OMCさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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(2023年製作の映画)

4.3

本能寺の変に至るまでとその後の話。
アクションとバイオレンス描写が凄かった。そして俳優陣の狂いっぷりが見事。特に加瀬亮!あのヘビのような目で睨まれたら身動きできなくなると思う。絶対に絡まれたくないヤバ
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東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

4.7

尾道に住む老夫婦が東京の子供達に会いにいく話。
初めての小津安二郎作品です。
終始淡々と話は進んでいく。大きな事件が起きるわけでも無く、ごく普通の家族の会話が交わされて、親の気持ち、子の事情が、少しず
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正欲(2023年製作の映画)

4.1

秘密を抱えて心を閉ざしてしまった人たちの群像劇。
作品の中で描かれる性癖については正直なところ理解し難かった。でも世界は広い、いろんな性癖、趣味嗜好があって当たり前。理解できないからといって、嘲笑った
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.8

特殊な能力を持った女が精神病院から脱走する話。
主演の子、見た後で気がついたけどNetflixオリジナル映画「バレリーナ」で素晴らしいアクションを見せてくれたチョン・ジョンソさんだったんですね。目ヂカ
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.9

パトリシア・ハイスミス原作のサスペンス映画。
アラン・ドロンは誕生日が私と同じなので勝手に親近感を持ってます。(でもこの作品は初見です)
トム(アラン・ドロン)は頭が良いが、上流階級出身じゃないことを
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理想郷(2022年製作の映画)

3.9

田舎に移住してきた夫婦と地元民との軋轢を描いた作品。
実際の事件から着想を得たフィクションらしい。
まず冒頭から度肝を抜かれる。
「ガリシア地方の男は野生の馬を素手で捕まえ、印をつけて再び野に放つ」の
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.8

「Filmarks90'」リバイバル上映企画にて鑑賞。
前から見たいと思ってた作品が劇場で見られるとのことなのでこの機会に見てきました。
見始めた途端嫌な予感がした。主人公が粗野で、気が短くて、自分勝
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.0

公開当時かなり話題になったし、その後も何度か見る機会があったのに、何となく重くて怖そうなので避けてきたけど、今回思い切って見てみました。
これ実話だったんですね。wikiで調べてびっくりしました。
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君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

4.2

亡き妻との約束を果たすためにバスを乗り継いで1,350kmの旅をするおじいさんの話。
この設定絶対に泣くやつと思いながら見始めたら、案の定泣いちゃいました。
アメイジンググレイスの独唱なんかされたら、
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バレリーナ(2023年製作の映画)

3.6

友人を自殺に追いやった男に復讐する話。
Netflixオリジナル映画。
女性版ジョン・ウィックといっても良いくらいアクションが凄かった。そして韓国映画らしく痛そうな描写も手抜きがない。
ストーリーは至
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私がやりました(2023年製作の映画)

3.6

舞台は1930年代、街の様子やファッションがおしゃれで、女優さんは可愛くて、終始心地よく見られるコメディ。あまりにも心地よいので途中何度かウトウトしてしまいました。
立場の弱い女優と、権力を悪用してモ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦の敗戦によってゼロになった日本に、さらにゴジラが追い討ちをかける話。
戦後という時代設定がストーリーにうまく生かされていたと思う。
当時の日本人の絶望感、復興への希望、そしていつまでも残
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.0

強制労働を逃れるために精神疾患を装って入院してきた受刑者の話。
1976年アカデミー賞作品賞受賞。
初見です。
ジャック・ニコルソンはもちろんのこと、入院患者役の役者さんたちの演技が素晴らしかった。
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.7

「Filmarks90'」リバイバル上映企画にて鑑賞。
大好きな作品を劇場の大画面で見られて幸せです。何回見ても泣ける。
ジャン・レノもナタリー・ポートマンもゲイリー・オールドマンもみんな最高!
一番
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

デヴィッド・フィンチャーのネトフリオリジナル映画。配信に先立って劇場で先行公開されるということなので、せっかくだから見てきました。
話は淡々と進んで、どんどん殺されていく。
事件が起こる前の冒頭30分
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

遠くない未来、AIを排除することを決めたアメリカと、AIと共存している「ニューアジア」の間で起きた戦争の話。
これぞSFという感じ。監督も語っているようにベトナムを舞台にしたブレードランナー的な作品。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.7

アメリカのオクラホマで起きた先住民族(オセージ族)大量殺人事件をモチーフにした作品。
これが本当にあった事件だというのだから恐ろしい。そもそも自分の財産を後見人が管理していて、自由に使えないって、どん
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ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.5

邦題から勝手に未来世紀ブラジル的なものを想像して、前情報なしで見に行ったら全然違いました。
原題は「RMN」日本でいうMRI(脳など体内をスキャンするアレ)のこと。
舞台はルーマニアのトランシルヴァニ
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.8

承認欲求が強すぎる主人公が副作用が問題になっている薬物に手を出してしまう話。
友人たちとの会話が、絶妙に人をイラつかせるところを突いてくる。オープニングからエンディングまで、1ミリも共感できず、救いの
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(2023年製作の映画)

4.0

2016年に相模原市の知的障害者施設で起きた津久井やまゆり園大量殺傷事件をモチーフにした話。
秋葉原通り魔事件や京アニ放火殺人事件の犯人と比較して大きく違うのは植松聖(さとくん)が社交的で明るい性格だ
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.0

「Filmarks90'」リバイバル上映企画にて鑑賞。
ジョニー・デップとディカプリオが誰かわからないくらい若くて、見た目も演技も瑞々しい。そしてディカプリオ演じる知的障害を持つ弟は、本当にそうとしか
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アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.6

ベビーシッターのデビーが財産目当てでおじのフェスターと結婚しちゃう話。
デビーがなかなかのヴィランでアダムス一家もタジタジっていう感じでした。
そしてブラックユーモアは前作と変わらず冴えています。
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.7

当主ゴメズの生き別れた兄フェスターが屋敷に現れる話。
大好きな世界観です。ずっとブラックユーモアの連続でニヤニヤしながら見てしまう。
昔見た時はハンドの可愛さとウェンズデーのキュートさに惹かれましたが
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.7

イコライザー3作目。マッコールがイタリアの漁村で大暴れする話。
1作目はホームセンターの店員、2作目は配車サービスのドライバー、今回は職業がよくわからなかった。(もしかしたら見逃しただけ?)
イタリア
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.7

シリーズ2作目、今度は配車サービスの運転手。
最後のクライマックスに向けて人間ドラマを丹念に描いていくのが良い。
そして今回は、謎の部分が多かったマッコールの過去がかなり明らかにされる。
前作に引き続
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.7

ホームセンターで働くおじさんが実は…っていう話。
読書が趣味で、几帳面な性格で、人情に厚いっていうキャラ設定が良い。
なんだかんだ言ってもやっぱり悪い奴を懲らしめる話は面白い。それも、悪役が悪ければ悪
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.8

嗅覚の鋭い少女が香りを嗅ぐことでタイムリープする話。
「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロス主演。
SF色はそんなに強くない。どちらかというと、田舎の小さな村で起きたある事件を軸に男女の
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ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

3.6

オープニングで「脚本&ナレーション:アルフレッド・ヒッチコック」のクレジットが流れる。
ヒッチコックの映画制作の秘密を彼自身が語る映画。
ヒッチコックの作品は何本か見たけど、おそらくどれも漫然と表層的
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

4.2

特殊詐欺グループの見張り役をするネリの話。
大好きな安藤サクラ主演という一点だけで見に行きました。
でも他の俳優陣の演技も素晴らしかった。特に宇崎竜童!最初誰だかわかりませんでしたが、あることをきっか
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ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)(2022年製作の映画)

3.6

ジャン=リュック・ゴダールの素顔に迫るドキュメンタリー。
映画が芸術とみなされていないことを憂いて、彼はそうでないということを一生涯かけて作品で示し続けた。映画人であるけども、詩人でもあり、哲学者でも
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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

3.8

事実に基づく映画。
警官がドアをガンガンと叩く音と、ケネスの補聴器がハウリングを起こして発するキーンという不快な音によって、映画を見ている間、ずっと不安な気持ちにさせられる。
事件の根底にあるのは、黒
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.2

「ジョン・ウィック」シリーズ第4弾。
舞台はパリ、ベルリン、NY、そして大阪!
大阪コンチネンタルホテルでの格闘はワクワクしました。真田広之ってやっぱかっこいいですね。日本人として誇らしいです。
愛犬
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

「ジョン・ウィック」シリーズ第3弾。
アクションシーンは、どんどん進化していく。しかも本に馬、あらゆる物が彼の手にかかれば凶器と化す。そして今回は賢くて可愛い犬たちが大活躍。見どころが一杯でした。
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

イタリアン・マフィアの依頼を断ったら逆ギレされる話。
とにかく前作に続いてアクションシーンがすごい。これどうやって撮ってるの?ケガ人出てるんじゃない?って思うくらい激しくて、しかもスタイリッシュ。
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

幼少期からバレエ一筋で生きてきたエリーズが、足の怪我をきっかけにコンテンポラリーダンスに目覚める話。
ダンスには全く詳しくないけど、彼らが踊る姿からは、人間の持つ生命力とか、太古の時代の記憶のようなも
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

ゲーム…じゃなくてドライビングシミュレーター「グランツーリスモ」のトッププレイヤーを本物のレーサーに育成する話。
「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督の新作ということで観てきました。
同監督の嗜好と
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