CHEBUNBUNさんの映画レビュー・感想・評価 - 86ページ目

ムーンライト(2016年製作の映画)

2.4

【アカデミー賞作品賞
にして史上最も異色作】
業界ウケ最強の「ラ・ラ・ランド」を、
粉砕玉砕大喝采したインディーズLGBT映画「ムーンライト」を観てきた。

予告編の段階からして、黒人作家ジェームズ・
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

5.0

【日本語吹き替えも良かったよ♪】
今朝「ムーンライト」と「レゴバットマン(日本語吹き替え)」の2本立てを行ってきました。
本作の感想を先に書くということは、、、
「大大大傑作」でした。どれぐらい傑作か
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やくたたず(2010年製作の映画)

4.3

【ジム・ジャームッシュ率100%】
この前、日本映画専門チャンネルで三宅唱監督特集をやっていた。三宅唱といえば、「Playback」で映画芸術ベストテンに選出される程注目された監督。私も以前、彼の「T
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.3

【将棋部が観ると
ボクシング映画だった件】
困った!今年、一番感想を語るのが難しい作品だと感じた。まず、結論から言うと「面白かった」。しかし、人にすすめられるかと言うと厳しい。

なんたって、
・原作
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菩提樹(1956年製作の映画)

3.5

【「サウンド・オブ・ミュージック」先行作品】
今日紹介する映画はこちら!
「Die Trapp-Familie(トラップ一家)」こと「菩提樹」です。
あれっどっかで聞いたことがと思うかもしれませんが、
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めし(1951年製作の映画)

4.0

【極上のサスペンスだ!】
卒業旅行で林芙美子をテーマにして催行したものの、シネフィルとしては林芙美子映画を全然観ていなかったのでウォッチしてみた。

成瀬巳喜男監督が林芙美子の未完の小説を映画化。なん
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キング・オブ・エスケープ(2009年製作の映画)

4.0

【独特なアプローチで描くゲイ映画】
3/31からアンスティチュフランセでカイエ・ドゥ・シネマ週間が始まる。フランスで話題になった作品や監督の特集上映が毎年行われる。
今回は鬼才アラン・ギロディ作品が特
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.1

【情弱の恐怖】
ジェームズ・ボンドのドキュメンタリーと思ってしまうタイトルだが違う。
カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲ったケン・ローチ引退作だ。

イギリスの労働者階級、どん底のどん底を描いてきたケ
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ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター(1970年製作の映画)

4.0

【ライブ映画と思いきや、、、】
ドキュメンタリー映画は、現在進行形を撮る為不測の事態が起きる。ある種、そのハプニングが凄いかどうかで作品の評価が決まってしまう。このローリング・ストーンズのライブを収め
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.4

【試写会:火星から帰ってくるよりもムズい!?エクストリーム帰宅】
日本公開4/7(金)アカデミー賞にノミネートされた「ライオン 25年目のただいま」を試写会で一足早く観てきました。インドで迷子になり、
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家庭(1970年製作の映画)

4.2

【映画納め】
今日で大学を卒業するので、AVライブラリで映画納めしてきた。

最後に観た作品はトリュフォーの「家庭」。原題はDOMICILE CONJUGAL(夫婦の家庭)。食指が動きにくい、せめて邦
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バッド・チューニング(1993年製作の映画)

3.2

【何もない青春カルト映画】
Netflixに青春カルト映画「バッド・チューニング」が登場。「101 CULT MOVIES YOU MUST SEE BEFORE YOU DIE」にも掲載されている作
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SING/シング(2016年製作の映画)

2.3

【おいコアラ、顔貸せや!】
イルミネーション社最新作。
正直、ディズニーやピクサーよりもイルミネーション社派なんだが、世間の評価に反してあまりノれなかった。

いや、面白いっちゃ面白い。
「CALL
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横道世之介(2013年製作の映画)

5.0

【卒業シーズンに観たい傑作】
☆輝ける青春
大学入学前に観た時、
「大学の自由さ」を
あまりにも清々しく
爽快に描いていたので、
期待を膨らませる
きっかけとなった。

大学を去る今、観ると、
あまり
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娘よ(2014年製作の映画)

4.1

【全国の怒りのデス・ロードファン必見!
衝撃のパキスタン映画3/25襲来!】
3/25より岩波ホールで
日本初のパキスタン映画が
公開される。

女性監督である
アフィア・ナサニエルが
デビュー作とし
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.4

〜「ラ・ラ・ランド」にノレなかった方必見のミュージカル〜

Twitter上で絶賛されている
「モアナと伝説の海」を映画友の会前に観てきた。朝は吹き替え回しかないのだが、この吹き替えが素晴らしい。
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美女と野獣(1946年製作の映画)

3.2

【「美女と野獣(1946)」】
N.W.レフンのオールタイムベスト9位作品。4/21よりディズニー実写版公開にちなみ鑑賞。

「白雪姫」もそうだが、ディズニー童話アニメのヨーロッパ実写版は全然違うので
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冷血(1967年製作の映画)

3.2

【「冷血」感想】
「ティファニーで朝食を」で有名なトルーマン・カポーティのノンフィクション小説の映画化。最近、TSUTAYAでフィーチャーされるようになり日本でも再評価されるようになった。原作は2度挫
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地獄門(1953年製作の映画)

4.4

【「地獄門」感想】
カンヌ国際映画祭で初めてパルムドールを仕留めた日本映画「地獄門」を観た。

単に当時はまだ珍しかったイーストマン・カラーや日本文化の珍しさによる受賞と思っていたのだが、ストーリーも
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.1

【「パーフェクト・ワールド」感想】
最近は、人にオススメ映画を教えてばかり。なので、友だちから映画をオススメされると嬉しい。しかも、それが面白かったりすると尚嬉しい。

先日、同窓会で「パーフェクト・
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私の、息子(2013年製作の映画)

4.1

【親バカの極み】
ルーマニア映画は2000代以降、
力をつけてきて、鬱映画のトップランナーを走っている。

「エリザのために」を観て、他にもルーマニア映画観たくなったので、Netflixで観た。「エリ
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

3.7

【ハードなストップモーションアニメ】
アカデミー賞長編アニメ部門ノミネートのスイスアニメを東京アニメアワードフェスティバル2017で観てきた。

日本公開は正直厳しいがそれでも、
本作は一見の価値ある
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.3

【闇鍋映画爆誕】
「お嬢さん」、「アシュラ」、「コクソン」と鬼畜韓国映画が盛り上がっている3月だが、何故か「コクソン」はG指定。小学生でも観られる。予告編からも、
「意外とバイオレント描写弱めなのかな
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いとこ同志(1959年製作の映画)

4.0

【地頭マンとの闘い】
ヨーロッパ映画好きだが、フランス映画は長年苦手だったので、有名な本作を観るまで長い年月がかかった。
そして、何もしがらみがない今だからこそ楽しめる傑作だった。

中身を語る前に、
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実録・阿部定(1975年製作の映画)

4.0

【後半まで我慢!】
きりたんぽ問題で盛り上がっている阿部定ドラマにちなんで、田中登のロマンポルノを観た。

以前、本作を調べた際、
「後半まで怠いよ」みたいな感想をみかけた。確かにそうだ。「愛のコリー
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NO(2012年製作の映画)

4.6

【「ジャッキー」の予習に】
3/31公開の「ジャッキー/ファーストレディ最後の使命」に向け、今キテいるチリ監督パブロ・ララインの「NO」を観た。

「ジャッキー」は、ケネディ夫人の伝説の番組「A To
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男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年製作の映画)

3.2

【寅さんフルマラソン16】
☆前座は西部劇
今回のアヴァンタイトル茶番は、
西部劇!これまたセットを作り込んで
いて、「シェーン」等を思い浮かべる
オマージュオマージュの
ラーメン二郎で攻めている。
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男はつらいよ 寅次郎頑張れ!(1977年製作の映画)

3.9

【寅さんフルマラソン20】
☆満男篇の原点「寅次郎夢枕(10作目)」や
「葛飾立志篇(16作目)」では、
恋愛に不器用な先生の
恋愛を助ける話が描かれて
いたのだが、
今回は年下の男の子に
恋愛を教え
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男はつらいよ 寅次郎春の夢(1979年製作の映画)

4.1

【寅さんフルマラソン24】
☆脚本が凄い!
本作は、アメリカ人と日本人の
対立を非常に危険なギリギリ
ラインで笑い飛ばす作品となっている。

協賛も日本航空で、
アメリカロケも敢行。
前座のポランスキ
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

4.2

【寅さんフルマラソン15】
☆アヴァンタイトルが豪華に!
前作「男はつらいよ 寅次郎子守唄」から
アヴァンタイトルの茶番に力が
入るようになりました。

前回の茶番では神になった寅次郎が、
今回はシン
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

4.6

【寅さんフルマラソン17】
☆70年代にもあった「プロにタダでお願いする問題!」
画家に、マドンナ絡みで
寅さんは絵を描いて貰おうと
画家の家に訪れるシーンがある。

「この前みたいにちょちょっと
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男はつらいよ 旅と女と寅次郎(1983年製作の映画)

4.0

【寅さんフルマラソン31】
☆神回!運動会小話
寅次郎を家から追い出す、
茶番、今回は傑作ですぞ!

博もタコ社長の右腕として
連日忙しい日々を送っている。
折角の満男の運動会も
観に行ってあげられな
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男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(1982年製作の映画)

3.5

【寅さんフルマラソン30】
☆松竹歌劇団再来!
今回、
21作目「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」
以来の松竹歌劇団(SKD)が
スポンサーにつき、冒頭の
茶番で大活躍している。

なんと、今回の夢
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男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(1984年製作の映画)

3.3

【寅さんフルマラソン33】
☆「チャイナタウン」オマージュ
冒頭の夢前座は、
不朽の名作「チャイナタウン」を
思わせるハードボイルドから始まる。
「男はつらいよ」シリーズの
前座はやけに金がかかってお
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男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(1983年製作の映画)

4.0

【寅さんフルマラソン32】
☆寅さんお坊さん回
本作は、ブンブンが卒業旅行前に
尾道映画を観ておこうと思い
鑑賞したのだが、
思いの外、尾道(厳密には
因島)要素は少なく、
あくまで寅さんが坊さん
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男はつらいよ 柴又より愛をこめて(1985年製作の映画)

3.1

【寅さんフルマラソン36】
☆タコ社長の娘家出回
「007 ロシアより愛をこめて」の
パロディタイトルという、
出落ち感溢れる本作は、
タコ社長のピンチで開幕を
向ける。

「男はつらいよ」シリーズは
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