CHEBUNBUNさんの映画レビュー・感想・評価 - 88ページ目

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.5

【わーい!すごーい!たーのしー!】
マルタ島Eden Cinemaで一足早く鑑賞。

ブンブンが旅行中にネットでは、
「けものフレンズ」と呼ばれるアニメが流行っているようで、なにやら一度観ると、
「わ
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ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

1.6



「フランシス・ハ」のノア・バームバック監督作にして、VODスルーになった作品。女子大生が自由奔放なアラサー女子のレストラン出資作戦に巻き込まれる作品。「フランシス・ハ」同様、キレッキレな音楽選びの
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

5.0

サンダンスで絶賛されながらも、
日本ではビデオスルーとなった作品だが、おい!これは配給して欲しかったぞ!パンフ絶対買っていたぞ!
根暗な映画好きの男の子が、
余命僅かな女の子の為に映画を作るという、そ
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否定と肯定(2016年製作の映画)

4.4

ホロコースト否定論者と歴史学者の論戦を描いた法廷ドラマ。
トランプ問題や南京大虐殺の真実問題がある今だからこそ重要な映画。

明らかに、無茶苦茶なことを言っているホロコースト否定論者なのだが、非常に勤
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

4.0

日本公開4月。第89回アカデミー賞音響編集賞、視覚効果賞にノミネートしている作品。2010年にメキシコ湾で起きた爆発&原油流出事件の映画化。

本作は、余計な人間ドラマを徹底的にカットしていって、2時
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男はつらいよ 寅次郎恋愛塾(1985年製作の映画)

3.2

☆茶番は楢山節考ネタ!
1983年に今村昌平の
「楢山節考」が公開され、
カンヌ国際映画祭パルムドール
を獲ったことを受けてか、
今回の茶番は姥捨て山物語だ。
博がおいちゃん、寅さんが
おばちゃんを背
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男はつらいよ 寅次郎真実一路(1984年製作の映画)

4.3

【寅さんフルマラソン34】
☆茶番はついに怪獣映画へ...
松竹だというのに、
今回の茶番で、
東宝怪獣映画パロディが
繰り広げられる。

寅次郎が怪獣に、
「確かにお前は悪くない、
文明が悪いんだ。
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

5.0

【シネマ尾道調査】
ゼミ合宿で尾道に行きました。
ゼミ長のブンブンはついでに
シネマ尾道を調査しに行ったのだが
なんと、「狂い咲きサンダーロード オリジナルネガ・リマスター版」が上映されているとのこと
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ふたり(1991年製作の映画)

3.5

【家族の会話が頭おかしい】
いきなり、主人公・北尾実加が
強姦されるシーンから始まるのだが、
これが非常に嫌な感じだ。

白服の男が背後から迫ってきて、
突然、「ねぇちゃん、
その飴ナメさせてくれよぅ
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東京流れ者(1966年製作の映画)

4.2

【えっ「LA LA LAND」に影響与えた?】
なんとダミアン・チャゼル監督が、「ラ・ラ・ランド」に影響与えた作品に鈴木清順の「東京流れ者」を挙げていたので観たのだが、これが確かに納得なのだ。

どこ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.2

【ギレンホールの顔に注目】
「ダラス・バイヤーズクラブ」「私に会うまでの1600キロ」のジャン=マルク・ヴァレリウス最新作「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」(2/18公開)を試写会で一足早く観て
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ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

2.0

【確かにアンチポルノだが、、、】
ロマンポルノリブートプロジェクト4弾。
園子温はあまり乗り気ではないとの声を聞いていたのだが、本作を観ると、そこまでやるか〜と思う程、ロマンポルノの世界観を壊そうとい
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エリザのために(2016年製作の映画)

4.0

【バレるかバレないかサスペンスの傑作】
昨年、カンヌ国際映画祭で、何故か評価の高かったルーマニア映画「シエラネバダ」が無冠に終わり、同じくルーマニア映画、ムンジウの「エリザのために」が監督賞を獲った。
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.6

【視覚効果の塊】
裏で取引が行われてなければ、
アカデミー賞視覚効果賞は間違いなくこれだろう。予告編で、「インセプション」を遥かに超えるグッチョングッチョンな
画を魅せられて、観に行ったのだが、
あれ
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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花(1980年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【寅さんフルマラソン25】
☆寅次郎鼠小僧になる
今回の前座では、
寅次郎が鼠小僧になり
大暴れするパートです。

ど派手なアクションに要注目。

☆リリーと再会
御前様にもネタにされているが、
寅次
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男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(1982年製作の映画)

3.4

【寅さんフルマラソン29】
今日は29作目「男はつらいよ 寅次郎 あじさいの恋」を観た。

なんと前座でアニメと実写のコラボをしているのだが、あれを手がけているのが、山崎貴映画や「シン・ゴジラ」のVF
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男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981年製作の映画)

3.0

【寅さんフルマラソン28】

☆寅次郎ノーベル医学賞を獲る
今回、寅さんは夢の中で、
ノーベル医学賞を受賞します!
まるで「白い巨塔」のように
病院を闊歩し、
そしてノーベル賞の授賞式を
欠席し、少年
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BLUE ブルー(1993年製作の映画)

3.4

【1度きりの禁じ手】
昔、トリビアの泉で紹介され、
井筒監督が苦しみながら観た
全編青画面の映画。

ブンブンは然程苦しさは感じなかった。
というのも、本作唯一の「青い」ショットに引き込まれたからだ。
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あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜(1999年製作の映画)

3.5

【子供映画に見せかけてドラッグ映画】
卒業旅行で尾道に行くので、大林宣彦の「あの、夏の日 - とんでろ じいちゃん」を観たのだが、想像以上の怪作だった。

尾道PR映画なのかな?
一見「ぼくのなつやす
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パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

4.0

【浮気 不倫 ダブル不倫】
フィリップガレル初体験!
クールなモノクロの映像に
ジャン・ユスターシュ映画のように、
陰鬱悲惨な愛の物語が蠢めく怪作であった。

ストーリーは、まさに「浮気 不倫 ダブル
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

【遠藤周作完全再現】
ブンブンが映画に嵌り始めた頃から、
映画化の噂が立っており漸く公開に。

まず、外国人であるマーティン・スコセッシが映画化することに壁があった。
なんたって、原作の凄みは「日本人
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男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

3.1

【寅さんフルマラソン18】
☆渥美清、倍賞千恵子は仏語がお上手
本作の茶番は、
「カサブランカ」+「望郷」を
足して2で割ったような話だ。

本編以上に金をかけているのでは
と思う程の本格的なセットに
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自由の代償(1975年製作の映画)

4.5

【恋愛の搾取】
恐らく学生最後のAVライブラリ鑑賞でファスビンダーの「自由の代償」を観てきた。

主人公の名前をビーバーコップにしていることからわかる通り「ベルリン アレクサンダー広場」の予行練習。フ
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千年の愉楽(2011年製作の映画)

3.0

【中上健次ワールド2】

「千年の愉楽」は、
惜しい作品。生と死を司る、オリュウノオバを中心に回る運命をなんとか映像化しようとする若松孝二の根性は十分伝わるのだが、予算の関係か、セットや服装が綺麗すぎ
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火まつり(1985年製作の映画)

4.0

【中上健次ワールド1】
ゼミ発表で中上健次の「岬」をやるので、柳町光男の「火まつり」と若松孝二の「千年の愉楽」を観た。

「火まつり」は
昔観たときは、映像にひきこまれたのだが、よくストーリーが分から
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男はつらいよ 噂の寅次郎(1978年製作の映画)

3.3

【寅さんフルマラソン22】
☆寅地蔵回
今回の前座は笠子地蔵。
さくらが、寅地蔵に
お供えをすると、
お礼をしにやってくる話。

毎回思うのだが、寅さんの
夢って誰視点なんだろうと
思う。

特に今回
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男はつらいよ 翔んでる寅次郎(1979年製作の映画)

3.1

【寅さんフルマラソン23】
☆とらや爆発!
20作目「寅次郎頑張れ!」でも
とらやが爆発したのだが、
今回は前座の夢で
研究所になっているとらやが
大爆発する展開が用意されている。

日本の爆発もかつ
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.5

【最近珍しい犯罪モノ】
試写会にて鑑賞。
最近のアクション映画は、最初から激しい戦闘を余すことなく演出が多いが、
この「ザ・コンサルタント」はアクションに至るまでをしっかり描いた作品だ。

会計士の男
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男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977年製作の映画)

3.0

【寅さんフルマラソン19】
☆鯉のぼり事件勃発
今回はなんといっても
鯉のぼり事件に集約されるのでは
ないだろうか。

こどもの日だからと、
博がなけなしの金を
つぎ込んで、大きな大きな
鯉のぼりを買
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男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(1978年製作の映画)

2.6

【寅さんフルマラソン21】
☆未知との遭遇

今回の前座はついにSFへ...
「かぐや姫」と「未知との遭遇」を
足して2で割ったようなストーリーが
展開されている。

寅次郎が突如、
宇宙へ帰ると
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ニューヨーク・ニューヨーク(1977年製作の映画)

1.6

【「LALALAND」の元ネタ】
「LALALAND」のストーリーの元となった作品。しかし、この「ニューヨークニューヨーク」は大コケした作品でもある。

観ると確かに、何故失敗したかがよくわかる。ノス
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

4.0

【盲人の光と闇】
映画における、障がい者は、
無視されるか御涙頂戴感動ポルノになるケースが多い。また、ファレリー兄弟映画のようにコメディ人員で使われる。

しかし、実際、障がいを持っていようが、一人の
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本能寺ホテル(2017年製作の映画)

4.0

【万城目さん泣いちゃう程傑作】
万城目さんのアイデアパクり事件があり、
予告編も舐めた感じで、「また『BALLAD』まがいの駄作ができたのでは?」と思って観たのだが、これが大衆映画として文句無しの傑作
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.0

【静かなる暴力】
ブレッソンの中では、地味な扱いを受けているのだが、暴力描写と鬱度が最高レベルな作品だ。

「少女ムシェット」のウサギ、
「湖のランスロ」の人斬りと静かだが、えぐい描写を仕掛けてきたブ
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眠る男(1996年製作の映画)

4.0

【小栗康平特集②】
学部資料室に小栗康平DVDBOXがあったので、借りてみた。

「眠る男」
今となっては、主流のシステムであるフィルムコミッションの基礎を作った作品。群馬県が全額税金で製作費を賄って
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伽揶子のために(1984年製作の映画)

3.4

【小栗康平特集①】
学部資料室に小栗康平DVDBOXがあったので、借りてみた。

「伽倻子のために」
在日朝鮮人映画は、「差別」を強烈に主張する作品が多い気がするが、
本作は差別の本質であるアイデンテ
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