emediaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.9

家族愛が沁みるね~~

イーサン・ホークはマスクを終始つけており
目元が潤んだり口元が歪んだり
ぽってり腹の半裸で眠りこけたり
知らぬ人が観たら誰?状態の絶妙非情演技
口あんぐりのシーンを向かえるまで
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

吉田恵輔監督は人間の腹の中を片手で引っ掻き回せるのだろう
もわっとした気分を花びらのように振り撒いてくる




ぶつかって相手の荷物が落ちても知らぬふり?
あり得ないヨ!と思うけれど
心の中で「うわ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

洗車場のシーンが「家族」である微笑ましい時間を映し出す

「捨てる前は福祉課」で「捨てたあとは刑事課」というあたりは韓国も日本も大差はない

車内で張りこむ刑事(スジン&イ)の咀嚼音が殺伐としていて
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

この暴走を止められるくらいなら地球上の恋は絶滅するのだヨ
ポール・トーマス・アンダーソンがぶん投げる微調整不可能なラブストーリー
ショーン・ペンとブラッドリー・クーパーは常に全開なので容赦がない!

誰も守ってくれない(2008年製作の映画)

3.4

まるで救いのない世の中を映し出している
登場する面々が濃厚すぎて驚かされる作品
なので志田 未来には
「本当にがんばったね」と言ってあげたい

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

『或る終焉』『おみおくりの作法』『母の身終い』と死にゆく時間を取りあげた作品は多い
おくる者もおくられる者も語られたなら次は「いざなう者」である

日本は自然に天へ召され難い国になるのだろうか?

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前科者(2022年製作の映画)

3.8

父親(リリー・フランキー)が目を瞑るシーンが最も印象的

君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.9

重い荷物を抱えて道程1350キロのバス旅が始まる
誰に訊かれても「急いでいる」と言い放つ一心不乱のトム
この「急いでいる」がためのエピソードがSNSにのって拡まっていくのである

次から次に乗り継ぐバ
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.4

武士の「志」を貫いた男(河井継之助)の生きざま










いまどきの大河ドラマと比べると
堅い言葉遣いが並べられた作風(司馬遼太郎)
特に読み伝えるようなシーンでは
聞き取りづらい速さがあり
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.4

どのくらい「探されない被害者」がいるのだろう?

シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~(2019年製作の映画)

4.0

英軍基地に暮らす軍人の妻として
常に平穏を装いながらも・・
真夜中の電話や突然の訪問に脅えている
謙虚であり英軍の誇りを保つという重石がある


ウディ・ハレルソン&ベン・フォスターの
「メッセンジャ
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さがす(2022年製作の映画)

3.8

人間として生きて人間として死んでいくこと

帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.8

報われることのない「恋」ほど燃え上がるというが
この二人の時間は実際には7年間にも及んだらしい
いわゆる格差は血筋であったり自出からなる人間の壁

この時代の格差はいまで言う「格差婚」や「玉の輿」「逆
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.2

ある雨の日に他に「拠のない」二人が廻り合う
きっと互いに心は震えていただろう
なのに怯えの奥にある救いを感じ取るかのように
二人は同じ拠で平穏な時間を費やす
離ればなれになって再び出逢うまで
お互いの
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明日の記憶(2005年製作の映画)

3.8

自分を責めて泣かれるのが家族にとっては最もつらいことで身につまされる

誰かの幸せ(2020年製作の映画)

3.4

何回も呼ばれるのにオーダーを通せないギャンソンの苛立ちが解る!

親友であっても・・親しい故に嫉妬が重たい
いままで通りの気持ちでいるのはレアだけで
周りは勝手に騒ぎ立てたり妬んだり


♂️プレゼン
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.8

果たして「病」なのか?「癖」なのか?とも考えたが
人間を虜にして身を滅ぼすまでとなると「病」なのだろう
犯罪における共通点も然ること乍ら相手の心に「はいりこむ」能力が恐ろしい
ある選択を迫るシーンでは
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.4

いきあたりばったりで身勝手な野心家の男
相当な自信家でもあることから
家族(妻・娘・息子)は常に振り回される
愛馬を「不良品」呼ばわりするあたり
嫌気が差したら終わらせたいものだが
娘と息子にとっては
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潜水艦クルスクの生存者たち(2018年製作の映画)

4.0

他国の支援を拒み続ける祖国をロシア海軍の乗組員は知らない
海軍としての固い結束のもと必ず救出されると信じている
ロシアという国を信じているのである
人命救助の前に立ちはだかる国のプライドは
誰の目にも
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.4

薬師丸ひろ子が鼻っ柱の強い女の子を演じている





友達の父君が元 KADOKAWAの人で
猛烈な薬師丸ひろ子ファンでもある
ご自宅のシアタールームでは
『野性の証明』等を鑑賞させていただいた
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インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

3.9

あの30年前のアスピリンが効いていたなら反って怖い💊

最も危険な遊戯(1978年製作の映画)

3.4

この時代の作品に出てくる「悪い人々」は迫力があるね

紙の月(2014年製作の映画)

3.4

追われないように逃げる姿ほど難しいものはない

勝手にしやがれ 4Kレストア版(1960年製作の映画)

3.8

自動車泥棒が逃走中に警官を射殺して逃げ回る男
犯罪の愚かさと薄っぺらい恋愛が生む破綻への道のり
女は「恋愛している自分」が好きなだけ
男は何も解っていない

ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

3.2

イングマール・ベルイマンが好んだスウェーデンのフォーレ島
この地で倦怠感が半端ない夫婦(共に監督)は何かを取り戻したかったのか?
瞑想の揺らぎに船酔いのような気分になった





『或る終焉』を観て
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生きててよかった(2022年製作の映画)

3.8

俗にいう「引き際」や「終止符」
自分が好きで始めたことでも
自分で終わらせるとはかぎらない
ただ「生きている」だけなのか
生きていてよかったと
本能が叫ぶまで生き抜けるのか

大河への道(2022年製作の映画)

3.9

時の将軍「徳川家斉」は広がる日本地図を目にして感動したに違いない
「世の国は美しい」と誇らしく国の統制を誓ったことだろう
高橋景保という天文学者が伊能忠敬の偉業を支える人々に圧倒される
真面目に笑えて
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