Claraさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

2.0

個人的には嫌い。不愉快だった。人間って本当にろくでもないという気持ちでいっぱい。
しかし風刺作品という点では、世の中や人間を、まさにぶった切っている映画だと思う。そして、やったことは必ず自分の所に返っ
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幸せになるための27のドレス(2008年製作の映画)

3.9

予想外に気にいった。結婚はしたくても、結婚式なんて幸せの押し売りのようなものだと思っているので、全く憧れがないのにだ。ラブストーリーだからというわけでもない。
主人公は世話好きで、お人好しな女性だが、
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

3.9

私の「訪れたい国」TOP5に入るキューバ。行きたい気持ちがこれまで以上に高まった!
ドキュメンタリーは得意ではないが、挑戦した結果、夢中に。
おもいっきり耳で音楽を楽しんで、目で街並みやメンバーの演奏
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黒いオルフェ(1959年製作の映画)

3.8

2000年のリバイバル版を鑑賞。(別パッケージ)
ギリシャ神話がベースなので、物語そのものは女性好みかと。(ギリシャ神話は、星座の物語をチェックすると雰囲気がわかるかも)
運命と深い愛の物語で、ブラジ
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スティング(1973年製作の映画)

3.8

詐欺師の手口、まったく見破れず。「またか!」「あれっ?」「いつのまに?」の繰り返し。
詐欺の手口の巧妙さと、あの軽快な音楽がマッチしている。
さらに、靴の音も。時代も感じるポイントかも。
男性にオスス
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.2

人間の精神の極限状態が、すごくよく伝わってくる。
親からのプレッシャーと束縛にずっと耐え続け、バレエしか知らない人生を送ってきた真面目で繊細な人間が抱える、限界を超えた抑制。そこに大役を得た喜びの裏に
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神さまがくれた娘(2011年製作の映画)

4.0

私は予想外に涙してしまった。そして、みなさんがインド版「アイ・アム・サム」と仰っているのを鑑賞後に知り、納得!
でも、インドという国の事情がちゃんと反映されている。
途上国では障害をもった人は冷遇され
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.6

地味めで独身40代。妄想癖あり。妄想の中では、イケてるおじさま。妄想中のフリーズっぷりがすさまじい。笑
そんな男性が、雑誌の最終号の表紙になるはずの、消えたネガを探して旅に出る。
妄想ではなく、現実に
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許されざる者(1992年製作の映画)

3.5

西部劇って見にくい印象があったけど、すんなり入り込めて面白かった。
ただ鑑賞の前提として、正論とか現代常識を持ちこんで観るものではないと思う。そんなもの持ちこんでみたら、成立しないジャンルかと。だから
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.2

いい映画。優して、強い物語。
幼馴染のマット・デイモンとベン・アフレックが共演かつ、脚本を書いているが、脚本がいいんだな、きっと。

ロビンからは、人生で経験した辛い経験や最高の幸せから得た、人に寄り
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.0

ウェス・アンダーソン好きにはたまらない作品のようですが、ウェス作品を見たことがなかった私には、それが理解できずに残念。
ストップモーション・アニメは、手作りの温かみを感じられて好き。
しかし(かなり個
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鉄くず拾いの物語(2013年製作の映画)

3.8

ボスニア出身の監督が、ボスニア紛争の最前線で記録映像を撮っていたころのシンプルな手法で、わずか1万3000ユーロの自己資金を投じ、9日間の撮影で完成させた作品とのこと。
ドキュメンタリーに思えるが、実
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夜のとばりの物語 醒めない夢(2012年製作の映画)

4.0

影絵を利用したそのアイディアと、背景の色どりとのコントラストが生み出す美しさは、相変わらずため息がでるほど美しい。
物語が生まれた土地の民族模様などが、使われる場面があるのも素敵。
どうやら影絵の手法
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NO(2012年製作の映画)

3.7

ガエル・ガルシア・ベルナル主演というだけで、鑑賞を決定。
頭の中の彼は、モーターサイクル・ダイアリーズの時なので、老けたなーというのが第一印象。なかなかショック。笑

実話をもとにした物語なのだけど、
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E.T.(1982年製作の映画)

3.4

自転車で空を飛ぶシーンや、指を合わせるシーンは有名だけど、なんだかんだ観たことがなかった映画。
E.T.ちゃんと見ると、なかなか気持ち悪い。笑
しかも、エキストラ・テレストリアルの略だったのか。

E
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情婦(1957年製作の映画)

4.5

タイトルとジャケからは想像つきにくい(ズレてるわけではない)、殺人事件裁判の話で、法廷のシーンが多い。
ラストの大どんでん返しが秀逸ということはあらかじめ知っていたので、ちょっとやそっとじゃ驚かないぞ
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.0

価値観や生き方は十人十色で、正解や間違いがあるわけでもない。(倫理的な問題は置いておいてね)
だから、重荷を背負わない、他人が絡んで発生する責任などを負わない生き方を否定する気はない。
ただ、自分自身
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フル・モンティ(1997年製作の映画)

2.8

きっととてもバカバカしくて笑える作品なんだろうなーと思って観たのだけど、どうも私にはしっくりこなかった。残念。

言いだしっぺが尻尾巻いて逃げようとするなんて、なんて情けない!と思っていたところに、息
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親愛なるきみへ(2010年製作の映画)

5.0

きみに読む物語の監督っぽい作品、あいかわらずですね。
この手の作品は、自分が置かれている状況や過去の経験をなんかしらの方法でリンクさせたりしながら観るかどうかで、感じ方が変わってくると思っている。
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アップサイドダウン 重力の恋人(2012年製作の映画)

3.3

想像の世界をSFの力で美しく幻想的に描いた映像が魅力の1つだと思う。
そして発想も面白い。
格差社会を比喩的描写で描く作品はチラホラあるし、これもその1つだと思うけど、テーマが愛で、綺麗に描かれている
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ローマでアモーレ(2012年製作の映画)

3.0

ウディ・アレン本人が登場する時は、いつも卑屈なおじさんで、その感じがしっくりきてるのが面白い。笑
ローマの素敵な街並みや風景を思う存分楽しめる。
オムニバスがあまり好きではないので、何を言いたいの?と
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ウォーリー(2008年製作の映画)

3.3

近未来的な物語と、ピクサーの映像がベストマッチしているアニメ。
汚染率がひどく荒廃してしまった地球で、荒れ果てた土地をロボットが1台でコツコツと掃除し続ける。
ごみの中から見つけ出したラブストーリーの
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初雪(2013年製作の映画)

3.5

イタリア映画祭で鑑賞。原題:La prima nere。
トーゴ湯っしんの難民・ダニが妊娠中の妻と亡命を試みたところ、途中で妻を亡くし、子は無事出産。
子どもに妻の姿を重ね、愛情をかけて養育できずに苦
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ステイ・フレンズ(2011年製作の映画)

3.8

ミラ・クニスにとろけました♡
アメリカに関心がないので、NYとLAの違いをこの映画でちょっと感じることができて、そこもよかった点の1つ。
ストーリーの運びは予想可能だけど、ところどころ笑っちゃうシーン
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.5

人工知能との恋というだけで、近未来的な話のような、まだまだ先に起こりうるかもしれない話のような…という気がする。
でも、携帯電話はさらに進化し、みんなひとりごとを言いながら街中を歩いているような様子や
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息もできない(2008年製作の映画)

3.5

男性優位、一家の主人が絶対な韓国文化ゆえに起きる暴力。
終始、そういう印象を抱かずにはいられなかった。

生まれる家は選べない。
だから、そこでどんな悲しみや苦しみを味わっても、逃げることができないし
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.3

フランシス・フォード=コッポラの娘ソフィア・コッポラとしての、彼女が経験した親子の時間を投影した部分のある作品。
ヒューマンドラマだけど、ロードムービーのような雰囲気、時間の流れがある作品に感じる。
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インセプション(2010年製作の映画)

3.5

マリオン・コティヤール目当てで鑑賞。
いまだにJUNOのイメージが強いエレン・ペイジは、面影はがっちり残っているのに大人になっていて、不思議な感じだけど可愛い。

肝心のストーリーは、どういう感想をも
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ソルト(2010年製作の映画)

2.9

終わり方が中途半端すぎてビックリした。
含みをもたせるにしても、不完全燃焼すぎやしないか。
アンジーの美貌も、楽しむならツーリストとかの方が絶対活かされてる。
アクションも、派手に暴れたイメージは残る
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

4.3

冒頭から素敵なアニメだなーと気にいってしまった。
夢のない大人なので(笑)、最初はつい現実的に考えてしまうところがある。
しかし、それを振り払えると夢と優しさに溢れた物語と、綺麗な映像に魅了される。
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ツーリスト(2010年製作の映画)

3.0

フランス映画「アンソニー・ジマー」のリメイク。
アンジーはあまり好みではないが、この作品の彼女はとっても美しくて惚れぼれ。
そして、原形のあるデップを見ることができる。
この映画の魅力は、この2点だっ
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夜のとばりの物語(2011年製作の映画)

4.1

フランスの美的センスが光る大人向けアニメ。
TVシリーズとして作られた短編物語をまとめたオムニバスで、影絵×3Dというユニークな作品。
影絵は絵と違って表情がないのに、それを感じさせる魅力があると思う
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メアリー&マックス(2009年製作の映画)

4.1

クレイアニメならではの手作り感が可愛らしい。
しかし内容は重みがあり、ブラックユーモアも散りばめられているので、大人向けで、1人じっくり観る作品。
実話が基だということに驚き。

メアリーが送る人生に
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ザ・シンプソンズ MOVIE(2007年製作の映画)

3.5

アメリカのアニメは、笑わせるものって感じがして、日本のとは別物だなと思う。
ジョークだけではなく、画での表現もまたおもしろい。
パロディが豊富だから、どれだけ気付けるかな?という楽しみもあり。
でも実
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ブルー 初めての空へ(2011年製作の映画)

4.0

リオが舞台だけあって、サンバの明るい音楽が観る側を楽しく、明るい気持ちにさせてくれるアニメ。映像も綺麗だし、今まで自分が観たことのあるアニメとは一味違った。
ブラジル制作だと思っていたら、実はアメリカ
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しわ(2011年製作の映画)

3.9

いつかは誰しもが歳をとる。
病を抱え、何事も以前のようにはできなくなる日がやってくる。テーマはその時、老後である。
なんとも言えない気持ちになった。

介護の現場に居合わせたことのある人なら想像しやす
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