おちゃさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

カラフル(2010年製作の映画)

3.0

美しいものはすきなのに、たまに壊したくなる。破壊本能がコントロールできなくなって、自分とは思えないくらい猟奇的な自分が現れて、怖くなる。だからひろかの気持ちはとても共感した。
それに対しての
いろんな
>>続きを読む

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.0

若い頃の自由奔放な姿は魅力的に思えるけれど、社会に出て、時間も経って、あらゆる世界をみて、いろんなことを知ってしまうとそうではいられなくなる。大人になるって残酷。理想と現実のギャップは一度深い溝ができ>>続きを読む

馬三家からの手紙(2018年製作の映画)

4.3

何も知らないわたしたちがこの内容をこのまま受け取るわけにはいかないとは思う。法論功のアピールが意図的なように感じたから。でも、言論・表現の不自由が正当化された国で、自由を求めてもがいて生き続けるのは死>>続きを読む

スコルピオンの恋まじない(2001年製作の映画)

3.5

ウディアレンの作品の中でも伏線の大回収が一番すごい。最初のまき散らしでついてこれなくなるとハードだけれど、あれだけ撒き散らしてくれると展開の予想がたやすい、その予想した展開を裏切らずに伏線回収してくれ>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

2.8

プレイリストムービーというジャンルいいな
カットがすべてアーティスティックでカラフルな照明がキャストよりも主役になるくらい存在感あった。照明がすごくよかった。
ただ、、アメリカのドラッグと暴力と酒と暴
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

理屈とか批評とか感想とかもうどうでもいい、とにかくほんっとうに最高だった。わたしはこういうのがやっぱりすき。きっと受信できるメッセージは何個もあるけど、ひとつを語るのは野暮な気がする。それはこれが唯一>>続きを読む

ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.4

大体ボロボロの格好している若葉のスーツのギャップやばい

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

3.0

何もかもウディアレンだなって感じ。久々にこのシャワーを浴びたかったのよね

海がきこえる(1993年製作の映画)

4.0

原作氷室冴子とは知らなかった!!!!!
リカコ鬼畜かよと思ったが環境も変わって家族のかたちも変わればこんなふうになるか、杜崎めちゃめちゃ寛容。写真買う理由も真意を隠してるのがいじらしかった。でもリカコ
>>続きを読む

かけがえのない人(2014年製作の映画)

3.8

ラブストーリーにおいてニコラススパークスだけは裏切らないし、一切合切を忘れて映画に集中せざるを得なくなる。日本古風なもどかしさも、日本人受けするだろうな。
純愛まぶしい、、、

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.0

2022年一本目。小学五年生の絵のタッチがパステルでかわいくてすきだった。
給食残していいのひとつだけ、学級委員、体育見学=生理、分数の割り算ができればその後の人生もうまくいく
母親が父親の様子を常に
>>続きを読む

アイカ(2018年製作の映画)

3.3

中央アジア映画祭にて。
途中まで、みにきたこと後悔したけど、ラストの発露で人間の感情の物語だったことがわかりわたしの後悔は全部涙で流された
ずっと、キリキリしてる。音のストレスがすごい。
生と死

>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.5

今泉監督作品の人の感情の切り取り方が生々しくてすき。ワンカットは没入感が圧倒的に違う。最近注目してる萩原みのりさんの要領よく生きてきました感あふれるあの演技すごい嫌悪感あった、こんなに嫌にさせる演技で>>続きを読む

パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.3

大昔からパリのファッションって変わらずに品があるのに妙な色気があって、ヘルシー。こんな格好して荷物持たずにパリで散歩したい
一歩間違えるとサイコになりかねないけれど女心がこういうものであることを世界に
>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

4.5

今年1かもしれないな〜過去に思ったことのある感情がすべて言語化されているような感覚で、作品にここまで共鳴できるのも珍しい。
疑いようもなくうつくしい景色や、時を超えてその地に残り続ける文化慣習、
毎日
>>続きを読む

Shari(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「それでも人は熱がないと生きていけない」を「それでも人は雪がないと生きていけない」と言い間違えた少女により生み出されたセレンディピティのおかげで、作品の切り口の一つになっているのが面白いなーと思った。>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.5

ほんっとうに、楽しみにしていた。。。
時間は平等にすぎてゆくし、偉業を成し遂げられたわけでもない、ただ地球の片隅で生きているわけだが、それでも振り返ってみれば、生きてきた人生はかけがえのない断片で敷き
>>続きを読む

千夜一夜物語(1969年製作の映画)

4.0

1969のクオリティとは思えない、音楽がエキゾチックエキセントリック
女性蔑視といっていいのかわからんが、惜しげもなくそう

カナルタ 螺旋状の夢(2020年製作の映画)

3.7

わたしたちほんとはこの世界にあるものだけで生きていけるはずで、テクノロジーもすべてマッチポンプでしかないことに気づいてしまう。まあそれにより寿命は確実に長くなったのだろうけれど。果たしてそれが本当にい>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.0

午前中そうじしたあとの綺麗な部屋で過ごす午後の特別感とか、飛行機の演出とか、人間みんな生まれながらのおひとりさま誰かといるには努力が必要、とか。当たり前のように過ぎ去ってゆく言語化できないこぼれ落ちそ>>続きを読む

モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.5

朝シネマで途中眠くなったけどある視点部門なのでみざるを得なかった
モロッコのファッションと音楽めっちゃすきだわ。
女性のルールがかなり厳しい国で
ふたりが出会ったことにより、
母である以前に女であるこ
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.5

設定が面白すぎる。。。よくこんなアイデア思いつくなぁと思う。
途中やりすぎ、、って興醒めしてしまい冷静になってしまうシーンもあったが
パワフルな生と破壊的な死が共存している空間って、どうしてこんなに怖
>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.4

最初の方のテンポ最高すぎて没入感半端なかったけれど、熱がゆっくり冷め始めた頃から中だるんでぬるっと終わっちゃった感じある。期待値がでかすぎた、、太賀と若葉の再共演めちゃくちゃ私得だったわ
熱を注いだも
>>続きを読む

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

3.5

本国上映禁止になった90年代のアルジェリアの女子大生たちの実話を元にした物語。イスラム原理主義の現実、無知の人たちが信仰を振りかざし暴走する。主人公のネジュマは抑制に屈さずに信念を貫き通すけれど、その>>続きを読む

ポルトガル、夏の終わり(2019年製作の映画)

3.0

この世のエデンと呼ばれるシントラ、大航海時代の始まりを想起させるポルトガルという国、映画のキャッチコピーは「そして、愛がはじまる」。
フランキーの人生の終幕の物語のようだけれど、彼女がこの世を去っても
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.3

現実とUの世界で絵のタッチを変えていたり、自然や空がいつも通り本当に美しくて、うっとりする。片親の子どもたちの表現しがたい苦悩の描き方が、本当に丁寧だなぁと毎回思う。親と田舎は選べない。
あとはUの世
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

余韻、間、時間の使い方、張り詰めた空気感、心情描写の繊細さ、全部すごい。この作品こそがアートのようだった。

一人でいるのは自由なのですか?自由だけれど寂しい。
オルガンについて教えて。
音楽は語れま
>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.1

久々にこういう邦画をみて、嫌悪と憎悪で今とても苦しい。憎しみはどこかで誰かが止めないとどんどん増幅されて最後にボールを持ってしまった罪なき人の手で爆発してしまう。
ビュッフェで大好物のタルトが2つしか
>>続きを読む

浅田家!(2020年製作の映画)

3.0

現像して残すものだった写真が、クラウド上に蓄積できるようになったことで、記憶や思い出が、天変地異によってこの世から完全に消え去ることがなくなったって、、改めて考えても物凄い進化というか、テクノロジーの>>続きを読む

アノニマス・アニマルズ 動物の惑星(2020年製作の映画)

1.0

設定はユニークなのに雑すぎるしカット多すぎるし勿体ない、、意味のないカットも多いし起承転結もないし伝えたいことは最後しかない

この完成度でみる者側が試されるとか言うのちょっとやめてほしい、、、

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

2.8

予告で期待しすぎたこともありツッコミどころ多すぎて整理できなかった、フランス映画すきだが、感性がいい意味でぶっ飛びすぎでここまで謎多いとちょっと収集つかない。あと感情の変容がまったくわからない。過去に>>続きを読む

ビバリウム(2019年製作の映画)

3.0

公開前からみたくて、想像通り不気味で虚無しか残らんけど、もう一捻り欲しいと思ってしまったなあ〜語られないことが多すぎる、
もはや皮肉とか社会風刺とかって感じではなくただの理不尽
女と男で、危機的状況に
>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.0

キャスト全員主役級でエンディング福山でこのクオリティのアンビバレンツが福田さんの醍醐味なのかもしれないけれど、わたしには合わなかっただけだな
間はおもろいけど、、もしこれをエンタメというのならエンタメ
>>続きを読む