なちゅんさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

リトル・イタリーの恋(2003年製作の映画)

3.8

とにかくもうずっとしんどい。
4人とも誰も悪くないのにそれぞれがsufferしてて切なくなる。

アンジェロがした小さなことがすべての発端だったけれど、それはすなわちこのハッピーエンドの発端でもあって
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.4

切ないような、ほっこりするような。
リアルだけどファンタジックで。
大きな子供なのよ、と入院した奥さんに心配されるマルセルが、移民の少年 イドリッサに出会って少しだけ周囲と自分を変えていく。

ささや
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息子のまなざし(2002年製作の映画)

3.4

苦しいなあ…
被害者側の気持ちに立てばマグリ同様オリヴィエを責めてしまうと思うし、自分がオリヴィエだったとしても、きっと撥ね付けてしまうだろうし。だって許せないもの。
反対に、罪は償ったんだと少年が叫
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

5.0

最高!!!!!
こんなに笑えて泣けてhappyな気分になれる映画、なんで今まで見てなかったのかしら!大好きすぎる。
ストーリーはもちろんのこと、60年代のドレスとか衣装全部可愛いし、カラフルな色合いも
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私が幸せになる恋のルール(2002年製作の映画)

2.2

ブラッドリー・クーパー見たさに、パッケで絶対ハズレやなって思いながら借りたら物の見事にハズレで一周回って笑う。
基本的にメッセージ性が無けりゃ面白くない、とかは思わないし、何見ても何かしらの気づきがあ
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

4.1

設定はかなりファンタジックなのだけど、淡々としたベンの独白として展開していくことで全てが「普通」になっている。
その特異性があまりにも日常に馴染んでしまっているからなんの違和感もない、みたいな。どうい
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恋のロンドン狂騒曲(2010年製作の映画)

3.6

軽快に、皮肉たっぷり。
この軽さがウディ・アレンだなあとにやつく感じ。嫌いじゃない。

幸せってなんだろね。
一瞬、これだって掴みかけたと思っても、案外長続きしないものね。

雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.3

遅ればせながら映画史に残る名作を鑑賞。
何もわからない時じゃなくて、300本以上見た今だからこそ、いろんな感覚を持って楽しめたと思う。
すごく楽しかったし、ときめいたし、優れた映画って本当にいつまでも
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愛して飲んで歌って(2014年製作の映画)

3.4

映画の中に舞台美術的なセットと漫画的な描写を組み込んでいるのが面白いし、物語の中心人物が姿を見せないのも面白かった。
女たらしで生気を愛し、誰よりも若さに重きを置いた人物が仲間内で最初に逝ってしまうの
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恋は3,000マイルを越えて(2009年製作の映画)

4.6

なんて可愛いカップルなのほんと…!
クロエの不安げな表情がだんだん生き生きとして晴れやかになっていくのも可愛いし、割と何事にも無頓着なジャックが目が覚めたようにクロエを探しに行くのも可愛いし、何もかも
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野いちご(1957年製作の映画)

3.8

無関心で冷酷だと評される主人公の、記念すべき1日を追いながら、同時に彼の人生を振り返る。
少し切なかった。エゴイスティックで冷淡だと言われる割にイサクに嫌な印象はなかったから。

ロルナの祈り(2008年製作の映画)

3.6

観終わってから日本版のキャッチコピーをもう一度読んで、ああ、彼女が信じたのは自分自身が心の底から生み出す「愛」なのだ、と気づいた。
それは実際には存在しない、想像妊娠の子供に対するものだけれど、それを
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まなざしの長さをはかって/正しい距離(2007年製作の映画)

4.1

静かだけれど情熱的なひと時の恋愛を描いた映画かと思いきや、終盤サスペンス的な畳み掛けが効いててすごく面白かった。
美しかったが故の不運かと言われればそうではなくて、結局自分のことしか考えられない閉鎖的
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.3

なんか、ものすごく良かった。
いまいちパッとしないフランシスの日々が、どういうわけかいきいきして見えて、愛おしくて。
華やかじゃない私の毎日を少し重ねてみたりして。ああ、それでもフランシスの方が楽しそ
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スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

2.4

何かしらの教訓を求めて映画を観る必要はないとは思っているんだけど、この映画は本当に流しているだけになってしまった。
少女たちの過激な春休みを切り取った、というだけ。私が理解できなかっただけかもしれない
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ハングオーバー!!! 最後の反省会(2013年製作の映画)

3.8

アランほんと、ほんとあんたって奴は……ってなる。3作通して確かに主役だし間違いなくキーパーソンだけど、最後まで君のこと好きになれなかったよ。
チャウの方がまだ可愛かった。

3作目はどんな展開になるか
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ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(2011年製作の映画)

3.9

本当に馬鹿すぎる(褒めてる)
相変わらずトレイシーに電話するフィルよ。ダグはダグで優雅すぎて笑ったし。
なんだかんだ言っても頭がいいのはステュ?追い込まれないと閃けないけど。テディは冷静すぎるわいい子
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

4.1

死ぬほどアホで死ぬほどくだらなくて、サイコーに笑える!!
旦那のバチェラーパーティーがこんなんだったらさすがにキレるけど、映画の設定なら最高。アホすぎる。

ちょっとチャラそうな教師(幸せな家族持ち)
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ラブ&ドラッグ(2010年製作の映画)

3.7

あ、そっち!?っていう流れ。もっとコメディ的だと思ってたら、結構しっかり重さのあるストーリーで、そう意識して見るよりも打撃を食らった感じ。

アン・ハサウェイの演技が好き。大きな瞳をくるくると面白そう
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幸せになるための27のドレス(2008年製作の映画)

3.3

可愛いドレスとハッピーエンドで帳尻を合わせてきた感じ。
善人がいない。それが人間くさくてよくもあるんだけども。いや、それにしてもテスもジョージもジョージも、割とクズでは…?でもやっぱりママのドレスを切
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.6

家族と、家族じゃないけど家族な人の話。
難しいけれど、肩肘張らなくていい映画だった。
ニックとジュールスという、ヘテロカップルでもありがちなややこしいカップルと、その間でちゃんとまっすぐ育った2人の子
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今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006年製作の映画)

3.6

ストーリー性はないけれど何となく最後まで気持ちよく見てしまうのは、何を聴くでもなくラジオをつけっぱなしにしている時に似ている。
ラジオのライヴショー最後の夜の、少し不思議であったかい物語。
メリル・ス
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モモ(1986年製作の映画)

3.8

モモが本当に可愛い。
ストーリーはもちろん知っているけれど、映像化されることで灰色の男たちがより怖くなったり、モモの「友達」が一層華やかになったり、カシオペイアがリアルさを増してキュートになったり、充
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クロニクル(2012年製作の映画)

3.7

コンセプトは結構ありきたりなのだけど、得た能力の大きさ故に主人公が結果的にがヒールになるとか、全体的にあまり救われないとか、その昏さが切ない。前半のバカみたいなイタズラや飛行体験で終われればたのしかっ>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.1

贋作の中にも本物があるというならば、この作品の「真実」はどこにあったのかしら。
傾くと思わなかった。
いつから歯車に巻き込まれていたのか。
前情報、ネタバレなしで鑑賞するべき一本。

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.6

なかなかに難解でややこしいストーリーと、難しくて厄介で不器用な人たち。
時系列が結構バラバラだったけれど、記憶が抜け落ちた感じとか、微妙にある既視感とか、主人公であるレイチェルの感覚にすごく近く作られ
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複製された男(2013年製作の映画)

4.5

かなり良質なミステリー。満足度高い。
解読しきれなかったので、解説を読むことで充足した感じ。解説読まなければ3.8くらい。

アダムとアンソニー、姿形は確かに瓜二つとはいえ、キャラクターがこんなに違う
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

ミステリーだけど、ほとんどサイコスリラー。
序盤から違和感しかない。差別じゃないけど、差別。誰も彼も様子がおかしい。とにかく全てが怪しい。

偏見なんてないから、っていう台詞は肌の色をはじめとした人種
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神様なんかくそくらえ(2014年製作の映画)

3.7

重くて苦しくて、痛々しい。
でも私の価値観で「働けばいいのに」とか「別れればいいのに」とは言えない。ドラッグだって手を出さなくて済むのなら出したくないだろうし、今やその生活に慣れてしまってるとはいえ、
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これが私の人生設計(2014年製作の映画)

4.3

笑えて、泣けて、スカッとする映画。
セレーナのポジティブっぷりと臨機応変な対応力に惚れ惚れする。
ラストは、「えっ、そこなの?」って感じだったけど、まあ仕方ないというか、収まるところに収まった感じとい
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.1

こんな母親、かっこいいなあ。
自分が古い考え方の人間であると自覚しながら、今を生きていく息子をその型にはめないようにと尽力する。
周囲の影響力は15歳のジェイミーには強すぎ、ドロシアは気が気じゃないけ
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.3

人を疑うことを知らず、ただ与えられた役割を淡々とこなし、善悪という二極の概念すらない青年、ラザロ。人はそんな彼を軽んじ、搾取する。
ゆったりとした時間の中で、物語は大きなうねりを見せる。その激動の中に
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.5

ソフィア・コッポラに「心の空虚さ」を描かせたら右に出るものはいないと思う。
ロストイントランスレーションは苦手だったけれど、やっぱりこの、なんともいえない虚しさは他にない。

あどけないエル・ファニン
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コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.7

どうにもこうにも不運な1日。
朝のコーヒーを飲み損ねただけで、ズルズルと始まった1日はいまいちパッとしない。パッとしないどころか、とんでもなく面倒な目にあう。
ニコは若者らしく彷徨っていて、いろいろな
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サムサッカー(2005年製作の映画)

4.2

なんか、よかったなあ。
変わりたい、なんとかしたいって、親や他人が思うよりもずっと本人が一番思っていて、それでも上手くいかないもどかしさに苦しんでいる。
何事にも集中できなかった、指しゃぶりをやめられ
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ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

4.1

ホアキン・フェニックスもリース・ウィザースプーンも歌が上手すぎる。リースの声がジューン・カーターそっくりに深みのあるアルトでめちゃくちゃかっこよかった。

なにも前情報無しに見始めたけど、ジョニー・キ
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