emediaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.0

原題の『À L'abordage』には「搭乗」から「偶発的な衝突」「敵船への接舷攻撃・襲撃」「船同士の衝突」に「接岸」まで広い意味合いがあるらしい
「負け組」に類する男性3人がヴァカンスで出逢いと別れ
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.9

この優しげな眼差しが放つ「沈黙」ほど怖いものはない
チャーリーの言葉を固唾をのみ息を止めて待っていた
たとえ言い訳でもいいから何か言ってほしいのに・・
看護師として避けては通れない患者の「死」
もし自
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.8

飄々とした篠田湖山が水墨画への門戸を霜介に開け放つ
空虚感を纏った霜介の目が1枚の作品に魅せられ
素直に筆を走らせながらも何かと葛藤する姿がある
地味ではあるが繊細であり大胆な筆遣いに惹きこまれる
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.8

廃墟と化したスペンサー邸に吸いこまれていくダイアナ
あなたを救い出す術は本当になかったのでしょうか?





狩りの装いはアクアスキュータム?ダックス?

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

この「幸せ」を奪おうとするのなら・・
人間のみならず動物の母性や父性を舐めてはいけません




言葉を発する登場人物は3名なので
気持ちがギュウギュウ詰めになって
🐶も🐱も🐑も何か喋ってヨ!と思いま
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

3.8

旅立つまでに愛する人へ伝える言葉は「赦し」である
安らかに終える人生は患者と医師の歩調とも言える
『Voyage Voyage』Desireless(1989)が流れると府に落ちる

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

3.8

孤独な死を弔う「おみおくり係」のマキモトが全うする
宇崎竜童の声を聞けないのか?と思っていたら「聴かせて」もらえた

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.9

ぶっ壊れた友達(マリコ)の死は置いていかれたシイノをぶっ壊す
何もかも打ち明けていた筈なのにマリコは独りで逝った
遺骨を強奪したシイノは「マリコ」を海に連れていく


海に向かって歯を磨くシーン・・シ
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空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

4.2

国が認めた「安全性」に裏切られた人々の復讐
訴訟へ持ちこむまでの険しい道程に胸が締めつけられる





「汚れたミルク」「ダーク・ウォーターズ」に続き国や大手企業を相手取る訴訟ものは結果が解っていて
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人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.8

サイコ野郎の鬼畜っぷりが尋常ではない





ファン・ジョンミン
心臓が悪いのに走りすぎ?!

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION(2022年製作の映画)

4.2

改めて・・
「俺がJ・K・シモンズだ!」
「カンバーバッチを止めないで」
「デフォーは嗤う」
「ピーター3兄弟はいく」

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.2

わたしは徐々に解ってきた
東野圭吾の作品は苦手なのかも知れない
この・・捻って?また捻って?どうでしょう?
という流れが鬱陶しいと感じ始めたのである

この作品では椎名桔平の掠れ具合いと
酒向芳の貧乏
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渇きと偽り(2020年製作の映画)

3.9

どこから「嘘」が始まっていたのだろうか?
あの淡い恋は哀しくも深い想い出になって・・
まるで20年越しの間違い探しのようである

親友であるルークの葬儀に呼び戻されるアーロン
故郷の地は干魃で人間の心
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百花(2022年製作の映画)

3.9

叙情的な作品であり主人公となる親子(百合子&泉)の意思疎通が縺れる中で最も大切にしていた記憶が甦る

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

エクセレントにバイオレンスが堪らないっ🔫





大竹しのぶが「必殺仕置人」でした🤭

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

3.9

アーナンドが出逢う「学びの場」から遠ざけられた子たち
「王の子が王になる」であって貧しいのなら空腹ならば働けと言われる

あと一歩のところで大学への道を絶たれたアーナンドは
この30人のために塾を開き
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轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

3.2

胸糞の悪い「嫉妬」がもたらす悪夢である
何とも・・あと味が悪い

地下室のヘンな穴(2022年製作の映画)

3.8

何ごとにも依存しすぎてはなりませぬ




ある意味ではフランス的なオカルト?ホラー?

虫(蟻)が苦手な人は注意してね🐜

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

濃霧の米原駅に独りたたずむ真田広之・・もう充分にTHE映画ではないか!





車内のアクションだけに窮屈ながらの迫力
故に京都(五重の塔をバックに)の真田広之は
正統派の殺陣が重厚に感じさせる
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.0

マチュー・アマルリックが描く哀しみの沼は深いわ



アディダスのスニーカーで地を踏みしめ
ブーツのヒールがコツコツと音を立てる

いま傍に居ないのは離れたから・・


ヴィッキー・クリープス
『ファ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

とにかく不気味ってのは嫌だね😱
もう・・Nope nope nope nope !嫌~っ!こないで~っ!


『ミナリ』のスティーヴン・ユァンが強烈キャラで・・

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.9

丁寧に暮らすことで「遺された」人々は時間を感じられる
何かと癖のある人々が登場するが誰かを否定することはせず
いまの自分を大切に生きようとするかたちがいい
個人的には打倒『PLAN75』かと思うほど逝
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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.8

いま何かを憎んで恨んでいるなら
錚々たるクズが出迎えてくれるヨ

人間のクズって何でしたっけ?と文化的に「クズ」について考える
クズとクズが奪い合い
クズがクズを脅して
クズがクズを貶めて
クズとクズ
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.8

「光」と「影」は一対であっても重なることはない
自らの「1票を勝ち取る」ことを叫ぶウンボムに
相手の「10票を奪う」という効率を唱えるチャンデ
脱北者として蔑まれたチャンデが培った生き方は「影」が色濃
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きっと地上には満天の星(2020年製作の映画)

3.8

保護された子は「親元に戻される」という概念の国「日本」では
この母親のアウトな部分に眉を潜めるばかりではあるが
貧困・薬物依存・売春・支援拒否という母(ニッキー)&娘(リトル)
どこから始まって何から
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L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.9

汚職警官が蔓延る忌々しき事態に信じられるものを捜す元刑事(プール)
自らの記事に疑念を抱き真相へ辿ろうとする記者(ジャック)
18年の月日と共に謎は更に深まっていく中で二人が追いつめた先には
全てを捩
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アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

役者のエチエンヌにとっては高嶺の花であるオデオン座
この舞台で完璧なる「謝罪」で喝采を浴びるとは複雑ながらも
あの晴れ舞台は囚人たちには重荷だったのか?


カド・メラッドは
『オーケストラ・クラス』
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

生まれくる子は幸せになるパスポートを持っていて善し悪しのスタンプが押され更新するたびに自分の道を選んでいける

グレイマン(2022年製作の映画)

4.2

クラブに真っ赤なスーツで登場するシックス(ライアン・ゴズリング)
CIAの任務で対象者を狙うシックスの位置に驚かされる

殺し屋であろうと「被害者」を出さないという信念から計画中止?かと思ったら!
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.9

女性兵士としての任務を終えたイーヤとマーシャが歩む日常
看護士として大勢の傷病軍人を支えながらパーシュカを育てるイーヤ
けれど自らのPTSDが原因で安らぎが失われてしまう
戦友のマーシャが帰還したこと
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魂のまなざし(2020年製作の映画)

3.9

まだ芸術分野でも男性優位であった時世に秀でた女性「ヘレン・シャルフベック」が貫いた生きざま
美化せず誇張せず思いのままに描くという作風である
このヘレンが若い男性(エイナル)に恋することで
いままでに
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

どの国とも良好な関係を結びたいと思いながら観るといい
他国で反乱に巻きこまれたなら「生きのびる」という選択のみ
ただ祖国に戻ったら何かが待ちうけているかも知れない

敬虔な信仰心のもとで銃撃する姿が異
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.9

移り気で堪え性がないのは自分でも解っている
ひとつひとつに言い訳を加えると重たいから
次に進もうって思うだけで何の悪気もない
どうにか生きていけるものだヨと
スクリーンに向かって微笑んでいる自分がいた
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

若きエルヴィスの揺れる眼差しに鼻血が出るかと思っていたら
晩年の「アンチェインド・メロディ」で涙うるうる・・

紛れもないマザコンのエルヴィスが
「母は許しているのに」とか「ピンクのキャデラック」とか
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