なちゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

メッセージ(2016年製作の映画)

4.4

重くて深い。
「武器」を「fire arms」に限定して捉えてしまう人間の浅はかさ。
未知の世界からのコンタクトを全て敵対して捉えてしまう弱さ。
未知の生物を全て人間に劣ると考えてしまう傲慢さ。

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インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

なんて壮大で壮絶で、手の込んだストーリーか。
説明してくれるけれど完全ではない。その残されている想像の余地がよりリアリティを生んでいるように思う。SFなのはわかっているし、5次元……???って感じなの
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透明人間(2018年製作の映画)

4.4

良かった。
彼はきっと私の近くにもいるはずだ。
私が透明人間な時だってあった。

何もかも捨てようとした彼は、何もかもを投げうって助けなければという使命感を得て、瑞々しく人となる。
子供は見えないもの
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.2

何回見てもいいなあ。
名台詞も名シーンもたくさん。
幼さと、強さと、たくましさと。

10歳の少女に課せられるものとしては大きいけれど、それを不器用に、ひとつずつ乗り越えていく姿に、ちょっとうるっと来
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.5

なんか切なかったな。
結局「マーク・ザッカーバーグ」がどういう人間なのかはわかりかねた。現に実在だし、成したことの大きさは計り知れないし、わたしももれなくFBユーザーだけれど、彼がとびきりの善人だった
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クーパー家の晩餐会(2015年製作の映画)

3.7

真夏にクリスマス映画見たっていいじゃない。全然涼しくはならなかったけど。
こういう家族ものめちゃくちゃ弱いんだよ、泣いちゃう。
これ家族讃歌が過ぎる部分は多少あるけど、ちゃんと、それなりに家族讃歌とし
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廊下の彼氏(2009年製作の映画)

3.6

この感じ好き。
この彼氏はジェシーだから許せる。ラスト切なかったなあ。
めちゃくちゃ未練がましいのに、なんかそう感じさせないのはジェシーだから?

彼女は彼女で、いつまでも出て行かない元彼に業を煮やし
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ピザボーイ 史上最凶のご注文(2011年製作の映画)

3.7

爆笑した。
最高にくだらなくて、でも引き込まれてしまう。ジェシーめっちゃこの役に合ってた。
ジェシーのドラテクにやられるけど、まさかの360度で爆笑。

なんっかもう、本当にプロットはくだらないし、グ
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バッド・トリップ 100万個のエクスタシーを密輸した男(2010年製作の映画)

3.4

いまいちパッとしない映画ではあったけど、実話ベースだからまあそらそうかという。事実は小説よりも奇なり、とも言うけれど、大体の場合実話は「せやろな」というところに落ち着く。

何で得たお金かというのはも
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.7

苦しかった。静かに苦しい。
両親がとうとうお互いに耐えかねて離婚したことから家族が完全に崩壊してしまう、ように見えるけれど。
実際この家族はもっと前から壊れかけていたみたいだ。首の皮一枚で繋がった、危
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神様の思し召し(2015年製作の映画)

3.6

人って変わるんだなあ、と。
変わる、でも良いし、変われる、でもいい。
トンマーゾにとっては不覚の変化だっただろうけれど、結果的には彼にとってもすごくよかったと思う。

結末は見る人に委ねられる。
私は
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独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ切ない。
逃走を続けながら、でも彼は、そういえば、自分の死を覚悟していたというか、復権したら、みたいなことを言わなかった。
逃走を続ける中で、何を思うようになってたんだろう。

独裁者は決
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

4.0

最っ高に面白い!
でも間違って2から見てしまったの完全に失敗だったわ。
いや、それでもこうもワクワクするんだからやっぱりホースメンはすごい。

ダニエルがムカつく仕切り屋なのは確かだけど、それを補って
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ナイト ミュージアム2(2009年製作の映画)

3.8

ひゃーもうすきー!!
ベン・スティラーすきだし、エイミー・アダムス可愛いし、ラミ・マレックも好きだし、2もやっぱり好き!
おっきなリンカーンがめちゃくちゃ素直でキュートで笑った。

スミソニアン博物館
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カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.8

「その先」を匂わせるウディ・アレンの妙。
未来を想像したくなる含みのあるエンディング。
ボビーにはその幸せを手放すなと言いたいところだけど、実際今幸せなのかと聞かれれば若干怪しくもある。
「ヴェロニカ
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.7

思ってたよりも痛快で良かった!
ちょっとヤンキーなクリステンとへにょへにょなジェシーがカップルとか可愛いでしかないわと思ってたらめちゃくちゃサイコなアクションで笑う。
頼りないマイクが頼りないぼんやり
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.4

間違って2から見てしまった…!
他の方のレビューを見る限り、これでも1の方が面白かったとのことなので、既に1見るのがめちゃくちゃ楽しみ…
クリーンルームの身体検査の攻防とか、ゲリラライブのドラマティッ
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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

4.1

こういうの絶対泣くって分かっていながら借りてくるよね。

アントニーナを演じたジェシカ・チャステインが綺麗で可愛い。タカラヅカの男役みたいな格好良いひとだけど、母であり姉であり続けた天使のようなアント
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ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.8

何回見ても大好きだなあ。
ロビン・ウィリアムズのテディが本当に、なんというのか、めんどくさいんだけど好き。

映画をたくさん見るようになってから観ると、このキャスティングの豪華さに「ヒッ」てなる。
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ペット(2016年製作の映画)

3.7

ユニバーサル版のトイストーリー、的な。
飼い主不在の間、愛するペットたちは一体何をして過ごしているのか……

ぶっ飛んだドタバタ感と、ちょっと切なくなるところと、ディズニーのトイストーリーに通じるもの
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.5

この結末を私はどう受け止めたらいいかわからなくて、「続きが見たい!」というよりも「こんなので終わったら許せないよ」って感じ。

私の好きなトイストーリーはおもちゃと子供達の話であって、アンディとウッデ
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プロミスト・ランド(2012年製作の映画)

3.4

何が “Promised” なんだろうね。
将来?埋蔵資源?お金?
結局どれも破綻してしまった。
会社を信じ、自分を信じ進んできたスティーヴの前に立ちはだかったのは想定内の壁と想定外の正体。揺らいだの
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ライフ(2017年製作の映画)

3.3

怖すぎて本当に泣きそうだった。
SF、宇宙系は大丈夫でも、パニック&ホラー入れられるとほんとにダメ……

俳優陣がなかなか豪華。
真田広之演じるショウはずっと冷静である分、一度取り乱すとどうしようもな
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マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋(2007年製作の映画)

3.1

キュートなダスティンが見たくて借りてきたけど大正解だった!
お茶目で明るくてキュートなマゴリアムおじさん、彼のいる素敵なおもちゃ屋さんなら私も働きたかったなあ。

ナタリー・ポートマンは可愛いし好きけ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

せつな………せつない………
愛おしくて切ない………
これは人魚姫(リトルマーメイドではなく)のハッピーエンディングの方だ。

わずかなものでも居場所を見出すことがどれだけ重要なことか。愛されているとい
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.8

頼むからもうそっとしておいてやってくれよ……ってなる。これが3までできるということは、この後もやっぱりジョン・ウィックは追われ続けるんだろう。
平穏で平和な日々がほしくとも、一度でも裏側に籍を置いた人
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天気の子(2019年製作の映画)

4.3

素晴らしかった。
あの雨粒のきらめき。あの光の眩さ。
「パラレルワールドだ、もしくは未来図だ。」と想起させるほどに緻密で正確な街並み。
透明感が美しかった。

このエンディングはハッピーエンドだと私は
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

3.6

多分私が生まれて初めて見た映画がこれだったと思う。記憶にはないけど、親がそう言ってた。
そんな作品を、20年以上経ってようやくまともに見た。多分子供たちよりも、(精神的な意味で)大人になろうとしている
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.2

観てるだけで脳内麻薬どばどば出てくる。
ただ遮二無二ぶっ放すのではなく、少ない手数で確実に息の根を止める、多種多様の銃が持つ距離感や射程範囲を計算しつくした構図に酔いしれる。

やっと得た愛と安らぎを
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キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX(2003年製作の映画)

4.2

2も1と起承転結は大体一緒なんだけども、who cares?これも最高にハッピーで最高にキュートで最高に爽快でしょ!
エルの安定したキュートさと賢さにまたたくさん元気付けられた。
エメットが誰よりも彼
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.6

輝くブロンドヘアーに煌びやかなファッション、小さなチワワを連れた彼女を一目見て「パーティー大好きなおバカちゃん」とjudgeした人たちを明るさと頭脳と機転で大逆転してぶちのめすサクセスストーリー。
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ハートブレイカー(2010年製作の映画)

3.2

こういうストーリー、想像つくけどなんかいいよね。
勝気な感じのヴァネッサ・パラディが可愛い。
幸せとは何か、はわからないけれど、自分で腹を括って飛び込めるかどうかは大きく関わってくると思う。

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.6

途中までもうなんの望みもないのかと思ってた……よかった……
真実の愛とか運命とかソウルメイトとか、私は今のところ信じられそうもないけれど、臆さず信じていると言えるこの物語の男たちはかっこいいと思った。
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イタリア的、恋愛マニュアル(2005年製作の映画)

3.4

4組のカップルの始まりや危機を描くオムニバス映画。それぞれにほとんど全然関係ないけど、ストーリーの移り方は良かった。
やっぱりトンマーゾとジュリアのカップルが素敵だったなあ。トンマーゾ本当になんなんこ
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Emma エマ(1996年製作の映画)

2.6

びっくりするほどエマに惹かれなかった。
ジェーン・オースティンはすごく好きだし、大学時代どれほど読んだかしれないけれど、やっぱりエマは好きになれない。
小説ならここまで感じ悪くなかったと思うのだけど…
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バンド・エイド(2017年製作の映画)

4.0

分かり合えない男女の違いの谷底に落ちてstruggleする夫婦の物語。ようやく前に進めそう、みたいなところで終わるのだけど、その途上感とかささやかな希望みたいなのがとても気持ちいい作品。

喧嘩ばかり
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