なちゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

海を飛ぶ夢(2004年製作の映画)

4.3

人間の尊厳とは何か?と問いかけられる映画。
周囲の人の気持ちを思うと、生きててほしいと思うのは全く間違ってないし、私が同じ立場でもきっとそう思うだろうけれど、ラモンの立場で、彼の気持ちを想像すると、や
>>続きを読む

グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

4.8

最後の嘘があまりにも優しくて美しくて、あんなの泣いてしまう。
キャリーも、それが法的には良くないことと分かりながらも了承したのは、彼らの心と生き方と考え方に心動かされていたからなのだよね。

“急ぐな
>>続きを読む

噂のモーガン夫妻(2009年製作の映画)

4.2

ヒュー様とサラが夫婦役っていうだけで見るしかないやん?
ちょっと頼りなくて理屈っぽくて、でも愛情深いポールも、バリバリのキャリアウーマンだけど少し抜けててチャーミングなメリルも、ヒュー・グラントとサラ
>>続きを読む

アルフィー(2004年製作の映画)

3.7

ダメだ〜、女ったらしでどうしようもないクズのアルフィーが、全てジュード・ロウなせいでひたすらかっこよくてスマートでダメだ〜
英国紳士なスタイリッシュさとスマートさを残しながら、クズでチャラいとかもうど
>>続きを読む

賢く生きる恋のレシピ(2008年製作の映画)

2.9

緩急はあんまりないし、面白いかと言われても大したことはないんだけど、なんかいい。
邦題とジャケがハズレだったかな。

エレン・ペイジ演じるヴァネッサが可愛い。素直だけど素直じゃなくて、大人びてて子供っ
>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.5

ずっと見たかったのを、休日を利用してやっと!
ティルダ様とトム・ヒドルストンのヴァンパイアカップルなんてもう美しさの暴力って感じ……
ヴァンパイアの行動時間が夜である故の、全体的な暗さ、退廃的な空気感
>>続きを読む

君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956(2006年製作の映画)

3.8

この後、流された血と喪われた命に足るだけの自由と平和がハンガリーにもたらされたと信じたい。

決して爽快でもロマンティックでもない、重厚な映画だけれど、込められたメッセージの強さに震える。ハンガリーの
>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.0

哀しかった。
あの手の寂しさや諦観は子供に感じさせちゃいけない。
アントワーヌはどうやって生きていくんだろう?というか生きていけるんだろうか?

耳をすませば(1995年製作の映画)

3.1

昔はジブリで一番好きだった。
(今は魔女の宅急便とハウルの動く城が好き)

大人になって、純粋な気持ちを忘れてしまったんだろうな…
あの甘酸っぱさや一生懸命さが眩しい。眩しくてこっぱずかしい。
ほとん
>>続きを読む

エバー・アフター(1998年製作の映画)

4.5

リアルシンデレラ。
魔法もなくて逞しい“シンデレラ”のダニエル。
ドリュー・バリモアが演じるおてんばでキュートで頭のいいダニエルが本当に可愛くていじらしくて……

意地悪な義姉に殴りかかったり、意地悪
>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.0

死ぬ日が分かっていれば、人は解放されるんだろうか?
いつ死んだっていいと思いながら生きていても、期限を告げられたら惜しくなるものだろうか?
その答えではないけれど、いいものは見つかる、という感じの映画
>>続きを読む

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.2

カトリーヌ・ドヌーヴが可愛すぎた…

ここ数週間見た中で一番切なかった。
2人は「これで良かったのだ」と思えるのか、一生後悔し続けるのか。
でも2年って長いよね。なんの保証もなく2年待っていてだなんて
>>続きを読む

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.8

ほっこりとした、でも芯の強い愛の物語。ドラマチックな展開はないけれど、鑑賞後は側にいる人を大事にしたいと思える、爽やかな後味の映画でした。
みんながみんなを振り回して、見ているこっちまで命を削られそう
>>続きを読む

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007年製作の映画)

2.3

個人的にはあまりヒットしなくて、気づいたらほとんどうとうとして終わってしまった…
ちゃんと見たら面白かったのかしら?

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.7

キャストは豪華だし、ストーリーは知ってても泣けてくるしで、最高!クライマックスからエンドロールまで涙が止まらない。

エマ・ワトソンのベル本当に可愛かった。意志の強さとか、優しさとか、美しさとか全部ぴ
>>続きを読む

奇跡(2011年製作の映画)

3.5

ほっこりした。
とっても子どもらしくて、それが可愛くもあり、イライラもする。

まえだまえだの兄弟が本当に可愛い。お兄ちゃんの憎たらしさと健気さ、弟の無邪気さと残酷さ。兄弟の会話は演技っぽくなくて可愛
>>続きを読む

恋人たちの予感(1989年製作の映画)

3.7

かわいい物語だった。
2人とも素直だったり素直じゃなかったり、ややこしいけど何だかかわいい。特にパーティーでのラストシーンが。
友達だと言い張ってきた2人が12年後に結ばれるのはLove, Rosie
>>続きを読む

幸せのちから(2006年製作の映画)

3.4

貧困の恐怖というか、明日の命も知れぬ貧困とか、救貧院みたいなところで夜を明かすこととか、学生でない状態で通うインターンとか、日本に馴染みがなさすぎて共感が得られないのかしら?と思う。
実際私も共感でき
>>続きを読む

アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

3.2

仲良しな姉妹のクリスマス衣装がかわいい。
ずっと一緒だったのよね2人は。
オラフはする事なす事余計な、アナ以上の末っ子気質だけど、雪だるまだからもういいか。
クリストフがちゃんとアナに寄り添ってるシー
>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.8

何年ぶりかの2回目。
真実の愛がプリンセスとプリンスじゃなくて姉妹なのはすごく好きなんだけど、長女の私はTHE 末っ子なアナにめちゃくちゃイライラしちゃう(´・∀・`)

でも総合的に見てやっぱり好き
>>続きを読む

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)

3.4

起伏はない。
街の音と、「シルヴィア」を探す男。
シルヴィアが実在するかはわからないけれど、彼は街の女性たち(elles)の中に彼女の面影を追う。ストーキングさえして。
始まりも終わりもない、夜中に1
>>続きを読む

幸せになるための恋のレシピ(2007年製作の映画)

4.4

フランス映画らしく起承転結があまり激しくなく、淡々と、訥々と進んでいくのだけれど、見終わった後、この幸福で優しい物語に胸がひたひたに満たされていることに気づく。
じんわり広がる暖かさに泣いてしまう。
>>続きを読む

ケイト・レディが完璧な理由(2011年製作の映画)

4.2

ケイトが本当にしっちゃかめっちゃかなんだけど可愛い!
ちょっと抜けてるキャリアウーマンなサラ・ジェシカ・パーカーってなんでこんなにチャーミングなんだろうな。だいすき。後日談の前のラストカットの笑顔が本
>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.3

クリスマスイブらしくないけど見たよ。

美味しい料理に、親子愛、家族愛、楽しげな旅に、“Amigos”!!!
それだけでもう楽しくて仕方ない。ご馳走さまでしたな2時間。
私も絶品クバーノ食べたい!
>>続きを読む

Whiplash(原題)(2013年製作の映画)

3.5

セッションの前日譚というか、一部というか。予告編の長いバージョン、俳優違いというか。
ニーマンがマイルズ・テラーでなくて、より学生感があったのと、教室が白を基調にした部屋なのとで、2014年版本編とは
>>続きを読む

ホテル・シュヴァリエ(2007年製作の映画)

3.5

ダージリン急行の前日譚なのだけれど、ショートムービーとしてFilmarksにあるとは知らなかった!

ナタリー・ポートマンがきれい。

チェルシーホテル(2001年製作の映画)

3.7

イーサン・ホークだなあって感じの映画。

チェルシーホテルに関しては薄っすらとした知識しかなかったので、ちゃんと全部理解できたかと言われるとそんな気はまるでしないけれど、イーサン・ホークの「ゴーストス
>>続きを読む

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.8

衝撃的だった。
じわじわと迫り来る五感の喪失。最初は得体の知れないものを相手に怯えて苦しむも、だんだんと次に備えるようになる。
映画だからか、視覚を失ったところで物語は終わる。そのあとマイケルとスーザ
>>続きを読む

光をくれた人(2016年製作の映画)

4.1

誰の立場にたっても辛すぎる。幸せの形を定義することはできないし、登場人物の全員が善人であり、エゴイスティックでもある。
トムにとっての光がイザベルで、イザベルにとっての光がルーシーで、ハナにとっての光
>>続きを読む

2日間で上手に彼女にナル方法(2008年製作の映画)

2.3

うーーーん、邦題のセンスのなさ。
タイトルと中身のギャップがひどいと、内容が良くてもイマイチぐっとこない。
原題のMy best friend’s girlだったらもっと感じ方違ったかな…

で、そん
>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.3

耐えがたい抑圧とそれの元にすくすくと育ってしまった精神乖離と暴力的な癇癪。それらを背負った、アダム・サンドラー演じるバリー・イーガンの一世一代恋物語。

賛辞として「穏やかに気が狂っている映画」と言い
>>続きを読む

ブラウン・バニー(2003年製作の映画)

3.3

嫌いじゃない。
しつこいほど続く退屈さと、するりと滑り込んで切なさをあふれさせる音楽になんだか酔ってしまう。
そして怒涛のラスト15分。

その15分についてばかり語られるし、その気持ちもわからないで
>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.7

残酷さと美しさは常に表裏一体であるということ。
ストーリーだとかキャラクターを楽しむというよりは、感覚的な世界観と色彩と、それから、虚夢と幻想と現実が境なく混じり合う一種の気持ち悪さを視覚的に味わう映
>>続きを読む

パパが遺した物語(2015年製作の映画)

3.3

思ってたより……だったけどラッセル・クロウとアマンダ・セイフライドが親子って、それだけで胸がキュンとなってしまうね。

心を深く病んでしまったケイティを救えるのは、やっぱり父親の面影だったのかもしれな
>>続きを読む

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

3.2

淡々としているけれど、喜怒哀楽が表情や仕草に色濃く表現されていて素敵だった。

多分バルバラは、心を許しても、西には渡るつもりでいるだろうな。

ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜(2010年製作の映画)

4.4

ノーマークで、思いつきで手にとった1本だったのだけど、こういう出会いもあるものね、と嬉しくなるほどいい映画だった。

かつての学友が言うように「世界一陳腐な物語」なのかもしれないけれど、それが世間に響
>>続きを読む