。非公開的な夜更けの引っ越しから伺える隣家の秘密が言葉少なに描かれる序盤で一気に飲み込まれる。狩をするかのようなおじさんの手さばきに
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.7

北米の高校に通っていた若者が言っていた。マリファナやってる子は普通にいて、マリファナに限らず明らかに薬物が身近な環境にあると。

環境因子を念頭に、手を出すきっかけとなる決定的な動機が特に描かれていな
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ザ・プレイス 運命の交差点(2017年製作の映画)

4.0

いや〜面白い。唯一の舞台となるカフェ「the place」がイイ雰囲気。客のザワザワと食器のカチャカチャが良い聞き心地。

カフェの中と外観ショットだけの101分。あとはひたすらカフェの一席でおこなわ
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.8

靴を磨こうにも映し出される雑踏にはスニーカーばかり。このオープニングから世間は甘くない事の表れを感じる。

質素倹約な生活、愛する女房、愛犬、気心の知れた行きつけの店…知足者富を地で行く主人公の豊かな
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タシケントはパンの町(1968年製作の映画)

3.9

食パン専門店の噂を聞いてはどこまでも足を運ぶ我が同僚のバイタリティにはいつも感心するが、この主人公ミーシャ少年のパン獲得への道のりは想像を絶するものだった。

ロシア革命後の内戦と飢餓でひもじい思いを
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幸福の罪(2011年製作の映画)

3.8

職権の乱用とも取れるキワどいシーンから植え付けられるある先入観。きっとそうだ、絶対そうだ。

仮面をかぶった登場人物たちの二転三転するサスペンスに最後まで目が離せなかった。冒頭の先入観は綺麗サッパリ拭
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ショック集団(1963年製作の映画)

3.8

入念に狂人のイロハを叩き込まれる新聞記者ジョニー。それはある目論見を達成するのに精神病院に潜入し犯人探しをする為。ある不安が拭えない恋人キャシーは猛反対するも実行へ移されるのだった…

犯人の手掛かり
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.8

久しぶりの遠出鑑賞。

もうどれぐらいこんな期待も何も湧かない地を見てなかっただろう。音楽も台詞も遠ざける閉塞感。閉塞感の苛立ちは期間労働者としてやって来た男ゲオルゲに向けられる。何事も極限まで気付か
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吉原炎上(1987年製作の映画)

4.0

必ずと言っていいほど友近を思い出す有名な作品。その昔エッチな映画に勝手にカテゴライズしていたけれど、久々の鑑賞で180度見方が変わってしまった。

秘め事的歴史に興味津々になったきっかけの作品。関西圏
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エスター(2009年製作の映画)

3.6

「ロストバケーション」「フライトゲーム」の監督だったのね。なるほど地味におもしろいわけだ。

幸せそうに見えて問題山積の家庭。不気味さを誘うエスターの容姿。学校での扱い等々。材料が出揃いなかなか面白く
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ホームワーク(1989年製作の映画)

3.6

ある学校にお邪魔したキアロスタミ。チビっ子が代わるがわる質問攻めに遭う。

招き入れられるのは机1台の殺風景な部屋。ちょっと強面の監督を前に直立不動で答える。アニメより宿題が好き…見た目は幼いが答える
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トラベラー(1974年製作の映画)

3.9

「友だちのうちはどこ?」のアハマッド少年も必死のパッチだったけど、今作のガッセム少年も目的は大きく違えど必死のパッチ。欲望が持つエネルギーは計り知れない。よくもまぁ頭が回ること!ラストはイヤ〜な予感的>>続きを読む

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.5

アメリカらしい。

自分は参加しないだろうが、発想はいいと思う。それにしても後のグダグダ感恐ろし過ぎ!当日まで続行した事に驚愕。

ずさんな運営方針…嘘の常態化…。ウチの職場かと思った。

白い花びら(1998年製作の映画)

3.8

カティ・オウティネンが出ていなかったらカウリスマキ作品とは気づかないほどいつもの手法と違う。

サイレント版吉本新喜劇みたいなベタな物語だけど、心に響くラストが良い。当たり前な事こそ大切に。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.8

気分が滅入りそうな蒼の色調が物語にマッチ。

相変わらず無愛想なキャストは味わい深し。「マッチ工場の少女」に次ぐ作品だが、同じくこの主人公も実に冴えない。冴えない感を見事に引き出すのは流石カウリスマキ
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プリティ・ベビー(1978年製作の映画)

3.5

写真の素材として横たわる12歳の少女のこの上ない美しさ。

ブルック・シールズがロリータ女優として有名になった作品。同じく撮影当時10代前半だった「タクシードライバー」のジョディ・フォスター、「レオン
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聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)

4.3

味わい深いまさに酔わされる映画だった。汚れに汚れた飄々たるルトガー・ハウアーにとにかく痺れる。

見知らぬ老紳士から200フラン(当時のレートで調べてみたら約5000円)を手渡された浮浪者アンドレアス
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.8

コレは怖い!普通に怖い!

有名作家ポールは果たして助かって良かったのか、あのまま即死した方が良かったのか、もはや判別不能。ラストもあの様子じゃ生きてる心地しない。

あっ、でもアニーと同じ職業の私も
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第三世代(1979年製作の映画)

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ランチ食べて急ぎ足でギリギリ到着。10人ほどの場内は結構早い段階で船を漕ぐ人が3人出現。不覚にもそこに仲間入りしてしまった。

明らかに不穏な登場人物たち。目で追うものの多さとバックで垂れ流されるラジ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

やっと。約半年ぶりにネトフリ復活。

モノクロによって引き立てられる上質で滑らかな映像にうっとり。物語も人物もけして高尚ではないのに全体に漂う品の良さ。素晴らしい!

いつの時代も女は強い。登場するロ
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.8

前作「そして人生はつづく」のワンシーンから派生する物語。微笑ましい新婚さんが誕生するまでのヤキモキ感といったら!

字が読めない、家も持っていないと少女の家族からなじられる青年の正念場。平和を象徴する
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.0

身につまされるあの光景。大地を大きく動かす地震はお腹を空かせた狼だという。

「友だちのうちはどこ?」のアハマッド少年の安否を知るべく車を走らせる。道すがら出逢う人々は皆前向き。ジグザグ道を行く人生の
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

5.0

何という素朴さ。最高だなぁ。

友だちのうちを探す。ただそれだけなのにハートわし摑み。殺風景な景色がアハマッド少年の切羽詰まった心情に輪をかける。もう時間がない!

アハマッド少年が家で友だちのノート
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小さな手(2017年製作の映画)

3.5

15分と思えない。2時間映画観た感覚の内容。

視点ひとつでどんな行動もがらりと変わる小さな手の偉大さ。

画面からちょっぴり感じるあざとさ。

なんだかフランスらしくない作品。

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.9

ファスビンダー初観賞がこの作品で妥当だったのか…と、面食らいながらのこの“どうしようもない感”が堪らない。

感情移入しづらいエルヴィラという人物設定の妙。この人物が出来あがる過程が人間の不規則性・不
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幽霊屋敷の蛇淫(1964年製作の映画)

4.0

まさかのモノクロと筋書きで予想をはるかに超える作品だった。

恐ろしいのは生者か死者か。作家エドガー・ポーと軽い論争になり、確かめるべくある伯爵との賭けに応じる新聞記者のフォスター。実体のない死者なん
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