けまろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

けまろう

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イメージの本(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

平成の映画納めはゴダールで。

「‪たとえ望みが何一つ叶わなくても、希望は生き続ける‬」

とても詩的な映画。

ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.7

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『ザ・ギフト』鑑賞。いじめられっこのサイコな仕返しというスリラー映画。ハラハラしたけど、思ったほど怖くはなかった。
「ある家にやってくる」始まりは『死霊館』や『ポゼッション』のようであり、家の中の不気
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

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『翔んで埼玉』鑑賞。埼玉の友人に誘われて観たが、下馬評通り面白い!謎に豪華な俳優陣と身近な地元ネタで久しぶりに声を出して笑えた。とんでもなくくだらないからこそ、とんでもなく華美な演出がマッチするのだろ>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

4.0

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『幸福なラザロ』鑑賞。下馬評よりは良さを感じられなかった気がする。カメラがぶれたりするの苦手なんよなぁ…
恐らく多くの人の心に残ったのは、領主デ・ルーナの口にした搾取の支配構造だろう。搾取される側もま
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.7

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『悪の教典』鑑賞。今更ながら鑑賞。伊藤英明の絶妙なサイコパスの演技が素晴らしい。ボロ屋で全裸で生活している姿も不気味で良いし、完全に「良い人」に見える仮面が剥がれていく過程も実にスリラー。
二階堂ふみ
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.3

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『サスペリア』鑑賞。一人で観るなと言われてもホラーを観る友人が居らぬので孤独鑑賞。
『君の名前で僕を呼んで』で夏の景色を色鮮やかに撮った監督が挑む美しいホラー。監督の撮り方とホラーのテイストがベストマ
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

4.0

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『ウトヤ島、7月22日』鑑賞。とにかく銃撃の音が心臓に悪い映画であった。
容赦ない銃声で高まる緊張と擬似体感。緊張は『ダンケルク』のそれであるし、擬似体感は『ヴィクトリア』に通じるものがあった。「この
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

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『グリーンブック』鑑賞。社会的な問題をコミカルに描いた作品は問答無用で好きなのだが、本作はかなり笑えたし心が温まる作品だった。
最初はトニー(ヴィゴ・モーテンセン)の演じられたかぶき者感やドク(マハー
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

4.1

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『ちいさな独裁者』鑑賞。え、邦題ダサくない?と思いつつも、非常に濃厚な心理ドラマだった。人間の愚かさには『帰ってきたヒトラー』を感じたし、観客の心理を揺さぶる仕掛けには『ザ・スクエア』に通じるものがあ>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

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『女王陛下のお気に入り』鑑賞。念願のランティモス新作!人間の心の嫌らしい部分をこれでもかとうまく描写する。
華美な宮廷と厳かなクラシック音楽、暗闇に灯る火の美しさなど、とにかく五感が満たされる。走る馬
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.0

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『メリー・ポピンズ リターンズ』鑑賞。全然関心なかったけど、前作を観た後に鑑賞したせいか、とても面白く観られた。いつ来るんだ〜とスパカリ待機していたのに結局スパカリなかったのだけが心残り。
前作を観て
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

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『ファースト・マン』鑑賞。『ラ・ラ・ランド』に感動した多くの人が期待し裏切られたことだろう。それは好意的に解釈すれば「こんなのも撮れるんだ」であり、斜に構えるなら「こういうのは求めてない」という感じだ>>続きを読む

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.5

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リターンズに備えて『メリー・ポピンズ』鑑賞。王道のディズニー映画。絵の中に入って冒険するシーンは好きだったなぁ。そして演奏経験がありながらスパカリの原曲をアラサーにして初めて聞く。
煙突掃除屋たちのダ
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.3

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『ジュリアン』鑑賞。
確かにジュリアンの演技はめちゃめちゃ良いものの、タイトルにすると意味が変わって来ないか。原題は"Custody"で意味は「親権」で、二重の親権が起こす悲劇を描いている。
とにかく
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.2

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『バジュランギおじさんと、小さな迷子』鑑賞。話題になったインド映画は『ダンガル』を除き抑えてるつもりだけど、この社会問題を圧倒的なエンタメで描くインド映画の力強さは本当にすごい。
それだけ、インドがわ
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ヒューマン・フロー 大地漂流(2017年製作の映画)

4.8

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『ヒューマン・フロー 大地漂流』鑑賞。現代アーティストのアイ・ウェイ・ウェイが初の映画を撮るとのことで鑑賞。題材は作家性でもある難民問題。ジャンフランコ・ロッシの『海は燃えている』も傑作だったし今回も>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.4

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『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』鑑賞。映画としてはイマイチだったけど、知らないことを知られたのでよしとする。
作家であることに人生を捧げたサリンジャー。チャップリンに彼女のウーナ・ポニ
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.1

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『チワワちゃん』鑑賞。極めて現代的なテーマを鮮烈な手法で描いた作品。期待値が高すぎたせいか、いまいち乗り切れずに終了。
青春ロードムービーのような、サスペンスのような、ヒューマンドラマのような、色々な
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

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『ROMA』鑑賞。1970年代のメキシコを描いた監督の自伝的物語。個別の物語のようでいて、普遍性を持つテーマ。何とも「愛」に溢れた映画だ。
長回しのショットの中で登場人物は動き回る。いくつもの動線で構
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ふきげんな過去(2016年製作の映画)

3.7

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『ふきげんな過去』鑑賞。小泉今日子×二階堂ふみ。好きな女優×好きな女優=好きの法則で鑑賞。撮り方がめちゃめちゃ好み。特に近景と遠景で別のドラマが展開されるシーンや遠くのドラマを俯瞰するショットなどは浮>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.3

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『教授のおかしな妄想殺人』鑑賞。今まで見たウディ・アレンの作品の中で最もイマイチだったかも。持ち味のシニカルな印象が薄いからなのか、求めていたものと大きく乖離していた。
赴任してきた退廃的なエイブ教授
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

『ボヘミアン・ラプソディー』鑑賞。せっかくなのでDolby Atmosで。遅ればせながらの鑑賞ながら、非常に熱のある良い映画だった。胸熱応援上映がやられるのも納得のアツさ!最後のライブエイドのシーンは>>続きを読む

MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド(2017年製作の映画)

3.5

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『MOST BEAUTIFUL ISLAND』鑑賞。ゴキブリと蜘蛛の接写が出てくるので、虫が嫌いな人は絶対に観ない方がいい。
溺れてもがいているゴキブリが物語の本質を物語る。一部のアメリカ人にとって、
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私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

『私は、マリア・カラス』鑑賞。実写の映像をふんだんに使った伝記映画。50パーセントが世界初公開となる貴重な映像や言葉の数々。ファンにとっては垂涎ものだろう。
名前しか知らなかった「マリア・カラス」の人
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

『アイ・フィール・プリティー』鑑賞。もっと笑えるかと思いきや割とオチの読める笑ばかりで退屈してしまった。チャイナタウンの妙なディス頻度は何なのだろうか。アメリカン。

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.1

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『シシリアン・ゴースト・ストーリー』鑑賞。『A Ghost Story』は肌に合わなかったけど、少し青春をまぶしたこっちなら…と思い鑑賞。ジュゼッペとルナの深い愛の物語。
固定された広角の映像が多用さ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.0

『セトウツミ』鑑賞。何とも言えない映画……フェチが合うか合わないか。

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.9

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『パッドマン』鑑賞。安定して面白い作品だった。想定よりも踊りは少なめで、逆に歌やBGMがやかましく、耳が疲れたのはアラサーゆえなのか。
インドにおける女性差別の解決をテーマにした作品。インドでは生理中
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

『メアリーの総て』鑑賞。エルファニングが目的で映画自体にそこまで期待はしていなかったが、本当に素晴らしい作品だった。
フランケンシュタインが生まれるまでの人間ドラマとしても十分に面白いが、美術と音楽が
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来る(2018年製作の映画)

4.2

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『来る』鑑賞。好きな原作と好きな監督とか期待しかないだろうと鼻息荒めに鑑賞。久しぶりの中島哲也節に痺れた。
唐突に挿入される異世界シーン(今回はオムライスの国)はまるで署名のようだ。本当に二つの世界観
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

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『バッド・ジーニアス』鑑賞。優等生による完全カンニング計画からの自白。学年が変わったタイミングや試験突入等、節目節目をテロップが明示してくれテンポよく観ることができた。話自体もカンニングのシーンなどは>>続きを読む

ポゼッション(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『ポゼッション』鑑賞。B級ホラーという感じ。名前を言うと退散するってのは死霊館もそうだったが共通なのだろうか。

母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

2.8

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『母さんがどんなにぼくを嫌いでも』鑑賞。予告編詐欺!久しぶりに出会った!
森崎ウィンという演者がとても良かったのと、秋月三佳さんが普通に好みだった。

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

『ドント・ブリーズ』鑑賞。狙いがよくわからないホラー。まあ、終始ハラハラはしたので退屈はしなかったかな。
与えられた不公平(貧乏)に抗おうとする盗人側と与えられた不公平(失明)をものともしない男。3対
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

『はじまりへの旅』鑑賞。めちゃめちゃ泣いた。生活観は素直にすごくてまだ8歳のサージが権利章典を説明してしまうシーンとかボウが有名大学をいくつも受かってしまうシーンとかもうパワフルすぎて笑えた。常識や社>>続きを読む