けまろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

けまろう

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日の名残り(1993年製作の映画)

3.5

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『日の名残り』鑑賞。カズオ・イシグロの小説を読んだことがないのだが、純文学らしい重厚な世界観が伝わる作品。原作はアメリカでブッカー賞受賞。
職務を全うすることに最上のプライオリティを置く執事スティーヴ
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ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

2.8

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『ホーホケキョ となりの山田くん』鑑賞。ジブリブランドとは思えない作品。タッチは『かぐや姫の物語』で、各種挙動音な作音が優れているなと感じた。クラシックをこういう風に使うのは古いディズニーのようだね。

紅の豚(1992年製作の映画)

4.2

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『紅の豚』久しぶりに鑑賞。後半とか全然記憶になかったから新作のように楽しめた。今更だけど子供に理解するには難しい機微が多いね。
主人公マルコや他の飛行乗りを取り巻く陽気な空気感の裏で密かに感ぜられる戦
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.0

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『ルパン三世 カリオストロの城』鑑賞。ストーリー自体はそこまで面白味はない。逆に言うと古典であるが故に現代からすると割と読めてしまう展開ですらある。
銭形警部の「あなたの心です」の台詞ばかりが有名だが
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二ノ国(2019年製作の映画)

1.5

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『二ノ国』鑑賞。大人でも楽しめうなファンタジーの皮を被った誰も楽しめない作品。ジブリの素晴らしさが逆説的にわかってしまう。
中身がダメでもクライマックスの見せ所と良い音楽で多少なり感動はさせられそうな
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.0

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『おもひでぽろぽろ』鑑賞。都会生まれ都会育ちのタエコが田舎暮らしに憧れて親戚の田舎山形で世話になる話。田舎生活の中で、10歳の頃の思い出が度々フラッシュバックする。
小学校の回想シーンが実にノスタルジ
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.1

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『海が聞こえる』鑑賞。これぞ青春、憧れる。フィクションなのに妙にリアルな質感。平凡な言葉だけど、青春は色褪せないね。

町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.0

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『町田くんの世界』鑑賞。石井監督だし一応観ておこうとチョイス。全体的に悪くはなかった、が、どことなく香る園子温『ヒミズ』の青春感、クストリッツァ『アンダーグラウンド』のはちゃめちゃ感、タルコフスキー『>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.9

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『アイリッシュマン』鑑賞。とにかく長い…けど面白い!実話に基づくイタリア系マフィアの抗争を描く。主人公のデニーロが演じるフランクはアイルランド系移民なのでミドルネームがアイリッシュマン。
任侠映画らし
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詩季織々(2018年製作の映画)

1.5

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『詩季織々』鑑賞。短編アニメ3編を映画として構成。3つの異なる物語が空港という旅立ちのゲートウェイに収斂する。
中一言にまとめると国版新海誠。アニメーションのクオリティは高いが夫々の物語の薄さと良い話
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

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『マリッジ・ストーリー』鑑賞。結婚は二人の物語の始まりに過ぎず、物語には必ず終わりが来る。それが死別なのか離婚なのか、人によって違うだけだ。
チャーリー(アダム・ドライバー)とニコール(スカーレット・
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アトランティックス(2019年製作の映画)

3.3

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『アトランティックス』鑑賞。海外在住中につきNetflixでの配信は大変嬉しい…雰囲気は『シシリアン・ゴースト・ストーリー』に近いかも。
冒頭は建築現場で3カ月の労働賃金未払いに対し抗議する若者たちの
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

-

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『Do the Right Thing』鑑賞。イタリア系のピザ屋とそこで働く黒人によって繰り広げられる日常。貧しくも人情味溢れる彼らの生活はふとしたことで崩壊する。
人種差別が横行していた時代、つまり
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

4.0

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『響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ』鑑賞。アニメシリーズは全部鑑賞済み。続編ということで鑑賞。
やはりアニメーションのクオリティが非常に高い。流石京アニ。映画にする必要あるの?と最初は疑ったもの
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.2

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『トイストーリー4』鑑賞。3は越えられないだろうと高を括っていたが泣かされた。愛は偉大。
おもちゃとしての役目を全うするか、愛する人のそばに居ることを選ぶか。仕事と愛どっちが大事なの!?という古典的な
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ピアッシング(2018年製作の映画)

3.4

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『ピアッシング』鑑賞。ミア・ワシコウスカ出演とのことで鑑賞。殺したい願望の男と殺されたい願望の女によるサイコドラマ。
ミアは『嗤う分身』の頃の透明感の方が好きだな。
殺されたい願望の女が逆に男を拘束す
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ぼくとアールと彼女のさよなら(2015年製作の映画)

3.8

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『ぼくとアールと彼女のさよなら』観賞。飛行機で吹替という最悪の環境だけど楽しめた。
生きたいけど白血病で死にゆく運命のレイチェル、生きることに向き合うことを避けているグレッグ。このふたりの交流が甘酸っ
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セブン(1995年製作の映画)

4.2

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『セブン』鑑賞。「七つの大罪」をベースにしたクライムサスペンス。最後、憤怒と嫉妬がもたらす死までの流れがスリリング。犯人のサイコパス感が実に巧みに演じられている。
司法に則らなければ悪人を裁いてはいけ
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メメント(2000年製作の映画)

3.6

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『メメント』鑑賞。物語の結末から始まり遡っていく、新鮮なシナリオ展開。10分しか記憶がもたない健忘症という設定が肝だが、いつになっても復讐心だけが新鮮なまま残っている。
実のところ彼の復讐はとうの昔に
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

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『プレステージ』鑑賞。二人のマジシャンの心理戦。騙し騙されの展開があり面白かったが、テンポが作品に合っていなかった気がする。作風と作品にズレがあるというか…テスラの実験のくだりが特に良かった。

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

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『存在のない子供たち』鑑賞。レバノン映画は『判決、ふたつの希望』以来かな。両作ともテーマが重く、レバノンという国の厳しさを思い知らされる。
貧しい家に生まれた少年ゼインが人生の理不尽さに振り回される。
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

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『ブラック・クランズマン』鑑賞。シンプルに面白かった。WASPファースト主義の時代にありながら黒人として警察に入所しKKKの潜入捜査を試みるロンとロンを演じて実際に潜入するユダヤ人のフリップの物語。黒>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.6

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『アリータ バトル・エンジェル』鑑賞。CGのクオリティがすごい高かった。アリータが普通に女の子でかわいい。原作未読。

ホフマニアダ ホフマンの物語(2018年製作の映画)

2.0

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『ホフマニアダ』鑑賞。世界観なんかすごい好きだったので期待していたが、何とも言い難い出来。個人的にはドン・ハーツフェルトの作品の方が好きです。

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.3

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『COLD WAR あの歌、2つの心』鑑賞。美しい音楽がモノクロ映像を彩る。この余韻の美しさに『イーダ』を思い出す。冒頭の音楽の提示は、『サファリ』やクストリッツァを彷彿とさせる。

アラジン(2019年製作の映画)

4.0

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『アラジン』鑑賞。ティム・バートンの『ダンボ』を見逃した後悔を胸に鑑賞。個人的にアラジンは思い出深い作品なので、期待大だったが案の定安定した面白さであった。
ウィル・スミスのジーニー役のハマり具合🧞‍
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.5

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『ガルヴェストン』鑑賞。何となく予想してたけど、エル・ファニングが尊い映画。美し過ぎるなぁ…物語自体はクレイジーで共感できないし、ただただバイオレンス。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

5.0

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キングギドラがこんなに動くなんてもう最高以外の何者でもないというかもうとにかく愛しい!
庵野ゴジラもアニゴジもなんか違うなーと思ってたけどこれだよこれ〜〜〜これがゴジラ映画だよ〜〜〜!!!
芹沢博士が
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.9

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『アメリカン・アニマルズ』鑑賞。何者にもなれない若者たちによる未熟な犯罪を扱った作品。実話ベースのため、実在の人物が挿入され物語に真実味を持たせる。
演出がとてもエキサイティングで最後までテンポよく観
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.9

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『名探偵ピカチュウ』鑑賞。「ミュウツーの逆襲」に比べると話は軽いけど、なんといっても最高の世界観!バリバリ世代の私にとってはエモさがすごかったし、フシギダネかわいすぎでは?
エンディングがクール過ぎる
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い』鑑賞。ハリーポッターシリーズは最早CGを楽しむために観ていたが、ファンタビシリーズはレトロな世界観やクラシックな衣装が本当にいい。
話も面白くシリーズもの
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.0

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『スパイダーマン スパイダーバース』鑑賞。テンポ良くて気持ちのいい作品だったが、あまりストーリーに深みはなかった。
何より3Dで観たかったなぁ…観れなかったの後悔…キングピンの造形良い。

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.3

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『ビールストリートの恋人たち』鑑賞。上質な映画。だからこそスクリーンで観たかった…
前作でも頻繁に出てきた人物の正面からのカット。非常に単純なのに、最早「バリー・ジェンキンス風のカット」へと昇華してい
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

『ドント・ウォーリー』鑑賞。ガス・ヴァン・サント監督の新作だし観るか〜という思いで鑑賞。ジョン・キャラハンの人生をなぞった作品であるが故に?あまり没入できなかったなー。
時系列も少しわかりづらく、特に
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