けまろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

けまろう

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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

2.5

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『Long Days Journey into Night』鑑賞。うーん、映像はいいのかもしれないが、とにかく退屈!若造には耐えきれなかった。全く文脈も見えずに進んでいく雰囲気は、タルコフスキーの作品>>続きを読む

幸福都市(2018年製作の映画)

3.5

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『幸福城市』鑑賞。近未来の台湾が舞台のサイバーパンク映画、かと思いきやどんどん過去に遡る謎スタイル。小説だったら近未来SFから過去にたどる感じで面白いのかも。シンプルに期待と違ったストーリーだった。>>続きを読む

マシュー・ボーン IN CINEMA シンデレラ(2017年製作の映画)

3.1

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初めて鑑賞するタイプの映画。ライブDVDを映画館で観るような感覚。最初ずっとミュージカルだと思っていたのに、全く歌わないどころかセリフもないモダンバレエだった。舞台転換や身体の動き、踊りなど、普段映画>>続きを読む

轢き殺された羊(2018年製作の映画)

2.5

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『轢き殺された羊』鑑賞。2018年のフィルメックス1本目。常時半睡状態でした、すいません。前作の『タルロ』の方が圧倒的に好みだった。
チベット映画だからどうせアンチ中国なのかなと思いつつも、隠された批
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

3.8

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『ポーラーエクスプレス』鑑賞。クリスマスも近いので友人お勧めの一本を鑑賞。
安心して観られるこの感じ!前半画面がグワングワン動く列車のシーンは映画館で観たかったな。表情の乏しい登場人物が良い感じに不気
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GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)

1.5

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『GODZILLA 星を喰う物』鑑賞。圧倒的コレジャナイ感……テンション高まったのは最初にギドラが出てきた瞬間かな。あの演出は神のようですごく綺麗だった。
一方で当のストーリーが全然刺さらず。死によっ
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続・終物語(2018年製作の映画)

3.6

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『続・終物語』鑑賞。『傷物語』に比べるとイマイチだった。アニメーションがいつものシャフトという感じで、わざわざ映画化する必要はあったのかという疑問が残る。通常のテレビシリーズの延長でも良かったのでは。>>続きを読む

ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

4.1

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『ブラ物語』鑑賞。全編台詞なし。ブラを拾った主人公ヌルランがブラのサイズが合う女性を探す話。ヘンテコなシンデレラのパロディーを見ている気分。ストーリーが雄弁過ぎて非常に面白い物語だった。
孤独なヌルラ
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ヒズ・マスターズ・ヴォイス(2018年製作の映画)

4.5

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『His Master's Voice』鑑賞。めちゃめちゃ面白かった。レム原作の小説を監督なりのオリジナル解釈で映画化。数学者の手記にしか過ぎない原作をここまで膨らませられるとか天才なのか。非常に見応>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.4

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『マイ・プレシャス・リスト』鑑賞。『マイ・インターン』が割と好きだったので似たような雰囲気だろうと軽い気持ちで鑑賞。主演をつとめたベル・パウリーが神かわいいだけの映画だった。原作の方が面白いタイプなん>>続きを読む

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)

4.2

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『フォックスキャッチャー』鑑賞。ずっと観たかった作品がNetflixで出てたので仕事終わりに鑑賞。金持ちのマザコンが癇癪起こしてメダリストを殺害するお話。
静かに狂っていくジョン・デュポンの恐ろしさが
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ワーキング・ウーマン(2018年製作の映画)

4.1

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『ワーキング・ウーマン』鑑賞。働く女性が受けるリアルなセクハラを描いた作品。今もっとも観られるべき作品のように感じた。男性には理解しづらい女性が働く上での不安がよくわかる。
夫の収入の支えになろうと不
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アマンダと僕(2018年製作の映画)

3.0

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『アマンダ』鑑賞。今回のTIFFグランプリ。テロで母を失ったアマンダとその叔父ダヴィッドの再生の物語。心の機微が繊細に描写されている作品。
"Elvis has left the building"(
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赤い子牛(2018年製作の映画)

3.0

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『赤い子牛』鑑賞。東エルサレムの聖職者の娘という閉鎖的な環境で育ったベニーと現代女性を象徴するような活発なヤエルとの淡い恋物語。
神殿に捧げられる象徴である赤い子牛が生まれ、赤毛のベニーはそうした宗教
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

2.8

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『エンジェル、見えない恋人』鑑賞。『神様メール』が超絶好きなので期待値高めで観て失敗したパターン。
服を着ろやということと無駄なおっぱいのシーンが多い。布おばけは『ゴーストストーリー』かいと突っ込んで
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LORO 欲望のイタリア(2018年製作の映画)

3.7

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『彼ら』鑑賞。ベルルスコーニ元首相への批判的作品。イタリア政界・財界でのし上がろうとするセレブ的シーンも多く、ジャンキーな感じは『ウルフオブウォール・ストリート』に通じるものがある。
元々野心家セルジ
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靴ひも(2018年製作の映画)

3.8

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『靴ひも』鑑賞。泣かずにはいられない父と子のヒューマンドラマ。靴ひものタイトルの仕組みがとても巧みだと感じたが、監督の意図ではないそう。
母子家庭で母を失った発達障害のガディが、厳しい父親ルーベンに引
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響け!情熱のムリダンガム(2018年製作の映画)

4.0

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『世界はリズムで満ちている』鑑賞。これぞエンタメ〜〜〜って感じの映画。インドらしく踊るし歌うしとにかく楽しい。
南インドの伝統的な打楽器ムリダンガムの作り手が、パリア出身という逆境を乗り越え、奏者とし
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シレンズ・コール(2018年製作の映画)

3.8

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『シレンズ・コール』鑑賞。都市から逃げ出そうとする男が都市から逃げられないという超現代的ホラー。逃げ場がない現代人の実態をブラックコメディーで描いた作品。
さまざまなトラブルで空港に辿り着けない主人公
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

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『サーチ』鑑賞。なんて面白いエンタメなの!PC画面上だけでここまで濃厚なミステリーを描けるとは。Macのスリープ画面をこんなに不気味で神秘的に感じたことはなかった。作風にもドンピシャ。
叔父が出てきた
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.2

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『若おかみは小学生!』鑑賞。Twitterで非常に話題になっていたので、普段見ないジャンルだが果たして…と不安になりつつもおっこ鑑賞。
のっけから交通事故で両親が亡くなるという衝撃の展開から幽霊奇譚に
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

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『犬ヶ島』鑑賞。ウェス・アンダーソン監督の新作ということで、多くの人同様『グランドブダペストホテル』で骨抜きになった今新作は観るしかない!ということで遅ればせながらの鑑賞。
シュールの一言に尽きる気が
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世界の優しき無関心(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『世界の優しき無関心』鑑賞。父親を失い、街に出稼ぎに来る美女サルタナットとそれを追う幼馴染のクアンドゥクの話。赤いドレスを纏ったサルタナットの美しさとカザフスタンの雄大な夕景が観るものを圧倒する。
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詩人(2018年製作の映画)

3.9

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『詩人』鑑賞。とても良かった。炭鉱を舞台にした詩人の話。青白く発光するかのような炭鉱のシーンがただただ美しい。
過酷な労働環境の中で、詩人になる夢を追い、それを献身的に支えた妻。著名な詩人のムーにも評
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三人の夫(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『三人の夫』鑑賞。フルーツチャン監督の作品実は初めての鑑賞。この前やってた『香港製造』のデジタルリマスター観れば良かったなーと少し後悔。
『ドリアンドリアン』と『ハリウッド★ホンコン』に次ぐ娼婦三部作
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テルマ(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『テルマ』鑑賞。これはもうフェチドストライクの映画。禁欲からの解放は『RAW』を思い起こさせる。瞬くフラッシュは『ヴィクトリア』で空気感は『ぼくのエリ』や『エスター』に通じるものを感じる。
親子で氷上
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『チューリップフィーバー』鑑賞。アリシア・ヴィキャンデルがフェルメールの絵画のモデルになる、という情報だけで垂涎ものですが、物語と濃密で演出も素晴らしかった。
アリシア・ヴィキャンデルが演じるのは、香
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.6

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『プーと大人になったぼく』鑑賞。イギリスらしい暗い色調で何となくハリーポッターを思い出す。原作あんまり知らないけど、大人にしちゃっていいのか〜という驚き(権利的な意味で)
刺さらなかったってことは仕事
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

『判決、二つの希望』鑑賞。予告編では全くそそられなかったものの、国際的な評価が高いのでいざ滑り込みで劇場へ。寝ても良いや〜くらいのテンションで行ったものの、そんな生温い映画ではなかった。
レバノン人の
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かごの中の瞳(2016年製作の映画)

4.1

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『かごの中の瞳』鑑賞。最後までハラハラする展開。愛と視覚(外観)の関係性について追求した快作。
幼少期、洞窟での交通事故で視覚を失ってしまったジーナ。長い間想像という無限の視覚に浸っていたが、手術で視
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

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『寝ても覚めても』鑑賞。柴崎友香さんの小説は芥川賞を獲った「春の庭」だけ読んだが、繊細すぎて苦手だなという印象だった。まさかこんな予想を裏切るような話になっているとは!良くも悪くも、王道を裏切る朝子(>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

『未来のミライ』鑑賞。『バケモノの子』がとても良かったので期待していたものの、正直話の内容が整理できなかった。セカイ系の設定を全く説明しない中途半端な設定のまま、アニメーションの動きで強引に話が進んで>>続きを読む