りんごチャンさんの映画レビュー・感想・評価

りんごチャン

りんごチャン

~今年も良い映画たくさん観れたことに感謝~

拙いレビューで失礼します~

映画(324)
ドラマ(0)

好奇心(1971年製作の映画)

3.8

初ルイ・マル。

思春期男子の例えようのない感覚、有り余るエネルギー。女子(旧)の私にはよくわからないその気持ちをかつての同級生の男子は“なんかモヤモヤする”と表現して部活で中和させていた。

同じく
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つかのまの愛人(2017年製作の映画)

4.3

「恐怖の報酬」のあと続けて鑑賞。こちらはお客さんたった5人…。

雰囲気は70年代、物語はしっかり現代なイメージ。

妙な3人の生活。2:1になる組み合わせがその時々の状況で変わる。女ふたりはまるで姉
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

ワンカップ持ったおじさん達が溜まるボートピアを横切って劇場へ。いつも空いている劇場がほぼ満席!おじさん多し。前、右横、右斜め前のおじさんたちがユラユラ船漕ぎまくってる(なんで観に来た⁈)なかでの鑑賞。>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.2

気だるい感じが好き。

ヴィム・ヴェンダースの初期作品。BGVとして流しっぱなしにしてもいいようなモノクロの素敵すぎる画と静かな音楽、成り行き任せの物語。さすがはロードムービーの王様。

ポラロイドカ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.6

かなり知られている作品。特にあの曲。

子どもの冒険に不純な動機はつきもの。だからこそ生まれる一体感、高揚感。それは刹那的に通り過ぎ何事もなかったかのように日常に埋もれる。

ふとした事で強烈に呼び起
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

やっと。

“Mama,just killed a man“のa manはフレディ自身のセクシャリティのことだと以前小林克也が語っていた。その説で聴き入るとこみ上げてきた。

ストーリーとしてはかなり
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さざなみ(2015年製作の映画)

4.3

大波ではなくさざなみのように胸がザワザワする思い。とてもいい邦題。

夫婦の元にある知らせが届き45年間凪いでいた結婚生活に小さな波風が…。その小さな波風がいくつもいくつも現れやがてさざなみへと進化し
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無防備都市(1945年製作の映画)

3.8

1945年の作品にまず驚き。ドキュメンタリーのようなドイツ占領下の街の模様は、戦後の混乱の様子が描かれている「靴みがき」の街へと繋がっていくように見える。ある意味生々しい。

タイトル通り無防備都市宣
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暗黒街のふたり(1973年製作の映画)

3.7

ちょ、ちょっとー!なラスト…

寛容な男。生まれ変わろうとする男。疑心暗鬼な男。いずれにも共感できるがいずれも目に見えないがゆえに証明困難。犯罪の根源とは何か…不変のテーマですね。

能書きを並べがち
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炎628(1985年製作の映画)

4.5

圧巻のラストに震えた。

やっと鑑賞にこぎつけ心して観た。というのもこのSSによる蛮行は以前ドキュメンタリー番組で知り酷く衝撃を受けていた。ある少年の身に起きる狂気の出来事にその史実を重ねた本作品。少
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.5

同じくアルトマン作品「マッシュ」の敏腕おふざけ外科医が今作では私立探偵フィリップ・マーロウに。このエリオット・グールドのいい加減さ、飄々ぶりに安楽な気分にさせられる。壁やテーブルでマッチを擦ってタバコ>>続きを読む

ソルジャーブルー(1970年製作の映画)

4.0

かつての人間の愚行をまた知ってしまった。今作を観なければ決して知る事はなかったサンドクリークの虐殺。ネイティブ・アメリカンは東アジアに住む私たちと同じ人種(モンゴロイド)なだけにとても他人事の事件とは>>続きを読む

何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.8

薄気味悪い姉妹をベティ・デイヴィスとジョーン・クロフォードの犬猿の仲二大女優が演じることで有名な作品。

映画がサイレントからトーキーに移行する頃多くの俳優が淘汰される中あの美貌がジョーン・クロフォー
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

掃除機のノズルを買いに行っただけなのに…それだけ買って早く帰るはずだったのに…劇場に寄ってしまった。

自分の知る限りではこれまでに無い斬新な構成にグイグイ。聞き慣れている音と見慣れている画面が矢継ぎ
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三人の女(1977年製作の映画)

4.0

アルトマン作品にはどうしてエキセントリックで破壊力のある女がいつも登場するのだろう。今作は「キャリー」のシシー・スペイセク扮するピンキー、「シャイニング」のシェリー・デュヴァル扮するミリー、そして絵を>>続きを読む

ノートルダムの傴僂男(1939年製作の映画)

3.9

傴僂=せむし。読めないし差別的用語にもなっていて今では意味を知らない方も多いのでは。原作はヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」。

いくつかある作品の中でいちばん観たかった‘39年版。ヒロ
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愛人 ラマン(1992年製作の映画)

3.8

公開当時話題になりましたが、その内容からずっと手が出せなかった。若かった当時観ていたらきっと官能的な部分しか記憶に残っていなかったでしょうね。

何もかも知り尽くしたような余裕あるナレーションはジャン
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私の好きなモノすべて(1992年製作の映画)

3.7

私も好きなモノ(+コト)をお気に入りのノートに羅列している。何の関連性も無いそれらのひとつひとつが私を形作っていると気づかされる。

主人公の男を形作っている好きなモノの物語がチーン♪とベルの音と共に
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フォエバー・フレンズ(1988年製作の映画)

3.7

ベット・ミドラーのあの曲だったのね。

11歳のあの日あの場所を共有していなかったら彼女たちの30年はどうなってたんだろう。運命という言葉を実感できる作品。

女友達あるあるであれほどの喧嘩と無視を乗
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ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)

2.8

そうそうナスターシャ・キンスキーはこれにも出てたわ。好きな女優だったけど今まで観るには至らなかった作品。

退屈なストーリーとの相乗効果で発色が良すぎるキラキラした映像は逆に安っぽい。フランシス・フォ
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ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)

3.7

恐ろしい、

ヒトラーのクローン作成なんておぞましい。実在したナチス親衛隊の医師メンゲレによる過激な計画を阻止するためナチハンターのリーベルマンが危険を冒しながら奔走する。

どう考えても道理が立たな
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旅情(1955年製作の映画)

3.5

有名な監督の有名な作品。
ひとり旅に出たくなるようなベネチアの街が舞台。

主役を演じるキャサリン・ヘップバーンが女ひとり旅を無理矢理頑張って満喫しようとしてるのに、悲しいかな虚しさの方が勝ってしまっ
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旅の重さ(1972年製作の映画)

3.9

タイトルが素敵。ミニマルな旅ほどその重さが感じられその人の血肉になるのだと思う。

若干16歳にして母親との関係を客観視した少女が四国お遍路の旅に出るロードムービー。旅先から度々出されるママに宛てた手
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.8

政治や社会問題に対する姿勢が自分も含めた我が国のそれと大きく異なる。本当に熱い。

日本で報じられるのは要所のみの一部分だけ。そこから派生する諸問題があんなにあるとは…。トランプ誕生の理由がまさかあん
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デスペレート・リビング(1976年製作の映画)

3.5

ジャケットにつられて鑑賞したけれどオゲレツの一言しか提供できない。

原っぱで野球して遊んでいる子どもたちのほのぼのシーンで幕開け。まともなシーンはここぐらいで後は揺るぎないオゲレツストーリー。

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バッカス・レディ(2016年製作の映画)

3.6

韓国の栄養ドリンク「バッカス」が商売道具。

“死ぬほど上手”な高齢売春婦ソヨンと彼女の周りで色んな事情を抱えて生きている人たち。実際に起きている韓国の社会問題を絡めながら観るとやり切れない思いでいっ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

一日の用事を全て終え照明を落とした部屋のソファでゴロゴロダラダラして観たい映画。

ロサンゼルス・ニューヨーク・パリ・ローマ・ヘルシンキを舞台にした5話のオムニバス。5話のタクシードライバー物語が同時
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.6

淀川先生が名作のひとつに挙げている本作。ずっと観たかったけれど何せサイレントなので睡魔が怖くて…

肉の上を這いずり回るウジ虫。ひとさじのスープをきっかけに水平たちの怒りが鬱積していく。圧政者への怒り
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僕がいない場所(2005年製作の映画)

4.0

Jestem、、ポーランド語で「私」

孤児院を抜け出し母の元へ戻るも打ちのめされ一人廃船で日々を凌ぐクンデル。誰からも必要とされない絶望感が暗くて寒い映像からありありと伝わってくる。「私」を認めても
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男と女(1966年製作の映画)

3.7

しっとり大人の恋愛模様。

日曜日の夜。寄宿学校に子どもを送り届ける男と女が出会う…。

悲しい過去を抱えながらも気持ちが徐々に侵食されてゆくふたり。駆け引きも焦る様子もなく少しずつお互いの事情を知り
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ウエディング(1978年製作の映画)

3.6

ロバート・アルトマン節が全開。爆笑じゃないけどクスッと笑えるシーンの連続。

ある結婚式の一日の群像劇。今回も人、人、人!みんな一癖も二癖もあり収拾困難が頭をよぎるグダグダ感…

おかしなミア・ファロ
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ルトガー・ハウアー/危険な愛(1973年製作の映画)

4.0

謎のオープニング。
相当なイカれ具合。凄い自堕落ぶり。せめてパンツ履こうよ…

冒頭から手当たり次第に女と寝る。マシーンみたい。ただの変態一直線で終わると見せかけて後半は純愛じゃあないですか♡

オル
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イブラヒムおじさんとコーランの花たち(2003年製作の映画)

3.8

おじさん×少年の物語にハズレ無し。
心温まるおはなし。

ふたりが住んでいる場所に興味が湧く。少年モモの家の窓外には客を待つ娼婦たち。通りの向こうにはイブラヒムおじさんの雑貨店。いろんな人が行き交う通
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.7

タルコフスキー2作目。
また門前払いを喰らったよう。わ、わからない…

未来都市ソラリス。日本の建築を絶賛していたというタルコフスキーは出来上がって間もない日本の首都高を未来都市として長々と撮る。ちょ
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海と毒薬(1986年製作の映画)

3.8

遠藤周作の同名小説を読んでから観よう…は理想に終わった。

終戦末期九州大学医学部でアメリカ軍捕虜に対して行われた生体実験。当時の社会的状況、学内における権力闘争、そして病院という閉鎖的な空間で感覚が
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テルマ(2017年製作の映画)

3.7

囚われることの恐ろしさ。

抑圧的な環境で育ったテルマは面白みのない大学生。そんな彼女が不慣れな環境で新しい経験を獲得していくと共に起こる奇妙な発作。明らかになっていく過去…。

多用される鳥瞰の描写
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