ゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

ゆき

ゆき

映画(1977)
ドラマ(141)
アニメ(0)

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

多くを語らないどころか観客の感覚に委ねている作品を久しぶりに見た気がします。
岩肌に打ち付ける荒波に囲まれたすごく規則的だけど、とても閉塞的な居住空間。生活感がなければ色味もない。たまに見る【赤】は唯
>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.4

これぞファンタジー映画!けれど、全く子供騙しな部分がなくて終始胸踊る2時間半でした。
右肩下がりに猫背で不自然なくらいのガニ股。
いつも様子を伺っているようでブレない芯の通った主人公。
魔法動物に噛ま
>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

3.8

駆け込みでようやく。
純愛アニメーションかとふんわりしたイメージで観たら、想像より遥かに入り組んでました。ところどころで落とされるキーワードはしっかり回収されてすっきりした。音楽と時たま出るぼんやりと
>>続きを読む

マダム・フローレンス! 夢見るふたり(2016年製作の映画)

3.3

愛する妻の希望を叶えるために。
ただ、それだけ。されどそれだけ。その愛情は同情なのかもしれないし、時に薄情に裏切ることもある。踊らされてることに気づいた時の喪失感たるやないんだろうに。
マダム・フロー
>>続きを読む

マイ・ベスト・フレンド(2015年製作の映画)

4.2

笑いあり涙あり、ときに孤独と不満もいいスパイスの日常。

さらけ出せる親友に支えになっている家族がいかに人生を色付けてくれているのか、観終わってからふと頭に色々な顔が浮かぶ作品でした。

もしも主人公
>>続きを読む

母と暮せば(2015年製作の映画)

3.1

観終わったあとのなんとも言えない虚無感。前半かなり感情移入しながら、こんな惨劇は二度と!だなんて偽善感溢れる見方をしていたけれど。ああ、そういう着地なのか。とあっけにとられて、今。
吉永小百合さんの所
>>続きを読む

見えない目撃者(2015年製作の映画)

3.0

「見えない」世界にいるってどんなに不安と恐怖が満ち溢れてる日常なのだろうかと思い知らされました。それに加えてあの執念深く計画高い犯人。韓国映画のリメイクというのは観てから知ったので、そちらも観て観たい>>続きを読む

神様メール(2015年製作の映画)

4.0

ひたすらにポップでキュート!
使徒を18人にする為とはいえ、巡り会うべきだった人達の運命が動き回る素敵な時間。
神様はあんな嫌なやつ?教会でのやり取りなんて最悪。笑 でも憎めない。(キリスト教徒の方が
>>続きを読む

LOVE【3D】(2015年製作の映画)

3.0

戻れないなら進むのか、戻れないからされど一回を侮らなかったらと悔やみ続けるのか。
動きがあるのは行為中と過去の人だけ。楽しかった日々の性交渉をひたすらに観るならば劇場にすれば良かった、自宅では集中力が
>>続きを読む

裏切りの街(2016年製作の映画)

3.7

背徳感は感情を沸騰させる。
襟の寄れたシャツも、隠しきれない豊麗線も下着の上にのる贅肉も全てが日常で。だけど自分が知っている範囲は全てじゃない。
感情ないまま身体だけ向かい合うのは簡単だけど、人として
>>続きを読む

ミュージアム(2016年製作の映画)

3.8

さらっと原作も読みきりいざ、試写会へ。想像を超えて心臓に悪いです。笑
至る所に伏線が張られていて、疑わずに見ているとハッとさせられることも多数。ゾワっとさせた余韻をしっかり与えてエンディングロールを迎
>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.0

とめどなく涙は溢れ続けるのに、決して悲しみでいっぱいにならないどころか暖かい気持ちでいっぱいになりました。
はっとする終わり方も所々突っ込みたくなる人間性もまあ良しとしましょう。すっとしたいときや大事
>>続きを読む

ブラック・ハッカー(2014年製作の映画)

3.3

どんどん進むストーリーについていっているつもりがハッと気づいてあっと驚かされる。
予想外の展開に…!

忘れないと誓ったぼくがいた(2015年製作の映画)

3.5

忘れたいことは簡単に消えないのにどうしてこうも大切なことを忘れてしまうんだろう。
決して現実にないなんて言い切れない切なさでとっても苦しくなる作品。今をしっかり覚えておきたい。

エル・クラン(2015年製作の映画)

3.5

前情報なしで行ってしまった。淡々と進む嘘みたいな現実。全てを受け止めなければならないしんどさに決してせいせいはできないけれど、観終わってから実話ということをしりゾッとしました。1番の被害者なんて決めら>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.4

題材が重いが為に必ず見て欲しいとは言えないけれど、自分の中にある感情や感覚がかき乱され動き続ける。
名優揃いの無駄のないキャスティングでなお一層。

全く異なる境遇が同時に進むのにごちゃつくことなくす
>>続きを読む

パズル(2013年製作の映画)

2.5

いろんな傷みと断片的な愛情だけが交錯しあってる。人間いろんな側面があるよな〜。全体通して痛ましい。

アングリーバード(2016年製作の映画)

3.7

大人は童心に帰りつつ自分と向かい合ったり、子供はすべてのシーンで向かい合う様々な『感情』に動かされて少し大人になるであろう全世代共感できる作品でした。
出てくるキャラクターがとってもチャーミングだけど
>>続きを読む

ライオット・クラブ(2014年製作の映画)

3.0

鼻で笑っちゃうくらい胸糞悪いです。唯一の救いはキャストの美しさくらい。環境に恵まれていても所詮は子供、勘違いも甚だしい。
ここまで感情を乗せてくれるキャストの他の作品もつい見たくなりました。

俳優 亀岡拓次(2016年製作の映画)

3.0

どこにも属さない亀岡さんの不思議な魅力に好き嫌いは分かれそう。メッセージ性がほぼないので、何も考えずにふらっと観るのにはちょうど良い。

猫なんかよんでもこない。(2016年製作の映画)

3.6

ねこ好きにはたまらない、ほのぼのムービー。呼んでもこない、でも必要としてくれる。風間くんの素朴さがいい味すぎる一作。

ズートピア(2016年製作の映画)

3.5

ようやく見れた!
とてもチャーミングで真っ直ぐな小さな草食動物が夢見た世界を大きく動かす。大人も子供もぐっとくるはず!

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.5

何回も離脱したいのに、あの異空間に引き戻されて。現実戻ったらクー したくなってる。悔しいけど、愛らしい。クー!

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.3

にこっとしちゃうような笑いに温かな親子愛溢れる2時間。
意に反する現実にも支えてくれる人がいてこそ乗り越えられる。
観終わると、すっきりした気分がどんどんこみ上げてくる素敵な作品でした。今度は自宅でゆ
>>続きを読む

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

3.6

キャスティングと主題歌目的で吹替版視聴。画の綺麗さと壮大さ、音による迫力もあり前評判に反して見応えのある2時間でした。
作品の世界観を崩さずエンディングロールまで味わえる主題歌もあり、初日から観に行っ
>>続きを読む

31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.6

可愛すぎるふたりの、現実的なお悩み。いくつになっても女として離れたくない人の横にいたいなあ。そう思える作品。

森山中教習所(2015年製作の映画)

3.0

境遇の異なるふたりがたまたま繋がったことで色つけられていく一夏。気づいたら引き込まれている2時間。各キャラクターの人間模様が伝わりきらないのが残念。
星野源の主題歌がより一層爽やかさに拍車をかけて見終
>>続きを読む

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.3

すべてが適度。しつこくないじわりとくる笑いにうるっとくる一コマ。男子高校生の春夏秋冬を垣間見る75分。
見終わってからもじわりじわりと思い返して笑ってしまうこの後味。

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.0

はてなマークがたくさん頭に浮かんだ挙句に悶々としてエンディングロールを迎える。全ての事柄が宙ぶらりん。ただ、香川照之の演技がサイコすぎ。

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.6

あの日に戻ることはできなくても、当事者の記憶には遡ることはできる。戻ったからといって決して解決するわけではないけれども。豪華な俳優陣にとても引き込まれる、ぎゅっと詰め込まれた2時間でした。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

「あれ」する、「あれ」でしょう?日常に溢れる会話や年季の入ったトースターも近寄れなくなったタコの滑り台も過ぎ去った過去にも今にもすべてに愛情が向けられていました。海よりも深い愛情とはいかないかもしれな>>続きを読む

団地(2015年製作の映画)

4.0

思わず声を出して笑ってしまったり、ほろり泣いてしまったり。団地と裏の林とスーパーの裏だけで構成されている作品とは思えず、ぎゅっと感情を掴まれ見入ってしまいました。『団地』という小さな枠組みの話かと思っ>>続きを読む